子どもが勉強嫌い…楽しく学べる方法はある?

小学生になり教科学習がはじまると、勉強が苦手になったり、なかには嫌いと感じたりする子どもが出てくるでしょう。2016年の調査によると勉強が嫌いな小学生の割合は、2〜3割程度であることがわかっています。

せっかく勉強するのであれば、楽しく学んでほしいと願う保護者の方もいるのではないでしょうか?

今回は「勉強が楽しめる子どもの特徴」と「保護者ができる5つのサポート」について解説します。小学生のうちから子どもが学習を楽しめるようサポートし、生涯役に立つ勉強の楽しみ方を身につけましょう。

参考:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト「子どもの生活と学びに関する親子調査 2016」

勉強が楽しいと感じる子どもの特徴

勉強が楽しいと感じる子どもの特徴を解説します。

楽しんで勉強できれば、効率よく幅広い学びが可能です。楽しく学習に取り組むことで、進路の選択や将来の仕事で役に立つでしょう。また、豊かな生活を送れるはずです。

実際に勉強を楽しんでいる子どもには、次の5つの特徴があります。

  • 知的好奇心が強く、興味関心の幅が広い
  • 負けず嫌い・ライバルがいる
  • 向上心が強く、自己成長が楽しい
  • 明確な目標やビジョンを持っている
  • 勉強による恩恵を自覚している

それでは1つずつ解説していきます。

知的好奇心が強く、興味関心の幅が広い

勉強が楽しいと感じる子どもは、知的好奇心が強く、興味関心の幅が広いという特徴があります。

興味のある分野や新しいことを知るために、自ら調べたり考えたりして喜びを感じるのです。そのため学校で習う知識だけでなく、興味関心のある事柄についても積極的に学びます。

興味関心の幅が広ければ、暮らしのなかで気になった天気や宇宙・植物について調べるでしょう。そのほか、学習で知った動物や歴史など、さまざまなことに興味を抱きます。調べる過程で、図鑑やインターネットなどから情報を収集する方法も学べるでしょう。

このように知的好奇心が強く興味関心の幅が広ければ、勉強によって自分の世界が広がっていくと実感できるのです。

負けず嫌い・ライバルがいる

勉強を楽しめる子どもの特徴として、負けず嫌いでライバルがいることがあげられます。

負けず嫌いな子どもは、テストやクイズでいい点数をとったり、他の子どもに勝ったりすることで喜びを感じます。そのため周囲に勝つことを目標に掲げ、勉強に取り組めるのです。とくにライバルがいればお互い競い合えるため、学力の向上も期待できます。

一方で負けず嫌いな子どもは、負けるととても悔しがります。そのため、勝てるまで努力し続けるでしょう。その過程で成功体験を積み、より勉強を楽しめるようになるのです。

向上心が強く、自己成長が楽しい

向上心が強く、自己成長が楽しいと感じる子どもは勉強を楽しめます。

向上心が強い子どもは、自分の力を伸ばしたい気持ちが強く、目標に向かって努力できるでしょう。また自己成長に喜びを感じるため、勉強の進み具合や振り返り、改善につなげていけるのです。

このような子どもは、勉強を継続することで自分の可能性が広がったり、新しい学びを得られたりします。そのため、前向きに楽しく学び続けられるのです。

明確な目標やビジョンを持っている

勉強が楽しいと感じる子どもは、明確な目標やビジョンを持っているという特徴があります。

自分がなぜ勉強して、将来どうなりたいのか、学んだことをどう生かしていきたいのかについて具体的なイメージを持っているのです。

明確な目標やビジョンを持っている子どもは、勉強すれば自分の夢や希望に近づけると考えています。夢や希望を達成すべく、勉強を楽しめるのです。

勉強による恩恵を自覚している

勉強を楽しめる子どもは、勉強による恩恵を自覚しています。

具体的、勉強すればどんなメリットがあって、どんな能力や知識が身につくのか認識しています。そのため、勉強に対するモチベーションを高められるのです。

勉強による恩恵を自覚している子どもは、学習することで自分の人生が豊かになると信じています。そのため勉強に主体的に取り組めるようになるでしょう。そして努力によりその恩恵を実感できると、さらに勉強を楽しめるのです。

学習を楽しめる精神は、将来を通して役に立つ!

子どもが勉強を楽しめると、将来的にも多くのメリットがあります。

AI技術の発展やグローバル化が進むこれからの社会では、大人になってからも学び続ける姿勢が大切です。社会に出てからも興味のある分野や必要な学問を学ぶために、勉強を楽しむ力は役に立つでしょう。

自分が興味関心のある分野を学べば、知識や能力が身につき、より人生が豊かになります。社会に出てからも新しい知識やスキルを学び続ければ、仕事やプライベートで成長や達成感を味わえ、周囲からも信頼されるのです。

勉強を楽しむ土台は子どもの頃から大切に育てましょう。子どもの知的好奇心が沸き立つ体験をサポートし、学習とつなげるのも効果的です。学習を楽しめる精神は、将来を通して役に立つものです。子どもの頃から学習意欲を育ててあげましょう。

勉強の楽しさを感じてもらうために…保護者ができる5つのサポート

子どもに勉強の楽しさを感じてもらうために、保護者にできるサポートを5つ紹介します。

子どもが自ら、学びの意味や大切さ・楽しさを自然に理解するのは難しいでしょう。ひとりでに勉強を楽しいと感じるためには、本人の資質や環境因子が大きいと考えられるのです。

この章では、子どもに勉強の楽しさを感じてもらうために、保護者にできるサポートについて解説します。

得意分野や好きなことを学んでもらう

子どもが勉強に興味を持ち、楽しく取り組むためには、得意分野や好きなことを学んでもらうことが大切です。

子どもは自分の得意なことや好きな分野に対しては、やりがいや自信をもって取り組めます。そのなかで学習意欲を育て、集中力を高められるのです。とくに低学年のうちは無理に苦手な分野を学習させると、不安や苦痛から、勉強への抵抗感を高めてしまいます。

まずは子どもが今なにに興味を持っているのか観察しましょう。子どもの得意分野や好きなことを学習につなげられるようサポートすれば、勉強の楽しさを実感してもらえるはずです。

短期間で達成可能な目標を設定する

短期間で達成可能な目標を設定することも、子どもに勉強の楽しさを感じてもらうために必要なサポートです。

子どもは努力した結果が目に見えると、達成感や自信につながります。いきなり遠い将来の目標だけ設定してもモチベーションを保てないでしょう。そんなときには短時間の学習で目標が達成できると喜びを実感しやすいのです。

子どもには、算数のテストで80点以上取る・絵本を3冊読むなど、具体的で実現性のある目標を設定してあげましょう。短時間で目標を達成できれば、勉強の楽しさを感じられるようになるのです。

明確なゴールや時間制限を決める

子どもに勉強の楽しさを感じてもらうためには、明確なゴールや時間制限を決めることが大切です。

子どもは何のために勉強するのか、いつまでに終わらせるのかなど、はっきりしていないと集中力が続かない傾向にあります。そこでゴールや時間制限を明確に決めることで、目的意識をもって学習に臨めるわけです。

10時までに宿題を終わらせる・1日10分ドリルをこなすなど、ゴールや時間制限を子どもにもわかりやすいように提示しましょう。自分で時間を管理しながらゴールを目指すことで、楽しく勉強に取り組むきっかけになります。

一緒に勉強する仲間をつくってもらう

子どもと一緒に勉強する仲間をつくることで、楽しさを感じられるでしょう。

子どもは1人で黙々と勉強していると孤独や退屈感を感じやすいため、つまらないと思ってしまうのです。そこで仲間と一緒に勉強すれば、楽しさや刺激を感じられます。

学習のレベル感や目標が近い仲間であれば、子どもたちもお互いに良いライバルとなり、楽しく勉強に臨めるでしょう。また、事前に仲間と学習内容や勉強時間のルールを決めることで効率的に学びを深められます。

子どもと一緒に勉強する仲間をつくれば、楽しく学習に取り組めるはずです。

現実と勉強の関連性を教える

子どもが勉強に取り組むとき、現実と勉強の関連性を教えることで楽しさを感じられます。

子どもは、勉強が自分の将来にどう役立つのか、どうやって社会や生活に生かせるのかを知らない場合が多いものです。勉強の意味や価値を感じられないと、前向きに取り組むことは難しいでしょう。

社会でどんな仕事があって、そのためにどんな学びが必要か説明することが大切です。実生活のなかで勉強の活用方法を提示してあげましょう。その結果「漢字や文章を学べばニュースを理解できる」「算数を学べば正しく買い物ができる」など身近な事柄でイメージできるのです。

現実と勉強の関連性をイメージさせることで、自分事として楽しみながら学習できます。

楽しさは与えるものではなく、子ども自身が気づくもの

勉強の楽しさは与えられるものではなく、子ども自身が気づくものであることを覚えておきましょう。

保護者や教師が子どもに「勉強は楽しい」と無理に教え込むことは難しいのです。無理に楽しく学習に取り組ませようとすれば、逆に子どもにとって勉強が苦痛なものになってしまう可能性があります。

そこで、保護者は子ども自身が勉強の楽しさに気付くきっかけをさりげなく作ってあげることが大切です。例えば、勉強する内容や分野について、子どもが興味関心を持ちそうな切り口がないかを探します。「国語で漢字を学べばより多くの物語が読める」「算数を勉強すれば料理の計量に役立つ」など子どもが好きなことに関連させれば、学習を楽しむきっかけになるでしょう。

楽しさは与えるものではなく、子ども自身が気づくものです。保護者は子どもの気づきをサポートしましょう。

子どもが勉強嫌いになった理由と向き合うことが大切

子どもが勉強を楽しいと感じるためには、勉強嫌いになった理由と向き合うことが大切です。

子どもが勉強嫌いになると、学習成果はもちろん将来の選択肢にも影響が出てしまう可能性があります。万が一勉強嫌いになってしまったら、好きになるアプローチの前に、嫌いになった理由を知ったうえで対策しましょう。

子どもが勉強嫌いになる理由は、以下の通りです。

  • 勉強がわからない
  • 勉強を強制される
  • 勉強に目的や意味を感じない
  • 他の子どもと比較されて嫌な気持ちになった
  • 他にやりたいことがある

これらの理由は、複合的に影響している場合もあります。そのため、保護者は決めつけた態度をとらず、子どもの気持ちや悩みにより沿うことが大切です。

勉強を楽しく習慣化する習いごとは『Wonder Code』

今回は勉強が楽しめる子どもの特徴と、子どもが勉強を楽しむために保護者ができるサポートについて解説しました。

子どもが勉強を楽しむためには、子ども自身が好きな分野を取り入れたり一緒に学ぶ仲間を作ったりするなど、環境を整えることが大切です。

Wonder Codeではロボットを使ってプログラミングを学べます。身近なテーマを扱うカリキュラムであるため、楽しく主体的に学べるでしょう。またグループワークで学びあう授業を取り入れているため、仲間と共同して楽しく学習に参加できます。

ぜひこの機会にお近くの教室で体験授業に挑戦してみてはいかがでしょうか。