自立心の意味とは

自立心の意味とは「周りの指示で行動するのではなく、自分の意思や思考をもって行動を選択すること」です。またはそのために必要な心構えを指します。自立心の高い子どもは幼い頃から自己コントロール能力に長け、周りに依存しない思考や行動力を持てます。

自立心は環境次第で育てられる能力です。今回は子どもの自立心を高めるポイントや、具体的な方法などをご紹介します。自立心の高さは後悔のない人生にもつながるため、子どもが自分らしい人生を歩めるように、心の成長をサポートしていきましょう。

 

子どもの自立心を高める際のポイント

ここでは、子どもの自立心を高めるために取り入れたいポイントをご紹介します。

  • 目的をつくり、達成感を味わえる経験をする
  • 子どもが求めるものを与えすぎない
  • やりたいことを自分で選んでもらう
  • 子どもの努力や行動に極力口を出さない

子どもはそれぞれ生まれ持った性質や個性があり、もともと自立心が高いタイプの子も少なくありません。しかし自立心は、家庭環境によって後天的に育てることも可能です。ポイントを理解し、普段のコミュニケーションに取り入れていきましょう。

 

目的をつくり、達成感を味わえる経験をする

子どもの自立心を高めるためには、子どもが達成感を味わえる経験を与えることが大切です。大きな目標を一つ掲げるだけではなく、ゴールに至るまでに小さな目標を設定して成功体験を経験してもらいます。実現性の高い目標を複数設けることで、子どもの能動的な努力が期待できるでしょう。

目標はテストや成績を含む学業に限定する必要はありません。例えば絵を最後まで書き上げたり、逆上がりができるようになったり、散らかった机の上を整理整頓できたりなども立派なひとつの目標です。最後までやり切る行為をコツコツ積み重ねることが大切です。

 

子どもが求めるものを与えすぎない

子どもが求めるものを親がすべて与えてしまうと、なかなか自立心が養われません。子どもが自分で考えたり判断したりする力を失ってしまい、親に頼ってばかりのまま成長してしまいます。自立心を育てるためには、子ども自身が欲しいものを獲得する能力を育てましょう。

例えば子どもに要求をプレゼンしてもらったり、買ってもらうために守るべき約束を考えたりなどがおすすめです。子どもの頃から「要求がすべて通るとは限らない。通すためには自分で努力し、行動しなければならない」と認識することで、精神的な自立が促されます。

 

やりたいことを自分で選んでもらう

子どもの自立心を養うためには、やりたいことを自分で選んでもらう機会を作りましょう。例えば「次の休みに行きたい所はある?」や「今夜の夕飯に食べたいものはある?」などのように、はい・いいえのみでは答えられない質問を通してコミュニケーションを取ります。

親や周りの意見よりも自分の気持ちを優先することは、性格によっては難しい行為です。子どもがどのような答えを出しても親は子どもの答えを尊重することが求められます。答えが決まっていない中で子どもは自分自身と対峙し、自分らしさを獲得します。その過程で自立心が芽生え、主体的な考えができるようになるでしょう。

 

子どもの努力や行動に極力口を出さない

子どもの自立心を高めるためには、子どもの努力や行動に極力口を出さないことを心がけます。親としてはハラハラするシーンもあったり、失敗しないためについアドバイスをしたくなったりすることもあるでしょう。しかし親の意見が介入した瞬間に、子どものやる気が失われてしまう場合も多いものです。

もちろん子どもがヘルプを求めてきたときには手を差しのべても構いませんが、基本的には最初から最後まで子ども自身の自己コントロール能力に任せることが大切です。時には失敗や反省を繰り返す子どもの姿を見守り、子どもの自分らしさが育っていく自然の過程を尊重しましょう。

 

子どもの自立心を高める3つの方法

ここでは、子どもの自立心を高めるために取り入れたい方法を3つご紹介します。

  1. 料理やおやつを一緒に作る
  2. 質問されたら自分で調べてもらう
  3. 洋服を自分で選んでもらう

どれも家庭のコミュニケーションの中で手軽に始められる方法であるため、積極的にチャレンジしてみてくださいね。もちろん子どもが優先してやりたいことがある場合は、当人の意思を尊重して構いません。

 

料理やおやつを一緒に作る

子どもの自立心を高めるためにおすすめの方法のひとつが、料理やおやつの共作です。最初から最後まで子どもに任せる必要はなく、まずは安全で簡単な過程から任せてみましょう。子どもが「役割を任せられた」と認識することで責任感が芽生え、自立心の成長につながります。

また料理は社会人になっても生涯役立つスキルです。子どもの頃から自立して料理する習慣がつくこと自体が、子どもの人生のサポートにもなります。少し成長してきたら、ホットケーキミックスやお菓子作りキット・火を使わないティラミスのようなスイーツ・和え物など一人でも任せられそうな料理に挑戦してみましょう。

 

質問されたら自分で調べてもらう

子どもから毎日のようにさまざまな質問をされている人も多いでしょう。子どもの自立心を育てるためには、質問のすべてに回答しようとせず「自分でも調べてごらん」と返してみることがおすすめです。もちろんただ放置するのではなく、パソコンや図鑑などの解決道具を用意します。

「分からないことを教えてもらえるのは当たり前ではない」と子どもが認識することで、主体性が伴った行動につながります。特に子どもが好きな物事に関しては、自分で調べたほうが楽しい場合も少なくありません。「どう検索すれば求める答えに辿り着けるのか」を学ぶことも、自立心の成長に影響します。

 

洋服を自分で選んでもらう

日常の中で子どもの自立心を育てる場合は、生活の普遍的なシーンの中で意思決定のチャンスを子どもに与えましょう。代表的な問いかけのひとつが、自分の洋服を自分で選んでもらうことです。特に今まで子どもの洋服をほとんど親が決めていた場合、精神的な自立の第一歩になります。

上手に決められずに当人が困っている場合は、いくつか選定して「今日はどれにする?」と選択肢を与えるとよいでしょう。ポジティブな感情の中で継続的な自立心が芽生えることを目的としているため、「自分で決めないとお出かけしないよ」のように選択にストレスを与える発言はおすすめしません。

 

自立心を養うことで学習効果も上がりやすくなる!

自立心が芽ばえた子どもは、自分で自分をコントロールしやすくなります。やるべきことを認識でき、感情や誘惑に流されずに目的のために必要な努力を継続できる子に育つでしょう。その結果、学習効果も上がりやすくなります。

自立とは、自分で考えて行動できることです。自立心が高まれば子ども自身が「なぜ勉強するのか」を理解でき、必要な方法を自分で選択できます。他の人の言いなりになったままでは、なぜ勉強するのかわからずに当人もつらい気持ちになってしまうでしょう。子どもがポジティブな気持ちで学習に励めるためにも、早い段階から自立心を養うコミュニケーションを心がけてみてください。

 

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今回は子どもの自立心の育て方やポイントについてご紹介しました。自立心が高い子どもは自分で夢や目標を設定でき、他者と比べずに自分らしい人生を歩めます。子どもの豊かな人生をサポートするためにも、自立心が養える環境づくりを目指しましょう。

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