夏休みの宿題で子どもたちがよく苦労するのが「絵日記」です。絵日記は「書くのが難しい」と感じる子どもが多いですが、その分絵日記は子どもの創造力を育みます。
今回の記事では、絵日記の魅力と楽しみながら上手に続けられるコツをご紹介します。夏休みに絵日記を書いて思い出づくりをしながら、想像力を伸ばしましょう。
【この記事の目次】
絵日記のために特別なお出掛けをする必要ない
絵日記には何か特別な出来事を書く必要があるといったイメージがあるかもしれませんが、決して非日常的なイベントだけを題材とする必要はありません。テーマパークや海などへ行くといった特別なイベントがなくても、絵日記の題材は日常生活のなかにたくさん存在するものです。
その日どんなことをして遊んだか、テレビでどんな番組を見たかといった日常の何気ないシーンであっても工夫をして書くことで、魅力的な絵日記になるはずです。
家の中で家族と料理をする、工作をする、といった体験に挑戦し、体験した内容や気付いたことを絵日記に書くのもよいでしょう。
例えば夏の定番である素麺を茹でて、子どもと一緒にカラフルにトッピングをすれば、楽しい食卓の様子を絵日記に記すことができます。
また夏休みならではのゆったりとした時間を活用して子どもと一緒にお昼ごはん作りをすることは、食育にもつながります。
自分で何かができたという体験は、子どもの成長にとっても、大いにプラスになるものです。単にどんな出来事があったかを記録するのではなく、何が楽しかったか、どんなことが印象に残ったかを絵日記に記すようにアドバイスすると、子どもは楽しみながら絵日記を完成させられるでしょう。
家庭のお手伝いをして気付いたことを絵日記に記す方法もあります。洗濯物の絵を描き、「ベランダに洗濯物を干しました。風を浴びて、ゆらゆらTシャツが揺れていて、気持ちよさそうでした。」といった文章を添えれば、お手伝いをした体験を記す夏休みの立派な絵日記になります。「片づけをしていたら、幼稚園の頃に大切にしたおもちゃが見つかりました。」といった発見を記録するのもおすすめです。日々の生活のなかで気付いたことを見逃さず、絵日記の題材にするとよいでしょう。
絵日記を付けるためにも積極的に写真を撮っておこう
絵日記の宿題への取り組み方は、子どもによって様々に異なります。少し興味を引く出来事があっても、後からもっと面白い出来事があるかもしれないと期待して、夏休み後半戦になるまで絵日記を放っておいてしまう子どももいます。そんな子どもたちのためにも、夏休み中には積極的に写真を撮って記録に残すようにするのがおすすめです。色んな出来事の写真があれば、夏休みが終わる頃になって慌てて絵日記を記そうとした時でも、写真をヒントにして絵日記をつけることができます。スマートフォンやタブレット端末で気軽に写真が撮れる時代、利便性の高さを活用して、どんどん写真を撮っておくようにしてください。何気なく撮った一枚の写真から、子どもが素晴らしい絵日記を記せるケースもあり得ます。写真を通して、思い出を振り返ることで、その場では気付かなかったことに改めて気付けることもあるはずです。夏休みの楽しい思い出を記録するという観点からも、色んな写真を撮っておくのがおすすめです。
子どもと一緒に公園に行ったり、散歩をしたりした時に、お花や街角の風景などを写真に撮るのもよいでしょう。向日葵や朝顔といった夏ならではの花は、特に絵日記に取り上げるのには適しています。いろんな角度から写真を撮っておき、絵を描いたり、文章を綴ったりするためのヒントにしてください。子どもの独特の感性で切り取ると、何気ない日常の風景が、生き生きとした表情を見せてくれることも多いものです。子どもたちの創造力や想像力を伸ばすのにもプラスになる絵日記の課題にしっかり取り組むために、写真を上手に活用してくださいね。
絵を描くためのポイントを押さえておこう
絵日記の題材が見つかっても、絵を描こうとする段階で、挫折してしまう子どももいます。文章で日記を書くことは、普段の学校の宿題でも課されることが多いため、子どもたちはある程度どんな風に文章にまとめればよいかが身についています。しかしながら、絵日記の課題は、基本的には夏休みなどの長期休暇期間のみに課されることが中心です。通常の宿題とは異なる部分に戸惑ってしまうケースもあるということを、保護者が理解してあげましょう。
絵日記の絵の構図は、自由に決めることができます。何かを指定されるよりも描きやすいイメージもあるかもしれませんが、自由であるからこそ、生じてしまう悩みもあるものです。絵日記の構図の取り方のコツとしては、メインとなる物をしっかり決めるといことが挙げられます。絵の主題が何かをあらかじめ決めておき、真ん中に主題を大きめに描くと、バランスの良い構図になります。自分を絵の中に描く場合、スマホで自撮りをする時のように、正面から自分を捉えて大きめに自分を描くようにするのがポイントです。風景を繊細に描写して、まるで棒のように小さく人間を描いてしまうケースもみられますが、自分を大きめに描く方がインパクトのある絵に仕上がるとアドバイスしてあげるとよいでしょう。
色塗りに関しては、特に低学年の場合、クレヨンを用いるのがおすすめです。色鉛筆などと比べて太めのクレヨンは、カラフルで色鮮やかに思い出を描けるのが魅力です。クレヨンで濃いめに色付けすれば、2学期になって絵日記を教室に掲示する際にも、他の子どもたちの絵日記よりもパッと目に付く印象深い絵日記に仕上がります。
文章を書くためのポイントを押さえておこう
絵日記に書く内容を決めて書き始めても、絵日記の文章の欄を埋めるのに苦労してしまうケースもみられます。特に、まだ文章を書くのに慣れていない低学年の子どもについては、途中までは何とか文章を書けても、最後まで文章を書くのがストレスになってしまうケースも少なくありません。大人からしてみれば、ちょっとしたメモ程度で書き上げられそうに思っても、子どもにとっての感じ方は異なるものです。「さっさと書いてしまいなさい」といった高圧的な物言いをするのではなく、子どもに「どんなことが書きたいの?」といった問いかけをしてあげるのがおすすめです。家族の会話を通して、文章に書くためのヒントを見つけて、無事に文章が書きあげられることでしょう。一気に書くのが難しいと感じる場合、別の用紙に書きたい内容をメモ書きしておいてから、絵日記に文章を書くようにすると、スムーズです。
文章を書く上で基本となるのが、5W1Hに関する情報を含めることです。絵日記に書く出来事が決まったら、いつ、どこで、誰が、何を、どのようにしたか、どんなことを感じたか、という要素を振り返ってみるようにしてください。例えば、夏休みに地域のお祭りに家族で遊びに行ったという内容であれば、「7月の最後の日曜日に〇〇公園で夏祭りが行われて、家族みんなで遊びに行きました。出店を色々見て回って、とても楽しかったです。途中で、お友達の〇〇ちゃんにも会いました。」という感じで日記を書けば大丈夫です。5W1Hのなかで欠けている要素がないかをチェックしてあげて、例えば「どこで」の要素が不足していれば「場所を書いてみよう」といったアドバイスを保護者が与えるとよいでしょう。
絵日記のコツが分かるドリルもおすすめ
子どもが絵日記の書き方や課題に悩んでいたら、絵日記のポイントが分かりやすく解説されたドリルを購入するのもおすすめです。
絵日記の宿題に取り掛かるにあたってどんなことに注意すればよいかという最初の一歩から、印象深い絵に仕上げるためのポイント、適切に文章にまとめるためのポイントまで、絵日記作成に役立つノウハウを学ぶことができます。学校では、絵日記の書き方に関するテキストや参考書が配布されることは少ないでしょう。市販のドリルやテキストに目を向けて、夏休みの課題を完成させるために活用してください。
絵と文章のうち、どちらかに対して苦手意識が強い場合、絵の描き方に特化したドリル、日記の書き方の文章に特化したドリルを取り入れると効果的です。保護者が手探りで子どもに何かを教えてあげようとするよりも、市販のテキストを取り入れる方が、コツを掴みやすいケースもみられます。
使用するテキストが決まっている場合、オンラインで取り寄せをすれば、スムーズに自宅に教材を届けてもらうことができます。使用する教材を決めかねている場合、家族で本屋さんや図書館に出掛けて、使いやすそうなテキストを探してみるとよいでしょう。子どもと一緒に実際にテキストを見て確認すると、子どもが学習しやすいテキストを選びやすくなります。夏休みならではの自由な時間を活用して本屋さんや図書館に足を運べば、本をより身近に感じることもできて、おすすめです。
夏休みに充実した習い事をするなら「Wonder Code」
夏休みの絵日記作りは子どもたちの楽しみの一つですね。題材は特別なものを選ばなくても大丈夫です。日頃の生活の中で感じたことや嬉しかったことを絵に描けば、素敵な絵日記になりますよ。夏休みの思い出の写真を撮っておくと、絵日記を書く際のヒントになるでしょう。
絵を描く時のポイントは、構図と色づかいです。メインの物事を大きめに中央に描くと、インパクトのある絵になります。クレヨンで色付けすると、鮮やかで印象的な仕上がりになります。
日記の文章を書く時は、5W1Hを意識して書くように誰、何を、どこで、いつ、なぜ、どのように、を意識して書くと、分かりやすい文章になります。
様々なポイントをしっかり覚えておき、楽しく前向きに絵日記の課題に取り組めるようにしてください。
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