小学校の時間割はどんな流れになっているの?

子どもが小学校に入る時期が近付くと、保護者の心は期待と不安が渦巻くものです。「子どもの新しい門出をサポートしてあげたい」気持ちと「保護者が知っておかなければいけないことは何?」と考え悩む気持ちが混ざり、焦燥感が募ってしまいますよね。

今回は、小学校での一日を理解するために重要な時間割についてご紹介します。子どものスケジュールや授業の内容を知ることで、適切にサポートできるようになります。知識や情報を学びながら、不安を一つひとつケアしていきましょう。

小学生の一日のスケジュール

ここでは、小学生の一日のスケジュールをご紹介します。小学校では、時間割にある授業以外でも多くのタスクが存在しています。ときには自分の小学生時代を思い出しながら、楽しい気持ちで子どものスケジュールについて学んでみましょう。

登校~朝礼

小学校の登校時間の多くは8:00~8:20の間です。校門が開く時間は学校によって異なりますが、7:45頃には敷地内に入れるケースが多いようです。朝礼は8:30頃から始まる傾向にあり、その時間までには自分の席に着席している必要があります。

一時間目が体育から始まる場合は、朝礼が始まる前に体操着に着替える場合も。登校してから朝礼までの間は自由時間で、校庭や教室で遊んでいる子も見受けられます。ただし学校によっては朝の時間帯は校庭を使えない場合もあるため、規則を確認しておきましょう。

授業~給食

1時間目が始まる時間は、8:45頃です。小学校の場合、基本的に1コマは45分間。コマの間の休み時間は10分ですが、2時間目と3時間目の間に20分間の長い休み時間が入ります。この休み時間の呼び方は地域によって違うようです。

20分休み・中休み・業間休みなど、地域や年代によってさまざまな呼び方をしています。給食の時間は12:15~13:00の間が多く、4時間目が終わった段階で子どもたちの手によって用意されます。配膳の準備に15分、食事に20分、片付けに10分程度が目安です。

昼休み~午後の授業

給食後の昼休みは、13:20までです。子どもの食べる速さによって昼休みの時間が変わり、食べ残しのルールは学校によって異なるため注意が必要です。天気がいい日の昼休みは、校庭で遊ぶ子どもが多い傾向にあります。

雨の日は教室や図書室、学校によってはパソコンで遊んでいる子も。小学校1年生の場合は、午後の授業は最大1コマのみとなっています。公立の場合は、週5日の登校日のうち4日間が1日4時間授業です。

終礼~下校

昼休みや5時間目・6時間目(小学2年生以降)が終わった後は、全員で教室を掃除します。掃除をする場所は分担されていますが、学校での掃除が家でのお手伝いに役立つこともあるでしょう。椅子や机を一旦後ろに下げ、床を掃除した後に元の場所に戻します。

掃除するタイミングも学校によって異なるため、事前に確認しておきましょう。掃除後は10分程度の終礼があり、保護者に渡すプリントが配られることもあります。下校時間は、5時間目がある日でも14:30頃までとなっています。

クラブ活動(4年生~)

4年生からはクラブ活動が始まり、下校時間が遅くなります。4年生では6時間授業が多いため、15:15頃から活動が始まることが一般的です。ただし学校によっては6時間目を「クラブ活動」の時間に充てている場合もあります。

そのため実際の下校時間は6時間授業の日と変わらないケースも多いものの、学校の時間割を確認しておきましょう。クラブ活動によっては道具や材料が必要な場合もあるため、子どもに資料を持って帰ってきてもらう必要があります。

【学年別】小学校の授業時間の特徴

ここでは、小学校の授業時間や時間割の特徴を学年別に紹介します。小学校では学年が上がるごとに時間割の量や内容が変わり、新しい授業が増えることも。学校の授業時間は学校教育法施行規則で定められているため、基本的には変動するものではありません。

1~2年生

1年生の時間割は基本的に4時間からスタートし、1週間のうち合計24コマの授業を受けます。足りない分のコマは、2学期や3学期から授業時間を増やすことでまかないます。特に入学して最初の1週間~1ヵ月は、時間割や学校のガイダンスとしての役割が多いことが特徴です。

2年生では週に1回程度、6時間の授業が増えます。時間割の合計は1週間で26時間になり、1年生と比べると学習時間が増加します。また2年生の時間割では毎日算数の授業がある構成になっているため、家庭学習による予習や復習の習慣を身につけるのには適している時期といえるでしょう。

3~4年生

1~2年生では「生活」の授業がありましたが、3年生になるとなくなります。その代わりに「理科」「社会」「外国語活動」の時間割が増え、より幅広い学習が必要です。週のうち3日が6時間授業になるため、低学年と比べて帰宅時間が遅い日が増えることに注意しましょう。

4年生ではクラブ活動が始まり、子どものライフスタイルにおける変化が増えます。この頃から勉強面でつまづく子も増えてくるため、家庭で学習をサポートする必要性も増えるでしょう。クラブによって上級生との交流も生まれるため、子どもの世界や価値観が広がっていきます。

5~6年生

5年生になると「家庭科」と「外国語」の学習が増えます。特に英語学習の専門性はターニングポイントとなり、ライティングやリーディングに重点を置いた学習に変化することも。さらに委員会活動も始まるため、子どもが自分の役割や責任感を意識するシーンが増えるでしょう。

6年生では受験をする子・しない子でライフスタイルが大きく変わります。学校によっては受験内容に特化したカリキュラムを組む場合もあります。最上級学年としてリーダーシップを求められるシーンもあるため、家庭での精神的なサポートも必要になるでしょう。

小学校の時間割で保護者が気をつけたいポイント

ここでは、小学校の時間割で保護者が気をつけたいポイントをご紹介します。「勉強は学校で教わるもの」と割り切るのではなく、家庭でしかできないサポートが大切です。子どもの状態や個性の変化を観察しながら、楽しい学校生活が送れるように手を差し伸べていきましょう。

2年生までに算数を身近に感じよう

小学校では2年生までに算数を身近に感じることが大切です。子どもは成長するに従って得意・不得意を認識していき、苦手だと感じた教科では学習のモチベーションが下がってしまいます。中でも、2年生からほぼ毎日受ける数学の対策は重要です。

学習のつまづきをそのままにしないように、小テストの結果やノートを確認しつつフォローしていきましょう。特に低学年のうちは、授業の内容を多少理解していなくても「なんとなく」で解けてしまうことがあります。家庭学習の習慣をつけることは、将来の子どものサポートにつながるのです。

3年生からの学習は家庭でもサポート

特に家庭でのサポートが必要になる時期は、3年生です。3年生の総授業時間は980時間、6時間授業の日は週3日になり、4時間授業の日がなくなります。国語と並行して外国語の授業が追加され、コンピューターを用いたフレキシブルな授業も増加していきます。

子どもにとって学習の変化を強く感じる学年であり、体力的にも精神的にも疲れやすい時期といえるでしょう。勉強に置いていかれてコンプレックスを抱いてしまわぬよう、家庭でも習い事やドリルなどを取り入れることをおすすめします。

シラバスで学習の進捗を把握する

子どもの時間割や学習の進捗を把握するためには、学校から配布されているシラバス(学習の内容や進め方を示す計画書)を随時確認していきましょう。学習の大きな概要は小学校の学習指導要領に記載されていますが、細かな進め方は学校によって異なります。

特に2020年から必修化されたプログラミング教育では、教員や学校施設の環境によって学習内容が大幅に異なる可能性があります。家庭のサポートにおいて本人が混乱しないよう、子どもと同じ目線で進捗を把握することが大切です。

参考:文部科学省「小学校学習指導要領」

学年別のコマ数と土曜日の授業について

以下に、学年別の総授業時数(コマ数)についてご紹介します。

  • 1年生……850コマ
  • 2年生……910コマ
  • 3年生……980コマ
  • 4年生……1,015コマ
  • 5年生……1,015コマ
  • 6年生……1,015コマ

小学校では上記の時間割を、学年ごとに4時間・5時間・6時間授業を使い分けながら消化していきます。高学年になるにつれ学校にいる時間が長くなるため、学校内での人間関係についても気を配りましょう。

小学校の土曜日授業は、1992年から減少傾向に。2002年にはすべての小学校で土曜日が休みになり、全国的に週5日制が定着しています。

しかし昨今、土曜授業が復活しつつあります。文部科学省によると、平成30年度時点で約26.3%の小学校が土曜授業を実施しているのです。

昨今では新型コロナウイルス感染症の拡大・縮小に伴い、従来の授業スタイルから変化したり土曜に補填したりすることも。通学する学校の要項を確認しつつ、今後の社会情勢や学校方針の変化次第で生徒のライフスタイルも変わる可能性があることを視野に入れておきましょう。

参考:文部科学省「平成30年度公立小・中学校等における教育課程の編成・実施状況調査 調査結果」

小学生の時間割は「国語」が最も多い!

小学校の授業では、国語が最も多いことをご存知でしょうか。小学校全体の時間割を見てみると、2番目の算数(1,011コマ)と大きく差をつけて国語は1,461コマの授業があります。このことから、国語はすべての教科や生活に影響を与える教科であるとわかります。

算数の問題文を理解するためにも、英語の英文や文法を日本語に訳すためにも、基礎的な読解力や文章力が重要です。読解力は子ども時代だけではなく、進学後や社会に出た後にも役立ちます。家庭教育に余裕があるときは、読解力や文章力を中心に鍛えていきましょう。

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今回は、小学校の時間割や子どものスケジュールについてご紹介しました。学校で習う勉強をスムーズに理解するためには、読解力や論理的思考力、想像力、創造力などの非認知能力が求められます。

学習に関わる幅広い能力を養うために注目されている習い事が、プログラミングです。現在は小学生向けのプログラミング参考書や、動画学習チャンネル、学習サービスなども多く展開されています。

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