子どもには、夢や目標を諦めない強い心を持ってほしい…

私たちは生きているなかで、さまざまな問題に直面します。仕事・学業・人間関係・コンプレックスとの対峙……。あらゆる課題を乗り越えるために必要な要素は、諦めない心です。どんなに大きな困難を目の前にしても、諦めない心があれば解決のための糸口を見つけられます。

しかし、すべての人の心がもともと強いわけではありません。子どもの性格も同様で、生まれつき忍耐力が高い子どももいれば、自信を失いやすい子もいます。すべての子どもの個性や特性は尊重すべきことを前提とした上で、諦めない心を身につけさせると、夢を実現する力の獲得につながるでしょう。

今回は、諦めない心を持つ人の特徴や、子どもの諦めない心を育むヒントをご紹介します。諦めない心は、勉強だけではなく仕事や目標の達成に大きく影響します。子どもの頃から不屈の精神を学ばせ、人生をより納得感あるものにしてもらいましょう。

諦めない心を持つ人の特徴

ここでは、諦めない心を持つ人の特徴をご紹介します。大人でも子どもでも、諦めない人の特徴は共通しているものです。身近な知り合いや子どもの友達でお手本になる人物がいる場合は、よいところをまねさせてもらいましょう。諦めない心は自分だけではなく、周りを照らすパワーにもなります。

自己肯定感が高く打たれ強い

諦めない心を持つ人は、ネガティブな出来事が起こっても折れない心を持っています。ストレスへの耐性が高く、少しのミスやトラブルでは落ち込みません。自己肯定感が高く、失敗を成功につなげるられる心の強さがあります。

目の前の壁が高いほどエネルギーが湧き、「絶対に乗り越えてみせる」と情熱的に物事に取り組みます。周りから陰口をいわれたり嫉妬されたりしても臆病にならず、自分がやりたいことに全力を尽くせる人間性を持っていることが特徴です。

「すべて思い通りにいく」とは思っていない

簡単に諦めない心を持っている人は、最初から「すべて思い通りにいく」とは思っていません。人生にはトラブルが付き物と考えており、トラブルが起こったときのリスクヘッジを念頭に入れた上で行動しています。

トラブルが起こっても非常事態とは捉えず、適切に対応できる冷静さを持っています。ある意味で、達観や悟りに似た感覚を持っているともいえるでしょう。「物事がスムーズに進まないのは当たり前」と思っているからこそ、問題が発生しても諦めることが選択肢に入らないのです。

小さな目標と大きな目標をそれぞれ持っている

諦めない心を持っている人は、大きな目標とは別に小さな目標を持っています。無理のない努力の範囲でクリアできるハードルを用意することで、成功体験を繰り返しながら着実にステップアップができるのです。

その結果、自己肯定感が育まれ、困難に挫けない精神も養われていきます。目先の目標が定まっていることで「今、自分が何をするべきか」も明確になり、結果に反映されやすい努力を実現できます。諦めない心を持つ人は、計画性や自己分析力も高い傾向にあるでしょう。

周りに流されず、自分の価値観を尊重している

周りに流されにくいことも、諦めない心を持つ人の特徴です。自分なりの判断基準を持っており、周りの意見に振り回される事はありません。「諦めたほうがいい」や「君の実力では無理だ」などのようなネガティブな言葉をいわれても、自分で設定した目標やプロセスの価値を疑わない強さを持っています。心に強い軸を持っているため、他者からの評価によって自身が揺らぐことはないのです。

とはいえ、他者の意見に耳を貸さないわけではありません。自分の判断基準に従った上で、「この人からの意見は聞いておこう」と相手を選択し、信頼・尊敬する相手のアドバイスは柔軟に取り入れます。

息抜きが上手で、自己管理能力が高い

諦めない心を持つ人であっても、24時間365日全力投球しているわけではありません。目標を達成するためには、ストレス解消や息抜きが必要なことを理解しています。常に心身に一定の余裕があるからこそ、何かに一生懸命になるためのエネルギーが生まれるのです。

諦めない心を持つ人は、自分が何にストレスを感じるのかや、何をすればリフレッシュできるのかを理解しています。自分の心の動きに敏感であり、ストレスのサインを感じたときには無理をせずにしっかりと休みます。メンタルコントロールが上手なため、感情に振り回されることは稀でしょう。

諦めない人には、成功体験や仲間が増えていく!

諦めない人には、人間的な輝きやリーダーシップが伴います。大人でも子どもでも、面倒臭いことや嫌なことからは「逃げ出したい」「後回しにしたい」と感じるものです。しかし諦めない人は、普通の人が嫌がることでも率先して行動に移します。なぜなら、一つひとつの行動が目標達成に必要だとしっかり認識しているからです。

多くの人はつらいことが起こったときに、「諦める・諦めない」を天秤にかけます。しかし諦めない心を持つ人は、最初から「諦める」の選択肢を持ちません。諦めないことを前提とした上で、どのように目標をクリアしていくかを考えています。

課題をひとつ乗り越えるごとに成功体験が増え、人間的な輝きもさらに増していくものです。目標に向かって真っすぐに歩む人は周囲を惹きつけ、味方や仲間も増えていくでしょう。

子どもの諦めない心を育む5つの方法

ここでは、子どもの諦めない心を育む方法を5つご紹介します。諦めない心を育てるためには、子ども自身の人間性や感情を尊重することが大切です。子どもが抱えているストレスや「諦めたい」と思う理由にも耳を傾けながら、継続のために必要なモチベーションを伝えていきましょう。

成功した姿を具体的にイメージしてもらう

子どもの諦めない心を育むためには、成功した姿を具体的にイメージしてもらうことが大切です。たとえば子どもがスポーツで悩んでいるときには、プロの選手の試合やインタビュー動画などを一緒に視聴してみましょう。

特に、失敗や挫折から復活した人物の体験談は効果的です。「自分でも努力次第で成功できる」と子ども自身が認識できれば、成功した自分の姿を想像しやすくなります。プレッシャーが重くなりすぎない範囲で、成功者にかかわるメディアに触れてみましょう。

鼓舞と優しい声かけを使い分ける

子どもの諦めない心を育むためには、鼓舞と優しい声かけを使い分けることが大切です。たとえば子どもがやる気を出しているときには「その調子で頑張ろう!」「諦めずに最後までやろうとして偉いね!」などのように、モチベーションをさらに引き出すような声かけが効果的です。

反対に子どもが落ち込んでいたり自信をなくしたりしているときには、「無理せず自分のペースでいいよ」「少し休憩する?」などのように、心に寄り添うような言葉を選びましょう。

子どもにエールを送るときは、状況に応じた言葉の使い分けが求められます。落ち込んでいるときに「頑張ろう」といわれると、余計にやる気を失ってしまう場合もありますよね。子どもの状態や感情を観察しながら、適切な言葉を選ぶよう心がけましょう。

家族は必ず味方であることを伝える

子どもが諦めない心を持つためには、自尊心や自己肯定感が何より大切です。自分を大切にする心や「自分は愛されている」と思える気持ちこそが、諦めないための自信につながります。特に、家族からの愛情は情緒を安定させるための重要な要素です。

頑張っている子どもをフォローし、過程や努力を適切に評価しつつ、家族は必ず味方であることを伝えましょう。信頼関係のある家庭で育った子どもは、他者とのコミュニケーションも円滑になり自己価値を深く認識できます。

明確な目標と計画を立てる

諦めない心を持つためには、無理のない計画性が求められます。たとえば算数で赤点を取ってばかりの子が、「世界有数の数学者になる!」と目標を立てても、丁寧にステップを踏まなければ途中で挫折してしまうでしょう。

まずは夢の実現のために必要なステップを洗い出し、可視化していくことが大切です。その上で、それぞれのステップに必要なタスクをさらに細分化し、今自分が何をするべきかを明確にしていきましょう。ゴールから逆算して現実的な目標を立てることで、諦めにくい計画が出来上がります。

不安に寄り添い、精神面のケアを怠らない

子どもの諦めない心を養うためには、保護者が子どもの不安に寄り添い、精神面のケアを怠らないことが大切です。どんなに能力がある子どもでも、ストレスを抱えすぎると持ち前の力が発揮できません。不安やネガティブな感情はモチベーションの低下につながり、自己肯定感も失われていきます。

保護者として日常的に子どもの状態を観察しつつ、違和感にすぐに気づける環境を整えましょう。とはいえ、子どもから悩みをすべて聞き出す必要はありません。いいたいと思ったときに安心していえる環境を保持することが、子どもの心の安定につながるのです。

子どもの心を傷つける保護者のNG行動

ここでは、子どもの心を傷つけてしまう保護者のNG行動をご紹介します。諦めない心を持たせることは大切ですが、最も尊重するべきことは、子ども自身の心のあり方です。理想を押し付けすぎないように、常に自分の言動を客観視できる冷静さを持ちましょう。

子どもの能力を過小評価する

子どもの諦めない心を育むためには、子どもの能力を過小評価しないように心がけてください。たとえば子どもが夢や目標を持ったときに、「どうせすぐに飽きちゃうでしょ」や「どうせ無理だから早めに諦めたほうが傷つかずに済むよ」などの言葉はNGです。

特に、子どもが苦手分野に対して目標を持ったときには注意する必要があります。子どもを大切に思うあまり、よかれと思って夢を諦めさせる言葉をいってしまうのはよくあることです。子どものやる気を尊重し、モチベーションを高める言葉選びをしていきましょう。

結果にかかわらず、努力や工夫を否定する

ゴールまでの道程では、努力や工夫が失敗に終わってしまうことがあります。しかし、子どもの諦めない心を育てるためには、結果と同様にプロセスを褒めることが大切です。結果のみを重視してしまうと道程に苦しさを感じやすくなり、諦めにつながってしまいます。

子ども自身が結果に悔しさを感じている場合は、ネガティブな感情に共感を示しつつ、プロセスへの称賛をおくりましょう。子どもの創意工夫を否定することは、人間性や発想力の否定にもつながるため注意が必要です。

一人の人間として尊重せず、子ども扱いする

子どもが小学生のうちは、つい小さな子どものように扱ってしまいがちです。しかし子どもにとって、自分を一人の人間として尊重してもらえないことは大きな屈辱感や虚しさにつながります。

たとえば、真剣に気持ちを伝えても「はいはい」「いつまでもワガママいわないの」「またその話?」といったような適当な返事をされてしまうと、自尊心が傷つけられ自己肯定感が下がります。子どもは「どうせ自分なんて期待されていない」「自分の努力なんて見てもらえないだろう」と思い込み、挑戦を諦めやすくなってしまうでしょう。

「諦めること=格好悪い」ではない

諦めない精神は達成感や充実感につながるものの、諦めること自体は決して悪いことではありません。特に目標達成までの過程で心身につらさを感じているときは、休息が必要です。休んでもつらさがまぎれない場合は、目標自体を手放す選択肢もありでしょう。

人生で最も大切な要素は、自分が幸せであるかどうかです。目標達成や諦めない心の獲得は、あくまで幸せな人生のための材料でしかありません。諦めないことに固執するあまりに、心身の健康や幸せを見失ってしまっては本末転倒です。

諦めない心の強さは社会で活躍する際に役立つため、習得に向かって努力することは大切です。しかし、保護者は常に子どもの状態に気を配りながら、「選択肢は一つではない」と伝える必要があります。子どもが自分を追い詰めてしまわないように、柔軟性のあるコミュニケーションを心がけてくださいね。

諦めない心が身につく習い事は『Wonder Code』

今回は、子どもの諦めない心を養う方法や注意点などをご紹介しました。子どもの頃は、テストの点数や成績のように、「自分を評価する対象」が多いものです。しかし大人になると、目標を自分で決めなくてはならないシーンが増えていきます。

目標を諦めない心は、充実感や達成感を得ながら生きるために欠かせないものです。子どもが大切にしている感情やこだわりを尊重しながら、やる気を引き出すコミュニケーションを心がけましょう。

Wonder Codeは、プログラミングを通して課題に取り組むことで、諦めない心を学べる習い事です。授業にはロボットを取り入れており、子ども自身が楽しめる環境で役立つスキルを学べます。「子どもには諦めない心を持ってもらいたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。