文部科学省のGIGAスクール構想により、小学校のうちから1人1台タブレットなどのICT機器が配布されました。

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されます。私たちは、スマートフォンでのコミュニケーションや書類送付など多くの場面でICTを利用しています。

子どものうちからインターネット検索やプレゼンテーションの作成をするようになり、自宅でも子ども用にパソコンを用意すべきか考えている保護者も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、子どもにパソコンを与えるメリットやデメリット、子どもに合ったパソコンの選び方を紹介します。おすすめのメーカーなども紹介しますので、子どもにパソコンの購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

子どもにパソコンは必要? 

現在の義務教育において、ICT機器の活用は必須となりました。文部科学省では、ICT教育を行うことは世界に遅れを取らないためにも必要だと考えていることから、パソコン端末は鉛筆やノートと同じようにマストアイテムになっていると定義しています。

しかしながら、学校で利用するタブレットを自宅で自由に使えるかどうかは地域差が大きく、課題も多く残っています。

 

ここでは、まず始めに子どもにパソコンが必要かどうかを解説します。

 

子どもにパソコンを与えるメリット

自由に使える子ども用のパソコンが自宅にあれば、子どもは疑問に思ったことをインターネットから検索し、その知識を得ることができるでしょう。実際にパソコンを使った子どもたちは、学習能力の向上が認められることが研究で明らかになっています。パソコンがあれば、オンラインで習い事の参加やパソコンを使って課題に取り組めることがメリットです。

情報を検索するうちに、タイピングや情報を取捨選択する方法が自然に身につき、大学生や社会人になってから必須になるICTスキルが早い段階で身につきます。

 

また、プログラミングをするには、パソコンが必須です。タブレット端末でもプログラミングはできますが、さらに高度なスキルが必要になるプログラミングにはパソコンを用意すると良いでしょう。

学校のタブレット端末では、利用できる時間や機能が限られていますが、自宅で子ども用に用意されたパソコンであれば、子どもが自由に使えるため、子どもの能力をさらに伸ばしてくれます。

デジタルアートやプログラミング、プレゼンテーションスキルなど幅広いデジタルリテラシーを身につけさせるためには、パソコンを与えることが近道です。

 

パソコンを与えるデメリットとその対策

インターネット上には、子どもに有害となる情報が多くあることも事実です。「子どもにパソコンを与えたら、アダルトサイトにアクセスしてしまうのではないか。」「出会い系やSNSで大人との出会いがあったらどうしよう。」など、考えればたくさんのリスクがあります。

しかし、有害な情報にアクセスできないように初めから制限をかけることも可能で、小学校のICT端末ではそのような設定がされていることがほとんどでしょう。あらかじめアクセスできる範囲を狭めておけば、子どもが危険なコンテンツに出会ってしまう可能性を防ぐことができます。

 

また、「パソコンをやり続けて視力や姿勢が悪くなるのでは?」と心配をしている人もいると思います。確かに、長時間悪い姿勢でブルーライトを浴び続けると、視力の低下や姿勢の悪化が懸念されます。

しかし、ゲームやテレビと同じように、使用時間を決めれば、それほど体への悪影響はありません。パソコンを使用できる時間を設定しておくことで、設定した時間になるとそれ以上パソコンを使用できなくなります。曜日ごとに使用時間を変えることも可能なので、日々の生活の中でうまくパソコンを取り入れていきましょう。

 

パソコンを使う前に、インターネットを安全に利用するための話し合いを行い、パソコンを使う時のルールを決めておくのがオススメです。

子どもに与えるパソコンはどう選ぶ?

子どもに与えるパソコンは、大人がパソコンを選ぶ時とは違った視点が必要です。子どもが使用する目的だけでなく、パソコンの重さや大きさなど子どもが使いやすい仕様になっているかどうかを考慮しなければなりません。

 

ここでは、子どもにパソコンを与えるときに知っておくと役立つ基本知識を紹介します。

子どもが使いやすいパソコンとは?

子ども向けパソコンを選ぶ時には、使う年齢に合わせた大きさやスペックを考えましょう。小学校低学年までは直感的に操作が可能なタブレット機能のあるパソコンだと使いやすいでしょう。小学校中学年以降になれば、キーボードがついている高機能なパソコンが向いています。家のデスクに置いたまま使うなら、モニターが大きめのデスクトップパソコンや16インチ程度のノートパソコンが最適です。学校など外でも使う可能性があるなら、A4サイズほどの13インチのパソコンを選ぶと、子どもでも無理なく持ち運びができます。

 

また、子どもが使う時にチェックして欲しいのが、タイピングしやすいキーボードかどうかです。キーボードのキーの間隔が狭すぎると、タイピングに慣れていない子どもにとっては使いづらくパソコンに触ることが億劫になってしまうかもしれません。

 

耐久性と安全性で選ぶ

子どもが使うパソコンは、安全に使えて長く使えるものを選びましょう。子どもはどんな使い方をするか予測できないことがあるので、できるだけ耐久性に優れたパソコンを選びましょう。

衝撃に強く、防水性のあるモデルを選ぶと、落としてしまった時や飲み物をこぼしてしまった時でも安心です。多くのパソコンには、フィルタリング機能やペアレンタルコントロールが可能な機能が付いていますが、パソコンの操作が得意でないという場合には、サポート体制が整っていて電話やチャットなどで操作のサポートをしてくれるメーカーを選びましょう。

 

また、視力の低下を抑えるために非光沢液晶画面を選ぶと、画面に余分な光が入らず、目の疲れを軽減できます。画面も汚れにくいので、子どもの使用に最適です。パソコンを使用する目的がオンライン学習の場合、オンライン学習のプラットフォームに対応しているかどうか、プログラミングで使う時にはスペックを満たしているかを確認するようにしましょう。

子どもにおすすめの仕様とパソコンメーカー

多くのメーカーからパソコンが販売されていますが、子ども向けモデルといった販売方法はされていません。どんなパソコンでも子どもから大人までが使えるものなので、スペックや機能面をよく確認して購入しましょう。目的によっては、いきなり高価なモデルは必要ないかもしれません。使用目的や予算に合わせて最適なモデルを選びましょう。

 

OSなどの機能面で選ぶ

パソコンを選ぶときに重要なのが、「Windows OS」「Mac OS」「Chrome OS」という主なOSのうち、どのOSを選べばよいかということではないでしょうか。

OSとは、コンピューターのシステム全体を管理し、アプリケーションを動かす役割を担っています。Windows OSは世界で最も普及しているOSです。Mac OSはApple社のパソコンに使用されています。Chrome OSは、学校などでも使用されているOSで、比較的リーズナブルなモデルに搭載されています。

OSによって、キーボードの操作性や対応ソフトが異なるため注意が必要です。どのOSが良いか迷ったら一番利用者が多いWindows、デザイン性や使い勝手を選ぶならMac、安いパソコンを買うならChromeを選ぶとよいでしょう。

 

パソコンの機能面で注意したいことが、ストレージとメモリの容量です。ストレージは、OSをはじめとした重要なデータを長期間保存するもので、メモリは一時的にデータを保存するもの。メモリは作業を行う上で入れ替わるデータを適切に保管し、ストレージは写真や書類などの比較的大容量のデータを保管します。メモリが大きければ大きいほど、パソコンがサクサク動くといったメリットがあるため、複数のソフトを同時に使いたい場合には、16GBのメモリがあれば安心でしょう。

 

ストレージには、HDDとSSDの種類がありますが、データ処理が速いSSDがおすすめです。一般的な使用なら256GBのストレージがあれば十分ですが、将来的にストレージを増やす手間を防ぎたいなら512GBがあると、余裕を持って使えます。

 

おすすめのパソコンメーカー

Microsoft社のパソコンは、タブレットとして使えるパソコンや高機能なモデルなどさまざまな機種があり、小学校低学年から中高生まで使いやすいモデルが多いです。Windows OSが搭載されているので、文書の作成やプレゼンテーション、幅広い学習ソフトに対応しており安心感があります。

 

Apple社のパソコンは、エンジニアやデザイナーなどの職種の人に支持されていますが、子ども用パソコンとしても優秀です。視覚的に使いやすく、プログラミングからデザインまでさまざまなことができるため、高性能なパソコンを与えたい人に選ばれています。Apple社の製品はサポートが充実しており、耐久性が高いです。

 

Lenovo社のパソコンは、価格がリーズナブルなのに耐久性が高いと人気です。頑丈な作りなので、学校で使用されるパソコンにも採用されています。軽量かつデザインがデザインも豊富で、はじめてのパソコンとしても最適です。

 

ASUS社のパソコンは、Chromeを搭載しておりリーズナブルな価格で人気があります。Goolgeの学習プラットフォームと連携しているため、オンライン学習にも最適です。軽くてバッテリーの持ちがよいため、学習用に向いています。

 

Dell社のパソコンは、ビジネス向けのモデルが多いですが、その機能面や性能から子どもに選ぶ人が増えています。耐久性と性能、価格のバランスがよく、学校で使うのにも最適です。サポート体制も手厚く、安心して使うことができるでしょう。

 

ICT機器を活かして学ぶなら「Wonder Code」で

子どもにパソコンを与えることで、子どもに必須のICTスキルを自然に身に付けられます。プログラミングやデザイン、プレゼンテーション、文書作成など将来必要になってくるスキルを獲得しやすくなるでしょう。

 

子どもが使うパソコンは、使用目的に合わせて使いやすいモデルを選びましょう。価格だけではなく、耐久性や仕様をしっかりと確認することが大切です。さまざまなメーカーから子どもに合うモデルが販売されているので、子どもにぴったりのパソコンを選んでください。

 

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