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子どもの自由なアイデア力を引き出したい!
子どもは、大人が驚くほど柔軟なアイデア力を持っていますよね。目に映るものすべてを遊びの道具にしたり、意外な方法でいたずらをしたり。ときには困ってしまうことがありながらも、日々ユニークに育つアイデア力に子どもの成長を感じる保護者も多いのではないでしょうか。
しかし、大人になるにつれて子どものころのアイデア力は失われる傾向にあります。成長の過程で多くの知識や経験を身につけることで、先入観や思い込みが増えていくためです。大人になっても役立つアイデア力を衰えさせないためには、子どものころから意識して育むことが重要となります。
今回は、アイデア力の意味や育成に求められる能力、子どものアイデア力を育むための方法をご紹介します。AIが発達し、自由なアイデア力や発想力が求められるの現代。子どものアイデア力を育成し、将来につなげていきましょう。
アイデア力の意味とは?発想力との違い
アイデア力とは、知識や情報同士をつなぎ合わせることで新しい発想を生み出す力です。課題や困難の本質を見抜き、改善・解決のためのプロセスを考える視野を持つことで、アイデア力が磨かれていきます。
アイデア力と類似する能力として挙げられるのが、発想力です。発想力は、課題を乗り越えるための力という意味ではアイデア力と共通しています。明確な違いは、その思考時間。発想力は「閃き」が重要で、瞬発的に新しいアイデアを思いつく力を指します。
対してアイデア力には、発想力と比べて長い思考時間が必要です。物事を分析して論理的に考えたうえで、理にかなった解決方法を生み出す力を指します。発想力とアイデア力はお互いに作用し合う力であり、育成のために必要な能力も類似しているのです。
アイデア力の育成に求められる3つの能力
ここでは、アイデア力の育成に求められる能力を3つご紹介します。アイデア力を引き出すためには、さまざまな能力を複合的に養うことが大切です。アイデア力を構成する要素を学び、子どもの能力をバランスよく伸ばしていきましょう。
論理的思考力
アイデア力を育てるためには、論理的思考力が必要です。論理的思考力とは、情報や知識を分解してつなぎ合わせ、物事を体系的に考える力です。論理的思考力が高いほど物事の本質を理解しやすくなるため、適切な改善方法の発案につなげられます。
アイデア力の育成では、多くのアイデアを挙げるだけではなく、課題を解決するための質も求められます。物事の背景や文脈を理解するための論理的思考力は、アイデア力のクオリティを引き出すために重要な要素なのです。
想像力
想像力も、アイデア力向上のために重要な能力です。想像力とは、実際の出来事や知識・経験を思考の土壌としたうえで、まだ起こっていない出来事をイメージする力を指します。アイデア力を発揮するためには、幅広い可能性を模索する力が欠かせません。
想像力が高い子どもは、一つの出来事からさまざまな情報をキャッチできます。また、物事を多角的な視点で見られる能力を持つため、アイデアの幅も広がっていきます。想像力を引き出すことで自然と多様性が身につき、より良質なアイデアづくりに役立つでしょう。
創造力
アイデア力を育成するためには、創造力が求められます。創造力とは「自分独自の方法で新しい何かを創る力」のことです。課題を乗り越えるために、従来の方法や先入観に縛られずにアイデアを生み出す力といえます。
私たちは、問題を解決するためにさまざまな方法を試しますよね。しかし、一般的な方法だけでは課題を乗り越えられないことが多いもの。画期的なアイデアを生み出すために求められる力が、独自のプロセスを提案するための創造力なのです。
子どものアイデア力を育むためにできる5つのこと
ここでは、子どものアイデア力を育むために保護者ができることをご紹介します。子どもの柔軟なアイデア力を活かすためには、自己肯定感が大切です。子どもの価値観や思考を肯定的に捉えつつ、考え方や視野をさらに広げていきましょう。
リサーチ力を高め、知識の土壌をつくる
子どものアイデア力を高めるためには、リサーチ力を高めて知識の土壌をつくる習慣が大切です。どれほど視野が広い子どもでも、思考の種となる知識や経験がなければアイデアを発案できません。
気になったことはどんどん調べてもらいながら、子どもの知的好奇心を満たしていきましょう。わからないことを質問されてもすぐには答えずに、子ども自身で調べてもらう習慣を心がけてください。調べるプロセスで身につくリサーチ力は、知識を深く掘り下げるためのアイデア力につながっていきます。
感情をコントロールする訓練をする
問題を解決するために適切なアイデアは、冷静な思考から生まれます。喜怒哀楽に振り回されている状態では、物事の本質を見誤ってしまうでしょう。子どものアイデア力を磨くためには、感情をコントロールする能力が必要です。
とはいえ、子どもに無理やり感情を我慢してもらう必要はありません。まずは、自分の感情や気持ちを言語化してもらう訓練から始めましょう。時間がかかっても構いません。もっとも重要なのは、言葉や文章で感情をアウトプットしてもらうことです。自分の心の状態を客観的に認識する練習をしてみてくださいね。
思考や発想を視覚化させる
アイデア力を育むために、思考や発想を視覚化させる訓練を取り入れるのも効果的です。感情や思考には形がなく、曖昧な状態で脳内を漂っています。頭の中で考えていることを明確に視覚化させることで、自己理解につながるとともに、アイデアとして提案する習慣が身につきます。
アイデアは、考えているだけでは何も変わりません。他者に伝えたり、実行に移したりすることで初めてアイデアに価値が生まれます。「考える」だけではなく「やってみる」の段階に移行し、実践経験を繰り返しましょう。
自分で考える力を身につける
アイデア力は、思考力の向上によって育まれます。子どもとのコミュニケーションでは、子ども自身に考えてもらう機会を増やしましょう。「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問ではなく、思考を言語化するアンサーを引き出します。
たとえば子どもに服を選んでもらうときにも「AとBどっちにする?」ではなく「好きな服を選んでいいよ」と声をかけてみましょう。日常的に思考回数を増やすことで、情報同士を組み合わせる力が養われていくのです。
プログラミングを学ぶ
子どものアイデア力を磨くためには、プログラミングの習い事がおすすめです。プログラミングでは、複雑な問題を小さな要素に分解しながら、それぞれの要素を抽象化するプロセスが求められます。
問題の本質を見極める力が養われるため、適切な解決方法を生み出すためのアイデア力につながるでしょう。また、クリエイティブな考え方も養われるため、創造力が刺激されアイデアの質も高まっていきます。
アイデア力や発想力を磨く習い事なら『Wonder Code』
今回は、アイデア力の意味や子どものアイデア力を引き出す方法についてご紹介しました。アイデア力は、あらゆる職業において求められる力です。学校の授業だけではなく、家庭教育や習い事を通してどんどん引き出していきましょう。
アイデア力を磨くためにはプログラミング学習が勧められていますが、なかでもおすすめの習い事がWonder Codeです。Wonder Codeではロボットを使った授業を行っており、子どもの知的好奇心を刺激するメソッドを取り入れています。
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