【この記事の目次】
自己肯定感の意味とは?
自己肯定感は、私たちが自分らしく前向きに生きていくために必要な力です。その具体的な意味は「ありのままの自分を肯定する感覚のこと」であり、自分と周りを比較せずに、自分自身が己を肯定して認められる力を指します。
自己肯定感は学校や会社、人間関係などさまざまなシーンで役立ちます。自己肯定感を持てるかどうかは元々の本人の性格もよりますが、家庭でのコミュニケーションをはじめとする後天的な環境で養うことも可能です。親の接し方次第で、子どもの自己肯定感はどんどん育まれていくでしょう。
今回は、自己肯定感が高い子どもの特徴や、自己肯定感を養うためのポイントなどをご紹介します。学校で同じ授業を受けていても、自己肯定感が高ければ学習効果が高くなるものです。子どもの自分に対する肯定感を高め、自分らしい生き方ができるようにサポートしていきましょう。
自己肯定感が高い子どもの特徴
ここでは、自己肯定感が高い子どもの特徴をご紹介します。自己肯定感が高ければ失敗や挫折で心が折れることが減り、ネガティブな事実も成長の糧として受け入れられます。子どもの世界を広げていくためにも、親自身が子どもの心をサポートできるような振る舞いを心がけましょう。
賞賛を素直に受け入れられる
自己肯定感が高い子どもは、自分への賞賛を素直に受け入れられる傾向があります。自分の価値を真っすぐに信じているため、価値に見合った賞賛を得られるのは自然なことだと思えるのです。賞賛を自信に変え、新たな挑戦へと向かっていく子も少なくはありません。
反対に自己肯定感が低い子どもは、評価を否定しがちです。また、自分の評価がいずれ下がることをイメージし、プレッシャーを感じてしまう場合もあります。
自分の気持ちを臆さずに伝えられる
子どもの自己肯定感が高い場合、自分の気持ちを伝えることにプレッシャーや緊張感を抱きません。喜怒哀楽を素直に伝えられ、自分の発言が相手にどう思われるのかを気にせずにいられます。
例えば怒りを表現したい場合、自己肯定感が低い子どもは「わがままだと思われるかも」「叱られるかも」「呆れられるかも」などのような不安を抱きます。このような不安から解き放たれ自分らしさを周囲に開示できるのは、自己肯定感があってこそなのです。
好奇心旺盛でチャレンジ精神がある
自己肯定感が高い子どもは、何事にも好奇心旺盛でチャレンジ精神に満ちあふれています。自己肯定感が高ければ失敗を恐れず、思い通りではない結果も素直に受け入れられるでしょう。
「失敗したらどうしよう」と思って足踏みする前に「とりあえずやってみよう!」「自分ならきっとできる」と思えるため、人生における経験もどんどん広がっていきます。経験は自信へとつながり、さらなる肯定感を生むでしょう。
正直で嘘をつかない
高い自己肯定感を持つ子どもは自分を偽る必要がないため、正直で嘘をつきません。ありのままの自分を世の中が支持してくれると思っており、もし否定されても自分は「らしさ」を失わないでいられる自信もあります。
「他人にどう見られているだろう」のような不安を抱いていないため、本音を誤魔化す理由がないのです。その結果、他人に対して誠実になるため多くの人に愛され、さらに自己肯定感を伸ばしていきます。
子どもの自己肯定感を高める子育て7つのポイント
ここでは、子どもの自己肯定感を高める子育てのポイントを7つご紹介します。自己肯定感を高めるためには、まずありのままの子どもの姿を認めることが大切です。親の「こうあってほしい」を押し付けるのではなく、生まれ持った子ども自身の「らしさ」を受け入れることから始めましょう。
子どもの話を最後まで聞く
子どもの自己肯定感を高めるためには、子どもの話を最後まで聞くことを心がける必要があります。小学生の子どもは大人と比べると語彙力が低く、的を射ないような話が多いものです。また、親が仕事や家事で忙しく、子どもの話を根気よく聞ける余裕がない場合もあるでしょう。
しかし、子どもは親に面倒臭そうな素振りをされたり、話を適当に流されたりすると「自分の話には親すらも聞いてくれないような価値しかないんだ」と思い込んでしまいます。手が離せないときは「〇〇が終わったら聞くから待っててね」「〇時になったらお話をちゃんと聞くね!」などのように、蔑ろにしない対応を心がけましょう。
結果と同様に過程を評価する
結果と同様に過程を評価することで、子どもの自己肯定感は養われていきます。例えば、勉強を頑張ったのにテストの結果が思わしくない、という事態はどこの家庭の子でもあるでしょう。結果のみを重要視してしまうと子どもは大きなプレッシャーを感じ「テストでいい点を取らないと評価してもらえない」と思ってしまいます。
もちろん、前提として結果は大切ですが、本人がどれだけ努力したかにも正当な評価を与えるべきでしょう。「よく頑張ったね。前よりも色々なことを覚えられたね」「努力ができない子もいるのに、継続できるのはすごいことだよ」などのように、頑張った時間に対する報いの言葉をかけてあげることが重要です。
意思決定を子どもに委ねる機会を増やす
子どもの自己肯定感を育てるためには、意思決定を子どもに委ねる機会を増やしてみましょう。人から選択や回答を与えられてばかりだと、物事を自分で考える力が養われません。その結果、常に受動的で主体性がない思考になってしまいます。
何事も自分で考えて判断するからこそ、自分らしさを獲得でき自分に肯定的になれるのです。子どもが困っているときはサポートしつつ、さまざまなシーンで選択肢を与えてみましょう。子どもがどのような答えを選んでも、否定せずに受け入れることが大切です。
他の子どもと比較しない
子どもの自己肯定感は、ありのままの自分を評価されることで養われます。反対に、他の子どもと比較されると自信を失ってしまう場合が多いでしょう。成績・容姿・素行・人間関係・能力など、あらゆる面で子どもを他者と比較することは避ける必要があります。
最も尊重するべき要素は、子どもが生まれ持った特性です。そして、親の役割は子どもの長所を引き出し、短所をサポートすることだといえるでしょう。子育てをしているとどうしても他と比べてしまうシーンはあるものですが、そのネガティブな気持ちを子どもに伝える必要は一切ありません。世界でたった一人の子どもの「らしさ」を受け入れ、尊重することから始めましょう。
子どもの夢や目標を否定しない
自己肯定感が高い子どもに育てるためには、子どもの夢や目標を否定しないことが大切です。特に小学生までの子どもは、宇宙飛行士やサッカー選手など、一見すると実現性が低いような夢を抱きがちです。しかし、その夢が実現不可能だとは誰にも決め付けられません。
親がするべきことは、子どもが現在進行形で抱いている夢を肯定し、応援することです。親と子どもは家族であっても別の人間であるため、「親がなってほしい職業」と「子どもがなりたい職業」には乖離があって当然なのです。
子どもは「親に夢を肯定してもらえる」と思えるだけで、自然に自己肯定感を感じます。もし大人になるにつれて夢の内容が変わったとしても、自己肯定感があれば前向きに歩んでいけるため、子どもの考えを否定しないように気をつけましょう。
失敗を叱らずに学んでもらう
子どもが失敗してしまったら、叱らずに諭すような声かけを心がけましょう。人間は誰しも失敗するものであり、人生経験が少ない子どもは、毎日大なり小なりの失敗を繰り返す中で少しずつ経験を積んでいきます。そこで親が「子どもが理想の行動を取ってくれない」と叱ってしまうと、失敗を成長の糧とする子どもの成長を真っ向から否定していることになります。
失敗を激しく叱咤された子どもは、失敗することを恐れて挑戦自体を諦めてしまうことも……。自己肯定感は、失敗・挫折・反省・改善・成功のサイクルの中でこそ養われていきます。失敗を成功につなげるためにも、正しい形での反省を促すようにしましょう。
子どもへのハードルを上げすぎない
子どもの自己肯定感を育むためには、子どもへのハードルを上げすぎないように接する必要があります。子どもの成長のためにはプレッシャーが必要なシーンもありますが、実現性が低いような高すぎるハードルは、必要以上にストレスとなってしまうでしょう。
子どもの成長には、順序があるものです。赤点の子どもに「次は100点を取ろうね」と言っても、プレッシャーになるばかりですよね。子どもにプレッシャーを感じさせないためには、大きなハードルを用意するのではなく、小さな目標を掲げて成功体験を増やしていくことをおすすめします。子ども自身がつかんだ成功体験の数だけ、自己肯定感も上がっていくものですよ。
自己肯定感を養うためには、親から承認されることが重要
子どもの自己肯定感を養うための最も重要なポイントが、親から承認されているかどうかです。すべての子どもにとって、親に認められ受け入れられることは、他のあらゆるポジティブな行いよりも自己肯定感が高まる要素だと考えられます。
反対に、よい成績をとって学校や習い事などで表彰を受けても、親が褒めてくれなければ子どもにとっては虚しいもの。どんなに小さな成功体験でも見逃さず「すごいね」「そうなんだ」「偉いね」などのように声掛けをし、親が率先して子どもの自己肯定感を高めるようにしましょう。
自信につながる学習をするなら『Wonder Code』
今回は、自己肯定感が高い子どもの特徴や、子どもの自己肯定感を上げるためのポイントをご紹介しました。子ども自身が自分を肯定的に受け止められれば、ネガティブな出来事でも乗り越えられる精神が身につきます。
自己肯定感は挑戦意欲を後押しするため、学習にも前向きに取り組めるようになるでしょう。そして学習効果をさらに高めるためには、子ども自身が学びに対して「楽しい」と思える気持ちが重要です。
「Wonder Code」ではロボットを用い、子どもの知的好奇心やワクワク感を引き出すメソッドを取り入れています。子どもが学ぶことへの喜びや楽しさを感じることは、自分への自信へとつながるでしょう。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。