子どもの夏休みが近づいてくるにつれ、今年の自由研究のテーマをどうすればよいかについて、頭を悩ませている保護者さんもいるのではないでしょうか。

自分でテーマを決めて取り組める自由研究は、子どもの自主性や積極性を養い、知的好奇心を磨く上で大いにプラスになるものです。家族で楽しく夏休みの自由研究に取り組むのに役立つ情報をお届けしますので、参考にして充実した自由研究を完成させてください。

自由研究をスムーズに進めるための手順を知っておこう

いざ自由研究をしようと思っても、どこから手をつければよいか分からない、と感じる子どもも珍しくありません。夏休みの自由研究は、ステップに沿って順序立てて進めることが大切です。

ここでは自由研究のための4つのステップをご紹介します。

1つめのステップはテーマを決める

2つめのステップはテーマについて調べる

3つめのステップは調べた結果をまとめる

4つめのステップは研究内容を発表する

最終段階の発表は学校で行うことになりますので、自宅で行うのは3つめのステップまでとなります。

このようにして見てみると、自由研究の流れは決して複雑なものではありません。

身近なことから自由研究のテーマを探そう

自由研究はテーマを絞り切れずにいることが多いので、まずはテーマ決めをしっかり行ってください。テーマを決めるにあたっては、自分が好きなことや身近なことを書き出してみる方法がおすすめです。

日常生活のなかで感じた素朴な疑問やなぜ?と感じた気持ちを原点にして、そこから研究を広げてみると、興味深い内容の自由研究になります。「寒い冬の朝に起きたら、窓に結露ができているのはなぜだろう?」、「ガスの火がワンタッチで点火する仕組みはどうなっているのだろう?」など、探してみると色んな疑問が見つかるはずです。テレビや本で知った情報をさらに掘り下げて研究してみるという方法もあります。

小学生高学年ぐらいになれば、自分でテーマを見つけられることも多いですが、初めて自由研究に取り組む小学校1年生の子どもは、自分ではなかなかテーマを決められないケースも多いでしょう。保護者さんが自由研究のテーマのヒントになるような話題を出してあげるといった工夫をすることも大切です。

インターネットで自由研究のテーマを探そう

身近なところでテーマを見つけるのが難しいと感じた場合は、インターネットを活用して情報収集する方法も試してみてください。最近は、小学生の低学年からパソコンやタブレット端末を使ったICT教育が実施されていますので、インターネットを使った検索をすることは自由研究以外でも子どもにとってポジティブな影響をもたらすでしょう。

植物や乗り物といった子どもが興味を持ったワードを直接入力して検索してみるのもよいですし、自由研究に関係するWebサイトを参考にしてテーマを見つけるのもよいでしょう。

子どもが自主的に興味を持って取り組みやすい課題が見つけられるように、保護者は過度に干渉せずに見守ってあげるようにしてください。

テーマに沿って情報を調べよう

最初のステップで自由研究のテーマが決められたら、WEBサイトや本から情報を収集して、観察や実験をするためにどのような準備をすればよいかを把握します。

また、自由研究は学校内の図書館や地域の図書館を利用するきっかけにもなります。比較的時間に余裕がある夏休みを活用すれば、日頃はあまり図書館を利用しないという子どもにとっても、図書館が身近に感じられるようになるでしょう。

ある程度の情報が調べられたら、観察や実験に必要な道具を揃えて、実験結果の予測を立て、記録方法についても考えておいてください。植物の観察日記などは、観察に時間が掛かりますので、夏休みの早い時期から準備を進めることが重要です。

自由研究の研究結果をまとめよう

自由研究では研究結果をどんな風にまとめるかによって、完成度が大きく変化します。研究のテーマやタイトルを明示して、なぜこのような研究をしようと思ったかを記した上で、調べた内容や自分の予測、最終的な結果がどのようになったかについて、分かりやすく整理して記すことが必要です。

最後に研究を通してわかった今後の課題にも言及すると、研究内容をうまくまとめることが出来るでしょう。

大きな模造紙1枚に全ての研究内容をまとめるか、観察日記のようにノートに記録を残すかといった選択を適切に行うことも自由研究における需要な要素となります。アルバムやスケッチブックを活用して研究結果をまとめる方法も検討してみてください。

時代のニーズに合うエコな自由研究に取り組もう

夏休みの自由研究のテーマ選びに迷った場合、SDGsな観点を取り入れた研究としてみるのもおすすめです。

身近なところにある物を活用したエコな自由研究としては、不要になった物を活用してDIYをする工作が挙げられます。例えば、飲み終わった後のペットボトルをきれいに洗えば、おもちゃや収納用品を作ることが可能です。空のペットボトルにビーズを入れると、即席のマラカスの完成です。ペットボトルの底をカッターで切り取って、切り取った箇所をテープで補強すれば、応援用のメガホンが作れます。ただし、カッターやハサミを使う工作は、子どもが怪我をすることがないように保護者がそばで見守ってあげてください。

普段は捨ててしまうだけのペットボトルの活用法を知ることで、モノを無駄にしない心や創造性を養うことができるおすすめの自由研究です。

また、エコに関する調査系の自由研究をしたい場合、家から出るごみの量を測って記録する、日向と日陰での温度の違いを計測する、といった自由研究はどうでしょうか。ごみの量を計測する自由研究であれば、可燃ごみの日、不燃ごみの日それぞれに重量を測って記録するのがおすすめです。夏休み期間に継続して記録を続ければ、ごみの傾向を把握できるだけでなく、エコに対する意識を高めることができるでしょう。

自由研究をまとめる際に、環境問題やSDGsにも触れるようにすると、内容の濃い自由研究に仕上がるはずです。

夏休みならではの場所に出掛けて自由研究に取り組もう

夏休みならではの自由な時間を活用して、普段は訪れる機会がない場所を訪れて、自由研究のテーマを探す方法も検討しましょう。動物園や水族館といった生き物たちと出会える施設は、自由研究の宝庫でもあります。

家族での夏休みの思い出作りに動物園や水族館にお出掛けして、自由研究にも楽しく取り組んでください。動物園で動物を観察して自由研究をするなら、園内全てを回ろうとするのではなく、子どもが興味のある動物の檻の前で時間を掛けて観察をするとよいでしょう。同じ動物の前でじっと立ち止まって観察をしていると、その動物の特有の動きが見えてくるものです。サル山であれば、どのサルが一番強いボス猿なのかといったことまで把握できることもあります。動物への餌やりのタイミングに観察をして、どんな風に餌を食べるかを観察するのもおすすめです。

また、貴重な資料が豊富に揃った博物館も、自由研究に適したスポットです。

テーマが既に決まっている場合、博物館の情報を事前に収集しておき、テーマに合った展示スペースを重点的に見学すると、効率よく自由研究を進められます。テーマが決まっていない場合、フロアガイドなどを参考にして気になるエリアがないかをチェックして、館内でじっくりテーマ探しをしてみましょう。博物館の展示に関する詳しい解説を聞けるガイドツアーに参加してみるのも、一つの手です。

夏休みの自由研究にはさまざまな経験が大切!

夏休みの自由研究を進めるにあたっては、テーマを決める、調べる、まとめるという3つのステップに沿って研究を進めることが重要です。自由研究が捗らない場合、テーマを決める段階でテーマを絞り切れないケースが多いので、まずはテーマをしっかり決めて研究に取り組みましょう。情報を調べる際には、図書館を活用すると、図書館をより身近に感じるきっかけにもなります。研究をまとめる際には、研究結果を踏まえて今後の課題にも言及するようにすると、充実した内容の自由研究が完成します。自由研究を通して子どもが自主性や創造性を養えるように、保護者もしっかりバックアップをしてあげてください。

また自由研究と同様で子どもの自主性や積極性を養い、知的好奇心を磨く方法として『Wonder Code』がおすすめです。

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