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「なぜ勉強するのか」の質問に答えられない…
毎日のように学校で勉強する子どもにとって、勉強する理由を知ることはモチベーションになります。しかし、「なぜ勉強するの?」と聞かれても答えられない親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、子どもに「なぜ勉強するのか」と聞かれた際に参考になる回答例をご紹介します。親が自分自身の哲学や思考を交えながら、子どもが納得する回答を与えましょう。
「なんのために勉強するの?」と聞かれたとき、どう答える?
勉強する理由は、本来他人によって与えられるものではありません。自分自身で見つけていくものです。
そもそも、なぜ勉強するのかという理由は人によって異なります。たとえば、将来を豊かにするため、人生を楽しむため、いい大学に入るためといった具合に。
とはいえ、まだ小学生の子どもに「勉強する理由は自分で見つけなさい」と言うのも少々酷な話ですよね。子どもにとって、勉強が役立つ未来はまだまだ遠いもの。親が子どもにヒントやアドバイスを与えながら、勉強する理由を見つけるためにサポートしてあげましょう。
勉強する理由や必要性とは
ここでは、勉強する理由や必要性として挙げられるものを3つご紹介します。子どもに「なぜ勉強するのか」と聞かれた際の参考にしてみましょう。既に社会において勉強の恩恵を受けている大人だからこそ、改めて理由を振り返ることも大切です。
将来の可能性を広げるため
勉強する理由のひとつは、将来の可能性を広げるためです。学校の勉強をあまりしていなくても、どこかの会社に就職できるのであれば大きな問題はないかもしれません。しかし世の中には、一定の学業を修めていなければチャンスすら訪れない職業も多く存在しています。
一見すると、学校の勉強とは関係のない職業でも、実際に働く場合は多くの学びが必要です。また、ほぼすべての職業は、実際に就いてからも学習し続けるもの。学生のうちに勉強する習慣をつけることで、社会人になった後の自分が生きやすくなるでしょう。
経済的に豊かな生活を手に入れるため
経済的に豊かな生活を手に入れるためには、勉強が必要なケースは多いものです。一般的に高収入と呼ばれている職業の多くは、就くまでに非常に多くのことを勉強しています。例えば医者や弁護士などは、国家資格を手に入れるために猛勉強しなくてはなりません。
一般企業で昇進する際も基礎学力が影響します。例えば算数や数学で身につく論理的思考力や、国語で身につく読解力や想像力、英語で身につく基礎的な英会話スキルなどは、昇給を含めたキャリアアップするためには必須のスキルだといえるでしょう。
人生をより面白くするため
勉強することで、人生がより豊かに、面白いものになっていきます。勉強とは教科書の内容を覚えるだけのものではなく、世の中の仕組みを理解するものでもあります。勉強によって教養が深まるにつれ、今まで気に留めなかったような物事が魅力的に映ることも多いでしょう。
また勉強することで、ユーモアやジョークを理解できるようになります。例えば清少納言の代表作『枕草子』は「春はあけぼの」という一文で始まりますよね。ある日、あなたがスーパーのおそうざいコーナーに立ち寄ったときに「春はあげもの」というポップを見かけたとします。
ポップの下には、エビフライやコロッケが並んでいます。枕草子の一文を知らない人にとっては「春?あげもの?なぜ?」と首をひねってしまうでしょう。しかし知っている人にとっては、少しだけクスッとしてしまいますよね。
このように、教養や勉強は人生を豊かにします。勉強によって与えられる小さな驚きや気づき、喜びを少しずつ積み重ねていくことで、人生の全体像はより面白く、カラフルなものになっていくのです。
子どもに「なぜ勉強するのか」と聞かれたとき参考になる答え方
ここでは、子どもに「なぜ勉強するのか」と聞かれたときに参考になる答え方をご紹介します。記載内容をそのまま伝える必要はありません。子どもの性格と照らし合わせながら、納得感のある解答ができるように工夫してみましょう。
将来の夢ができたときにかなえるため
「将来の夢ができたときにかなえるため」という回答は、子どもに勉強を身近に感じてもらえる解答です。子どもの夢をヒアリングしつつ、勉強の必要性を伝えてみましょう。例えば「サッカー選手になりたい」という子どもの場合は、海外で活躍するために語学力が必要ですよね。また物理や人体学を勉強することで、より効率的に運動能力を高めることが可能です。
また大工さんには空間把握能力や計算力、料理人には味を創造する際に必要な化学力など、あらゆる職業には学問が関係しています。今は具体的な夢を持っていない子どもの場合でも「いつかなりたい職業ができたときに、勉強不足で諦めるような事態にならないため」と説明してみましょう。
人間関係を広げて人生を楽しくするため
勉強は人間関係を広げるためにも役立ちます。わかりやすい例としては、英語力を学ぶことで世界中の人とコミュニケーションがとれるようになることが挙げられます。ちなみに、英語を公用語としている人口は約15億人。英語を勉強しない場合、約15億人との人間関係構築のチャンスを手放すことと同義です。
学校の勉強では、基礎的なコミュニケーション能力を磨くこともできます。国語では相手の気持ちを想像する力を養ったり、気持ちを言葉にするための語彙力を増やしたりすることが可能です。また算数では、円滑なコミュニケーションのために必要な論理的思考力や問題解決能力を学べます。
人間関係が広がることで人生はますます彩られ、幸せな毎日が作られていくでしょう。
自分の能力を引き出すため
勉強は、本来の自分に内包されている能力を引き出すためにも必要です。人間はそれぞれ個性を持っており、得意なことも一人ひとり違います。誰にでも「人より得意なこと」はあるでしょう。しかし能力を引き出すきっかけがなければ、自分が得意とすることに気づけないかもしれません。
潜在能力を引き出すために必要なのが、勉強というきっかけです。どんなに地頭がよい子どもでも、勉強しないまま勝手に才能が開花されるわけではありません。まだ知らない自分の能力に出会うためにも、新しい学びが必要なのです。
失敗や努力を学び、身につけるため
勉強する理由は、失敗や努力を学ぶためでもあります。勉強の先にあるのは輝かしい成功だけではありません。ときには努力が裏切られたり、期待した成果を出せなかったりすることもあるでしょう。
しかしそれは決して珍しいことではありません。大切なのは挫折で足を止めずに、悔しさをバネにして再度歩み出すことです。これは社会に出た後にこそ必要になる能力です。子どもの頃から失敗や努力を学ぶことで、社会を生き抜けるタフな精神が身につくでしょう。
勉強する理由は、学校を出てから自分で気づくもの
勉強する理由は、学校を出てから初めて自分で気づくものです。この回答は少し突き放した表現かもしれません。しかし勉強する目的は他人に与えられるものではないということを、ハッキリと伝えられる回答だといえるでしょう。
実際に社会に出ると「意外な場面で意外な知識が役に立った!」というシーンも多いですよね。また勉強する過程で養われた忍耐力や思考力、読解能力なども、知らず知らずのうちに私たちを助けているものです。後から人生を振り返ったときに後悔がないよう、今のうちに学んでおくことが大切だと伝えましょう。
自分で考える力を養うなら『Wonder Code』で学ぼう!
今回は、子どもに「なぜ勉強するの?」と聞かれたときの答え方をご紹介しました。親ならば、必ず一度は子どもから聞かれるこの質問。焦らずにスラスラと答えるためにも、解答を準備しておきたいですよね。
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