【この記事の目次】
子どもにタイピングを教えたい…よい方法はある?
子どもにタイピングを練習させたいと思っても、何から始めて何に注意すべきかわからない人もいるでしょう。タイピングの覚え方においては、大きく3つのポイントがあるとされています。
- ホームポジション(正しい指の位置)を覚える
- そのほかのキーを押してみる
- ローマ字で言葉やテキストを打ってみる
まずは、Fのキーに左手の人差し指、Jのキーに右手の人差し指を置き、左手のほかの指をD(中指)・S(薬指)・A(小指)、右手はK(中指)・L(薬指)・+(小指)のキーに置くように伝えます。これがホームポジションです。
続いて、ホームポジションを意識しながらいろいろなキーを押す練習をします。この際、できるだけ手首や腕を動かさず、指だけ動かすことを意識させましょう。
テキストを打つ際は、ローマ字を覚えていないと難しい場合があります。ただ、ローマ字を知らなくてもタイピングを練習すればローマ字入力が可能になります。この流れに沿って毎日練習させると、子どもは次第にタイピング技術を習得できるようになるでしょう。
小学生からタイピング技術を身につける5つのメリット
昨今はIT化が進み、子どもたちが大人になる未来は現在よりさらにIT技術の進化が予想されます。このような状況からも、小学生からタイピング技術を身につければ、将来に役立つと考えられるでしょう。
ここでは、タイピング技術を習得することで得られるメリットを5つ紹介します。
パソコンへの苦手意識がつきづらくなる
小学生からタイピング技術を学ぶことで、パソコンに対する苦手意識を軽減できます。小学生はとくに新しいものに興味をもちやすく、たとえ最初は難しさを感じたとしても、抜群の吸収力でクリアしていくことでしょう。
一方、大人になってパソコンに触れる場合、失敗を恐れ学習が滞る可能性があります。小学生からタイピングの練習を始めるのは、子どもが本来もつ好奇心や挑戦心に見合っており、パソコンに親しむチャンスだといえるのです。
学校の学習を先取りできる
学校の学習を先取りできると、子どもが学習に向かう際に知識や技術を習得しやすくなります。タイピングにおいても、あらかじめ学んでおくことで、より高度な技術を身につけられることでしょう。
また、タイピングを予習することで出された課題をやり遂げるだけでなく、より難しい課題に挑戦する機会も得られます。
自分で調べる能力が上がる
タイピングを習得すると、学習内容の確認や興味のある分野を調査するのに役立ちます。たとえば、学校や塾の学習内容で疑問点が生まれた場合、タイピングで検索ワードを入力すれば、ヒントになる情報を取得できるでしょう。
大人に聞いたり先生から教わったりしなくても、より詳しく分かりやすい情報を自分自身で得られます。自分の興味を深めたり疑問に思うことを解決したりする能力を上げるために有効なため、積極的にタイピング能力を身につけるといいでしょう。
学習や職業の選択肢が増える
タイピング技術を習得すれば、鉛筆とノートを使わなくてもパソコンで学習できるようになり、学習量や速度が格段に上がると考えられます。このように学習方法における選択肢が増えるため、学習力が身につくでしょう。
また、今はどの職場でもIT化が進んでおり、タイピング技術の習得は職業の選択肢を増やすことにもつながります。タイピングはパソコンを扱ううえでごく基本的なスキルですが、さまざまなシーンで応用がきくため身につけておくべきでしょう。
インターネット上でコミュニケーションがとれる
タイピングを習得しておけば、リアルな対話だけでなく、遠方にいても自由にやり取りできるようになります。
インターネット上でコミュニケーションをとることは、今ではずいぶんと普通のことになりました。将来的にパソコン上でメール送受信や顧客との取引を行う可能性は高く、ビジネスシーンにおける書類作成などもタイピングを身につけることでスムーズに行えるでしょう。
スピード感をもってたくさんの人々とやり取りするためには、タイピング技術は不可欠だといえます。
子どものタイピングにおすすめの練習法7選
ここからは、子どもがタイピングを身につける際、おすすめしたい練習法を紹介します。
スキルを習得するには、継続が大切です。そして子どもが継続して学び続けるには、その方法が楽しいと思えるものでなければなりません。この章で紹介する練習法を参考に、楽しくタイピングの学習を進めてください。
ゲーム感覚で学べるサイトを利用する
子どもが楽しくタイピング練習を行うには、ゲーム感覚で学べるサイトがおすすめです。
ホームポジション→基本的な文章の打ち込み→スピードアップなど、段階に応じて楽しく学べるサイトを活用すると、子どもは飽きずに練習できるでしょう。
楽しみながらレベルアップできる要素があるサイトは子どもが夢中になりやすく、スキルも身につけやすいと考えられます。
子ども用のラーニングパソコンを購入する
子どもにタイピング技術を身につけさせたい場合、子ども用のラーニングパソコンを利用するのも有効でしょう。
ラーニングパソコンで画面の指示に従ってキーを押していけば、正しいタイピング方法を覚えられます。また、タイピングだけでなくプログラミングスキルを学べたり、パソコンに関する総合的な知識や技能を身につけたりすることも可能です。
子どもに人気のキャラクターがモチーフになっているものも多く、モチベーションを向上させるのにも役立つでしょう。
子どもが書いたブログを公開する
子どもにブログを書かせることも、タイピング練習のやる気や文章表現力の向上につながります。
自分が書いたブログを誰かが読み、感想やコメントなどを送ってくれれば、子どもは嬉しくなるものです。また、コメントに対する返信ができれば、これもまたタイピングの練習につながります。
ただし、ブログはインターネット上で行われるため、誰にどのように受け取られるのかが分からないリスクがあります。書いたものが公開されることには責任も伴うため、この点を親子でしっかり確認し、親がある程度管理する姿勢が必要でしょう。
色んなキーを押して発見してもらう
文章を作成する際に使うキーは、意外にたくさんあります。したがって、普段はあまり使わないであろうキーを押して、どのような文字や記号が表れるのかを発見させることも、子どもがタイピングに興味をもつきっかけになるでしょう。
キーボード上のすべてのキーを親が教え込もうとするのは、子どもの楽しみを奪うことにもなります。基本操作のみを教えたあとは、子どもがいろいろなキーを押して覚えるプロセスを残しておくようにしましょう。
子どもにプロフィールを書いてもらう
子どもの中には「自分のことを誰かに知ってもらいたい」と思っている子もいるものです。そのため、プロフィールを書いてもらうこともタイピング練習に有効だといえます。
実際にプロフィールを書くことは、自分の新たな一面の発見につながります。自分の好きなことや色、食べ物、アーティスト、趣味や特技、将来の夢など、思いつくままにタイピングさせましょう。
なお、プロフィールを一度に完結させるのではなく定期的に見直すことで、自己理解を深める機会にもなるでしょう。
好きな文章や歌詞をタイピングしてもらう
好きな文章や歌詞をタイピングしてもらうのも、楽しみながらできる練習法です。
パソコン上で文章や歌詞を入力すれば、タイピング技術を身につけるだけでなく、Word機能や簡単な画像編集機能などを身につける子もいるかもしれません。
文字のフォントや段落、スタイルなどを自由に変えられるメリットを感じれば、パソコンに向かう機会が増えタイピング技術を磨いていけることでしょう。
気になることをどんどん検索してもらう
タイピング技術を習得するには、子どもが気になることを検索してもらう方法が有効です。好きなことや興味があることなど、どんなことでも構いません。「調べたい」と思ったら、すぐに検索機能を活用させるようにするとよいでしょう。
もちろん、辞書や書籍で調べたり、親や先生にたずねたりすることも大切な勉強法です。しかし、調べる選択肢が多い方が学習を深められますし、情報機器を扱うスキルも身につきます。
積極的に検索する癖をつけることで知らぬ間にタイピングの回数が増え、子どものスキルはどんどん向上するでしょう。
タイピングと一緒にローマ字や日本語も学習しよう
タイピングの練習をする場合は、ローマ字入力も一緒に学ぶことをおすすめします。ローマ字入力は覚えるキーが少なく、将来的に英語を使うとなれば無駄のない学び方だといえるためです。
ローマ字は小学校3年生から学びますが、幼児期であってもタイピングの学習を通して学べます。たとえば、母音のAIUEOの場所を教え、KとAIUEOをそれぞれつなげれば「かきくけこ」となる仕組みなどを、丁寧に教えていくとよいでしょう。
加えて、日本語の学習も並行して行いましょう。主述関係や句読点の打ち方、敬語などを正しく使えることが大切です。また、タイピングで文章表記する際の変換ミスにも気をつけなければいけません。
間違って変換されても気づかない国語力では、いくらタイピング技術に優れていても「使えないスキル」となってしまいます。「タイピング技術がある」とは漢字や仮名などの日本語、ローマ字などを正しく使えてこそいえるため、積極的に学ばせるとよいでしょう。
子どものタイピング練習で親が心がけたいこと
子どものタイピングスキルは、闇雲に練習したからといって身につくものではありません。子どもがタイピングに対してポジティブなイメージをもちつつ、楽しみながら練習を続けられるよう親がサポートする必要があります。
ここからは、子どものタイピング練習において親がサポートするうえでの注意事項を紹介します。練習の際に意識し、効果的に子どものタイピングスキルを向上させましょう。
タイピングを間違えても叱らない
タイピング技術を身につけるまでの間は、失敗したり上手くいかなかったりすることの連続でしょう。そこで、違うところを押した子どもに対して「ダメでしょ」などと叱ったり、「もっと早く!」などと親が横から口を出したりすると、子どもはやる気を失ってしまいます。
何事も、失敗して覚えることは多いものです。子どものタイピングの様子に親はもどかしさを感じるかもしれませんが、子どもが楽しく学べるようにするためには、「叱らずに待つ」姿勢も重要でしょう。
子どもが癇癪を起こしたら優しく注意する
タイピングを練習させるにあたって、親は子どもの癇癪に対して感情的にならないように気をつけましょう。親が「もどかしいなあ」「なぜできないの」と感じている場合、子ども自身も焦りや悔しさを感じているかもしれません。
子どもは何とかしたいと思いつつ、どうにもならないから癇癪を起こすのですが、ここで大人が一緒に感情的になってはよくありません。子どもの気持ちに寄り添い、何に困っているのかを丁寧に聞き出しましょう。そして「一緒に課題をクリアしよう」と声かけする姿勢が大切です。
親も一緒に学習する
子どもが失敗したり癇癪を起こしたりする回数が多い場合、親も一緒に学ぶ姿勢を示すと子どもは安心します。
初めて体験するタイピングに、戸惑う子どもは少なくないでしょう。その場合、親のタイピング練習方法を伝えたり、やりにくさを解消するための方法を一緒に考えたりすると、子どもの不安が解消される傾向にあります。
不安が解消され前向きに学習するようになった子どもは、タイピングに楽しさを見出すようになるでしょう。スキルをもっと向上させるべく「ねえ競争しよう!」などと誘ってくるかもしれませんよ。
子どものレベルに合わせた学習方法を考える
子どもの成長は、その子どもによってスピードも内容も異なってきて当然です。したがって、タイピングを練習させる場合も、子どものレベルに合わせた方法で行う必要があります。
たとえば、指を動かすことに抵抗感をもつ子にはいきなりタイピングを学ばせるのではなく、ハサミや料理など、手や指を使う機会をつくります。また、タイピング技術ではなく日本語の知識が伴っていない場合は、国語の学習を並行して行うとよいでしょう。
このように、子どもの実態に目を向けたうえで改善点に気づき、子どもに合わせた学習方法を考える力が親には必要です。
子どもの性格や適性を尊重する
いくらタイピングの必要性を説いたとしても、親の欲目に合わせるようなアプローチでは子どもはやる気を失ってしまうもの。学習を効果的に進めるためには、子どもの性格や適性を尊重することが大切です。
タイピング以外のものに興味があれば、まずはその興味を充足させ、興味とタイピングをつなげる練習法を考えます。また、飽きやすい子どもには「とりあえず毎日5分」など、タイピングの練習時間を短めに設定しておくとよいでしょう。
子どもによってタイピングに対する興味の度合いもスキルも異なると捉え、柔軟な姿勢でタイピングを練習させるようにしましょう。
間違ったやり方は早期に直せるようサポートする
間違ってタイピングしていることに気づいた場合は、早期に直さなければなりません。自己流でタイピングを学んでしまうと、あとで修正が利かなくなるケースもあるでしょう。
タイピングの基本は早期の段階でしっかり押さえておく必要があるため、サイトや書籍などから、客観的な情報を子どもに示すことをおすすめします。
間違えたやり方を修正するのは時間がかかるため、子どもによってはイライラする子もいるかもしれません。その際は親が「一緒に修正しよう」と投げかけ、正しくできたらほめるなどして、意欲が持続するようにしましょう。
有料アプリが子どもに合うとは限らない!「楽しい」を大切に
有料アプリは、基本的な操作ができるようになったり実際のタイピングのスピードを上げたりするのに役立ちます。しかし、たとえばレベルが高くついていけないものであれば、子どもはやる気を失うでしょう。
楽しさというのは、レベルが高すぎても低すぎても感じられないものです。有料アプリが子どもに合わない場合があるかもしれないと捉え、子どもが「楽しさ」を感じて練習しているかどうかを把握するようにしましょう。
なお、有料アプリを使う方法のほかに、まずはブログやプロフィールを書かせたりプログラミング学習を始めたりするといった方法があります。
子どもが「楽しくて続けている」「モチベーションを維持して学習している」という状態を大切にし、子どもの性格や特徴、レベルに合わせた方法でタイピングを身につけさせましょう。
将来役立つスキルを身につけるなら『Wonder Code』
タイピングのように将来役立つスキルを身につけることは、子どもにとって生涯の宝となります。
ただし、メリットがあるからといって、大人が一方的に要求したりできないからといって叱りつけたりしないようにするとよいでしょう。親が一生けん命になりすぎれば、子どもが楽しく学ぶチャンスを奪う可能性もあるのです。
自分のやり方に不安を抱えてしまう場合は、専門家に相談したり任せたりするのも一つの方法です。たとえば、『Wonder Code』では将来に役立つプログラミングや英会話などのスキルを楽しく身につけられるため、お子さんに無理なく学びの広がりを感じさせられるでしょう。
興味のある方は、ぜひ『Wonder Code』のお問い合わせまでご連絡ください。