子どもの英語の宿題が多い…家庭でできるサポートはある?

小学生の子どもを持つ親御さんのなかには、「英語の宿題が多くて子どもが追いつけていない」とか「親も英語が苦手でちゃんと教えられない」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

他教科に加えて英語の宿題が増えたり内容が難しくなったりすれば、子どもは英語が嫌いになるかもしれません。ただし、IT化やグローバル化が加速しており英語を学び続けるメリットは大きいため、親としては可能な限りサポートしていきたいところでしょう。

そこで今回は、小学生の英語学習をサポートする方法やポイントなどについて解説します。子どもが英語の宿題に対してどのような思いをもつのかや、家庭でできるサポートなどを確認し、子どもの英語教育に活かしましょう。

「英語の宿題が一番多い」と感じる理由

英語は文字だけでなく発音や文の構造などあらゆる点が日本語とは異なるため、子どもにとっては漢字の練習など以上にハードルが高いといえます。

「聞く」や「話す」などの領域で楽しく学んでいた小学校中学年から、高学年で「読む」や「書く」の領域が入り、英語の難しさを感じる場面が多くなることでしょう。

ここからは子どもが他教科よりも「英語の宿題が一番多い」と感じる具体的な理由を3つご紹介しますので、英語の宿題ならではの特性を理解しておきましょう。

英語の宿題は総合力が問われる

英語の宿題ではアルファベットや単語、文章を書く練習などが多く出されますが、なかには教科書の音読や質問に答えるものなどもあります。

これらは「聞く」「話す」「読む」「書く」などの4技能を習得するために単語力・暗記力・文章力などを養うことを目的としており、英語の総合力を育てるねらいがあるともいえるでしょう。

したがって、小学校中学年までの間に「聞く」や「話す」の領域にのみ親しんできた子どもは、総合力を問われる宿題内容に戸惑ってしまい、「宿題が多い」と感じてしまうのです。

英語力の他に、日本語の読解力も求められる

英語の宿題には、英語のほかに日本語の力が求められる内容のものもあり、とくに和訳や英訳の宿題で日本語力が試されます。

たとえば「Do you have a pet?」を訳す場合に、「have」の意味「~をもっている」を自然な日本語に直して「ペットを飼っていますか?」と訳したり、長文を読むときは文章の意味やつながりを考えて訳したりする必要があるでしょう。

英単語の意味を覚えるだけでなく読解力も求められるため、日本語だけの宿題より時間がかかり、宿題の多さを感じてしまいます。

単語を覚えていないととにかく手間がかかる

英語は単語力がなければ文章の意味がわからないため、辞書やインターネットなどを用いて調べる必要があります。

たとえば「いつも9時に寝ます」を英訳する場合、書ける単語が「I」や「nine」だけであれば、「いつも」や「寝る」などを辞書で調べたりインターネットで検索したりする時間が必要です。辞書の使い方や検索などに慣れていないと、この調べる作業だけでかなり手間に感じてしまう場合もあるでしょう。

このように、多くの単語を覚えていなければまとまった時間を確保しなければならない点に、英語の宿題をこなす難しさがあるといえます。

英語の宿題が早く終わるようになる勉強法

小学生には漢字や計算、ときには調べ学習などの宿題が出され、学年が上がれば上がるほど宿題の量は増えるもの。決められた時間でいかに多くの宿題を終わらせられるのかが、子どもにとって課題となります。

最初から効率的に終わらせることは難しいかもしれません。ただし、これから紹介する勉強法で少しずつ慣れていけば、早く正確に終わらせることが可能となります。中学校の英語学習にも活かせる方法であるため、それぞれの項目をしっかり確認しておきましょう。

和訳を教科書や資料に書き込む習慣をつける

和訳を教科書や資料に直接書き込めば、宿題にかかる時間を短くできます。その理由は、単語を何度も調べる時間を削減できるためです。忘れやすい単語や重要用語などをマーカーで色付けすることで、復習にかける手間も省けるでしょう。

また、直接書き込むと英文と和文を同時に見られるため、英単語の意味だけでなくスペルを一緒に覚えることにもつながります。さらに教科書の音読を取り入れれば、視覚と聴覚を同時に使いながらインプットでき、効率的に英単語や構文を覚えられるでしょう。

要点を見つけ要約する

小学校だけでなく、中学や高校、大学までを見通して英語の勉強方法を身につけることは重要です。効果的な勉強方法の一つに、要点を見つけ要約する方法があります。

英語の長文を読むときに、重要な文章やフレーズを抽出して要約する作業は読解力の向上につながるでしょう。

この方法を習得するには時間がかかるかもしれません。ただし、地道に積み上げることで宿題を早く終わらせられるだけでなく、学力をさらに向上させられます。

早く終わる勉強と学力につながる勉強は違う?

親御さんのなかには、「早く終わる勉強=いい加減な学習」と思う方もいるかもしれません。確かに早ければいいというものではありませんが、「いかに効率的に学習するか」と考えれば、早く終わる勉強が悪いとも言い切れないのです。

「早く終わらせるにはどうすればよいか」と考える子どもは、もっている情報をいかに有効に使えるかを考えます。たとえば、教科書に直接書き込んだり音読でインプット量を増やしたりして、教科書一冊で英語力を向上させる子もいるでしょう。さらに目的がはっきりしているため、集中力も高まります。

一方、時間をかけて丁寧にノートに書き写す方法などをとる子どもの中には、ノートをとることが目的になってしまい、単語力や読解力を上げられない子もいます。

つまり、早く終わる勉強は学力がつかないと結論づけることはできず、やり方次第で学力の向上につながると考えられるでしょう。

実践的な英語力を身につけるなら「英会話力」も育てよう

英会話力は、読み書きよりも実践的な力です。読み書き中心で聞いたり話したりする機会をもたない場合、実際に使える英語力を養いにくいといえるでしょう。

英語と日本語の音を聞き分けたり英語の音やリズムに親しんだりするのは、子どもの頃から始めることが効果的だといわれています。とくに、聞く量がストックされると発話に移行しやすくなるため、積極的にリスニングタイムを設定するといいでしょう。

たとえば英語の宿題をする際は教科書を音読したり、教科書にあるQRコードで音声を聞いて同じように発音したりする練習をくり返します。

子どもが大人になったときに「発音が聞き取れない」「話すのが恥ずかしい」という悩みを抱えないためには、子どものころから聞いたり話したりする時間をつくることが、実践的な英語力をつけるのに有効なのです。

子どもの英会話力を上げるなら『Wonder Code』

子どもの英語力は、学校から出される宿題をどのようにやるかで変わってきます。毎日行う学習であるため、継続すればかなりの力になるでしょう。

宿題を早く終わらせるのはよくないと決めつけず、早くて効果の上がる勉強法はないかと子どもに考えさせるのも、思考力や学力の向上につながります。

今回紹介した英語の宿題が早く終わるようになる方法を参考に、宿題を通して子どもの英語力を上げていきましょう。また、英語の宿題をさせる場合は、英会話力を上げる視点も取り入れてみることをおすすめします。

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