子どもの将来が不安…保護者として今からできることは?

AIの発達やグローバル化が進む現代社会において、子どもをとりまく環境は目まぐるしく変化しています。そんななか子どもの将来に不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。「子どもの教育と将来に関する意識調査アンケート」によると約8割の保護者が子どもの将来に不安を抱えていることがわかっているのです。

参考:イー・ラーニング研究所調べ

そこで今回は「子どもの将来に不安を感じる原因」と「保護者ができるサポート6つ」について解説します。子どもの将来についての不安を解消しつつ、資質を伸ばす関わりのポイントがわかるでしょう。

保護者が子どもの将来に不安を感じる原因

保護者が子どもの将来に不安を感じる原因を6つ紹介します。

子ども達の将来をとりまくさまざまな問題に対して、不安を感じている保護者も多いのではないでしょうか。不安の原因は1つとは限りません。複雑になればなるほど、より不安は増大する傾向にあります。そこで子どもの将来への不安が明確になれば、その対処法を検討できるでしょう。

この章では、保護者が子どもの将来に不安を感じる原因について解説します。

子どもに夢や目標がない

保護者が子どもの将来に不安を感じる原因の一つとして、子どもに夢や目標がないことがあげられます。

子どもたちが将来社会的自立を果たすためには、夢や目標を持って取り組むことが大切です。夢を持つことで将来の目標ができ、生活や学習に対する意欲がわくのです。しかし夢を持つためには、子どもの努力だけではなく周囲の環境による影響も多く受けます。また夢を将来的な目標につなげられないこともあるのです。

このように個人差や環境の差によって、夢や目標の有無が異なります。保護者は子どもの興味関心を見つけ、夢や目標を見つけられるように、子どもの話をよく聞く・体験を増やすなどサポートしてあげましょう。

暗いニュースが多く、社会に希望を持ちにくい

暗いニュースが多く、これからの社会に希望を持ちにくいことも、子どもが将来に対して不安を抱く原因です。

現代社会では、世界情勢や政治・犯罪・事故など暗いニュースが素早く報道されます。日頃からネガティブなニュースに触れていると、保護者は子どもが大きくなったときの社会が不安になるはずです。

また子ども自身も暗いニュースばかり見聞きしていることで、気分が落ち込んだり将来が不安になったりするでしょう。子どもと一緒にニュースについて調べたり、感じた気持ちを話し合ったりすることで、不安に感じるだけでなく、問題点や解決策を考える力を養うことができるのです。

子どもが挫折や失敗に直面した

子どもが挫折や失敗に直面すると、子どもの将来に不安を感じる保護者の方もいるでしょう。

子どもが何かに挑戦すると、成長過程のなかで挫折や失敗に直面するものです。勉強やスポーツで思うような結果が得られなかったり、友達とけんかをしたりすることもあります。これらの経験は子どもにとってつらく、苦しいものです。

つらい思いをしている子どもを見ていると、保護者もつい子どもの将来が心配になってしまいます。

しかし、つらく苦しい経験は子どもが成長するチャンスです。否定や責めることは控え、励ましたり、自分の経験を話したり、解決する方法を一緒に考えたりすることなどを通して、やる気や自信を高められるはずです。

金銭的な不安が拭えない

子どもの教育費や生活費などの経済的な負担も、保護者が子どもの将来に不安に感じる原因の1つです。

子どもが大きくなれば、塾などの習いごとにかかる費用や食費が増える傾向にあります。とくに所得や貯蓄が不十分だと金銭的な不安はさらに増すばかりです。

内閣府の調査によると、将来的に子どもを持つときの不安要素として一番多いのが、経済的負担の増加だそうです。金銭的なことが原因で子どもに必要な教育を受けさせられない、また欲しいものを買い与えられないことで不安を感じやすくなるのでしょう。

将来の子どものために、必要な金額を計算したり節約法や貯蓄法、投資について学んだりして対策を講じるのがおすすめです。たとえ子どもに多くのお金をかけられないとしても、子どもとの時間を大切にして、関係性を深めましょう。

参考:内閣府「将来的に子どもを持つ場合の不安」

子どもの性格上、主体性やモチベーションが感じられない

子どもから主体性やモチベーションが感じられないと、保護者の方も不安に感じることがあるでしょう。2020年から小学校でスタートした新しい学習指導要領でも、「主体的な学び」を重視して授業改善されるなど、主体性が子どもの資質を育てると考えられているのです。

子どもの性格上、主体性やモチベーションが感じられない場合もあるでしょう。一見不安に感じられるような性格であったとしても、子ども自身が興味のあることについては前向きに取り組む可能性もあるのです。保護者は、子どもの性格を否定したり強制したりせずに、その個性を尊重してあげることが大切です。

参考:政府広報オンライン「新しい学習指導要領」

子どもが大きすぎる夢を抱いている

子どもの抱いている夢が大きすぎることで不安に感じる保護者の方もいるでしょう。

子どもが夢や目標を持つことは、将来、社会的に自立するために大切です。しかし、あまりにも現実的ではないほど大きな夢を抱く子どもがいます。

例えば「この分野で世界一になりたい」「有名な人になりたい」など、実現までの難易度が高い夢だと、保護者が子どもの将来に不安を感じるのも無理はありません。

ただし子どもがどんな夢を抱いていたとしても、保護者は否定せず、あたたかく見守ることが大切です。夢に向かって努力するなかで、失敗や成功を経験し、人間として成長できるのです。

子どもの将来が不安なときに…保護者ができる6つのこと

子どもの将来に不安を感じたときに保護者ができることを6つ紹介します。

保護者は子どもの性格・将来の社会情勢・金銭面など、子どもに関するさまざまなことで不安に感じやすい傾向にあります。不安と聞くとネガティブなイメージを抱きがちですが、不安を感じることでリスクに備えられるのです。

この章では、子どもの将来に不安を感じたときに保護者ができることについて解説していきます。

これからの時代に求められるスキルを伸ばす

これからの時代に求められるスキルを伸ばすことで、保護者が感じる子どもの将来への不安を払拭できると考えられます。

世界経済フォーラムという国際機関では、求められるスキルとして次の5つを掲げています。

  1. コミュニケーション
  2. 問題解決
  3. 分析スキル
  4. 顧客サービス
  5. リーダーシップ

これらのスキルは、現在、そして将来複雑化する社会において重要な能力であるといわれています。また人間同士の感情や問題を適切に把握する力など、AI技術では代替が難しい能力でもあるのです。

これからの時代に求められるスキルを伸ばすことで、子どもの将来への不安を減らせるでしょう。

参考:世界経済フォーラム「研究が示す、今求められる5つのスキル

ライフプランを視覚化し、資産を管理する

ライフプランを視覚化し資産を管理することで、子どもにかかる金銭面の不安に対処できるでしょう。

子どもが健全に成長するためには、将来的にかかる教育費や、成長に応じて増大する生活費を考える必要があります。そのうえ、自分たちの老後資金や資産形成なども考えると、より不安が増大する人もいるのではないでしょうか。

そこでライフプランを視覚化し、資産を管理することが推奨されています。ライフプランとは、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、具体的にして計画することです。必要な収入が明確になり、支出をおさえて貯蓄や投資に回せるなどのメリットがあります。ライフプランをもとに資金計画や対策を考えれば、将来の資金面に対する不安を減らせるでしょう。

「子どもの幸せは子どもが決めるもの」と割り切る

子どもの幸せは子どもが決めると割り切ることも、保護者の不安対策として有効です。

子どもの将来に不安を感じてしまう保護者のなかには、子どもに対して過度に期待したり干渉したりする人もいるのではないでしょうか。子どもに理想の成長や選択をしてほしいと願っているものの、期待とは違った結果に、不安や焦りを感じてしまうのです。

しかし、保護者の思いは子どもにとってプレッシャーやストレスになり得ます。大切なことは「子どもの幸せは子どもが決めるもの」と割り切ることです。子どもに自分の価値観を押し付けるのではなく、子ども自身の選択や判断を尊重することが大切です。子どもの幸せは子どもが決めるものと割り切ることで、保護者の不安も軽減されるでしょう。

子どもと将来についてしっかりと話し合う

子どもの将来に不安を感じる保護者は、子どもと将来についてじっくり話し合うことが大切です。

子どもがどんなことに興味を抱いているのか将来何をしたいのか、ゆっくり聞く機会を作りましょう。子どもは周囲の反応が不安で、自分のことを話せなかったり、将来について考えられなかったりする場合があります。

子ども自身の将来について保護者とじっくり話し合えば、子どもは夢が明確になり、また将来について考えるきっかけにもなるでしょう。また保護者も子どもの考えを聞くことで、未知であった将来をわずかでも予想でき、不安を減少させる効果があるといえます。

保護者が率先して挑戦意欲を提示する

子どもの主体性や挑戦意欲が少ないことで子どもの将来に不安を感じている場合は、保護者自身が率先して挑戦する姿勢を見せることが重要です。

子どもは身近な保護者の行動や言動から学び、自分の生活に活かしていきます。保護者が自分の興味関心のあることに真剣に取り組んだり、新しくチャレンジしたりする姿を見せれば、子どもも挑戦に対してポジティブに捉えられるでしょう。

また失敗したり苦戦したりしたときに、どのように乗りこえていくのかを実践を通して子どもに伝えることで、子どもの困難に立ち向かう力を養えるはずです。

何に対しても挑戦する子どもの姿を見れば、保護者の不安も払拭されるでしょう。

普段からオープンな関係性を維持する

子どもの将来への不安を緩和させるためには、普段から子どもとオープンな関係性を維持するとよいでしょう。子どもの将来に対する不安は、当事者である子どもとの関係性が希薄になっていることが影響しているかもしれません。

普段からオープンな関係性を築いていけば、子どもは保護者に理解されていると感じて安心できるものです。また保護者は、子どもの気持ちがわかり、共感したり応援したりしやすくなります。

このように保護者と子どもがオープンな関係性を維持することで、お互いに信頼関係が築けるため子どもの将来への不安も緩和できます。

保護者の不安は子どもに伝わるものだと認識しよう

保護者の不安は子どもに伝わります。また子どもの感情面にも影響を及ぼすと認識することが大切です。

子どもは保護者の言葉や態度から多くのことを学びます。そのため保護者が不安やストレスをためていれば、子ども自身も不安に感じてしまいます。

 

子どもが示すさまざまな問題の背景の1つには、不安があるといわれています。たとえ不安があったとしても上手に伝えられない場合もあるでしょう。このように保護者のかかえる不安は、子どもにも影響を与える可能性があるのです。

子どものペースに合わせつつ、将来のリスクを共有することが大切

保護者には子どものペースに合わせつつ、将来のリスクを伝える姿勢が必要です。

将来のリスクには、学力や進路選択に関するリスク・社会的課題に関するリスクなどがあげられます。これらのリスクを知ることは、子どもが自分の可能性や目標を広げたり、困難に立ち向かう力を育んだりするために必要なことです

しかし、むやみに不安をあおったりリスクばかり教え込んだりすると、挑戦する意欲がそがれる可能性もあります。子どもの興味やペースに配慮しつつ、将来のリスクについても対話的に話すことで、前向きに将来を捉えていけるでしょう。

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今回は 子どもの将来が不安に感じる原因と、保護者ができるサポートについて解説しました。

子どもの性格や将来的に必要なさまざまな費用、子どもを取り巻く環境など、保護者が感じる不安の原因は多く存在します 。

子どもの将来への不安を解消するためには、 日頃から子どもと話し合う機会を設けて、 いつでも相談し合える関係性を築くことが大切です。また、これからの時代に求められるスキルを育むことが有効でしょう。

これからの時代に求められるスキルの一つとして、プログラミングがあります。情報化社会にプログラミングは欠かせません。

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