今小学生に求められているのはプログラミングスキル!

2020年度から小学校のカリキュラムでプログラミング教育が必修化されたことからもわかるように、プログラミングを学ぶ重要性は増しています。プログラミング学習に興味を持っている親御さんも多いことでしょう。

 

しかし、実際に小学生がプログラミングを学ぶメリットや、お子さんにどのようにプログラミングを学ばせればいいのかがわからない方もいるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、小学生がプログラミングを学ぶメリットや身につくスキル、そしておすすめの学習方法などを解説します。小学生のお子さんがいる保護者の方は、ぜひこの機会にプログラミング学習の基礎を押さえておきましょう。

 

【保護者向け】プログラミングとは?

プログラミングとは、コンピューターに仕事を実行させるためにコードを書く作業のことです。車やテレビ、ゲーム機、Webサイトなど、身近にもプログラミングが使われている事例はたくさんあります。

 

主なプログラミング言語には、以下のようなものがあります。

 

  • HTML/CSS
  • JavaScript
  • Java
  • C言語
  • Python
  • Ruby
  • PHP

 

それぞれのプログラミング言語には得意とする領域があるため、作ってみたいものから逆算して学ぶべきプログラミング言語を選ぶのがセオリーです。

 

なお、小学生のプログラミング学習は、ビジュアルプログラミング言語から始めるのがおすすめです。こちらについては後述します。

 

小学生にプログラミング学習が必要な4つの理由

小学生にプログラミング学習が必要な理由は、以下の4つです。

 

  • プログラマーやITスキルを持つ人材の需要が増え続けている
  • あらゆる職業で必要なスキルが磨かれる
  • 将来的な学習でプログラミング知識が必要になる
  • デジタルデバイスや技術を身近に感じられる

 

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

 

プログラマーやITスキルを持つ人材の需要が増え続けている

まず挙げられるのが、プログラマーやITスキルを持つ人材の需要が増え続けている点です。

 

経済産業省が2019年に出した「IT 人材需給に関する調査」によると、ITの需要が高まる一方で、少子高齢化による労働人口の減少により2030年にはIT人材が79万人も不足するとされています。

 

小学生のうちからプログラミングを学んでおくことで、需要が高まっているプログラマー職やITスキルが必要な職に就ける可能性が高まると考えられるでしょう。

 

あらゆる職業で必要なスキルが磨かれる

どのような職業に就くにしても、問題解決能力や物事をやり遂げる力は必要になります。これらのスキルは、プログラミングを学習する過程で身につきます。その理由は、プログラミングにはエラーがつきもので、どのように解決するかを自分で考えられるためです。

 

また、社会人になると、複雑なものを整理してシンプルに理解する「論理的思考力」が求められます。プログラミングでサービスやプロダクトを作る際、物事を順序立てて組み立てる必要があるため、論理的思考力が自然に養われるでしょう。

 

将来的な学習でプログラミング知識が必要になる

プログラミング学習の重要性は、年々増しています。実際、小中高校生の学習指導要領に、プログラミング学習が含まれています。さらに、「情報科目」の一部として、プログラミングが大学入試に出題されるとの発表もありました。

 

このようにプログラミングを将来的に学んでいく必要性があるため、小学生のうちから学んでおくことでプログラミングスキルを十分に伸ばしておくといいでしょう。また、プログラミングのおもしろさに早い段階で気づけば、苦手意識を抱くことなくプログラミングに取り組めるものです。

 

デジタルデバイスや技術を身近に感じられる

デジタルデバイスや技術を身近に感じられる点も、小学生にプログラミング学習が必要となる理由です。

 

プログラミングを学べば、プログラミングが使われた身の回りの仕組みやサービスに興味を持ち、自ら意欲的に学ぶでしょう。

 

また、近年のIT技術はものすごいスピードで進化しています。ITスキルがないと、さまざまな物事を理解するのが難しく感じるほどです。小学生のうちからプログラミング学習を通してITに触れ、技術や変化に対して柔軟に対応できるようになることが求められます。

プログラミング学習で養われるスキル

プログラミング学習で養われるスキルには、以下のようなものがあります。

 

  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • 創造力

 

コンピューターは、人間のようにあいまいな指示は理解できないものです。そのため、どのようにコードを組み立てたら想定する動きになるのかを、順序立てて考える必要があります。その過程で、論理的思考力が養われるのです。

 

プログラミングを学ぶと、問題解決能力も身につきます。一文字間違っていたり、全角が入っていたりするとコードが機能しなくなるなど、プログラミングにエラーはつきものです。エラーを投げ出さずに問題点を探す過程で、問題解決能力が養われます。

 

またプログラミングを学習すると、自分で考えたものを作れるようになります。変化が激しく常識がすぐに変わる今の世の中で、小学生のうちからプログラミングを学んで創造力を鍛えておくといいでしょう。

 

小学生がプログラミングを学ぶときに心がけたいポイント

小学生がプログラミングを学ぶ際は、以下の3点を心がけてください。

 

  • プログラミングで何をしたいのかを決める
  • 知的好奇心を刺激する方法やメソッドを取り入れる
  • 疑問を解決できる環境を整える

 

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

 

プログラミングで何をしたいのかを決める

まずは、プログラミングで何をしたいのかを決めることが重要です。ゲーム開発・人工知能開発・機械学習・Webアプリ開発など、プログラミングを使ってできることは幅広く、目的を持たずに始めるとモチベーションが続かなくなります。

 

プログラミングは、あくまでも目的を達成する手段に過ぎません。明確にやりたいことがなければ、好きなことや興味のあることから取り組んでみましょう。

 

知的好奇心を刺激する方法やメソッドを取り入れる

コードを書く画面(エディター)につらつらと記述するだけでは、どうしても単調に感じてしまい、プログラミングのおもしろさを実感できない可能性があります。そこで、プログラミング学習を楽しめるようにするためにも、知的好奇心を刺激する方法やメソッドを取り入れてみましょう。

 

どのプログラミング言語であっても、「Hello, World!」といった文言を出力するところから始めることが大半です。もちろん基本は大事ですが、どうしてもおもしろさに欠ける印象があります。

 

例えば、簡単なゲームなどを作ってみて「自分で作ったもので遊ぶ」という経験をすると、もっと学んでみたいという意欲が増すことでしょう。また、簡単なアプリを作ってみるのもおすすめの方法です。

 

疑問を解決できる環境を整える

小文字で書くべきところが大文字になっていたり、全角スペースが入っていたりするとプログラムが止まるなど、プログラミングにはエラーがつきものです。解決できる環境がなければ、挫折する可能性が高まるでしょう。実際、プログラミング学習の挫折率は9割ともいわれています。

 

そのため、疑問やエラーを解決できる環境を整えることが重要です。身近にプログラミングができる人がいれば疑問点やエラーの原因を聞けますが、そうでない場合はプログラミングスクールの利用も検討してみましょう。

 

ビジュアルプログラミング言語とは

ビジュアルプログラミング言語とは、文字や記号を使わず、ブロック・図形・イラストをドラッグ&ドロップしてコンピューターに指示を送るものです。ビジュアルプログラミング言語は視覚的にわかりやすく、直感的にプログラムを組めるため、初めてプログラミングを学ぶ際におすすめだとされています。

 

本格的なプログラミング言語から始めるのもいいですが、環境構築や数学の知識が必要になるなど、プログラミング以外のところでつまずく可能性が高まります。そのため、小学生がプログラミングを学ぶ際は、ビジュアルプログラミング言語を選択肢の一つとして考えておきましょう。きっとプログラミング本来の「作るおもしろさや楽しさ」を実感できるはずです。

 

小学生におすすめのビジュアルプログラミング言語

小学生におすすめのビジュアルプログラミング言語は、Scratch(スクラッチ)とViscuit(ビスケット)の2つです。

 

それぞれの特徴やどのようなことができるかを、詳しくご紹介します。

 

Scratch(スクラッチ)

Scratch(スクラッチ)は、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで開発されたビジュアルプログラミング言語です。マウスを使った直感的なドラッグ&ドロップが基本操作となっています。複雑なコードを記述する必要がないため、小学生におすすめのプログラミング言語です。ジュニア・プログラミング検定の言語としても設定されています。

 

操作自体はシンプルなものの、アイディアを駆使すれば多彩なプロダクトを作れます。Scratchを用いれば、小学生のうちにプログラミングで大事な創造力が身につくでしょう。

 

Viscuit(ビスケット)

Viscuit(ビスケット)は、合同会社デジタルポケット代表の原田康徳氏が開発したビジュアルプログラミング言語です。プログラミング言語は文字を書くことが一般的ですが、Viscuitでは絵を描き、描いた絵をめがねと呼ばれるアイテムで読み取りプログラムを実装します。

 

遊びの延長線上でプログラミングの基礎を学べるため、小学生が学ぶプログラミング言語としておすすめです。絵を描くのが好きな小学生は、きっとのめり込むことでしょう。

 

子どものプログラミング学習で、教材は何を選ぶべき?

プログラミングを学習する方法にはさまざまなものがありますが、小学生で取り組めるものは以下のとおりです。

 

  • 子ども向けのプログラミング学習書
  • YouTubeのプログラミング学習チャンネル
  • オンラインのプログラミングスクール
  • オフラインのプログラミングスクール
  • プログラミング学習アプリ・ブラウザ

 

それぞれの学習方法を見ていきましょう。

 

子ども向けのプログラミング学習書

小学生がプログラミングを学び始める際、イラストや図の多い子ども向けのプログラミング学習書の利用がおすすめです。プログラミングの難しい概念や、仕組みの理解に役立ちます。

 

一般的なプログラミングの技術書は文字ベースの説明で、プログラミング学習をある程度進めた人でもなかなか理解しづらい場合があります。

 

高いプログラミングスキルを身につけるためには、もちろん技術書を使って学ぶことも大事です。しかし、まずはプログラミングのおもしろさを実感するためにも、わかりやすさを重視した学習書を使いましょう。

 

YouTubeのプログラミング学習チャンネル

テキスト中心でプログラミングを学ぶと、どうしても言い回しや内容などが理解できない箇所が出てきます。プログラミング学習が単調になりがちになるため、プログラミングに挫折してしまう可能性が高くなるでしょう。

 

そこでおすすめなのが、YouTuberのプログラミング学習チャンネルを使う方法です。

 

プログラミングの環境構築や基本をわかりやすく解説しているYouTuberは多いため、必要な知識をスムーズに学べるでしょう。

 

オンラインのプログラミングスクール

オンラインのプログラミングスクールは、いつでもどこでも学べるため、並行して習い事をする小学生におすすめです。オフラインのプログラミングスクールに比べて、比較的費用も抑えられます。

 

ただし、いつでもどこでも学べるからこそ、モチベーションの維持が難しくカリキュラムを進められない可能性があります。モチベーションや進捗の管理は、保護者の方も一緒になって取り組みましょう。

 

オフラインのプログラミングスクール

オフラインのプログラミングスクールでは、メンターと直接話せるため、小学生でもモチベーションを保ってプログラミングを学習できます。オンラインのプログラミングスクールと異なり、質問の回答をすぐに得られる点もメリットです。

 

また、同じくプログラミングを学ぶ小学生の仲間もできます。良きライバルとなれば、プログラミングを学ぶ意欲が増すでしょう。

 

挫折せず楽しくプログラミングを学ぶなら、オフラインのプログラミングスクールも検討してみてください。

 

プログラミング学習アプリ・ブラウザ

プログラミング学習アプリやブラウザゲームは、プログラミングをサクッと楽しく学べるため、小学生におすすめの学習方法です。

 

プログラミング言語は、基本的に環境構築が必要となります。プログラミング言語によっては環境構築自体が難しく、そこで挫折してプログラミングを諦めてしまうといったケースも少なくありません。

 

プログラミングは、楽しく学ぶことでスキルが身につくものです。挫折を防ぐためにも、特に小学生や小さな子どもの場合は、プログラミング学習アプリやブラウザゲームから始めるのもいいでしょう。

 

独学でプログラミングを学ぶ際の注意点

プログラミングを独学すると、エラーの解決に時間がかかりプログラミングを学ぶモチベーションを保てなくなる可能性があります。一方、プログラミングスキルのある人や仲間と一緒に学ぶと、モチベーションを維持しやすくなることでしょう。

 

また、今の自分のレベルを判断することも大事です。初心者のうちからレベルの高い専門書を使うと、挫折する可能性が高まります。プログラミング言語も、シンプルでわかりやすいものから取り組んでみることが大切です。レベルを見極めて、適切な学習方法を取り入れてみましょう。

 

そのほか、頭で考えすぎないことも重要です。プログラミングにおいて理解することは大事ですが、「理解できないから先に進まない状態」になってしまうと、プログラミングスキルは向上しません。後々、点と点が線でつながるように理解できることもあるので、まずは手を動かしてたくさん作業するといいでしょう。

 

楽しくプログラミングを学ぶなら『Wonder Code』

今回は小学生のうちからプログラミングを学ぶ重要性や、おすすめのプログラミング言語、おすすめの学習方法などをご紹介しました。

 

小学生のうちからプログラミングを学べば、今後需要の増すITスキルを身につけられるほか、あらゆる職業で必要なスキルが磨かれるでしょう。

 

プログラミング学習にはさまざまな方法がありますが、挫折せずに楽しく学べる環境を整えることが大切です。

 

『Wonder Code』では、楽しくプログラミングが学べるカリキュラムを採用しているため、初めてプログラミングを学ぶ小学生のお子さんでもモチベーションを維持して学べます。興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。