子どもの集中力が続かないことに悩んでいるけれど、どのように対応すればよいか分からずに悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、子どもの集中力が続かない原因を説明した上で、どのような対策が有効であるかご紹介します。
遊びで集中力を育む方法のほか、勉強に集中して取り組むための方法も紹介しますので、子どもの成長段階に適した方法を知って、対策を講じるようにしてください。
【この記事の目次】
大人と子どもの集中力の違いを理解しよう
集中力は、個人差はもちろんのこと、年齢によっても大きく変わってくるものです。
小さな子どもの場合、集中力が続かないと感じることがあるかもしれませんが、成長とともに徐々に集中力は持続するようになっていくのが一般的です。ですので、子どもの集中力不足を過度に心配する必要はありません。
成人の場合、90分程度は集中力が持続するといわれていますが、子どもの集中力の目安は、小学校低学年で10~15分、高学年で最大30分程度です。
未就学児の場合は、年齢に1分を加えた時間が目安となります。つまり、3歳児なら4分、4歳児なら5分集中できれば、特に問題はないと言えるのです。
授業時間の45分の間ずっと集中し続けることは、入学してすぐの子どもにとっては難しいかもしれません。しかし、これは決して珍しいことではなく、むしろ、子どもの集中力には個人差が大きいことを理解しておくことが大切です。
また、人間の集中力には、「集中タイプ」と「拡散タイプ」の2つがあります。
集中タイプは、高い集中力を示す人を指し、興味関心に応じて抜群の集中力を発揮する傾向にあります。
一方、拡散タイプは、周囲の環境に敏感で、集中力が途切れがちな傾向ありますが、他者への配慮ができるのが特徴です。
子育ての中で、子どもの集中力の特性を理解し、適切に対応することが重要です。一人一人の異なる集中力の特徴を知ることで、より効果的な支援ができるはずです。子どもの成長段階に合わせた柔軟な対応が求められます。
子どもの集中力が続かない主な原因とは?
子どもの集中力が続かない問題を解決するためには、まずはその原因を正しく把握することが大切です。よく見られる主な要因としては、不規則な生活リズムや、スマートフォンやゲームの長時間使用が考えられます。
生活リズムの乱れには睡眠と食事が大きく関係しており、子どもが夜になかなか寝付けない場合は、照明を適切に調整して入眠のしやすい環境を整える、軽めの運動を行うといった工夫をしてみましょう。
睡眠が不足している状態が続くと、集中力の低下だけでなく、食欲不振などの原因になることもあるため、早めに対処することが大切です。
食事に関しては、必要な栄養が不足していることが原因で、集中力が続かない状態になっているケースがみられます。エネルギー源となるブドウ糖をはじめ、鉄分やDHAを意識的に摂取するようにしてください。無機質と呼ばれるカルシウムやマグネシウムの不足も、集中力が落ちてしまう原因となります
一方、現代の子どもたちにとってスマートフォンやゲームは欠かせないものとなっています。一方で、長時間使用することで脳の前頭前野に疲労が蓄積し、集中力の低下につながります。また、本来の学習に集中できなくなるケースもあるため、使用時間や場所などのルールを設けることが大切です。
子どもの集中力向上には、生活リズムの改善と適切なメディア利用のバランスが欠かせません。保護者としては、子どもの状況を細かく把握し、適切なアドバイスや支援を行うことが重要です。
子どもの集中力を高めるのに有効な遊びとは?
忙しい日々の中でも、保護者として子どもの成長を見守り、様々な遊びを通して、集中力を養うことは大切です。そこで、おすすめの3つの遊びをご紹介いたします。
まず1つ目はジグソーパズルです。ジグソーパズルは、どの部分にどのピースを嵌めればよいかを試行錯誤しながら遊ぶため、自然と集中力が高まります。パズルのピースの数やサイズによって、難易度は大きく変わります。難易度が高過ぎても、簡単過ぎても、子どもがパズルに集中しづらくなりますので、子どもの年齢に合ったものを用意してあげてください。
2つ目は折り紙も集中力を養う良い遊びです。手順に従って丁寧に紙を折って形を完成させる折り紙も、高い集中力を要する遊びのひとつです。お手本通りにきちんと完成させることに慣れていくうちに、集中力を養うことができるでしょう。折り紙も、ジグソーパズルと同様に、作る物によって難易度が変わってきます。最初は船などの簡単に折りやすい物を作って、次第に折り鶴やくす玉といった難易度が高い物にも挑戦するとよいでしょう。
最後はボードゲームです。家庭で、もしくは友人たちとワイワイ遊びながら集中力を身につけるなら、人生ゲームやモノポリーといったボードゲームがおすすめです。ボードゲームは比較的長期戦になることも多く、ゲームに夢中になっているうちに、集中力が鍛えられます。ゲームにいかにして勝つかという戦略を練る思考力を養えるところも、ボードゲームのメリットに挙げられるでしょう。
こうした遊びは、どれも普段の生活の中で気軽に取り入れられるものばかりです。集中力を養いながら、保護者との絆も深められること間違いありません。ぜひ、今日から子どもたちと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
集中して勉強ができるようになるための方法
小学生の子どもを持つ保護者の場合、集中して勉強ができるようになるコツを知りたいと考えている方もいることでしょう。
勉強に集中できるようにするには、苦手科目から取り組むのではなく、子どもが得意な科目から勉強を始めるのがおすすめです。自分が得意な分野の勉強をして、ある程度集中力がついてから、あまり得意ではない分野の勉強に取り掛かるようにする方が、効率よく学習が行いやすくなります。運動をする前のウォーミングアップのような感覚で、パズルや謎解きを何問か解いてから、本来やるべき学習をしてもよいでしょう。
子どもの集中力は、大人と比べて決して長くはありません。ダラダラと長く勉強をするのではなく、勉強時間を短時間に設定することも検討しましょう。
最初は10分からでも大丈夫です。10分の学習が無理なく継続できるようになったら、次は20分、30分と少しずつ時間を伸ばしてみてください。欲張り過ぎず、余力を残している程度で切り上げた方が、モチベーションを維持しやすいはずです。
子どもの集中力を上げるには、頭ごなしに「集中して勉強しなさい」と言わないようにすることも大事です。保護者から勉強するように言われて渋々学習をしても、自分の意思で勉強をしていないと、なかなか集中力が高まらないものです。子どもが自主的に勉強したいと思えるように、保護者がそばで温かく見守ってあげる姿勢をみせるようにしてください。
子どもの集中力アップに欠かせないポイント
子どもの集中力を高めるためには、まず学習環境を整えることが大切です。机の周りが散らかっていては、子どもが落ち着いて学習に取り組むことは難しでいしょう。まずは机の上や周りの整理整頓から始めましょう。ゲームやスマートフォンなど、集中力を妨げるものは近くに置かないようにすることも重要です。
次に、子どもの集中力を阻害する保護者の言動にも気をつける必要があります。「集中力が続かない」といった否定的な言葉は、子どもの自尊心を傷つけてしまいます。代わりに「集中できていてすごい」と、子どもの頑張りを認めてあげましょう。そうすることで、子どもは自分に自信を持てるようになり、さらに集中力が高まっていくはずです。
集中力は子どもの成長にとって欠かせない能力です。保護者として、子どもの環境づくりと言葉かけに配慮することで、子どもの集中力を効果的に高めることができるのです。子どもの可能性を最大限引き出すためにも、ぜひ取り組んでみてください。
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子どもの集中力が続かない原因は様々ですが、頭ごなしに叱るのではなく、家庭環境を整えることが大切です。子どもが勉強に集中できるような静かな場所を作り、学習時間を設けることが有効です。また、遊びを取り入れることも大切で、定期的に休憩を取り、ストレスを解消することが必要です。さらに、規則正しい生活リズムを作り、十分な睡眠をとることも集中力を高めるためには重要です。
子どもの集中力を向上させるためには、環境づくりと遊びの取り入れ方を工夫し、子ども自身が楽しみながら学べる環境を整えることが大切です。
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