子どもの勉強環境を整えたい!

子どもが勉強に集中できる環境を整えるのは、親の大事な役目でしょう。勉強スタイルが定着するまでは、リビングで勉強させる場合もありますが、将来的に勉強部屋をあてがうことは各家庭で考えているかと思います。

家の間取りや日照時間など比較的制御できない要素のほかに親が工夫できるのは、勉強部屋のレイアウトです。机や椅子、カーテンなどについても、子どもが勉強に集中できるよう吟味する必要があります。また、勉強部屋の目的が「勉強に集中できること」であれば気が散るものは置かず、勉強の効率が上がるようなレイアウトを考えなければなりません。

リラックスできる要素が強すぎると勉強部屋の意味がなくなってしまうため、バランスを考えて整えましょう。

 

子どもの集中力を上げる勉強部屋の作り方

子どもが集中して勉強できるようにするには、勉強部屋に置くアイテムに勉強しやすい要素を盛り込む必要があります。勉強部屋に置くアイテムとして、次のようなものが挙げられます。

  • 机や椅子
  • カーテン
  • カーペット
  • 書棚
  • 時計
  • 観葉植物

アイテムを用意する際は、子どもと相談しながら行う方が良いでしょう。ただ机や椅子のサイズやインテリアの色味などは、子どもが勉強に集中できることを考慮しましょう。

 

子どもの身長・体型にあった机・椅子のサイズを選ぼう

勉強部屋に置く机と椅子を選ぶ際は、以下のポイントを考慮してサイズや高さを重視しましょう。

  • 机と椅子の高さのバランス
  • 机の天板サイズ

疲れない姿勢で勉強するには、子どもが椅子に深く腰掛けた場合に机に手が届き、ひざとひじが直角になるようなバランスが良いとされています。

現在の学習机は高さが約70cmの固定タイプが主流になっているため、机と椅子の高さ調節は椅子で行いましょう。机の天板サイズは一般的に幅100×奥行60cmが多く、もし長く使うことを想定する場合はデスクトップパソコンを置けるサイズ(幅120×奥行60cm)のものを選びましょう。

 

集中力が上がるカラーを選ぼう

カラーが人に与える影響は大きいため、机や椅子を配置する前に勉強部屋のカラーコーディネートを考えた方が良いでしょう。

勉強や作業の集中力を高めたい場合は、青色が良いといわれています。青色は長時間安定した精神状態にしてくれるため、勉強部屋に向いているといえるでしょう。カーテンやカーペットなどを青を基調とした寒色系でコーディネートすると、効率的に勉強を進められます。短期集中型でタスクをやり遂げたい場合は、赤や黄色などの暖色系の小物をそばに置くと効果があります。

 

子どもでも整理しやすいレイアウトにしよう

子どもの勉強部屋をレイアウトする場合は、子どもが自分の持ち物を整理しやすい形にしましょう。整理しやすい方が勉強部屋が乱雑になることなく、いざ勉強する際に集中しやすくなります。

子どもが手を伸ばしやすい場所に教科書やノートなどを置けるようにして、ランドセルやバッグを置く場所をあらかじめ決めておきます。置きにくかったりしまいにくかったりすれば子どもはすぐに放ったままにするため、収納のしやすさは大切なポイントです。

 

部屋の太陽光・照明に合わせたレイアウトに

勉強部屋の窓や照明の場所に合わせて机をレイアウトします。机の棚で光を遮ることがないよう、部屋全体が明るくなるように机を配置しましょう。

集中して勉強するには、手元の明るさも重要なポイントです。明るさが十分でないと視力低下や疲労感を招く恐れがあります。デスクライトや卓上ライトの色選びにも気を配り、青みがかった明るい色の昼光色を選びましょう。昼光色は、細かい部分がよく見えるだけでなく脳を覚醒させる作用もあるため、勉強に適しています。

 

窓の近くに机を配置しよう

机のレイアウトを考える際、直射日光に当たりすぎる場所は避けるべきですが、窓の近くに机を配置しましょう。

たとえば、太陽光には次のような効果があると考えられています。

  • 集中力を高める
  • 自律神経を整えるホルモンを分泌させる

子どもが右利きであれば、窓の左側に机を垂直に置くと手元を明るく照らせます。また窓の近くに机を置けば、気分転換したり遠くを眺めて目を休めたりするのに有効でしょう。

 

時計は忘れずに設置しよう

勉強に集中するには時間を意識させる必要があるため、時計は必ず設置しましょう。壁掛け時計の場合は机に座って目に入る位置につけ、それが無理なときは卓上時計を用意します。

「〇時まで20分間は算数の計算、次の30分で漢字の練習……」のようにタイムスケジュールを立てたり、テスト対策の問題集を解く際にストップウォッチやタイマーを活用したりすると集中力がアップするでしょう。ただし、スマートフォンのウォッチ機能を使うと誘惑に駆られる可能性があるため、スマートフォンは近くに置かないようにします。

 

植物や香りなどリラックスできるアイテムを置こう

子どもによって好き嫌いはありますが、植物や香りなどを利用してリラックスできるアイテムを取り入れるのもおすすめです。

その理由は勉強の疲れを軽減するためです。集中して勉強すると脳だけでなく体全体が疲れます。この際、観葉植物を眺めたりアロマの香りを楽しんだりするのも脳機能を回復できるでしょう。子どもの好みに合わせて、相談しながら取り入れてみましょう。

 

机の上はなるべく必要最小限のものにしよう

机の上が乱雑になっていると勉強のやる気を下げる場合があります。机の上はなるべくすっきりとさせましょう。

見える場所に漫画やゲーム・スマートフォンなどがあれば、勉強の前についつい手を伸ばしてしまい、あっという間に時間が過ぎてしまうかもしれません。

また、机の上に何も置かない方が勉強に入りやすい場合もあれば、すぐに学習モードに入れるよう問題集やノートのぺ―ジを開いておいた方がいいケースもあります。一度親子で「勉強部屋に入ってすぐに学習に向かえるにはどうすればいいのか」を話し合ってみましょう。

 

【幼稚園生向け】勉強部屋レイアウト例

幼稚園生が勉強部屋で学習を始める際は、まずは親子で学べる環境を整える必要があります。
可能であれば机を壁にくっつけるのではなく、背後に壁がくるようにレイアウトしましょう。その理由として次の2点が挙げられます。

  • 背後が気になることなく安心感がある
  • 周りが見えるため圧迫感が少ない

机を壁につけることなく親が向かい合わせで座ったり、一緒に学習カルタやボードゲームをしたりするなどして、少しずつ勉強部屋に慣れさせましょう。勉強部屋でなくリビングで学習させるのもひとつの方法です。この場合も将来学習机で勉強することを考え、身の回りをきちんと整とんさせて学習させるようにしましょう。

 

【小学校低学年向け】勉強部屋レイアウト例

低学年向けの勉強部屋もレイアウトとしては幼稚園生と同様です。その上で、親御さんのなかでは幼稚園生のときより意識的にリビングで勉強させる場合があるでしょう。

リビングで勉強させる場合は、子どもが勉強モードにすぐ入れるようにリビングテーブルの配置を変えたり、コンパクトな机を用意して子どもが勉強しやすい空間をレイアウトしたりするなど工夫します。また、リビングは家族が集まる場所であるため気が散りやすいでしょう。できるだけ静かな時間帯に勉強させたりノートや文具等を入れる場所を確保したりして、学習しやすい環境を整える必要があります。

 

【小学校高学年向け】勉強部屋レイアウト例

高学年になれば自分の部屋で勉強したくなるでしょう。中学受験となれば勉強時間が長時間に及ぶため、心身の疲れを和らげたり精神を統一させたりする要素を取り入れます。

例えば、ベージュカラーを取り入れたレイアウトにするのもおすすめです。集中力を高めるには青を基調とした方が良い一方で、明るい色合いのベージュを部分的に取り入れることで、適度にリラックスできる空間を演出できるでしょう。

また、勉強部屋にテレビやスマートフォンなどの機器を置くのは避けたほうが勉強に集中できます。パソコンやタブレットを学習で使う場面も多いため、天板が広めの机を用意しましょう。

 

勉強が楽しくなる部屋づくりをしよう

勉強部屋に入ってすぐに学習モードになるためには工夫が必要です。「さあ、やるぞ」と気合が入ったり学習が楽しくなったりするような部屋を子どもと相談しながら作りましょう。

机やカーテン・カーペットなどのアイテムは、部屋全体のイメージを決めるため慎重に選びたいポイントです。色が奇抜すぎたり模様が入っていたりするものより、シンプルで邪魔にならないデザインを選んだ方がレイアウトもしやすいでしょう。青色かベージュ系が勉強に集中しやすいカラーとお伝えしましたが、子どもによっては気に入らない場合があります。その際はメインカラーは抑え気味にして、小物で自分の好みのものを置くと子どもは安心します。

クッションやぬいぐるみ・時計など好みのアイテムを選ばせることで、子ども自身がお気に入りの勉強部屋をレイアウトできるゆとりも必要でしょう。

 

集中力をあげ、学ぶ楽しさを身につけるなら『Wonder Code』

子どもの集中力は、学習環境を整えることで向上します。勉強に集中できない子どもであっても、環境を整えれば変わります。

今回は子どもが勉強しやすい部屋のレイアウトを紹介しました。勉強部屋を与えてそのままにせず、高学年になっても時には一緒に学習方法を考えたり、勉強の悩みや課題を共有したりする時間をとるようにしましょう。

子どもが安心して勉強に取り組める学習環境をつくるのは親の役目といえます。ただ親だけでは思うようにいかない場合は、ぜひ『WonderCode』にお問い合わせください。『WonderCode』では、お子さんの集中力を高めながら学ぶ楽しさを味わえるカリキュラムを展開しています。詳しく知りたい場合は、お問い合わせまでご連絡ください。