語学習を続ける上ではモチベーションを維持することが重要なポイントとなります。子どもが前向きな意欲を持って英語学習に取り組むためには、どのような方法が効果的なのでしょうか。

今回の記事では英語学習におけるモチベーション維持に役立つヒントをご紹介しますので、お子さまが楽しくのびのびと英語学習に取り組む際の参考となれば幸いです。 

英語を学ぶ目的をはっきりさせる

英語に限らず何かを学ぶときは、目的を定めてその目標を達成するモチベーションがないと継続して学習に取り組むことが難しいでしょう。子どもが英語学習に取り組むように無理に押し付けるのではなく、「英語が話せるようになったら世界中の人たちとお友達になれるよ」、「英語が理解できるようになれば(海外の)好きなアニメのキャラクターのセリフが聞き取れるようになる」といったように具体的な英語学習のメリットを伝えてあげましょう。

目標を設けることで、それまでは英語学習に対して消極的だった子どもが積極的に学習に取り組むようになるケースもあります。

また、勉強をしなさいと頭ごなしに命令するのではなく、子どもが英語に興味を持てるように根気強く丁寧にサポートするようにしてください。子どもから英語を学びたいという気持ちを引き出すことができれば、学習に対するモチベーションを持つことができ、語学力の向上にもつながるでしょう。 

目に見えるもので学習の成果を評価する

英語学習は毎日コツコツと継続して行うことが大事です。最初は英語に興味を示し、学習に取り組んでいた子どもであっても、毎日同じような学習ばかりを続けていると徐々に英語に対する興味を失ってしまい、モチベーションが低下してしまう場合があります。折角英語学習に対して前向きであった子どもが学習意欲を失ってしまわないように、目に見える形で学習の成果を評価する仕組みを作ってあげるとよいでしょう。

子どもが喜ぶおすすめの方法がスタンプやシールを取り入れる方法です。英語学習の進捗を確認するためのカレンダーを作っておき、その日に決められた学習内容がきちんとこなせたら、スタンプを押したり、シールを貼るといったルールを作っておくことでスタンプやシールを集めることをモチベーションにして楽しく学習が続けられるはずです。また、ただカレンダーにシールを貼ったりスタンプを押したりするだけではなく、子どもに「ちゃんとできたね」、「明日も頑張ろうね」といった声掛けを行うと、さらなるモチベーションの向上につながるでしょう。

シールやスタンプは子どもが好きなキャラクターを選ぶと、より一層モチベーションアップの効果が高く期待できるのでおすすめです。また、スタンプやシールに「Good」や「Excellent」といった英語でメッセージがプリントされているデザインを選ぶと、さらに英語を身近に感じることができます。

子どもの頑張りをきちんと褒めてあげる

感受性が豊かな子どもたちは保護者や大人からかけられた言葉の影響をよく受けるものです。英語学習についても保護者からどのように声をかけられるかによって、モチベーションが向上することもあれば低下してしまうこともあるため、声の掛け方には充分な注意が必要です。

英語学習のモチベーション維持において特に大事なポイントは、些細なことであっても子どものよい点を見つけて積極的に褒めてあげることです。「アルファベットが綺麗に書けている」、「習った通りに流暢な発音ができている」などどんなことでも構わないので、具体的にどのようなことがよくできているかに言及して褒めてあげるようにしてください。ちょっとしたことであってもきちんと目配りをしてあげることで、子どもが細部まで手を抜くことなく、しっかり英語学習をしようという意識を持つようになるでしょう。

一方で、子どもを褒める際にはただやみくもに褒めるのではなく、子どもができていることを正しく評価して褒めることが重要です。また、子どもの英語学習に対する評価をするうえで気を付けたいのが、他の子と比較しないということです。「〇〇ちゃんは、きちんとやっているよ」といったほかの子どもと比較するような発言は子どもの自尊心を大きく傷つけてしまうだけでなく、自己肯定感や学習意欲の低下をも招いてしまいます。

何気ない発言によって子どものモチベーションは大きく変化するということを忘れずに、保護者は子どもをあたたかくサポートすることが大切です。

海外のアニメや童謡で日常的に英語に親しむ

英語に対するモチベーションを維持するには、日常的に英語に触れられる環境づくりをすることも大切です。具体的には海外のアニメや映画、童謡といった子どもが興味を持ちやすいものを教材として取り入れる方法が有効です。

例えば、アニメや映画であれば作品によっては動画サイトでも気軽に視聴ができるので、こうした映像作品を効果的に取り入れることで、子どもが日常的に楽しみながら英語に触れられる機会を与えてあげましょう。

歌うことが好きな子どもであれば、童謡を通じて英語に親しむ方法もおすすめです。英語圏で古くから親しまれてきた童謡である「マザーグース」にはリズム感がよく、小さな子どもでも簡単に覚えやすい歌がたくさんあります。『不思議の国のアリス』にも登場するハンプティー・ダンプティーの歌はマザーグースの中でも特に子どもたちから愛されています。

最初は歌詞を覚えることに苦労して上手に歌うことができなくても、繰り返し動揺を耳にすることで、歌詞の内容を正しく理解して上手に歌えるようになるだけでなく、歌詞に合った身振り手振りもできるようになるかもしれません。 

子どもと一緒に英語を楽しむようにしよう

子どもにとって保護者と一緒に何かに取り組んだ経験は、長く記憶に残りやすいものです。したがって、英語学習に関しても保護者が子どもと一緒に楽しむというスタンスで向き合うことがおすすめです。保護者が英語学習に楽しそうに取り組んでいる様子を見せることで、子どもにも英語に挑戦したいという気持ちが芽生えるはずです。

最近ではテレビやラジオの英会話番組、英語学習アプリなど大人が改めて英語を学習するための選択肢も広がっているので、子どもの英語学習にもプラスになることを考慮して保護者が英語学習を本格的にスタートしてみるのもよいでしょう。

ほかにも子どもと一緒に英語学習を楽しむ方法としては、英語の知育玩具を使う方法もあります。小さな子どもであれば、英単語が書かれた積み木やブロックパズルが適しているかもしれません。身近にあるおもちゃを通してアルファベットや単語に触れられる環境に身を置くことで、英語がより身近なものに感じられ前向きなモチベーションを維持しやすくなるでしょう。子どもに語彙力がある程度身に付いてきたのであれば、英語かるたに挑戦するのがおすすめです。対戦形式でプレイすることで親密なコミュニケーションが取れるところも、かるたゲームならではの魅力です。

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子どもの英語学習のモチベーションを維持するには、まず何のために英語を学ぶかという目的を明確にすることが重要です。漠然とした状態ではモチベーションを保って学習を続けることは難しく、英語を学ぶことによって具体的にどのようなメリットがあるかを子どもに伝えてあげるようにしましょう。

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