小学校の宿題で、従来型の漢字の読み書きや計算ドリル以外に、自主学習の課題を出された際に、テーマ選びに困ってしまったという経験を持つ保護者もいるのではないでしょうか。

ここでは、子どもの学習意欲を高め、一日10分の自主学習の習慣を身につけるためのポイントをお伝えします。

毎日コツコツ自主的に学習をすることの大切さを理解し、短時間で学習効率を上げられるようにしましょう。

子どもが自主学習を嫌がる原因を把握しよう

小学生の中には、自主学習に対して嫌悪感や抵抗感を抱いている子どもも少なくありません。

子どもが自主学習に対してあまり積極的でない場合、無理に自主学習をさせようとするのではなく、その原因を理解することが大切です。

小学生が自主学習に対する苦手意識を持つ大きな原因として「何を課題にすればよいか分からない」という点が挙げられます。

特に学校で勉強を習い始めたばかりの低学年の子どもにとって、自分で課題を見つけるのは難しい場合が多いです。

自主学習では子どもの自主性を尊重することも大切ですが、子どもが課題を見つけやすいように大人が適切なアドバイスをすることも必要です。

特に課題が見つけにくい場合は、日記やドリルなど、取り組みやすい課題から始めるのが良いでしょう。

何をやればよいかが明確になると、子どもは集中力を発揮して学習に取り組みやすくなるため、10分間でできる問題数やページ数の目安を把握し、無理なく自主学習が進められる環境を整えることが大切です。

また、子どもが学習している間に保護者がそばで見守ることで、子どもは安心して勉強に取り組めるでしょう。自主学習とはいえ、すべてを子ども任せにせず、保護者が温かくサポートすることを心がけましょう。

 

効率よく自主学習を行うための環境を整えよう

効率よく自主学習を行うには、適した学習環境を整えることも意識しましょう。

学習机の周辺を整理整頓して、勉強に集中しやすい環境づくりを目指すことが大事です。

 

勉強のしやすさを高めるには、照明器具にも気を配るとよいでしょう。

デスクに付属しているライトが適した明るさに調整できるかどうかをチェックし、明るさが足りないようであれば、照明器具や電球の買い替え・交換を検討するのがおすすめです。最近は、テレワーク用の高品質な照明器具も増えていますので、様々な照明器具の特性を比較して、使い勝手の良いものを選ぶようにしてください。

 

自主学習を始めようと思っても、目に見える場所にスマホやゲームの誘惑があると、つい集中力を奪われてしまう可能性があります。スマホやゲーム機を机から遠い位置に移動させて、勉強に集中して取り組みやすい環境を整えることが大切です。

10分間の自主学習が終わったら、スマホタイムを設けるといったルールを作っておくと、メリハリをつけて勉強に取り組みやすいでしょう。

 

子ども部屋で自主学習をしている際に、リビングルームからテレビの音が漏れてくると、集中力が途切れてしまう可能性があるため、自主学習の妨げにならないように、保護者がテレビの電源を切るといった協力をしてあげることも重要なポイントです。

神経質な子どもの場合、ドアを開け閉めする音などが気になってしまうケースもありますので、自主学習中はできるだけ静かに過ごすように心掛けるのがおすすめです。

曜日ごとに勉強する科目を決めておこう

一日10分の自主学習を飽きずに続けるには、毎日同じような内容の学習をするよりも、曜日ごとに異なる科目の学習をするのがおすすめです。

容易に取り組みやすいからと言って、漢字の書き取りを繰り返し行ったり、計算問題をひたすら解いたりする課題では、子どもの勉強に対するモチベーションが低下してしまうリスクがあります。

月・水・金は、国語の自主学習、火・木は算数の自主学習を行うといった風に、交互に違う科目の勉強をするようにするだけでも、子どもが飽きずに勉強に取り組みやすくなります。

子どもが興味を持って自主的に学習ができるように、異なるタイプの課題を用意するのがおすすめです。

一日10分という限られた時間をいかに活用するかを考えて、集中力や学習意欲を高めやすい内容を選びましょう。

 

平日と土日で自主学習の内容に変化をつける方法もあります。

学校に通う平日には授業内容に沿った科目学習をベースにし、週末には教科学習の枠を越えた内容の自主学習を取り入れるようにすると、子どもの自主性や創造性が養われます。

小学校での学習内容を強化しつつ、さらに知的好奇心の幅を広げられるように心がけると、効果的な自主学習が叶うはずです。

日常生活のなかで自主学習の課題を見つけよう

自主学習のネタ探しに行き詰ってしまった場合、日常生活における疑問を掘り下げてみることを検討してください。

普段生活している中で抱いた「なぜこんな現象が起きるのだろう?」という疑問をメモしておき、自主学習に生かすとよいでしょう。

夏休み中の自主学習の場合、夏はなぜ暑いのかといった素朴な疑問について調べてまとめ上げると、充実した自主学習になります。「お菓子の袋に記載されているカロリーってどんなもの?」とか、「自宅から一日に出ているゴミの量はどれぐらい?」といった身近な課題を取り扱うのもおすすめです。

クイズ番組やバラエティ番組で紹介されていた内容をさらに掘り下げて調べてみるといった取り組みも面白いですよ。

子どもが知識の幅を広げることの楽しさに気付けるような学習ができると、自主性や積極性を養うことにつながります。

一般的な教科学習があまり好きではない子どもでも、テレビ番組をネタにした自主学習であれば、積極的にチャレンジできる可能性も高いです。

 

子どもが普段から興味を持っているジャンルを自主学習のネタにする方法もあります。

習い事をしている子どもの場合、習い事に関する知識を深める内容の自主学習を勧めてあげると、興味を持って取り組みやすいです。

例えば、ピアノを習っている子どもであれば、「ベートーヴェンの代表作にはどんな曲があるの?」、「珍しい民族楽器について調べてみた」といったテーマの自主学習が適しています。スポーツが好きな子どもなら、「ワールドカップで過去に優勝した国を調べてみた」、「オリンピックの水泳の種目は何種類あるの?」といった課題はいかがでしょうか。

 

ノートの作り方に工夫をすることも大切

自由度の高い自主学習では、ノートの作り方に明確なルールがあるわけではありません。

自主学習ノートを通して、見やすい内容にノートをまとめるスキルを身につけると、教科学習の際にも応用できます。

教科書を使って学校で習った内容を自主学習で復習する場合、ノートに要点をまとめる練習をするのがおすすめです。

最初は、どんな風にまとめればよいかが分からずに時間が掛かってしまうことも少なくありません。

繰り返し要点をまとめる学習を続けるうちに、まとめ方のコツを掴んで、分かりやすいノート作りができるようになります。

色鉛筆や色ペンを使って重要な部分を目立たせるといった工夫の仕方が分かると、自主学習ノートでの復習が楽しく感じられるようになるはずです。

 

自主学習ノートを学校に提出する必要がある場合、過度にデコレーションをするのは控えるようにしましょう。

楽しく取り組むことは大切ですが、あくまでも学習の一環であることを忘れず、真面目さの感じられるノートに仕上げることが大切です。

また、ノートを綺麗にまとめようとすることに重きが置かれてしまい、肝心の内容が頭にインプットされていないという事態も避けるようするといいでしょう。

保護者が客観的な視点からアドバイスをして、子どもが実りの多い自主学習を実現できるようにしてあげることが大切です。

意欲的に取り組めるご褒美を用意しよう

子どもが意欲的に自主学習に取り組めるようにするには、ご褒美を用意する方法も有効です。

学習机から見えやすい位置に自主学習のカレンダーを貼っておき、10分の自主学習が無事に完了したら、シールを貼る・スタンプを押すといった仕組みにすると、達成感が感じられます。

一週間毎日自主学習ができたら、週末には子どもが好きなものを食べに外食に連れて行ってあげるといったご褒美を用意すると、子どもがモチベーションを維持しやすいでしょう。

 

目に見えるご褒美だけでなく、子どものやる気を伸ばす言葉を掛けてあげることも重要なポイントです。

具体的に頑張ったポイントを挙げて褒めてあげると、保護者が見守っているという安心感や喜びが子どもに伝わります。10分という限られた時間では、思っているほど課題が進まないというケースもあるでしょう。

進捗状況が好ましくない場合でも、頭ごなしに怒ったりすることなく、できた部分については褒めてあげた上で、何が原因で学習が捗らなかったかについて保護者が一緒に考えてあげるのがおすすめです。

 

楽しく自主学習できる環境を作るなら「Wonder Code」

子どもに一日10分の自主学習を習慣付けるには、効率よく学習が行いやすい環境を整えてあげることが大切です。

子どもに楽しく自主学習できる環境を整えたい保護者におすすめなのが「Wonder Code」です。

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