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子どもが何事にも無関心…将来や人間関係が不安…
幼児期から小学生にかけての発達において、興味や関心を持った取り組みが大事だといわれています。文部科学省の『子どもの徳育に関する懇談会』においても「幼児期は興味・関心の対象を広げ、認識力や社会性を発達させていき基本的な生活習慣を獲得していく」と明言されています。
しかし子どもの中には何事にも無関心でやる気がなく、休みの日も1日中テレビを見てダラダラと過ごす子もいるのではないでしょうか。そんな姿ばかり見ていると、子どもの将来や人付き合いに不安を感じる保護者もいるかと思います。
そこで今回は「興味関心が高い子どもの特徴」と「子どもの興味関心を高める5つの方法」を紹介します。子どもの興味関心を高める心を育み、充実した人生を歩めるように導いてあげましょう。
興味と関心の言葉の違いとは
興味と関心は似た言葉に感じますが、どんな違いがあるのでしょうか。まずは言葉の違いを解説します。
インターネット上の辞書であるweblioによると、それぞれの言葉の意味はおおむね次のように示されています。
- 興味=ものごとが感じさせるおもしろみ。ある対象を価値あるものとして主観的に選択しようとする心的傾向。学習の動機付けの一つ。
- 関心=よく知りたいという積極的な気持ちで「興味」とも言い換えられる。
このようにそれぞれ同等の意味合いで使われることが多い言葉ですが、興味のほうが面白さを感じる気持ちが強いのに対し、関心は気持ちとは関係なく意図的に注意を向けるときにも使われます。「興味関心」と一括りの言葉で使用する場合は、本人の気持ちに関係なく広い意味合いで意識が向いている状態のことを指していると考えて良いでしょう。
興味関心が高い子どもの特徴
興味関心が高いと子どもの発達に良いイメージがありますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
この章では、興味関心が高い子どもの特徴を3つ解説します。
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発言力や行動力が強い
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知識や技術の習得が早い
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チャレンジ精神があり、失敗を恐れない
それでは1つずつ解説していきます。
発言力や行動力が強い
興味関心が高い子どもは、発言力や行動力が強い傾向にあります。
子どもは自分の興味関心のあることがらを見つけると、なんとしてもそこにアプローチしたいと自然に考えるようになります。
「もっと知りたい!」「もっとやってみたい!」との内発的な気持ちが強くわくことで、その思いをかなえるために、主体的に考えて発言したり行動したりするのです。その中で発言力や行動力が鍛えられていくわけです。
知識や技術の習得が早い
子どもの興味関心が高ければ、知識や技術の習得が早まる特徴があります。
興味関心を持つことで、子どもはワクワクした楽しい気持ちになります。このワクワクした前向きな気持ちは、脳細胞に良い影響を与えるのです。興味関心が高い状態が続く子どもは、脳への情報伝達能力が発達し、成長とともに必要な回路が太くなります。
小さい頃から興味関心が育まれてきた子どもは、脳の発達に良い影響が与えられるため、結果として知識や技術の習得が早くなるわけです。
チャレンジ精神があり、失敗を恐れない
チャレンジ精神があって失敗を恐れない特徴も、興味関心が高い子どもに当てはまります。
誰しも新しいことにチャレンジするのは勇気がいるものです。しかし大人はこれまでの経験から、もし失敗しても自分のすべてがダメだったわけではないと知っているため、比較的容易にチャレンジすることができるのではないでしょうか。
子どもも同様で、これまでに興味関心のあることに挑戦して得た知識や技術が自信となっていれば、新しいことにどんどんチャレンジするでしょう。
また失敗したとしても自分の興味関心が他にもあったり、得意なことがあったりすれば、スムーズに立ち直れるはずです。
子どもの興味関心を高める5つの方法
子どもの興味関心を高める方法を5つ紹介します。
前章で解説した興味関心が高い子どもの特徴はどれも、これから子どもが社会で活躍するために大事な要素ばかりです。
子どもの興味関心を高めるために保護者が意識すべきポイントを紹介します。
さまざまな分野を幅広く体験してもらう
子どもの興味関心を高めるには、さまざまな分野を幅広く体験させてあげると良いでしょう。
とくに小さい頃は、未経験のことがたくさんあります。ものの名前や特徴を知っただけでは興味がわかなかった分野でも、実際に体験してみたら「思っていたより楽しかった」と感じることもあるでしょう。
子どもが興味関心を見つけやすい環境を作ってあげること、スポーツや遊びなど幅広く体験させてあげることが大切です。
保護者が楽しく挑戦している様子を見せる
子どもの興味関心を高めるために、保護者自身が楽しく挑戦している様子を見せることも必要です。
子どもは周囲の大人の様子を見て、マネしながら成長していきます。そこで、保護者自身が興味関心のあることに楽しんで取り組んだり学んだりする様子を、日々の生活の中で見せていくと良いでしょう。子どもへの良い刺激となり、興味関心を持つ心の育成につながります。
できれば子どもと同じことに興味関心を感じながら、一緒に楽しく図鑑で調べたり実物に触ったりすると、子どもはより学ぶ意欲を感じやすくなるでしょう。
子どもが何に興味関心を持っているのかを観察する
子どもが今、何に興味関心を持っているのかを保護者が観察することも大切です。
小さい子どもは興味関心を抱いた対象があったとしても、どのように関わっていけばよいのかわからないこともあります。何かに興味関心を抱いたのなら、敏感に察知し、図鑑を用意したり実際に体験する機会を作ったりするなどの工夫につなげてみましょう。
『子どもの自己効力感を育む本(著:松村亜里)』の中で「人は楽しみながら何かをしてるときに自分本来の強みを発揮できます。何かに夢中になる、 没頭する、そのエネルギーが、周囲の人や広くは社会に貢献する活動を生み出します。」と述べられています。
このように子どもが持つ興味関心は成長のための大きなチャンスです。そのチャンスを逃さずに夢中になれる機会を与えてあげることが大切なのです。
子どもの個性や美意識を肯定する
子どもの興味関心を高めるためには、その子独自の個性や美意識を肯定してあげましょう。
保護者の中には、つい学問やスポーツなどに興味関心を持ってもらいたいと考えてしまう人もいるのではないでしょうか。子どもの興味関心を持つ心を高めるためには、保護者の押しつけを控えることも大切です。
たとえば子どもがテレビやゲームに興味関心が強いと不安になることもあるでしょう。しかし、もし保護者の意向と違うからといって子どもの興味を否定すれば、子どもから興味関心のあるものを取り上げることになります。子どもの興味を否定し続けば、無関心な子どもになる可能性もあるのです。
子どもが興味関心を示したものが保護者の意向とそぐわないものであったとしても、いったんは肯定して認めてあげることで、子どもの興味関心を持つ力を育むことができるでしょう。
声をかけすぎず、子どもの主体性や熱意の邪魔をしない
子どもの興味関心を高めるためには声をかけすぎず、子どもの主体性や熱意を邪魔しないよう意識することも大切です。
大人はつい「正解」を求めてしまい、日々の生活の中でも「こうしたらどう?」などと先回りしてアドバイスしがちです。本来なら新しく出会った物事について、自発的に興味関心を抱けるチャンスであるのに、大人が邪魔することで、子どもの意欲や自信が失われてしまうのです。参考:『いい親よりも大切なこと(新潮社/著:小竹めぐみ、小笠原舞)』
ときに間違ったことをするケースもありますが、自分で考え時間をかけてやってみることで、興味関心が育つといわれています。
もし子どもが興味関心を持っていそうなタイミングがあったら、声をかけすぎずに子どもの主体性を大事にして、そっと見守ってあげる意識をもつと良いでしょう。
勉強への興味関心を高める習いごとなら『Wonder Code』
今回は子どもが興味関心を高める方法を5つ紹介しました。
子どもが成長していく過程で習得する『行動力』や『チャレンジ精神』などを育むためには、興味関心を感じる心を高めていくことが大事です。
『Wonder Code』では、好奇心を刺激して主体的に学習することを大切にしています。年齢や習熟度に応じて楽しくプログラミングを学習できます。
子どもの興味関心を高める習いごととして、ぜひ『Wonder Code』を体験してみてはいかがでしょうか。