子供を持つ親は、できることなら子供に将来の夢を叶えてほしいですよね。大人になったときの姿はとても先の話のように思えますが、今からでも子供の将来の夢を叶えるためにできることがあります。

子供がなりたい職業を持っているなら、ぜひ応援してあげましょう。頑張り方を教えてあげる、努力の分だけ褒めてあげるなど、親が日常生活の中でできることも多くあります。この記事では、子供がなりたい職業に就くために親ができること、してはいけないこと、子供への具体的な声かけについて解説します。

子供がなりたい職業に就くために、親ができることとは?

子供がなりたい職業に就くために親ができることは、子供の夢を尊重し、夢を叶えたいという子供の気持ちに寄り添うことです。現代の日本社会はさまざまな社会問題を抱え、未来に希望を持ちにくい状況です。しかしこんな時代だからこそ、子供のなりたい職業や将来の夢を大切にしてあげましょう。将来の夢に向かって努力する姿勢は、子供が生きていく上での強みになります。

子供がなりたい職業に就くためには、もちろん本人の努力が必要です。子供の人生は子供が自分で切り開いていくもので、親がコントロールするものではありません。ただし、子供がなりたい職業に就くために親がサポートしてあげることはできます。進学など経済的なサポートも大事ですが、教育の観点から日常の中で子供の力を育む応援方法もあります。

将来の夢を叶えるために今からできる教育法

将来の夢を叶えるために今からできることとして、以下のような教育法があります。子供時代は職業スキルや具体的な進学について考えるより、物事に取り組む姿勢や視野を広げることが大切です。普段から実践していることばかりかもしれませんが、子供がなりたい職業に就くために親ができるポイントとして、おさらいしてみましょう。

  • 頑張り方・努力の仕方を教える
  • 努力の分だけ褒めてあげる
  • 子供の夢を心の底から応援する
  • できるだけ多くの習い事をさせてあげる
  • 色々な場所に出かけ、多くの知識・学びに触れる

1.頑張り方・努力の仕方を教える

子供のうちに頑張り方や努力の仕方を身につければ、将来のための大きな力となります。子供がなりたい職業に就いたり、将来の夢を叶えたりするには、当然ながら長い道のりが予想されます。そのため夢を叶えるのに必要な力のひとつは、すぐに諦めない姿勢といえるでしょう。

しかし子供自身は頑張り方がわからない場合があります。親にできることは、子供に寄り添い目標に向かって努力する方法をさりげなくサポートしてあげることでしょう。例えば、目標をスモールステップにわける、1日で少しでもいいからやってみる、困ったら誰かに相談してみるなど、具体的なコツを教えてあげるといいでしょう。

2.努力の分だけ褒めてあげる

努力の分だけ褒めてあげることも非常に大切です。もしかしたら「できたか・できなかったか」「何点か」と結果ばかり褒めていませんか?

結果までのプロセスも一緒に認めてあげることで、子供は努力の大切さを実感できます。結果に結びつかなかった場合でも、努力の分だけ褒めてあげましょう。

例えば、縄跳びを30回飛ぶ目標で22回までしか飛べなかったとしても、22回までは子供も頑張りました。その努力をまず褒めてあげてください。もちろん、負けず嫌いで意欲的な子供は目標達成できなかったことをひどく悔しがるかもしれません。その場合は、子供の意欲を尊重して「残念だったね」と同意することも大切でしょう。

ポイントは、子供が自信を失わないように応援することです。

3.子供の夢を心の底から応援する

子供の夢を心の底から応援してあげましょう。例えば子供がYouTuberやお笑い芸人になりたいと言った場合、親は心配になるかもしれません。しかし、まずは子供の内から湧き上がってくる興味関心や好きなことの表現であると前向きに捉えて、心から応援しましょう。大切なのは子供の意欲を見守ってあげることです。

子供は親をよく見ています。長い時間を一緒に過ごしているため、親が心から応援してくれているのかをすぐに察知するでしょう。子供の方に身体を向けて、しっかり目を見て応援する言葉をかけてあげてください。スマホに気をとられながらでは、せっかくの応援メッセージも子供に届かないかもしれません。

4.できるだけ多くの習い事をさせてあげる

できるだけ多くの習い事の経験も、将来の夢を叶えることにつながります。習い事での経験は、自分の得意なことを見つけられる良い方法です。さまざまな分野の習い事をしてみることで、子供の視野も広がります。

とはいえ、習い事でスケジュールを詰め込む必要はありません。学校から帰って、宿題もあって、小学生はとても忙しく過ごしています。忙しすぎる毎日では将来の夢も浮かんでこないかもしれません。

大切なのは自由な時間と知的刺激を受ける時間のバランスです。親も子供も無理のない範囲で、習い事を上手に活用してみるといいでしょう。

5.色々な場所に出かけ、多くの知識・学びに触れる

色々な場所に出かけ、多くの知識や学びに触れる体験は大切です。博物館や科学館・自然公園やキャンプ場・街中のイベントや旅行など、家族で楽しみながら多様な体験できます。

例えば自然公園に出かけると、普段の生活からは気が付かない学びがあります。「いつもより空気がおいしい気がする」と子供が言ったなら、植物の光合成で二酸化炭素から酸素が作られることを教えたり、街中は排気ガスが多く空気が汚れている場合があることを教えたりできるでしょう。

科学館や博物館に出かけたなら、親が教えられる範囲を超えた知的な疑問が出てくるかもしれません。科学館や博物館の展示の説明を読んで解説してあげたり、スタッフに聞いたりして子供の知的好奇心を満たしてあげましょう。

近所の公園まで親子で散歩するだけでもおすすめです。なりたい職業に関連した施設に行ってみるのもいいでしょう。多様な体験を通して子供は視野を広げ新しい将来の夢を見つけるかもしれません。

将来の夢を応援するのも、親ができる愛情表現のひとつ

子供の夢を応援することも愛情表現のひとつです。親は忙しい毎日の中でも子供のことを気にかけ愛情をもって接したいと思っていることでしょう。しかし現実は毎日の仕事や家事、育児に追われて思うようにいかないことも多々あります。子供のなりたい職業を知っているだけでも親である自分を褒めてあげていいと思います。さらに一歩進めて、子供の夢を積極的に応援できるともっといいですよね。

栄養を考えた食事を作る、ハグをする、子供の話を聞いてあげるなど日常の中で色々な愛情表現があると思います。心と体がぐんぐん成長する小学生くらいの子供たちは、特に多くの可能性を秘めています。そんな時期に、夢を応援してもらえると親の愛情をさらに感じられて子供は嬉しく思うはずです。

次の章では、将来の夢を追う子供に親がしてはいけないことを解説します。無意識な行動で子供を傷つけていないか、チェックしてみましょう。

将来の夢を追う子供に親がしてはいけないこと

将来の夢をもっている子供に親がしてはいけないことがあります。以下のポイントは、たとえ親心からであっても避けることをおすすめします。

  1. 無理だと決めつける
  2. 経済的な理由などで否定する
  3. 堅実な別の職業をすすめる

1.「無理に決まっている」と決めつける発言・行動をする

将来の夢を追う子供に「無理に決まっている」と決めつける発言や行動をするのはやめましょう。子供のなりたい職業が現実的ではないと親が判断した場合「無理だよ」と思わず言いたくなるかもしれません。しかし、子供のなりたい職業は成長とともに変わっていくことも多く、親が心配し過ぎる必要はありません。なりたい職業を否定されると子供は将来の夢への意欲を失ってしまいます。

また、子供は成長するにつれて親の想像をはるかに超えてくる場合もあります。「無理に決まっている」と決めつける発言や行動はしない方がいいでしょう。

2.経済的理由など子供の努力とは関係のない理由で否定してしまう

子供の夢を経済的な理由など子供自身の努力とは関係ない理由で否定するのは避けましょう。例えば子供が「お医者さん」になりたいと言った場合、親は医学部の学費や学習塾の学費をすぐに頭に浮かべるかもしれません。するとつい「うちにはそんなお金ないから無理」と否定したくなりますよね。子供に現実を教えるのは大切なことです。しかし、なりたい職業を全否定してしまうと子供は無力さを感じて意欲を失ってしまいかねません。

3.堅実な別の職業を勧めて諦めさせようとする

夢を持っている子供に堅実な別の職業を勧めて夢を諦めさせようとするのはやめましょう。子供の発想は豊かでとても自由です。なりたい職業も純粋な自分の興味や関心から芽生えます。そんな子供たちの将来の夢は、親目線で見ると「現実的でないからやめてほしい」と思うような内容かもしれません。そんな時、親は自分の不安から子供にもっと堅実な職業につくように説得し夢を諦めさせたくなります。しかし、大切なのは将来の夢を持つことそのものです。なりたい職業があり子供がワクワクしていたら、その気持ちは素晴らしい学びにもつながります。

なりたい職業・将来の夢がある子供にかけられる言葉

なりたい職業や将来の夢がある子供に対する声かけを迷うこともありますよね。この章では子供への効果的な声かけと親の姿勢について解説します。

1.「それは、いいね」と肯定する

まずは子供のなりたい職業や将来の夢を肯定するように声をかけましょう。身近な親が自分の夢を否定せずに聞いてくれると、子供もとても嬉しいはずです。親の肯定は子供の安心感につながり、自分の想いや気持ちを表現しても大丈夫だと感じるでしょう。他にも「楽しそうだね」「かっこいいね」「素晴らしい仕事だね」などポジティブな反応で受け止めてあげることも大切です。

2.「へえ、どうしてそう思ったの?」と興味もつ

子供の夢に心から興味を持って話を聞いてみてください。もしかしたら、子供はなりたい職業の話をしたくてうずうずしているかもしれません。「へえ、どうしてそう思ったの?」とニコニコしながら親が問いかけてくれたら、子供も楽しい気持ちになるでしょう。「いつからそう思ったの?」「どんなところがいいなと思ったの?」など子供が話しやすいような質問もいいですね。

3.「じゃあ、今どんなことをしたらいいかな?」と問いかける

将来の夢をかなえるために今どんなことをするか、子供自身が考えるように促してみましょう。子供の出した答えが、正解ではなくても大丈夫です。自分で目標を決めて、自分で考える練習になり、親子で対話する良い機会になります。

「今どんなことをしたらいいかな?」の他にも「〇〇の仕事をしている人は、どんな努力をしたのかな?」「お仕事をするために、どんな人になったらいいかな?」でもいいでしょう。子供がプレッシャーを感じないように、あまり難しく考えずに気楽な感じで聞いてあげてください。

4.「なりたい職業についている人に話を聞きに行こうか」と誘う

子供の夢が身近な職業であれば、実際に会いに行ってみてもいいでしょう。お店であれば買い物をすることで、なりたい職業の人に接することができます。実際に会えなくても、YouTubeなどの動画コンテンツで、子供がなりたい職業について親子で調べてみるといいかもしれません。

具体的なイメージを持つことは大切であり、もし実際に働いている人に話をきけたら仕事をする上で大変なことも教えてくれるかもしれません。例えば親から「その仕事は朝早くて大変だよ」と言われた場合、否定されたかのように受け止めてしまう子供もいます。しかし仕事の現場を見て、楽しそうに見える仕事の大変な面を知れば、子供にとっても学びになるはずです。

5.「なりたい職業が見つかって良かったね」と応援する

子供のなりたい職業が親の望む職業でなくても「なりたい職業が見つかって良かったね」と応援する姿勢を見せることも大事です。子供時代のなりたい職業に実際に就く人は少数かもしれません。とはいえ将来の夢を持つことが無駄になるわけではありません。

子供がなりたい職業に就けるかどうかはわかりませんが、子供の夢を応援しているというメッセージを伝えてあげましょう。子供自身の意欲も上がり、将来の夢への努力を続けられるはずです。他にも「将来の夢があるのはいいね」「なりたい職業があるなんて素敵だね」など、職業の良し悪しではなく、子供自身が夢を持てたこと自体を応援してあげてみてください。

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