【この記事は5分で読めます。】
2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されましたね。
保護者の方の中には「子どものころからプログラミングって意味あるの?」
なんて疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は親御さんたちの間ではあまり知られていない「プログラミングを幼少期から学ぶメリット」があるのです!
多くの人が間違える!小学校で教えているのは「プログラミング」ではない⁉
「プログラミング的思考」とは?
「小学校で教えるプログラミングって、黒い画面にローマ字がたくさん並んでいるようなもの?」
「大人でも難しいものを小学生から学ぶの?」
多くの方はこのような誤解をしています。
実際は、小学校で学ぶのはプログラミングに必要な思考です。
例えば「サンドイッチをつくるには?」というお題があったとします
まず初めにパンを取り出し、マヨネーズのふたを開け、マヨネーズを出し、ナイフを取り、それを広げ・・・
このように、物事には「目的」とたどるべき「過程」があります。
目的に対して最適な道を選ぶ力、それがプログラミング的思考なのです。
プログラミング的思考は、もちろん専門職であるプログラマーにとって必要な素質であることは間違いありません。
しかしそれだけでなく、プログラミング的思考は「プログラミングを仕事にする人以外にも劇的に役立つ考え方」なのです。
小学校でプログラミングが必修化されたのは、プログラミング”的思考”を子どもたちに身につけてもらうのが狙いです。
このプログラミング的思考を土台として、5教科のレベルアップを図ることも期待されているのです。
では、いったいプログラミング的思考を身につけると、どんな「いいこと」が起こるのでしょうか?
子どものころからプログラミングを学ぶとどうなる?
いいことその1 説明上手になる
いわゆる、巷で言われている「論理的思考力」というものですね。
プログラミングは、いわば「指示通りに動かすために必要な要素を、適切に組み立てて伝えること」です。
例えば折り紙を折るとき、順番を一つ間違えるだけで完成しないことがありますよね。
プログラミングも同じです。
目的を達成させるためには、「何を」「どの順番で」行えば達成するのかという考え方が重要です。
この考え方がまさに”論理的思考”なのです。
想像してみてください。
初めて折り紙で鶴を折るとき…どちらが分かりやすいでしょうか?
A「紙の角を折ります。あ、その前に裏返して…。角折って…あ、折る回数は2回です。」
B「まず紙を裏返して、対角線上の角と角を合わせて三角に折ります。さらにもう一度、角と角を合わせて横半分に、三角におります。」
ユニークな方の中にはAを選ぶかもしれませんが!(笑)ほとんどの方はBを選びますよね。
この二つの違いは「何を」「どの順番に」を適切に指示できているかどうかの違いです。
つまり、Bは論理的に説明がなされていて分かりやすいのです!
この力は、5教科の基礎となる力として応用ができます。
例えば国語。
論理的思考力が足りない場合、文中に書いてあるいくつもの事柄を体系的にとらえることが難しく、
前後関係や因果関係が分からず、内容が頭に入りにくいことがあるかもしれません。
反対に、論理的思考力があれば事実の内容とその順番を正しくとらえられるので、文章の理解が早いのです。
もうおわかりでしょうか?
これが国語科でいう「読解力」に繋がるのです!
これは英語科でも同じことが言えます。
歴史や文化を学ぶときなら、どの登場人物が何をして、どうなったから○○が起こった、ととらえたり
科学の実験なら、何の物質を加えたから結果が○○になった、と理解したり・・・
「何を」「どの順番で」とらえるべきか(行うべきか)という視点は、すべての科目で重要な土台となる考え方なのです。
いいことその2 やり抜く力(グリット)が身につく
プログラマーと聞いて思い浮かべるのは、どんなイメージでしょうか?
真っ黒な画面に大量のアルファベット…
特別な知識を持つ人がPCに完璧な指示を出す…そんなイメージもあるかもしれません。
実はプログラミングは、何度も失敗を繰り返し、適切な答えを導き出す作業なのです。
思い通りの指示を出すためには、まさにトライ&エラーの繰り返し!
思い通りのプログラムを書くまで、何度も失敗を繰り返す過程で、忍耐力と集中力が身につき、「やり抜く力」が育まれます。
ペンシルベニア大学の心理学者である、アンジェラ・リー・ダックワース氏によれば、社会的に成功する要因として重要なのは先天的な才能やIQの高さ、学歴ではなくこの「やり抜く力(グリット)」だといいます。
つまり、やり抜く力を持つことによって自分が決めた目標を達成することができ、自分のやりたいこと・夢が叶いやすくなるということです。
幼少期からプログラミングを通して、忍耐力や集中力に加えて「失敗大前提」という思考を身につければ、やり抜く力(グリット)の高い子どもに育ち、将来社会で成功を収めることができるかもしれません。
いいことその3 自己表現の幅が広がる
プログラミングと表現力、一度聞いただけでは「どんな関係が?」と思われるかもしれません。
子どもたちは、大人の想像を遥かに超えたクリエイティビティや才能を持っています。
プログラミングスキルを身につけることは、そんな彼らが頭の中で描いた設計図を具現化する手段にもなり得ます。
メディアを通して、大人があっと驚くような商品やサービスを小学生くらいの子どもが発明している!という事例を見かけることがありますよね。
聞けば、そんな天才プログラマーがプログラミングを始めたきっかけは「たまたま家の近くに教室があったから」というのだから驚きです。
ゲームを開発して、大学生に交じって経済産業大臣賞を受賞した小学校4年生もいるほどです。
参考:https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1015276.html
幼少期から、新しいものを創ったり、表現する手段を増やせたりすることは、
無限の可能性を持つ子ども達によって非常に有利で素晴らしいことなのです。
結論 子どものころからプログラミングを学ぶと、いいことがたくさんある。
プログラミング的思考を身につけると、いいことがたくさんありますね!
さらに言えば、プログラミングに触れることによって意外な才能が開花し、天才プログラマーに!なんてことも十分あり得る話です。
どんなに素晴らしい才能が眠っていても、やってみなければわかりません。わからないままにしておくのは非常にもったいないです。
さらに、プログラミングスキルを先んじて身につけておくことで
学校の授業でも一歩、二歩とリードできますし、将来的に身につけておいて損はないスキルであることは間違いありません。
プログラミング教室は体験レッスンを開講しているところが多いので、一度体験レッスンへ足を運んでみてはいかがでしょうか!