小学校の授業でプログラミングが必須化されたことに伴い、子どものプログラミング的思考力を養いたいと考えている保護者も多いのではないでしょうか。

プログラミング的思考力を養うためには、物事を順序立てて考え、論理的に説明できる能力を身につけることが求められます。プログラミング的思考にも欠かせない説明力をトレーニングするための方法について解説しますので、今日からトレーニングを実践してみてください。

説明力を効率的にトレーニングする上で有効なプログラミング教室の魅力についても、お伝えしましょう。

新学習指導要領でも取り上げられている「伝える力」

2020年に改訂された新学習指導要領においては、子どもの思考力や判断力、そして表現力を育てることを重視する方針が掲げられています。適切に物事を伝える力、分かりやすく説明する力が求められる傾向が強くなっていると言えるでしょう。

 

説明力は、持って生まれた才能というよりは、技術的な力です。もともと説明をするのが苦手なタイプの子どもであっても、トレーニングを継続すれば、上手に伝える力を身につけることができます。話すのがあまり得意ではないといった理由だけで、決して諦めてしまうことなく、トレーニングを通して、子どもの説明力を鍛えるようにしてください。

 

説明力の基礎は、家庭でのコミュニケーションによって築かれます。家庭内での対話が充実している場合、幼い頃から子どもが対話力や説明力を身につけられているケースが多いです。保護者が単に「ちゃんと話をしなさい」といった指示を出しているだけでは、子どもの説明力を養うことはできません。

適したアプローチで、説明力を磨くようにすることが大切です。具体的にどんな方法で説明力を伸ばすトレーニングをすればよいかを理解し、家庭内でトレーニングをする習慣を付けるようにしてください。

子どもの説明力を伸ばす「1分間スピーチ」

子どもが説明力を伸ばすには、どのような方法が効果的なのでしょうか。

1分間スピーチは、子どもの説明力をトレーニングするのに有効な方法のひとつです。1分間スピーチとは、その日に起こった出来事を1分間以内にまとめて話すというものです。

話し手が話し終わったら、聞き手側は、ひとつだけ話し手に質問をします。話し手が質問に対して答えを述べた後、総まとめをすれば、一連のスピーチは終了です。

たったの3ステップでできる簡単なスピーチですので、できれば毎日継続的に行うのが好ましいでしょう。毎日夕食後、といった決まった時間帯にスピーチをするのがおすすめです。

 

しかし、1分間で話せる量は、かなり限られています。文字数にすると、300文字程度であり、400字詰めの原稿用紙一枚にも満たない量です。最初に今日何をやったかという事実を話し、感じたことや気付いたことを話してゆきます。

制限時間がありますので、話す内容の途中で時間切れになってしまうケースも少なくありません。慣れてくると、1分間という限定された時間をいかに有効に使って、効果的に説明をすればよいかというコツが掴めてきます。

最初は、ただ出来事を羅列して感想を少し添えた程度のスピーチだった子どもでも、回数を重ねるごとに、感情の起伏が伝わるスピーチができるようになる可能性があります。

 

子どものスピーチに対する質問は、「どんな風に感じたの?」といった感じで、さらに話を広げられるような質問を投げかけてあげるのが理想です。効果的な質問をすることで、子どもがまだ発していない言葉や考え方を引き出してあげるようにしてください。最後にスピーチの良かった点や改善点についてのアドバイスをして、スピーチを完了しましょう。

 

学校によっては、学校内で1分間スピーチを実施して、子どもの説明力のトレーニングに努めている学校もみられます。

子どもたちからも概ね好評で、「自分の言葉遣いが改善された」という感想を述べている子どももいるほどです。

言葉に対する感度を高め、説明力を磨く上でプラスになる1分間スピーチを積極的に活用してください。

 

子どもの説明力を伸ばす「脱・ワンワード活動」

子どもの説明力を伸ばすトレーニングとしては、脱ワンワード活動も挙げられます。脱・ワンワード活動とは、特定のひとつの単語を脱する(言わない)というルールのもとに活動をすることです。基本的には、特定の単語を言わない期限を1週間に設定することが多く、脱ワンワード週間と称されるケースもみられます。

 

脱・ワンワード活動を実施するには、まず何をNGワードにするかを決めることが必要です。どんなワードを選んでも構いませんが、「ビミョー」や「ダメ」といった、あまり好意的に受け止められない言葉を選ぶ方がよいでしょう。NGワードが決まったら、「これから1週間はNGワードを使用することなく、きちんとした文章で話します」という宣言をしてください。

家族内で脱・ワンワード活動をする場合、リビングに宣誓書を作って貼っておくといった方法を取ると、家族全員が脱・ワンワード活動を認識しやすくなります。

 

脱・ワンワード活動の狙いは、単にNGワードを避けることだけではありません。

安易な表現で言葉を発するのではなく、思考力を使って言葉を組み立てて、分かりやすく説明をするための力を養う上でプラスになるものです。「ビミョー」といった感情が伝わりやすい単語一語に頼って、簡単に表現をする癖がついてしまうと、子どもの語彙力がなかなか養われません。

保護者側も、急いでいるからと言って「ダメ」といった言葉を発する習慣がついてしまうと、子どもに対して、あまり良い影響を与えることができないでしょう。脱・ワンワード活動を通して、子どもの説明力を伸ばすトレーニングをすれば、家庭での会話の質が高まってゆくはずです。

物事の説明をする際に覚えておきたいポイント

 

子どもの説明力を伸ばすには、物事を説明する際にどんなことに注意すればよいかについて、しっかりインプットしておくようにしてください。何かを説明するにあたっては、必ず理由付けをするようにしてください。どんな単純な動作であっても、理由を割愛することなく、理由を必ずつけて説明をする習慣を付けることが大切です。決して長い文章で理由を述べる必要はありません。「Aという出来事が起こったよ。その理由は〇〇だよ」といった感じで、出来事とその理由を関連付けて話すようにすれば、大丈夫です。

 

実は、説明に必ず理由付けすることは、プログラミング的思考においても、重要となる要素です。プログラミングでは、複数の項目を正しい順序で並べた結果、最終的に一つの行動を起こすことができます。一つの行動から遡って、どんな項目を並べる必要があるかを考え抜く力があれば、プログラミングをスムーズに行いやすくなるはずです。目に見える一つのアクションだけでなく、その裏にある見えない部分についても考えられるように心掛けましょう。子どもに対して「どんな風になっているのかな?」といった問いかけを保護者が適切にしてあげると、子どもが考えを巡らせて、説明力やプログラミング的思考力を養うことができます。

順序立てて物事を考える力を養うためのポイント

きちんと理由を付けて物事を説明するには、順序立てて物事を把握する力を適切に身に付けることが求められます。身近なものについて、どんな仕組みで成立しているかを考えるようにするとよいでしょう。専門的な分野というイメージも強いプログラミングですが、実はプログラミングが活用されているアイテムは、私たちの生活の中にもあふれています。スマートフォンやタブレット端末といった電子機器は高度なプログラミングを活用して開発されたものですし、エアコンやドライヤーといった家電製品にもプログラミングの技術が生かされています。

 

プログラミング的な考え方が反映されているのは、電子機器だけではありません。普段行う家事においても、プログラミング的思考が活用されています。家事をする際には、効率よく家事を終えるために、どの家事に最初に取り掛かるのがベストであるかを考えることがありますよね。どんな順序で家事を行うかを決めることは、プログラミングをする行為と似通った部分があります。洗濯機を回している間に掃除機を掛けよう、お湯を沸かしている間にトーストを焼こう、といったタイミングよく家事を進めるコツを掴むことは、プログラミング的思考を養うことにもつながります。子どもが家事を手伝う時に、どうやったらより短時間で効率よく作業を終えられるかを考えてからお手伝いをするようにアドバイスをすれば、プログラミング的思考力に磨きをかけることができるでしょう。

 

子どもの説明力の効率的なトレーニングを目指しているなら、プログラミング教室への入会を検討してはいかがでしょうか。プログラミング教室は、単にプログラミングの方法が学べるだけでなく、説明力やプログラミング的思考力を伸ばす上でも大いにプラスになる習い事です。プログラミング教室によっては、無料体験を実施しているところもありますので、そういったサービスも活用して、子どもに合ったプログラミング教室を選んでください。

子どもの説明力を伸ばすなら「Wonder Code」

子どもの説明力を伸ばすトレーニングには、今日から実践できる簡単なトレーニングもあります。ご家族で楽しく取り組めるおすすめのトレーニングが、「1分間スピーチ」と「脱・ワンワード活動」です。子どもが自分で考えて説明をする力を伸ばせるものなので、家族が協力して継続的に行うようにするとよいでしょう。物事を説明する際には必ず理由を付けるように心掛けることでも、説明力を磨くことができます。子どもの説明力やプログラミング的思考力をさらに伸ばすには、家庭内でトレーニングをするだけでなく、プログラミング教室に通うのもおすすめです。

 

説明力を鍛えるためには、習い事も大切で、「Wonder Code」では英語でプログラミングを学べる教室を展開しています。

世界中の学校で高く評価されている「Dash」という教材を活用し、子どもたちはロボットを使って楽しみながら学び、自然に英語能力を身につけることができる教室です。

 

英語能力とともに説明力を育むことで、子供たちの可能性を広げるお手伝いができます。ぜひ習い事を通じて、子どもたちの説明力を鍛えてみるのはいかがでしょうか。