子どものプログラミングスキルは、将来どのように役立つの?

今、子ども向けの習いごととして注目を集めているプログラミング。町や電車の広告などでも、子ども向けプログラミング教室の宣伝を見かける機会が増えてきました。

しかし、なぜ今、プログラミングが注目されているのかわからない人も多いのではないでしょうか。

今回はプログラミングスキルを身につけることで将来目指せる職業や、プログラミングスキルが与えてくれるメリットなどについてご紹介します。

プログラミングスキルが必要な職種の特徴は?

ここでは、プログラミングスキルが必要な職種の特徴についてご紹介します。

プログラミングスキルの需要は年々高まっており、プログラミングが必要な仕事の多くは私たちの生活と密接にかかわっているため、ぜひ参考にしてみてください。

これからの時代で通用しやすく将来性がある

プログラミングスキルは将来性に大きな影響があります。

Webサービスを例に挙げて考えるとわかりやすいでしょう。ビジネス・コミュニケーション・ショッピング・食品調達・緊急時の対策など、私たちの生活はインターネット上のオンラインサービス・ITサービスに支えられています。

オンラインサービスの需要はとどまることを知らず、企業側も毎年画期的で利便性の高いサービスを展開しています。あらゆるWebサービスの根底にあるのがプログラミングスキルの活用です。

少なくともこの世からインターネットがなくならない限り、プログラミングスキルは求められ続けるでしょう。

キャリアアップや転職がしやすい

年々需要が高まるプログラミングスキルを取得することで、キャリアアップや転職へのメリットも大きくなるでしょう。現在は業種に限らず、プログラミングを扱える人材を求めている企業が多い傾向にあります。

扱えるプログラミング言語や活用できる知識が多いほど、仕事選びに困らないメリットがあります。

どの業界でも求められやすい

プログラミングスキルはデジタル・IT企業だけではなく、非デジタル企業での需要も増加中です。企業のサービス内容は非デジタルであっても、ホームページやランディングページ、通販ページ、求人ページなど、製作のためにはプログラミングスキルが必須といえます。

また企業のDX化が進む昨今では、ビジョンを具現化するためにプログラミングのようなデジタル知識を持っていることが重要です。デジタル企業はもちろん、非デジタル企業でも新技術や新事業の展開を求めているケースは少なくありません。

プログラミングスキルの習得は、子どもの将来の可能性を広げることにつながるでしょう。

プログラミングのスキルを活かせる職業

ここでは、プログラミングのスキルを活かせる職業・仕事をご紹介します。「プログラミングに関わる仕事といえばプログラマー」と思っている人も多いかもしれませんが、プログラミングスキルを実践する場はプログラマーだけではありません。

それぞれの仕事の特徴を学び、子どもと一緒に将来のビジョンを広げていきましょう。

プログラマー

プログラマーは、仕様書(プログラミングにおける設計書)を見ながら実際にプログラミングを書き込んでいく仕事です。

プログラミングに関わるあらゆる業種の中で、プログラマーの存在は欠かせません。プログラムを組み立てるだけではなく、作業の過程で発生したバグを取り除くデバッグなどもプログラマーの仕事です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、プログラマーに渡すための仕様書を作成する仕事です。プログラマーと同様にプログラムの専門知識が求められ、実際にプログラミング業務を行うケースもあります。

顧客とプログラマーを橋渡しする仕事であるため、一定のコミュニケーションスキルも求められます。プログラマーで現場経験を積んだ上で、キャリアアップ先としてシステムエンジニアを選ぶ人も少なくありません。

テストエンジニア

テストエンジニアは、仕様書通りにプログラマーが製作したプログラミングが実際に動くかをテストする仕事です。テストの詳しい内容や計画、スケジューリングなども業務に含まれます。

テストの結果不具合が生じた場合は、結果を分析してプログラマーに戻すため、デジタル知識やプログラミング知識が必要です。プログラマーやシステムエンジニアとの専門的なコミュニケーションが必要になるケースもあります。

サービスエンジニア

プログラミングを用いたサービスはシステムエンジニアが仕様書を書き、プログラマーがプログラムを組み、テストエンジニアがテストをして完成します。完成したサービスを実際に運用し、保守していく仕事がサービスエンジニアです。

サービス上のデータを管理したり、運用のために必要なサーバーを監視したり、トラブル時の復旧作業などが主な業務です。またサービス開始後のアップデートやパフォーマンスの改善なども、サービスエンジニアの仕事に含まれます。

プログラムに関する仕事の具体例

ここでは、プログラミング・プログラムに関する仕事の具体例をご紹介します。プログラミングスキルのない人にとって、プログラマーやエンジニアの仕事は未知の世界ですよね。

プログラミングを用いて仕事をしている人たちが、パソコンの画面を通してどのような世界やサービスを創造しているのかを学んでいきましょう。

Web製作

プログラミングの仕事において、Web製作とWeb開発はプログラミング初心者に混同されやすい傾向にあります。Web製作とは、一般的に企業や個人のホームページを製作する仕事です。

基礎的なプログラミングスキルは、短ければ1ヵ月で習得できるといわれています。

Web製作をするために企業に入社した場合の多くは、他の企業から仕事を受託します。必要なプログラミング言語や知識は主にHTML・CSS・JavaScriptなどですが、他にもWebページをデザインするために必要なPhotoshop・イラストレーターなどのソフトを扱うスキルも求められるでしょう。

Web開発

Web開発はWeb製作とは違い、アプリケーションを開発するのが主な仕事です。必要な言語や知識はPHP・Rubyなどで、これらはアプリ製作に伴ったサーバー側が得意なプログラミングといえます。基礎スキルの習得期間は短くて3ヵ月程度といわれています。

例えば、私たちが普段使っているTwitterやFacebookなどのSNSアプリもWeb開発によって作られたサービスです。Web開発が製作するアプリを宣伝・告知するためのホームページは、Web製作側が役割を担っているという認識できるといいでしょう。

業務系システム開発

プログラミングスキルは、企業のDX化や働き方改革にも役立ちます。顧客に向けた新規サービス製作・開発するだけではなく、企業の従業員に向けた業務系システム製作・開発も、プログラマーやエンジニアの重要な仕事です。

例えば勤怠システム・評価システム・タスク管理システム・コミュニケーションシステム・情報共有システムなどが挙げられます。プログラミング技術によって働き方のムダ・ムリ・ムラが減ることで、企業の生産性アップや仕事内容の利便性向上につながるでしょう。

職業以外にも!プログラミング学習が子どもに与えるメリット

ここでは、プログラミング学習が子どもに与えるメリットをご紹介します。仕事の選択肢を増やしてくれるプログラミングスキルは、子どもの日々の生活における幸福度を上げるためにも役立つもの。

もちろん、大人が学んでも同様のメリットを得られるでしょう。

論理的思考力が鍛えられる

子どもがプログラミングを習うことで、論理的思考力が鍛えられます。

プログラミングでは最初に目標やゴールを設定し、そこに至るまでの過程や方法を考えていきます。目標達成までのルートを逆算する工程で、物事を体系的に考える能力が身につくのです。

またプログラミングでは、学習の過程で必ずと言ってよいほどエラーが発生します。学習書通りにコードを組み立てたのにうまく表示されない、という事態は日常茶飯事。問題が発生したときに原因を分析し、トライアンドエラーを繰り返すなかで課題発見能力・問題解決能力も養われていくでしょう。

コミュニケーション能力が鍛えられる

プログラミングでは、一人でパソコンに向かう孤独な作業をイメージする人も少なくありません。しかし実際の作業では、他者とのコミュニケーション能力が重要視されます。スケジュールや工程を他者と共有・管理したり、仕様書を正しく読み取ったりするスキルが必要なのです。

一つのWebサービスを開発・製作する場合も、一人で行うとは限りません。他のプログラマーやエンジニアと円滑なコミュニケーションをとるからこそ、スムーズに作業が進行していきます。子どもがプログラミングのレッスンを受ける場合は、講師やクラスメイトとの交流の中で社交性も育まれていくでしょう。

デジタル技術やデジタルデバイスに慣れることができる

デジタル化社会が進む昨今では、社会で活躍するために最低限のデジタル・ITスキルやリテラシーが求められます。子どもの頃からプログラミングを学ぶことで、パソコンやタブレットなどを通してデジタル技術やデバイスに慣れることができるのもメリット。

デジタルデバイスに苦手意識を持ったまま大人になると、社会に出た後に必要以上の苦労やストレスを抱いてしまうものです。またプログラミング学習の中でインターネットとの付き合い方も学べるため、子どもの安全や将来を守るためにも役立ちます。

自分ならではの創造力が鍛えられる

プログラミング学習は子どもの創造力を引き出してくれます。創造力とは、自分が培ってきた知識や情報を駆使してゼロからモノを創り出す能力です。プログラミングではさまざまなサービスやページを創造できますが、実際にはアルファベットや数字、記号のみで形成されています。

しかしその組み合わせはまさに無限大であり、人間の想像力と創造力には限界がないことを教えてくれます。目指すゴールが一つであってもそこに至るまでの過程は人それぞれであり、子どもが自分らしさを獲得するためのサポートしてくれるのです。

学校でプログラミングは教えてもらえる?

小学生の子どもを持つ保護者にとって、2020年から小学校でプログラミングが必修化されたことは記憶に新しいでしょう。「わざわざ習いごとに行かなくても学校でプログラミングを習えるのでは?」と思うかもしれませんが、実際に小学校でプログラミングの授業を受けられるとは限りません。

なぜならプログラミングの必修化では、プログラミングという授業や科目が増えるわけではないからです。プログラミングの必修化は、国語・算数・理科・社会など、既存の科目の中で「プログラミング的思考」を組み込む授業方針を指します。

小学校では、プログラミングで活用するような思考力を鍛えるカリキュラムは受けられるものの、専門的なプログラミング技術を習得できるわけではありません。そのため、実践的なプログラミングスキルを学ぶためには家庭学習や習いごとがほぼ必須であるといえるでしょう。

プログラミングスキルを楽しく伸ばすなら『Wonder Code』

今回はプログラミングスキルが必要な仕事や、子どもがプログラミングを学ぶメリットなどをご紹介しました。

子どもがプログラミングを学ぶために必要な要素は、興味や関心です。スポーツや学校の勉強と同様に、子ども自身が主体性を持って学習に臨むことが重要です。ワクワク感を抱きながら取り組むことで、学習効果はさらに上がっていくでしょう。

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