「学習指導要領」って何?保護者が理解しておくべき規定とは

 

学習指導要領とは学校における教育課程の基準で、学校教育法に基づき文部科学省で定められているものです。学習指導要領は時代に合わせておよそ10年ごとに改訂されていますが、どのようなものなのかよくわからない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、学習指導要領の概要や、2020年度以降の小学校の新しい学習指導要領の特色などを解説します。現在の学校教育がどういったことに注目して行われているかを理解し、家庭での取り組みに役立てましょう。

学習指導要領の概要

学習指導要領とは、小学校・中学校・高等学校における教科ごとのおおまかな教育内容や目標を規定したもので、この学習指導要領に従って教科書や参考書が作られます。

学習指導要領はおおまかな指標であり、具体的な教育課程を編成するのは各学校です。地域性や実際の生徒の状況に応じて、学習指導要領に示されていない学習の追加も可能です。

時代ごとに改訂される学習指導要領は、今子ども達にどんなことが求められていて、これからどんな指標で子ども達が学習していくのかがわかるものとなっています。

学校教育法施行規則の概要

学校教育法施行規則は、学校教育を滞りなく行うために必要なさまざまな規則を定めている文部科学省令です。学習指導要領と似ているので、混乱してしまう人もいるのではないでしょうか。

学校教育法施行規則には、次のような内容が記されています。

  • 各教科の構成
  • 年間標準授業日数や時間数の規定
  • 学校の設備や人員の配置

学習指導要領が教科ごとの目標や内容について定めているのに対し、学校教育法施行規則は、上記のような教育環境全体についての規定などを幅広く定めているのです。

各学校は、学校教育法施行規則と学習指導要領それぞれの内容を踏まえたうえで、教育課程を構成していきます。

学習指導要領が流動的に改訂する理由

学習指導要領が流動的に改訂される理由は、学校教育を社会の変化に対応させたうえで行っていく必要があるためです。

学習指導要領は1958年から定められ、およそ10年に1度改訂されています。2017・2018年の改訂時は、10年前と比べてグローバル化や技術革新が急速に進みました。時代ごとに変化する社会情勢に応じて、これからを生きる子ども達に求められる力も変化していきます。そしてそのような力を養うために、必要な学習の目的や教育内容を改定していく必要があるのです。

学習指導要領の改訂時には、専門家による議論や審議を重ねます。その途中、広く国民からの意見も募集して改訂が進められていきます。幅広い意見や見識をもとに、時代にあった学習指導要領へと改訂されるのです。

学習指導要領の法律的な立ち位置

学習指導要領は、学校教育法と学校教育法施行規則により、法的に学校教育の基準として認められています。

学校教育法では、小学校の教科に関する事項は文部科学大臣が定めることが規定されています。そして文部科学省令である学校教育法施行規則では、教育課程の基準として小学校学習指導要領を掲げているのです。

また1976年には、最高裁判所にて、学習指導要領が「法的基準性のあるもの」として認められました。このように、小学校の学習指導要領は、学校教育法と学校教育施行規則により法的に認められているものとなっています。

【小学校】2020年度以降の学習指導要領の特色

ここでは、2020年度以降に実施されている小学校の学習指導要領の特色を解説します。2017・2018年に改訂された新しい学習指導要領は、小学校では2020年度から実施されました。

現代のような先が予測できない時代を生きるためには、学習の主体性が求められています。時代に応じた力を養うために、新しい学習指導要領ではこれからの子ども達に必要な「生きる力」として、次の3つの力を育む方針としています。

  • 学びに向かう力・人間性
  • 思考力・判断力・表現力
  • 知識および技能

また、外国語を含む言語教育や、プログラミング教育などの新しい授業科目も追加されました。これらの新しい学習指導要領の特色について、一つずつ解説していきます。

学びに向かう力・人間性

「学びに向かう力・人間性」とは、学んだことを人生や社会に生かそうとする力のことです。

これからの社会を生きていくためには、単なる知識の詰め込みではなく、学んだ知識をどのように活かしていくかが大切です。学習指導要領では学びに向かう力・人間性を養うために、次のような教育内容が規定されています。

  • 教科横断的な取組み
  • 自分の学びを振り返り生活に活かす力の育み
  • 小学校の段階からのキャリア教育の充実

このような取組みのなか、学んだことを実際に日々の生活や社会に活かしていく力を身につけることが期待されています。

思考力・判断力・表現力

「思考力・判断力・表現力」を身につける目的は、未知の状況にも対応できる人材になることです。社会的変化が大きく、予測できない未来を生きる子ども達には、思考力・判断力・表現力を駆使して未知の状況に対応することが求められます。

思考力・判断力・表現力を養うために、学習指導要領では次のような教育を掲げています。

  • 発達段階に応じた語彙力の習得
  • 情報を正確に理解し適切に表現する力の育成
  • 実験レポートの作成

このような授業を行うことで、論理的思考力や考察する能力などを身につけられることでしょう。

知識および技能

子ども達が実際の社会や生活のなかで生きていくためには、知識や技能が必要です。社会で生きていく知識および技能を身につけるために、学習指導要領では次のような教育内容を規定しています。

  • 必要なデータを収集・分析する統計教育の充実
  • 日常生活から問題を見いだす活動
  • 地域の文化財や行事への理解

これらの活動や授業を通して、子ども達が生きていくために必要な知識・技能を習得することを目標にしています。

外国語を含める言語教育の育成

2020年度から開始された新しい学習指導要領では、外国語能力を向上させると同時に国語教育を充実させ、言語の豊かさに気づける授業が推進されています。

グローバル化が急速に進んでいく現代社会では、円滑なコミュニケーション能力の育成を進めることが大切です。そこで外国語を含む言語教育において、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の力を総合的に育むことを目指しているのです。

外国語教育においては、3・4年生で外国語活動が、5・6年生では外国語の授業が設定されています。また外国語教育の充実のために、新教材や人材の確保などの条件整備も行われています。

プログラミング教育

新しい学習指導要領では、プログラミング関連の教育も追加されました。現在の子ども達は多くのIT機器に囲まれて生きています。当たり前に動くコンピューターが、どのようなプログラムで動き社会で活用されているかを考えることが、これからの時代には必要になるでしょう。

小学校では算数・理科・総合的な時間などを使い、分野に応じたプログラミング学習を行っていきます。また、コンピューターでの文字入力などの習得や、プログラミング的思考を育むことも目標とされています。

単純にコンピューターやプログラミングに関連する技術だけでなく、論理的に考える力を養い、算数や理科などの他分野でも活用する術を学んでいくのです。

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今回は、学習指導要領の基本情報と、小学校の新しい学習指導要領の特色などについて解説しました。

子ども達が身につけるべき「生きる力」をもとに考えられている学習指導要領を参考に、保護者は家庭学習をサポートしてあげると良いでしょう。

そうはいっても、特にプログラミングの分野などは未経験の場合が多く、家庭でサポートするのは難しいと感じている方もいるのではないでしょうか?

Wonder Codeでは、これからの社会を生きる子どもたちに必要な英語やプログラミングを、楽しく学習できるカリキュラムが用意されています。子どもが新しいことを学ぶには、主体的に楽しく取り組むことが大切です。Wonder Codeで扱うテーマは身近なところから取り入れているため、子ども達が興味を持って自ら学習に取り組めることでしょう。

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