子どもの英語教育に不安を感じている方は多いと思います。特に小学生くらいの子どもをお持ちの場合は、そろそろ始める時期なのではないかと考えている方も多いでしょう。

本記事では英語の重要性や小学校での授業内容などに焦点を当てて紹介していきます。

英語の重要性

グローバル化という言葉が世間で騒がれはじめてからもう長いですが、近年はますますその傾向が勢いを増している状況です。例えば街中で海外の人を見かける機会が多くなったり、テレビ等で英語を聴くなど体感でそう感じている方も多いでしょう。

ここではもう少し具体的に以下の3つの観点から英語の重要性について見ていきたいと思います。

  • 小学校での英語必修化
  • 就職活動における英語の利点
  • 英語話者の増加傾向

英語必修化

英語の重要性を語るうえで最も象徴的なのは、小学校での英語教育の必修化でしょう。

それまで英語教育の開始は主に中学校が担っていましたが、2020年の4月以降からは文部科学省主導の下、小学校3年生から英語教育が開始されることになりました。小学校3・4年生では「外国語活動」という英語と触れ合う簡易的な授業が行われ、5・6年生では「教科」というより具体的な授業が行われています。

これはグローバル人材の育成や文化理解の促進という目的と、低年齢の内に英語に触れ合っていれば後の習得に役立つという理由から実施されているものです。

このように公的機関が主導して教育に英語が組み込まれているのを踏まえると、英語の重要性は近年尚更増していると言えるでしょう。

 

英語話者の増加

その他、単なるコミュニケーションツールとしての英語の重要性も上がってきていると言えるでしょう。

世界の英語話者の人口は近年増え続けており、2011年からの10年間で3億人程度の増加を見せ、現在では約13億人とされています。これは他のどの言語よりも高い伸び率です。

また、日本だけで考えても同様の傾向が見られます。日本の英語学習者は2006年に614万人だったのに対し、2016年では804万人と10年間で約30%の増加です。

くわえて、在留外国人も2022年末と2023年末を比較すると約10%増加しており、彼らの多くは英語話者です。

以上のことを踏まえると、子どもが大人になる頃には現在よりも英語が身近になっており、日常生活の中でも求められる場面が増えてくると推測できます。このような面からも英語の重要性が見えてくると言えるでしょう。

 

子供に英語教育を施す意味

先に紹介した小学校での必修化を見てもわかる通り、小学生に英語教育を施すのは重要だと言えます。それは漠然と将来の役に立つという意味以外にもさまざまな効果があるとされているからです。ここでは小学生のうちから積極的に英語と触れ合うことで得られる効果を紹介します。以下の3つです。

  • 習得のスムーズさ
  • 思考力や創造力の向上
  • 文化理解

習得のスムーズさ

小学生のうちから英語教育を始めることの意味を考えたとき、まず最初に挙げられるのは習得のスムーズさでしょう。

一般的に、日本人が英語を話す時は聞き取った言葉を一度頭の中で和訳し直すという段階を踏むとされています。つまり、慣れ親しんだ言語を介さなくては脳が処理できないというわけです。しかし、これだとネイティブスピーカーの方たちの会話のスピードやクオリティについていくのが大変になってしまいます。

その点、小学生のうちから英語に慣れ親しんでおけば英語を日本語のように直接理解することができるようになり、本格的な英語学習にスムーズに移行することが可能です。また、大人になってから苦戦する聞き取る力やアクセントなどにも柔軟に対応できるとされています。つまり、小学生のうちから英語教育を始めれば将来の英語習得において必要な素地が出来上がるというというわけです。

 

コミュニケーション能力の向上

言語習得の副産物として、コミュニケーション能力の向上も期待することができるでしょう。

英語学習を始めると、必ず他者とのやり取りをベースとした授業が行われます。それは学校や塾、家庭内でも同じです。こういった授業では相手の言ったことを正しく理解して、自分の考えていることを正しく伝えることが求められます。授業という形でこれを行うことによって子供たちは真剣に相手と向き合うようになるのです。こういった授業を積み重ねていけば、自然とスムーズなコミュニケーションを目指す力が培われていきます。

コミュニケーション能力というのは大人になってから矯正しようと思ってもなかなか上手く行かない場合が多いので、子供のうちから他者を理解する姿勢を養っておくに越したことはありません。英語教育を介してこういった能力を伸ばすことも期待できるのです。

 

異文化への文化理解

その他、言語学習を通して多様な文化への理解や対応もできるようになるでしょう。

英語学習をしていると必然的に異文化に触れ合う機会が増えていきます。それは教材で英語圏の文化が取り扱われていたり、先生が積極的に紹介してくれるからです。また、実際に異文化の方たちと触れ合う場面もあるでしょう。私たちもそうやって少しずつ異文化への理解を深めてきました。

小学生のうちから積極的に異文化に触れていくことで客観的な視点を養うことができ、自分とは違う人がいて当然なんだという意識を持つことができるようになります。これは大人になってから偏見に左右されなくなったり、他者を尊重することに大いに役立つはずです。これからは日本でも多様な文化を持った人が増えていくと思われます。そういった方々と協調して生きていくためにも、小学生のうちから英語教育を施すのはとても意義深いことだと言えるでしょう。

小学生の英語教育法

ここまで英語学習について紹介してきましたが、ここでは小学生が具体的にどんな方法でどんな内容の英語を学んでいるのか解説していきます。これまで触れてきた通り英語の重要性は増してきているので、保護者として子どもがどのように英語と向き合って行くべきなのか考えてみましょう。以下の3つになります。

  • 小学校での英語教育法
  • 塾や家庭教師の英語教育法
  • 家庭内の英語教育法

小学校での英語教育法

先述の通り、小学校では3年生からの英語教育が必修化されました。授業内容は中学年と高学年というように区別され、それぞれ「外国語活動」、「教科」と呼ばれています。

中学年で行われる外国語活動では読み書きはあまり行われず、簡単な意思疎通が主な内容です。例えば世界各国の挨拶を覚えたり、音楽を通した授業やレクリエーション、ペアでの質疑応答などが挙げられます。教材に登場する英語表現は「How are you」「How many?」などです。

高学年になると教科となり成績が付けられるようになります。英語を定着させることを目的として異文化について学んだり、自分の夢や将来を英語で発表したりするのが主な内容です。使われる英語表現はより難しくなりWhenやWhereなどの4wと呼ばれるものも加わってきます。

以上が小学校での英語教育の簡単なまとめです。高学年になってからは家庭での積極的なサポートも必要かもしれません。

 

塾や家庭教師の英語教育法

塾での英語教育はさまざまですが、必修化を受けて学校の授業に役立てるという方向に舵を切っている傾向が強いと言えるでしょう。こういった塾の場合は学校の授業のサポートや先取りを目的としてることが多くなっています。そのため、ネイティブスピーカーの講師ではなく、中学英語担当の講師に小学生も担当させるといったこともあるようです。その他、もちろん従来からのコミュニケーションを主とした英会話教室と呼ばれる塾も健在です。

家庭教師も同様の傾向と言うことができるでしょう。従来の家庭教師は大学生のアルバイトと楽しく学ぶといったイメージでしたが、現在では小学生英語でもきちんとカリキュラムに沿って行われることが多くなっています。そのため、塾と似たような内容になる場合もあるようです。

塾や家庭教師を考える場合、目的を明確にして選定することが重要です。

家庭内の英語教育法

その他、家庭内でもさまざまな英語教育が行われています。

保護者ができることとして挙げられるのは、英語と触れ合う環境づくりです。日常の会話に英語を混ぜてみたり、絵本やアニメなどの英語版を取り入れてみたりといったものになります。重要なのは、その環境を自然なものとして習慣化させることです。子供は理解できないものはすぐに投げ出してしまいがちなので、しっかりと子供が興味をもって取り組める境界を見極めて繰り返し行うようにしましょう。これは思春期を迎えて多感になってからでは難しいので、できれば小学生のうちに行っておきたいことです。

 

義務教育以外の英語教育は必要か否か

最後に、義務教育以外での英語教育の必要性について確認しておきましょう。

結論から言うと、英語習得を目的とするならば必須と言えると思います。先に日本でも英語話者は増加傾向にあると紹介しましたが、それでも10%程度と言われています。これは世界的に見るとかなり低い数値であり、義務教育を受けた結果がこれなのです。したがって、小学校の必修化で多少改善されているとはいえ、それだけでは不十分だと考えられます。

今後は英語の重要性がより増していくので、他の家庭ではより英語に重きを置くようになるでしょう。置いて行かれないためにも、義務教育以外でも英語と向き合っていく必要があります。

 

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以上が「義務教育以外にも必要?英語の重要性と小学生の英語教育の意味や方法など」になります。

英語は今後社会の中でより重要になっていくと考えられるので、お子様には小学生のうちから義務教育以外でも英語教育を施しておくのが良いでしょう。そうすれば、直接的な有用性以外にも英語教育を施すことでコミュニケーションの能力の向上や多文化理解などの副産物が期待できます。

英語教育の方法はさまざまですが、目的を明確にして選定していくことが大切です。くわえて、家庭内での積極的なサポートも忘れないようにしましょう。

 

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