想像力がある人は、コミュニケーションが円滑になり仕事でも成果を出しやすくなるもの。今回は、子どもの想像力を鍛える方法やポイントについてご紹介します。子ども自身のワクワク感を尊重しながら、親子で楽しく想像力を鍛えていきましょう。

想像力の意味とは

想像力とは、実際に見えていないことや聞こえていないことなどを思い浮かべる能力を指します。

妄想力との違いは、現実的に起こる可能性があるかどうかです。妄想力では、現実的には起こり得ない出来事を思い浮かべますが、想像力では実際の経験や知識を元にして、現実に起こり得る未知の出来事を思い浮かべます。

例えば、自分の気持ちを言葉にしようとしたときに「この言い方だと相手を傷つけてしまうかもしれない」と思えるのは、想像力があるためです。芸能人と結婚したり世界一の大金持ちになったりすることを思い浮かべることは、そのための努力をしていない限りは妄想力に分類されます。

想像力を鍛えるメリットはさまざまですが、一般的に、想像力があることで人間関係が円滑になることがメリットの1つとして挙げられます。また学業や仕事においては、未来に起こり得る可能性を広く想像できるため、現状のやり方を調整したり目標から逆算してプロセスを考えたりすることが可能となるでしょう。

想像力の欠如を放置してしまうと、どうなる…?

ここでは、想像力の欠如を放置してしまったときに起こり得る問題についてご紹介します。想像力は目には見えづらい能力ですが、人間関係や仕事などの身近な要素に大きな影響を与えます。想像力の欠如によるデメリットを理解し、子どもの教育に役立てていきましょう。

無意識のうちに相手を傷つけてしまう

想像力の欠如を放置してしまうと、無意識のうちに相手を傷つけてしまうことがあります。例えば、目の前に体型がふくよかな人がいたとして、「あなたは太っていますね」と正直に言ってしまうと相手は傷ついてしまうかもしれませんよね。

相手はダイエットを頑張っている最中かもしれませんし、ストレスや病気などの理由によって太ったことを悩んでいるかもしれません。想像力が欠如していると自己中心的な振る舞いが増え、相手のことを考えられない言動をしてしまうのです。

判断基準が知識と経験に限られる

想像力が欠如していると、物事の判断基準が知識と経験に限られてしまいます。

例えば、目の前で友人が落ち込んでいるときに、何か声をかけて励ましてあげるとします。しかし、想像力が欠如していると相手がなぜ落ち込んでいるのかを想像できず、自分が過去に経験したことだけに当てはめて言葉を選んでしまう可能性があります。

相手が抱えている問題や相手を取り巻く環境への想像ができないため、的外れなことや心ない言葉を言ってしまい、関係が悪化してしまう場合もあるでしょう。

この問題は、ビジネスをする上でも起こり得ます。目の前の課題を解決するための最善の方法は、今まで自分が経験したことがないものかもしれません。しかし、想像力がないと既存の方法にばかりとらわれ、新しい解決方法を見つけられない可能性があります。

子どもの想像力を鍛える5つの方法

ここでは、子どもの想像力を鍛えるために取り入れたい方法を5つご紹介します。子どもの想像力を鍛えることで、将来に役立つことはもちろん、学校での友人関係も良好になっていくでしょう。また、想像力は学校の授業を理解する手助けにもなります。日常に新しい習慣を取り入れ、楽しく想像力を高めていきましょう。

子どもが興味を持ったものを肯定する

子どもの想像力を鍛えるためには、子どもが興味を持ったものを肯定することが大切です。子どもにとっての「好き」という気持ちは、想像力を広げるための絶好のスイッチです。興味があるからこそ「知識を広げたい」と感じられ、想像力を鍛えるきっかけになります。

例えば子どもがファンタジーの世界に興味を持ったら、「そんな非現実的なものを好きになるなんて……」と否定せず、親も一緒に楽しんでみましょう。その上で「〇〇君だったらどんな魔法を使いたい?」のように、子どもがワクワクする質問をすることをおすすめします。

さまざまな出来事を一緒に経験する

親と子どもがさまざまな出来事を一緒に経験することは、子どもの想像力を鍛える要因になります。子どもが興味を持っていることはもちろん、まだ未経験の環境にも連れて行ってあげましょう。

特に動物園や水族館、美術館のような感性に訴えかけるスポットはおすすめです。お絵描きや工作などのクリエイティブな遊びを取り入れたり、映画やショートアニメーションを観て家族で感想を話したりするなどもよいでしょう。

読書の習慣をつける

子どもの想像力を鍛えるためには、読書の習慣をつけることをおすすめします。本は、表面的には私たちに文章しか与えてくれません。しかし、文章から広がる想像の世界は、数値に換算できない無限の価値があります。同じ文章を与えられても、人によって脳内に描かれる世界が違うのも面白いですよね。

親子で同じ本を読み、どのように想像したのかを報告し合うのもよいでしょう。子どもに読書の習慣がない場合は、家族で読書時間を設けるのもおすすめです。習慣化させることで読むスピードが上がり、さまざまなジャンルの本に手を出しやすくなります。

さまざまな視点から考えるゲームを取り入れる

子どもの想像力を鍛える方法としておすすめしたいのが、さまざまな視点から考えるゲームをすることです。例えば、水平思考を用いたゲームは、プレイヤーの想像力が試されます。「もしかしたらこんなことが起こるのかもしれない」と考える力が、ゲームの勝率に結び付くのです。

同じ理由で、推理要素が含まれるボードゲームやテレビゲームなどもおすすめです。与えられた情報からキャラクターやプレイヤーの心理状況を分析する過程が必要になるため、自分が勝つために想像力を広げていきます。その結果、遊びながら楽しく想像力を鍛えられることでしょう。

連想ゲームを取り入れる

子どもの想像力を鍛えるためには、連想ゲームもおすすめです。赤色から連想されるものを交互に言っていく遊びや、1つのものから連想されるキーワードをできるだけ多く出す遊びなどをしてみましょう。

例えば、子どもの目の前にりんごを出し「これは何でしょう?」と聞いてみると、最初は「りんご」や「くだもの」と答えると思います。しかし、子どもが答えるごとに「他には?」と聞いてみると、驚くような言葉をいってくることも。個数を決めて連想ワードを出してもらうことで想像力が鍛えられるため、取り入れてみるとよいでしょう。

子どもの想像力を鍛えるためにはワクワク感が大切!

子どもの想像力を鍛えるためには、子ども自身のモチベーションが高いことが大切です。例えば英会話を学ぶとき、参考書や資料集と向き合っているだけではストレスがたまって嫌気が差してしまうことでしょう。

しかし、同じ英会話教室に仲がいい友達がいたり、遊びを通して学べたりする場合は、ワクワク感が生まれます。「楽しい」という気持ちが学習へのモチベーションを生み、結果につながるのです。子どもの想像力を鍛える際は、子ども自身が楽しめているかどうかに注意を払うよう心がけましょう。

子どもの想像力を豊かにするなら『Wonder Code』

今回は、子どもの想像力を鍛える方法やポイントについてご紹介しました。子どもの想像力を鍛えるためには、ワクワク感を尊重したり知的好奇心を刺激したりすることが大切です。そこで習い事としておすすめしたいのが「Wonder Code」です。

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