プログラミングを学習すれば、子どもの将来が広がっていく!

2020年度から、小学校でプログラミング学習が必修化されました。しかし実際に学校で習う学習内容は、技術面としてのプログラミングではありません。もちろん学校によっては実際にプログラミングを組むケースもありますが、主に学ぶのは「プログラミング的思考」です。

プログラミング的思考を学ぶ教育では、論理的思考力や想像力など社会で必要になる能力が養われます。しかしプログラミングの必修化はまだ導入されてから日が浅く、学校によって授業内容も異なります。家庭や習い事でプログラミング学習を行うことで、教育のサポートになるでしょう。

今回はプログラミングの意味やプログラミングを学ぶメリット、子供向けのプログラミング学習用おもちゃなどをご紹介します。年齢によって適切なおもちゃを与え、遊びの中で楽しくプログラミングを学んでいきましょう。

そもそも「プログラミング」って何?

保護者の世代によっては、義務教育でプログラミングについてほぼ学んでいないことも珍しくありません。子どもに学習環境を与えるためにも、プログラミングの意味について学ぶことは大切です。

プログラミングを簡単に説明すると「コンピュータに命令を与えること」を意味します。コンピュータはさまざまな可能性を持っていますが、命令がなければただの機械であり物体です。例えば「〇〇と入力したら△△の動作をする」や「〇〇の状態になったときには□□の機能で対処する」などのように、事前に命令することで人間の思うような操作ができるようになります。「エンターキーを押したら改行、スペースキーを押したら変換」のような基本的な動作も、プログラミングによるものです。

この命令に使う言葉をプログラミング言語と呼び、2022年現在では累計で200種類以上のプログラミング言語が存在しています。有名なプログラミング言語はJavaScript・Python・Rudy・Javaなどで、学校やプログラミングスクールでプログラミングを学ぶ際は主に有名な言語を習う機会が多い傾向にあります。

プログラミングを学ぶメリット

プログラミング学習では、プログラミングに直接関わるスキル以外にもさまざまな能力を養うことが可能です。ここでは、プログラミングを学ぶメリットについてご紹介します。

 

  • 論理的思考力が養われる
  • コミュニケーション能力が養われる
  • 問題解決能力が養われる
  • 職業の選択肢が広がる
  • 想像力や創造力が養われる

 

プログラミング教育が子どもに与えてくれる可能性を知り、教育環境の構築に役立てていきましょう。

論理的思考力が養われる

プログラミングで養われる能力として、まず挙げられるのが論理的思考力です。プログラミングでは目標を自分で設定し、ゴールに至るまでの過程を想像した上で手段を考えます。理想通りにプログラムが作動するようコード(コンピュータに対し命令を与えるためのデータ)を考え、組み立てていきます。

プログラミング学習では、物事を体系的に捉える力が必要です。目の前のコードを変換するだけではなく、一つの変化が全体にどのような影響を及ぼすのかを常に考えながら作業を進めていきます。その過程で、情報を整理整頓し順序立てて考える力が身につくのです。

コミュニケーション能力が養われる

プログラミングは一人で黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。基本的には他のメンバーと足並みを揃え、スケジュールや作業工程を共有しながら進めていきます。メンバーとのやり取りの中で、自然とコミュニケーション能力が育まれます。

チームで動く場合、プログラミングで作るサイトやシステムは一人で決めているわけではありません。メンバー全員が納得できる成果物を作るためには、正しい意思疎通が求められます。率直に意見を伝えるシーンと相手を思いやるシーンを繰り返す中で、健全な人間関係を築くスキルが身につきます。

問題解決能力が養われる

プログラミングにおいて必ず起こるトラブルが、バグの発生です。「参考書通りに作ったのになぜか機能しない」「コードに間違いはないはずなのに正しく表示されない」という事態は日常茶飯事であり、プロのエンジニアですらも日々の中で新しいバグや課題と直面しています。

そんなトラブル発生時に磨かれるのが問題解決能力です。トラブルの原因における仮説を立て、立証するための作業を行います。仮説が間違っていることがわかれば次の仮説を立てて立証し……と繰り返す中で、トラブル時でも挫折せずに挑戦し続けられるスキルが養われます。

職業の選択肢が広がる

プログラミングを学ぶことで、子どもの将来の選択肢を広げられるでしょう。グローバル化やIT化が進む昨今では、プログラミング知識を持った人材の需要が非常に高まっています。特にサイトやシステムを構築できるエンジニアやコーダー、サイトデザインから任せられるWebデザイナーなどの職業は引く手あまたの状態です。

非デジタル職に就職する場合でも、プログラミングをはじめとするデジタルスキルを所持してることは大きな強みになります。社内でのキャリアアップのチャンスに恵まれたり、転職の際のアピールポイントになったりすることもあるでしょう。

想像力や創造力が養われる

プログラミングでは、完成品を設定するために想像力が養われます。また実際に手を動かして作りあげる過程では、ゼロからイチを生み出す創造力が育ちます。子どもの自由な発想力をさらに引き出すためには、想像力と想像力がともに養われるプログラミングが適しているでしょう。

おもちゃを使って楽しくプログラミングを学ぼう!

子どもの学習効果を高めるための最大の秘訣は、子ども自身が「楽しい」と思えることです。「歴史上の人物の名前はなかなか覚えられないのに、ゲームのキャラクターの名前はすぐに覚えられた」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?その秘訣は楽しさであり、楽しいからこそ興味や関心が持て、学習につながります。

プログラミング学習においても同様で、おもちゃやゲームなどを通して子どもが心から楽しめることで、どんどん学びを吸収していきます。子どもにプログラミングを教える際は、参考書や学習用サイトのみにこだわらず、おもちゃを通して興味を広げていくのがおすすめです。

プログラミング学習用のおもちゃを選ぶ際のポイント

ここでは、プログラミング学習用のおもちゃを選ぶ際のポイントをご紹介します。

  • 対象年齢を確認する
  • 子どもの特性や興味に沿ったものにする
  • 一商品に絞らずさまざまなおもちゃを与える

子ども向けのおもちゃの多くは「楽しい」「面白い」などのポジティブな気持ちを与えてくれるだけではなく、さまざまな能力を引き出してくれる側面も持っています。子どもにどのような教育をしたいのかを考えた上で、適切な商品を選択していきましょう。

対象年齢を確認する

子どもにプログラミング学習用のおもちゃを与える際にまず気をつけたいのが、対象年齢です。親としては、対象年齢より少し上のおもちゃを与えて学習効果を期待したくなる場合もあるでしょう。しかし対象年齢に見合わないおもちゃは、思わぬけがの原因になることもあります。

例えば小さなパーツを飲み込んでしまったり、紐のパーツで鬱血してしまったり、尖った部品が目に刺さってしまったりなどの危険が挙げられます。さらに子ども自身が遊び方を理解できず、すぐに飽きてしまうことも。事故を未然に防ぐためにも対象年齢は必ず守りましょう。

子どもの特性や興味に沿ったものにする

プログラミング学習用のおもちゃは、子どもの特性や興味に沿ったものを選ぶことが大切です。どんなに評判がよいおもちゃも、知育に優れているおもちゃも、子ども自身が楽しめなければすぐに遊ばなくなってしまいます。保護者が無理に遊ばせようとした時点で、子どもが楽しさを感じることは困難です。

例えばスポーツが好きな子にはサッカーや野球などを模したおもちゃ、可愛いものが好きな子にはファンシー要素が取り入れられたおもちゃなど、子どもが能動的に遊べる「わくわく感」がある商品を選びましょう。親が遊ばせたいものを選ぶよりも、まずは子どもの目線に立つことがポイントです。

一商品に絞らずさまざまなおもちゃを与える

プログラミング学習用のおもちゃは、一つではなく複数用意するのがよいでしょう。子どもが内包した人間性や興味・関心は、本人にしか気づけないものです。親が用意するのは、子ども自身が自分の興味や感情に気づける環境です。

「一つのおもちゃでも遊んでいるし、これ以上はいらない」と思ったとしても、子どもの能力をより効率的に引き出す方法はまだまだあるかもしれません。候補のおもちゃを複数リストアップし、子ども自身に選んでもらうのもよいでしょう。

【年齢別おすすめ】プログラミング学習用の知育おもちゃ5選

ここでは、プログラミング学習用におすすめの知育おもちゃを“5つ”ご紹介します。

 

  • 【~5歳】命令式のすごろく
  • 【6歳~】ブロックを組み合わせるおもちゃ
  • 【7歳~】町づくりシミュレーション
  • 【8歳~】パソコンを用いたプログラミングゲーム
  • 【9歳~】模型・プラモデル

 

年齢別に分けて紹介していますが、子どもの成長具合や趣味・嗜好に合わせた商品を選ぶための参考として活用しましょう。親子で楽しめるおもちゃも多く展開されているため、子どもとのコミュニケーション手段としてもおすすめです。

【~5歳】命令式のすごろく

命令式のすごろくでは、専用シートに置かれたコマをルート通りに動かすために命令を行います。命令はブロックやカードを使用し、例えば「上・右・右・上・左」のように入力した後にコマを命令に沿って動かします。

シートには落とし穴や水たまりなどの障害物が描かれており、コマが安全に進めるように正しく命令する能力が必要です。シンプルながらも頭を使い、コンピュータにプログラミングで命令する工程をシミュレーションできます。

【6歳~】ブロックを組み合わせるおもちゃ

「レゴ」をはじめとするブロックタイプのおもちゃでは、プログラミングにおける想像力・創造力・論理的思考力などを養えます。お手本が決まっているタイプか自由に創造できるタイプかは、子どもの特性によって選ぶとよいでしょう。

お手本が決まっているからといって創造力が養われないわけではありません。お手本からどのように崩すかや、ゴールに至るまでの工程を考えることで、プログラミング的思考が育ちます。またロボットタイプを自分で組み立てられるキットもあり、完成後に自由に動かすことも可能です。

【7歳~】町づくりシミュレーション

広大なマップで自由に町を作っていくシミュレーションゲームは、想像力・創造力・論理的思考力・ものづくりへの関心・問題解決能力などさまざまな能力を養えます。町を作るために資源が必要になるため、現状把握能力や物事を順序立てて考える能力も育まれるでしょう。

中でもプログラミング教育として人気な商品が「マインクラフト」です。マップの広さは数ヶ月程度では到底探索しきれないほど広大であるため、子どもの発想力の見せどころになります。さらに「マインクラフト」では、プログラミング技術を使うことでさらに自由度が高い状態で楽しめるオプションもあるため、子どもがプログラミングに興味を持つきっかけになる可能性があるでしょう。

【8歳~】パソコンを用いたプログラミングゲーム

8歳頃になると、パソコンがスムーズに扱える子も多いでしょう。無料のブラウザゲームの中には、プログラミングを学べる子ども向けのサイトも展開されています。例を挙げると、動物のイラストを上手に動かすために「右手を上げる」「その場で一回転する」「ジャンプする」などのコマンドを入力していきます。

コマンドを入力すると、実際にプログラミングでコードを組み立てるように画面が表示されるため、プログラミングの仕組みを学ぶのには打ってつけです。明るい音楽や可愛いキャラクターなどのポップな世界観を楽しみながら、遊びの中でプログラミング技術を身につけられます。

【9歳~】模型・プラモデル

9歳以上の子どもは、小さな子と比べて空間把握能力や論理的思考力が育ってきています。模型やプラモデルは、プログラミング的思考を養うのに適したおもちゃです。組み立てる過程で、ゴールに至るまでの道筋を考える力が身につきます。

細かなゴミが出やすいため、小さな子どもやペットを飼っている人は注意しましょう。またスマホアプリでも、画面上でプラモデルを組み立てるゲームが展開されているためおすすめです。接着や色塗りなどの細かい作業に苦戦している場合は、保護者がサポートしても構いません。

楽しくプログラミングを学ぶなら『Wonder Code』

今回はプログラミングの意味やプログラミング教育によって養われる能力、子どもにおすすめの学習用おもちゃなどをご紹介しました。プログラミングの知識が浅い保護者にとっては、家庭学習に不安を感じるかもしれません。子どもが「楽しい」と思える環境を用意しながら、一緒にプログラミングを学んでいくつもりで遊びに混ざってみましょう。

「子どもに楽しくプログラミングを覚えてもらいたい」と思っている保護者におすすめの習い事が『Wonder Code』です。『Wonder Code』では、ロボットを用いて子どもの知的好奇心を刺激しながらプログラミングを学べます。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求などから始めてみてはいかがでしょうか?