今年の夏休みの自由研究は、プログラミングにチャレンジしませんか?

いよいよ今年も夏休みの時期がやってきました。子どもにとって夏休みは、心身ともに成長する絶好の機会です。さまざまなレジャーや出来事を通して、一皮剥けた状態で新学期を迎えたいものですよね。

とはいえ避けては通れないのが、夏休みの宿題です。なかでも自由研究は保護者のサポートが必要なケースも多く、毎年不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。デジタル社会が推進される昨今で、夏休みの自由研究としておすすめしたい課題が「プログラミング」です。

今回は、子どもの自由研究にプログラミングがおすすめな理由や、小学生でも挑戦しやすいプログラミングの自由研究の具体例についてご紹介します。現代を生きる子どもにとって、プログラミング技術は身近な存在です。夏休みを利用して、プログラミングで遊ぶ側からプログラミングを創る側になる経験をしてみましょう。

【保護者向け】プログラミングとは何?

プログラミングとは、コンピューターに命令する言語である「プログラム」を作る作業を指します。私たちが普段から利用しているスマートフォンやコンピューターは、プログラムがなければただの物体です。プログラミング技術を通して命令・指示を受けるからこそ、想定した動作を行ってくれます。

例えば「電源ボタンを押したら電源が点く」や「エンターキーを押したら改行される」なども、すべてプログラミングによるものです。コンピューター自体には自分で想像する力がないため、人間がプログラミングを通して動作をマニュアル化する必要があるのです。

プログラミングでは、コードと呼ばれる英語や数字の羅列で命令します。コード同士を組み合わせることで、より複雑な動作も可能です。スマートフォンやパソコンだけではなく、ゲームや家電、AIオペレーター、信号機、自動車など、プログラミング技術は私たちの生活の身近な場所に存在しています。

子どもの自由研究にプログラミングがおすすめな理由

ここでは、子どもの自由研究にプログラミングがおすすめな理由をご紹介します。

  • ITリテラシーを高められる
  • 論理的思考力が身につく
  • 自由な想像力・創造力を高められる

昨今では、AI技術をはじめとするデジタルテクノロジーが目まぐるしく進化していますよね。あらゆるテクノロジーにプログラミングの存在は欠かせません。プログラミング学習は、今や未来を生き抜くための力や知見になってくれるのです。

ITリテラシーを高められる

自由研究にプログラミングを選ぶことで、ITリテラシーを高められます。ITリテラシーとは、IT(情報通信技術)を使用する際に必要になる能力です。情報の扱いに対する知識や操作に関する能力、危険性やセキュリティへの認識などが含まれます。

現代社会では、インターネット環境やデジタルデバイスが世界中に存在しています。一定のITリテラシーの所持は、犯罪から身を守ったり世の中のサービスを利用したりするために必須といえるでしょう。子どもの頃からプログラミングを通してITリテラシーを磨くことで、デジタルデバイスや技術への抵抗感も減らせます。

論理的思考力が身につく

プログラミングの自由研究は、論理的思考力を身につけるために役立ちます。論理的思考力とは、情報や知識同士を組み合わせ、物事を体系的に考える力です。論理的思考力が高い人は網羅的に論点を整理して思考できるため、問題発見能力・問題解決能力なども高い傾向にあります。

プログラミングでは、問題解決のためにアルゴリズムを構築します。ゴールまでのルートを逆算しながら、正確かつ効率的なプロセスを考える必要があるのです。全体像や完成形をイメージしながらプログラミングを行う過程で、自然と論理的思考力が磨かれていくでしょう。

自由な想像力・創造力を高められる

プログラミングの自由研究では、子どもの自由な想像力・創造力を高められます。想像力は、現実には存在していない物事や未来の出来事を思い描く力です。創造力は、独自のアイデアを駆使して新しいモノやコトを創り出す力を指します。

プログラミングでは、自分でゴールを設定します。完成系を想像しつつ、具体的なプロセスを創造する力が養われるのです。

AI技術やプログラミング技術が発展し続ける現代では、すでに一部の職業が人工知能に奪われつつあります。今社会で求められているのは、人間ならではの想像力や創造力を発揮できる人財です。プログラミングによる想像力・創造力の育成は、子どものキャリアの幅を広げるだけではなく、子どもが自分らしく生きるための力としても役立ちます。

プログラミングの自由研究の具体例・ネタ

ここでは、プログラミングの自由研究の具体例・ネタをご紹介します。

  • 命令通り動くロボット作成
  • Scratchを用いたゲーム作成
  • タイピングゲーム作成

現在は子ども向けのプログラミング教材やプログラミング学習サイトが多数展開されているため、子どもの性質や年齢に合った自由研究の対象を選びましょう。

命令通り動くロボット作成

小学生のプログラミング教材のなかでも人気の商品が、命令通り動くロボットの作成キットです。ロボットプログラミング教材では、すでに用意されているロボットにプログラミングを施すものと、ロボット自体を一から自分で組み立てるものに大別されます。

子どもの年齢に応じて適したロボットプログラミング教材を与えましょう。特にブロック遊びやプラモデル作成が好きな子どもにはおすすめのプログラミング教材です。工作は自由研究のなかでも人気のジャンルのため、プログラミング学習とあわせてぜひ活用してみてくださいね。

Scratchを用いたゲーム作成

プログラミングで自由研究を行う際は、子ども向けプログラミング学習環境「Scratch」を推奨します。Scratchでは完全無料でプログラミングを学べ、子どもでも簡単にプログラミングゲームが作成できます。

一般的な操作では難解なプログラミングコードはいらず、カラフルなブロックを組み合わせるように楽しくプログラミングに触れられる点が魅力です。

参考:SCRATCHトップページ

タイピングゲーム作成

自由研究では、子ども向けプログラミング学習サイトでタイピングゲームを作ってみましょう。好きな単語を入力し、問題として出題されるようにプログラミングを組むだけで簡単なゲームが出来上がります。

プログラミングの組み方によっては、制限時間をつけたり間違えた数を表示したりすることも可能です。プログラミング学習サイトでは、タイピングゲーム以外でもさまざまなプログラミングレシピが展開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

参考:Kids Code Club「タイピングゲームをつくろう!」

参考:Kids Code Club「30分でつくれる子どもプログラミングレシピ」

子どものプログラミングを成功に導く3つのコツ

ここでは、子どものプログラミングを成功に導くためのコツをご紹介します。

  • 最初に明確な目標を決める
  • 学習する仲間やライバルをつくる
  • ゲームやYouTubeでプログラミングにポジティブな印象を与える

未経験の子どもにとって、プログラミングは精神的なハードルが高い可能性があります。まずはプログラミングにポジティブなイメージを持ってもらうために、保護者がサポートを行いましょう。

最初に明確な目標を決める

子どものプログラミングを成功に導くためには、最初に明確な目標を決めることが大切です。プログラミングで何がしたいのかや、プログラミングで何を創りたいのかを決めたうえで、具体的なプロセスを計画していきましょう。

プログラミングにはさまざまな言語があり、目標によって選択する言語が異なります。目標が定まっていれば、プログラミングの学習書を丸暗記する必要はありません。夏休みという限られた期間で目標を達成するためにも、ゴールは具体的であるほどよいでしょう。

学習する仲間やライバルをつくる

自由研究のプログラミングを成功させるためには、プログラミングを一緒に学習する仲間やライバルを作ることをおすすめします。たとえば保護者や兄弟も同時にプログラミング学習をスタートしたり、プログラミングスクールに通って仲間を見つけたりなどが挙げられます。

仲間やライバルの存在は、新しいプログラミング知識の獲得にもつながるでしょう。なぜならプログラミングにおいて、同じ目標を持つ者同士でも、ゴールに至るまでの道筋は異なるケースが多いからです。特にプログラミングスクールは、疑問点をすぐに解決できるという大きなメリットもあります。

ゲームやYouTubeでプログラミングにポジティブな印象を与える

プログラミングの自由研究が成功するためには、プログラミングに対して積極性を持ってもらうことが大切です。主体的なプログラミング学習のきっかけになる要素として挙げられるのが、知的好奇心や興味・関心です。

YouTubeでは子ども向けのプログラミング学習チャンネルが展開しており、プログラミング学習の進捗に沿って楽しく学べます。無料で遊べるプログラミングサイトやプログラミングアプリも多くリリースされていますので、まずは子どもに自由にプログラミングで遊んでもらいましょう。「プログラミングは楽しいもの」と子ども自身に感じてもらうことで、主体的なプログラミング学習につながります。

プログラミングを楽しく学ぶ習い事なら『Wonder Code』

今回は、夏休みの自由研究にプログラミングが推奨される理由や、小学生でも挑戦しやすいプログラミングの自由研究例をご紹介しました。小学校では2020年度からプログラミング学習が必修化されましたが、専門的なプログラミング技術を学ぶためには学校教育だけでは不十分といえます。

自宅学習やプログラミングスクールなどを通して学ぶことで、将来役立つプログラミング技術が身につきます。プログラミングを楽しく学ぶためには、子どもがワクワク感をもって挑戦できる環境が大切です。

プログラミングが学べる習い事『Wonder Code』では、子どもの知的好奇心を刺激するメソッドを取り入れています。「子どもに将来役立つプログラミングスキルを教えたい」と思っている人は、ぜひ無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。