【この記事の目次】
子どもの勉強が捗る環境を整えるには?
「子どもがなかなか勉強してくれない!」。育児を頑張る保護者の多くが、この悩みを抱いているのではないでしょうか。健康で元気に育ってくれればそれが一番とは思いつつも、子どもの学習状態や勉強の進捗は気になってしまうものですよね。
闇雲に「勉強しなさい」というと反抗され、かといって放置しておいても一向に勉強する気配はナシ。本当にこのままの育児方法でいいのか、不安になってしまうこともあるでしょう。子どもが自分から勉強の重要性に気づくまで待とうとしても、不安は募っていくばかりですよね。
そこで導入したいアイデアの一つが、勉強机です。特に子どもがリビングやダイニングで勉強している場合は、勉強机を取り入れることで大きな変化が起こるかもしれません。現在既に勉強机を導入している人は、使い方や設置方法に変化を取り入れてみましょう。
今回は、子どもの勉強が捗る環境づくりの一貫である「勉強机」についてご紹介します。勉強机を導入する時期や選び方のポイント、子どもが勉強机を快適に使うためのコツなども解説していきますので、勉強机の導入を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。
子どもの勉強机を購入する適切なタイミングは?
子どもの勉強机の購入において、まず悩みの種となるのがタイミングです。早い家庭だと、保育園や幼稚園に入る前から既に学習机を取り入れている人もいますよね。手軽に購入できる価格や大きさの商品ではないからこそ、適切なタイミングで購入したいものです。
もちろんライフスタイルや環境にもよりますが、一般的に学習机は小学一年生の入学と合わせて購入するのが適切だといわれています。理由は、就学とともに教科書や文房具などの学習用品が一気に増えるからです。
学校の授業が比較的易しい小学校低学年から勉強机を使うことで、勉強のレベルが上がっていく中学年以降も学習の習慣が付けやすくなります。「学習机で勉強する」という行為は、日々の習慣によって定着するものです。必要になったときにいざ始めようとしても、集中力や学習効果が見込めない可能性があります。
とはいえ、一番大切なのは子ども自身の学習へのモチベーションです。家庭によっては「一人で勉強し始めたら購入する」や「子どもが欲しがったら購入する」という意見もあります。
勉強机を導入後、使用頻度が低くても嘆く必要はありません。学習するためのスペースがあるという事実が、子どもへの意識変化を促す可能性もあります。周りと比べ過ぎず、子どもの状態や環境に合わせて検討していきましょう。
勉強が捗る!子どもに合わせた勉強机の選び方・ポイント
ここでは、子どもに合わせた勉強机の選び方やポイントについてご紹介します。子どもの好みを優先して選ぶことも大切ですが、長く使っていくことを加味すれば大きくなっても飽きないものを選ぶことも重要です。子ども主体ではありながらも、親からも適切なアドバイスを与えながらセレクトしていきましょう。
長く使える素材・材質を選ぼう
学習机はデザイン性ばかりが重要視されやすい傾向にありますが、素材や材質で選ぶことも大切です。学習机の素材は、主に無垢材・突板・プリント化粧板の3種類です。この中で、最も長く使いやすいものは無垢材とされています。天然の木材ならではの木の目があり、やや傷つきやすいものの経年劣化を楽しめます。
突板も無垢材と同様に木材で造られていますが、比較的リーズナブルに揃えられることが魅力です。変形にも強く軽いため、引っ越しや模様替えなどでも扱いやすい素材だといえます。無垢材よりも高級感は控え目ですが、丈夫さがあるためおすすめです。
プリント化粧板は無垢材と同様にリーズナブルで、色や木目を揃えやすいためインテリアとの兼ね合いを調整できます。木目をプリントした紙を貼って造るため木材特有の暖かみは控え目ですが、予算的にあまり高い金額は出せない場合におすすめだといえるでしょう。
机のサイズ・椅子の高さを合わせよう
勉強机を選ぶ際は、実際に子どもに座ってもらって机のサイズ感や椅子の高さを合わせます。学習机は子どもの成長とともにサイズを変えることが必要です。身長や座高が今よりも数十センチ伸びても使えるかや、学習に充分な机上のスペースがあるかなどをチェックしましょう。
学習机における机上スペースは「天板」と呼ばれ、適切な天板のサイズは幅90cm・奥行50cm程度といわれています。もちろんこのサイズより大きくても、子どもが使いやすければ問題ありません。天板をどのように使うのかも想定しながら、椅子の高さとともにサイズをセレクトしてくださいね。
組み合わせの自由さを重視しよう
学習机の大きな特徴といえるのが、パーツごとの組み合わせの自由さです。椅子はもちろん天板や引き出し、ライトなどの位置をカスタマイズできます。組み合わせの幅が広いほど、子どもが求める学習環境に近い状態を目指せるでしょう。
またカスタマイズ性の高さは、引っ越しや模様替えなどでも役立ちます。小学生・中学生・高校生と年齢を重ねる中で、子どもが部屋のレイアウトを変更したいと思う時期もあるでしょう。好みや学習用途に合わせて変更できる機能は、学習のモチベーションアップにもつながります。
高さ調整できるものを選ぼう
勉強机・椅子ともに、高さ調整の幅が広い商品を選ぶことをおすすめします。ポイントは、子どもが椅子に深く腰掛けたときに「膝と肘が90°になる机の高さ」です。高さが合わない場合、視力の低下や姿勢の悪化などさまざまなトラブルを招きます。
とはいえ現在の学習机は、高さが70cm程度で固定されているものも多い傾向にあります。これは調節の際の手間を削減するためであり、調節自体は椅子で行うことがほとんどです。店頭で実際に座ってもらいながら、無理のない姿勢で学習できるかを本人と親でチェックしましょう。
リビングで勉強する場合、勉強机は必要?
家庭によっては子ども部屋がないことも珍しくありません。またリビングやダイニングなどの家族共用スペースで勉強する習慣がついていることもあるでしょう。「学習机って本当に必要?買ってから使わない可能性もあるし……」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、リビングで勉強する場合でも勉強机を用意することをおすすめします。理由は、勉強机を用意することで子どもの自己管理能力が鍛えられるからです。勉強机の目的は学習のためではありますが、役割は勉強だけではありません。
子どもが「ここは自分のエリアだ」と思える場所を用意することで、パーソナルスペースが養われ心の安定につながります。集中力のオンオフを切り替えるきっかけにもなり、生活と学習のメリハリもつけやすくなるのです。
さらに収納や片付けなど物を管理する習慣が生まれ、自立心を養う道具にもなります。学習机は、子どもにとって初めて与えられる「自己責任で管理する空間」です。責任感を含むさまざまな能力を育むためにも、ぜひ勉強机の導入を検討しましょう。
学習机だけでなく、環境自体を整えよう
学習机は、子どもが主体性を持って勉強に取り組むための大きなきっかけになります。しかし、勉強に集中できる環境は子どもによって異なるものです。子どもの性格によっては、学習机を導入してもなおリビングで勉強するほうが集中できる場合もあるでしょう。
実際には用意してみないとわからないものですが、親が子どもを観察し、環境を提供することが大切です。例えば無音だと集中できる子もいれば、ラジオや音楽が流れているほうが集中できる子もいますよね。学習机を用意して終わりではなく、プラスアルファの要素を加えてさらに環境を整備しましょう。
音以外にも照明の明るさやタイプで集中力が変わる子もいます。学習机に備え付けの蛍光灯が眩しい場合は、暖かみのある光に変えるのも一つの手段です。親のやりやすい方法を押し付けず、できる限り子どもの意見に寄り添った環境づくりを心がけてくださいね。
子どもの勉強環境を整える際の注意点
子どもの勉強環境を整える場合は、いつでも変化させやすい状態を維持することが大切です。年齢・性格・勉強の内容や難易度など、学習のしやすさを変化させる要因は多く存在しています。
例えば子どもが「いつもは勉強机を使っているけれど、今日はリビングで勉強したい」と思った場合、リビングのテーブルが食器やゴミであふれていてはモチベーションが上がりませんよね。子どもが勉強できる環境を学習机以外にも複数用意・維持しておくことが、学習の継続につながります。
また細かい点ですが、注意したいのは子どもの足の裏が床に付いていることです。足の裏をしっかり付けると体が固定され、集中力が維持されやすいだけではなく姿勢もよくなります。椅子の高さが足りない場合は踏み台を導入するのもよいでしょう。
子どもが勉強に前向きになるためには、周囲の環境が大切
子どもが勉強に前向きになるためには、周囲の協力が欠かせません。例えば子どもがいくら勉強したいと思っても、家族がテレビを大音量で観ていたり、年の離れた兄弟の泣き声にうるささを感じたりする場合は、なかなか取り組めないものです。
勉強時間を阻害する要素が多いことで、学習自体にネガティブなイメージを持ってしまうこともあります。もちろん家庭によってできることは限られていますが、可能な限り本人の希望に沿った環境を提供できるよう善処しましょう。
勉強することの楽しさを学ぶなら、『Wonder Code』
今回は、子どもの学習習慣にとって大きなポイントとなる学習机についてご紹介しました。勉強するためのパーソナルスペースが確保されると、自主性や自立心などが育っていきます。能動的に勉強できる環境づくりのために、子どもの好みや気持ちをリサーチしながらサポートを行いましょう。
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