子どもが勉強嫌いすぎる…親としてどう教育すればいい?

子どもの勉強嫌いは、一昼夜では直らないものです。そもそも子どもにとって、基本的に勉強はストレスです。できればやりたくない……とは思いながらも、子ども自身も「まったくやらないわけにはいかない」と理解しています。

しかし多くの子どもにとっては、勉強よりも友達との時間やゲームのほうが楽しいものです。子どもの勉強嫌いを直すためには、親が厳しく言い聞かせるのではなく、子どもが自発的に勉強するような環境を整える必要があるでしょう。

とはいえ相手は元気いっぱいの小学生。自ら主体性を持って勉学に取り組む子は稀なものです。それでは、保護者はどのようにして子どもに勉強を好きになってもらえばよいのでしょうか。子どもが勉強好きになるためのステップを、一つひとつ考えてみましょう。

子どもが勉強嫌いになる6つの原因

ここでは、子どもが勉強嫌いになる原因として挙げられるものを6つご紹介します。

 

  • 勉強よりもやりたいことがある
  • 何のために勉強するのかわからない
  • 成長とともに勉強についていけなくなった
  • 同年代と比べて劣等感を抱いてしまう
  • 努力が報われずにつらい
  • 勉強と嫌なことが紐づいている

子どもに勉強を好きになってもらうためには、背景を理解することが大切です。子どもの性格と向き合いながら勉強嫌いの理由を深堀りし、改善へつなげていきましょう。

勉強よりもやりたいことがある

子どもが勉強よりもやりたいことがある場合、勉強嫌いになってしまう可能性があります。勉強自体が「やりたいことを邪魔する存在」になってしまい、ネガティブなイメージを持ってしまうのです。

例えば友達と遊びたかったり、好きな漫画やYouTubeを楽しみたかったりすることなどが挙げられます。子どもによっては、勉強の時間を部活に充てたいという場合もあるでしょう。学業と娯楽はバランスをとることが大切ですが、やりたいことを優先したい気持ちだけが強くなってしまい、勉強の優先順位が下がっている状態です。

何のために勉強するのかわからない

子どもが勉強する意味を理解できていないと、勉強自体を嫌いになってしまいます。勉強する理由は自分自身で見つけていくものですが、小学生の子どもにとってはなかなか理解しにくいでしょう。周りから教えられても納得できず、放り投げたい気持ちになってしまうことも。

自分の中で勉強する目的を見つけられればモチベーションにつながるものの、まだきっかけをつかめずに苦しんでいる状態です。算数の公式も、国語の教科書の登場人物の気持ちも、何のために学ぶのか理解できず「勉強=ストレス」になってしまいます。

成長とともに勉強についていけなくなった

もともと勉強が得意だった子どもは、授業に付いていけなくなると突然勉強を嫌いになってしまいがちです。今までは特に勉強していなくても点数が取れたのに、ある期間から取れなくなってしまうと、焦りや不安を感じます。

過去に勉強で努力した経験がないため、家庭で学習しようとしてもやり方をつかめません。過去の自分と比較してつらい気持ちになってしまい、ストレスの原因である勉強自体を諦めてしまうのです。

同年代と比べて劣等感を抱いてしまう

子どもの勉強嫌いの理由には、同年代と比べてしまうことが挙げられます。小学生では既に教科によって得意や不得意が生まれています。同じ授業を受けているはずなのに、自分より友達のほうが成績がよいと、劣等感を抱いてストレスの原因に。

学力がコンプレックスになると、勉強という行為自体が自分を苦しませるものになります。どんなに勉強しても追いつけずに焦り、よい成績を出したとしても「この成績を落とさないようにしなければ」とプレッシャーを感じてしまい、ストレスから逃げられません。その結果、勉強自体に嫌気が差してしまいます。

努力が報われずにつらい

勉強は、必ずしも努力が報われるとは限りません。頑張りの結果が出ない時期が続くと、勉強嫌いになってしまいます。例えば、毎日友達と遊ぶのを我慢して勉強したのにもかかわらずテストの結果が悪いと「頑張っても駄目なら、もう頑張りたくない」と思うのも無理はありません。

特に教師や親に質問するのが苦手な子どもの場合は、勉強のやり方が効率的ではないことに気づけずに、不必要なストレスをためてしまいがちです。効率よりも「やった時間」に重きを置いてしまい、「一日〇時間も勉強したのに……」と落ち込んで勉強嫌いになってしまいます。

勉強と嫌なことが紐づいている

勉強と嫌なことが紐づいていると、勉強嫌いになってしまう傾向にあります。例えば、一生懸命勉強したのに結果が出ず、親に怒られてしまった場合。勉強しようとしても脳裏に親の怒った顔が浮かんでしまい、最初からやる気を失ってしまいます。

「頑張っても頑張らなくても怒られるなら、最初から頑張りたくない」と思ってしまうのです。勉強のためにゲームや漫画、スマホなどの制限を掛けられた場合も、勉強自体にネガティブなイメージが付いてモチベーションが下がります。

親の焦りは子の焦りになる!時には見守ることも大切

子どもが勉強嫌いだと、親としてはつい「勉強しなさい!」と言いたくなるものです。子どもに命令しすぎると能動性を奪ってしまいかねない、とはわかっていても難しいですよね。「この際、親のためでもいいから勉強してほしい……」と思ってしまうこともあるでしょう。

親に怒鳴られると、子どもは恐怖を感じたり「面倒臭いな」と思ったりします。その結果、場を収めるために仕方なく勉強を始めます。これでは、子どものための勉強とはいえません。子どもの勉強嫌いの根本的な解決にもなりません。

勉強嫌いを改善するための基本的な考えは、子どもの主体性を尊重することです。ただし自由に好きなことをさせるのではなく、子どもが自ら勉強に向かうような環境を親が作ることが大切です。

親の焦りを、子どもは敏感に感じ取っています。それをプレッシャーに感じて勉強が苦手になってしまう子も少なくありません。子どもも親もストレスがない状態になれるように、できることからひとつずつ始めていきましょう。

子どもが勉強を好きになる方法5選

ここでは、子どもが勉強を好きになる方法を5つご紹介します。

  • 勉強の先にある目的を一緒に考える
  • 得意を伸ばす教育に変える
  • 子どもが学びやすい環境を整える
  • 小さな成功体験を褒めて尊重する
  • エンタメを交えて楽しく学習させる

子どもが自分から勉強机に向かってくれたら、親は精神的にとても楽になりますよね。勉強嫌いの子どもに悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。

勉強の先にある目的を一緒に考える

子どもの勉強嫌いを改善するためには、勉強の先にある目的を一緒に考えましょう。モチベーションを上げるためには明確な目標が必要です。どんなに潜在能力がある子でも、目的意識を持っていなければ本気になれず、才能が開花しないままになってしまいます。

例えば子どもから将来の夢を聞いて、その職業になるために必要な知識を調べましょう。夢と学問の関係が結び付くことで、子どもの中で勉強する理由が生まれます。親が「勉強していてよかった」と思ったエピソードも交えながら、子どもと同じ目線に立って話し合ってみましょう。

得意を伸ばす教育に変える

勉強嫌いな性格を改善するためには、得意を伸ばす教育に変えることをおすすめします。すべての子どもには能力に個性があり、得意・不得意も変わります。不得意なものには苦手意識を持ちやすく、学ぶことを避けがちに。

不得意科目をフォローするような勉強法ではなく、思い切って得意科目をグングン伸ばすような勉強法に変えることで、勉強にポジティブなイメージを印象付けます。「学ぶことは楽しい」と得意科目を通じて思えることで、苦手科目に着手する際の精神的負担が弱まります。

子どもが学びやすい環境を整える

子どもの勉強嫌いを克服するためには、子どもが学びやすい環境を整えましょう。子どもの性格がそれぞれであるように、勉強に集中できる環境も千差万別です。静かな場所で一人で勉強したい子もいれば、図書館やカフェなど他人の気配があるほうが集中できるという子もいるでしょう。

大切なのは、親の先入観を押し付けないことです。例えば「カフェで勉強なんて集中できない」「家で勉強できない子が外で学べるわけない」などのように、子どもの可能性を決め付けないようにしましょう。子どもにベストな環境をヒアリングし、可能な限り提供することから始めてみてください。

小さな成功体験を褒めて尊重する

子どもの勉強嫌いを改善するためには、子ども自身の自己肯定感を養うことが大切です。例えば前回のテストより一点でも成績が上がったら、しっかりと褒めてあげましょう。思うような結果が出なくても、過程の頑張りを褒めることで子どもの自尊心は保たれ、自己肯定感につながります。

頑張っても褒めてもらえない時期が続くと、子どものモチベーションは下がります。どんなに小さな変化でも見過ごさずに、「テストの結果以外でも、あなたの頑張りをちゃんと見ているよ」と伝えましょう。親に見守られている・期待されているという安心感は、勉強への向き合い方を変えてくれるのです。

エンタメを交えて楽しく学習させる

子どもが勉強を好きになるためには、子どもが好きなエンタメ要素を交えて楽しく学習させましょう。例えばYouTubeでは、現役講師や芸能人が小学生向けの学習動画を投稿しています。カラフルなテロップやイラストも用いられ、テレビや娯楽動画を見ている感覚で学べます。

アプリやゲームなどを用いて学習する方法もおすすめです。また本屋では、子どもに人気のキャラクターを取り入れた参考書も展開されています。勉強が好きになるための基本は、子ども自身が興味を持ち、楽しむことです。子どもの好みを把握し、親はサポートしてあげましょう。

ワクワクしながら勉強するなら『Wonder Code』

今回は、子どもの勉強嫌いの理由や改善方法などをご紹介しました。子どもが勉強に興味を持つためには、純粋な楽しさを感じることが大切です。子どもの知的好奇心を刺激しつつ、苦手意識を払拭できるような学習環境を整えましょう。

子どもの学習効果を上げる習い事として注目されているのが、プログラミングです。プログラミングでは、論理的思考力や問題解決能力・想像力・創造力など、学習における幅広いシーンで役立つ能力を養えます。

『Wonder Code』では、ロボットを用いて子どもの知的好奇心を刺激しながら、楽しくプログラミングが学べます。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか?