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子どもの負けず嫌いは、長所?
子どもは一人ひとりが豊かな個性を持っています。どのような個性も長所と短所がそれぞれあり、表裏一体の魅力があります。一見すると短所に見えるような個性でも、見方を変えれば必ず長所とて現れるものです。
個性は生まれながらにして与えられたギフトであるため、誰からも非難される道理はありません。しかし親としては、友達とうまくコミュニケーションが取れなかったりトラブルを起こしやすかったりする子どもの個性は、見ていて心配になってしまうこともありますよね。
この記事では、負けず嫌いな子どもの特徴や注意点、個性を長所として伸ばす方法などをご紹介します。負けず嫌いであることは決して短所ではありません。性格特有のトラブルは誰にでも平等に起こり得るものです。子どもの性格や心理を理解して、長所としてどんどん伸ばしていきましょう。
負けず嫌いな子の特徴
個々では、負けず嫌いな子の特徴を4つご紹介します。
- 最後まで諦めない
- 向上心がある
- 努力家
- こだわりが強い
負けず嫌いというと感情的なイメージがあるかもしれませんが、すべての子どもが喜怒哀楽の表現が大きいわけではありません。外から見ただけではわからないような熱い心が、子どもの中でメラメラと燃えているかもしれません。
最後まで諦めない
負けず嫌いな子どもは、何事でも最後まで諦めない胆力の強さを持っていることが特徴です。目の前に壁が立ちふさがっても決して諦めず、努力や工夫を重ねて困難を乗り越えていきます。戦う対象は周りであったり、過去の自分であったりすることもあります。
例えば長距離走で挫けそうになっても必ず最後まで走り切ったり、ゲームで負けそうになっても最後まで逆転の可能性を考えたりと、自分が負けないためには持っている力をすべて使い切る傾向にあるでしょう。もし諦めると自分のことが嫌いになってしまいそうだと感じています。
向上心がある
負けず嫌いな子どもは向上心があり、勉強や体験を通してさまざまな物事を吸収していきます。知的好奇心が高く、授業で教わった内容以外も自分で調べたり、先生に質問したりすることが多いでしょう。
知らないものを知ることをシンプルに楽しいと捉えており、新しい体験をするごとに自分の可能性が広まっていくことを肯定的に捉えています。幅広い能力が養われることで自己価値が高まることに伴い、自己肯定感につながっていくのです。
努力家
負けず嫌いの子どもは、努力家が多い傾向にあります。負けず嫌いの子どもは勉強やスポーツなどで、しばしば一定以上の成績を収めます。しかし、すべての子どもがもともと高い能力を持っているわけではありません。
本人の「勝ちたい」「負けたくない」という闘争心が、努力に耐えうる忍耐力を生みます。何事においても長期間の努力はストレスがたまるものであり、負けず嫌いの子どももストレス自体は感じています。しかしそれ以上に、勝つことへのモチベーションのほうが大きいのです。
こだわりが強い
負けず嫌いの子どもはこだわりが強く、自分の中にルールや美学を持っています。先入観にとらわれる傾向もありますが、自分が「こうあるべき」と決めたら真っすぐに進んでいける心の強さを持っているといえるでしょう。
特に勝負事に関しては強いこだわりを持っており、子どもながらに「一位に価値があり、二位以下は全部同じ」のような極端な思考を持っていることも。時には自分を苦しめてしまう考え方でもあるため、心を追い込まないためには周りのサポートが求められます。
負けず嫌いな子どもの注意点
以下に、負けず嫌いな子どもの注意点として挙げられるものをご紹介します。
- 勝つために手段を選ばないことがある
- 相手を傷つけてしまうことがある
- 本質的な目的を見失ってしまうことがある
- ストレスを抱え込みやすい
- 周りにネガティブな感情を抱きやすい
特に気をつけたいのが、勝利に捉われてルールやモラルを蔑ろにしてしまうケースです。負けず嫌いの子どもには大きく分けて2種類います。一つは、真面目に努力した結果正々堂々と勝ちたいタイプ。もう一つは、どんな方法を使っても「勝利」という事実のみが欲しいタイプです。
子どもの負けず嫌いが後者の場合は、知らないうちに周りを傷つけたり、アンモラルな行動を取ってしまったりすることがあります。ルールを破った上で成功体験を得てしまうと、それが快感になり大人になっても似たような悪癖を持ち続けてしまうかもしれません。
負けず嫌いの子どもを育てる際は、勝つ喜びと同時に負けることの重要さも説きましょう。「悔しさや反省を素直に受け入れ、自分の中で昇華するからこそ次の勝利につながる」と子どもに伝えることが大切です。
負けず嫌いな性格を長所として伸ばす方法
ここでは、負けず嫌いな性格を長所として伸ばす方法をご紹介します。
- 頑張った過程も褒めてあげる
- 気持ちに強く共感して慰める
- 機嫌が悪い時や癇癪を起こした時は、寄り添う
- スポーツなど意欲を発揮する習い事を始める
負けず嫌いによる意思の強さは、周りが簡単にまねできるものではありません。負けず嫌いな子どもが幸せな人生を歩めるように、個性や性格の伸ばし方をサポートしていきましょう。
頑張った過程も褒めてあげる
負けず嫌いな子どもは、勝ち負けに人一倍こだわる傾向にあります。長所として伸ばすためには、もし負けてしまっても頑張った過程を褒めてあげることが大切です。特にスポーツや成績のような結果が見えやすいものは、残念な結果以上に努力を褒めるよう心がけましょう。
負けず嫌いな子どもは自分に厳しく、結果が振るわないと「今までの努力が全部無駄だった」と極端な考え方をしてしまいがちです。失敗や敗北からしか得られない経験があることや、努力自体は決して無駄ではないことを伝え、自信回復をサポートしましょう。
気持ちに強く共感して慰める
負けず嫌いな子どもは、目に見えている表情や仕草以上に感情的な心を持っています。一見すると落ち込んでいなさそうに見えても、本心では大声で泣き叫びたいほど傷ついている場合もあるでしょう。負けず嫌いな子を慰めるときには、本人の気持ちに強く共感することが大切です。
結果だけを「気にしなくていいよ」と言うのではなく、例えば「頑張ったけれど結果が出ないのは悔しくて悲しいよね」や「友達のことを嫌いになっちゃいそうな自分がつらいよね」などのように、より心理的に踏み込んだ部分に共感を示しましょう。
機嫌が悪い時や癇癪を起こした時は、寄り添う
負けず嫌いの子どもは心の中にストレスをため込みやすく、不機嫌になってしまうことが少なくありません。特に勝負事に負けたときはネガティブな感情が渦巻き、癇癪を起こしたり不機嫌であることを態度に表したりすることもあるでしょう。
親としては不安を感じるかもしれませんが、心の整理がつかずに一番つらい気持ちになっているのは本人です。しっかり寄り添って話を聞いてあげましょう。本人がなかなか話してくれない場合は、普段通りに接しつつ暖かい飲み物やおやつを出してあげるのも寄り添い方の一つです。
スポーツなど意欲を発揮する習い事を始める
負けず嫌いを長所として育てるためには、スポーツやテーブルゲームのような意欲を発揮する習い事を始めてみましょう。明確に勝ち負けが決まっているものや、結果が点数で評価されるような習い事は、負けず嫌いの性格に火を点けます。
悔しい時期が続くとストレスを感じますが、ネガティブな感情を乗り越えて努力を重ねることも成長の方法のひとつです。負けず嫌いの子どもは、譲れないものを見つけたときに能力がグングン伸びていくケースが多いもの。本人の希望を聞きつつ、新しい世界を提案しましょう。
負けず嫌いな子に向いている職業は?
実は、負けず嫌いな子どもは多くの仕事に向いています。社会では常に何かに挑戦し、学んでいる人間が成果を残していきます。努力家で知的好奇心が高い負けず嫌いの子どもは、ビジネスパーソンの性質として大きなアドバンテージを持っているのです。
中でも向いているのが、相手との対話・コミュニケーションこそが重要となる営業関連・販売関連の仕事です。営業や販売の仕事は実績が数値で換算されるため、闘争心を燃え上がらせてくれます。
もちろん、勝敗がわかりやすいスポーツやゲーム関連の仕事も向いています。反対にあまり向いていない職業は、マニュアル通りに働くだけの仕事です。過去の自分や周りと戦うことなく、決められた内容だけをこなす仕事は張り合いがないため飽きてしまうでしょう。
子どもの将来を見据えて子育てしよう
人間には、先天的な個性と後天的な個性があります。先天的な個性は生まれたときから持ち合わせているもので、後天的な個性は育った環境によって作られる個性です。先天的個性と後天的個性が複合的に合わさることにより、自分という多面的な存在が生まれます。
子どもの負けず嫌いな性格も、これからの後天的な環境によってどんどん変化していくでしょう。大切なのは今目の前にある個性を伸ばすことだけではなく、本人が中長期的に幸せな人生を歩めることです。子どもが自分の性格で悩んでしまうことのないよう、適所でサポートしながら将来を見据えた教育を施していきましょう。
子どもの長所を最大限に伸ばすなら、『Wonder Code』で学ぼう!
今回は、負けず嫌いの子どもの特徴や注意点、長所を伸ばすためのポイントなどをご紹介しました。
世の中は努力した人が必ず成功するとは限りませんが、成功するためには必ず努力が必要なものです。闘争心やこだわりの強さから、負けず嫌いの子どもは忍耐強さを備えていることが多い傾向にあります。つまり、ビジネス面で成功を収めやすい気質だといえます。
自分の心を追い詰めやすい気質でもあるため、親としては心のセルフコントロール能力を教えてあげられるとよいでしょう。
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