子どもの勉強が習慣化しない…良い勉強法はある?

子どもが小学生になると、学校と家庭の勉強の両立が求められるでしょう。家庭における予習・復習は学校の勉強が円滑に進むきっかけとなります。将来向き合うことになるであろう定期テストや受験勉強を考えると、小学生のうちから家庭学習の習慣をつけることは大切です。

しかし、小学生の子どもに勉強習慣をつけるのは容易ではありません。子どもにとって小学校入学は、自分の世界が何倍にも広がるタイミングです。やりたいことやできることが増え、「勉強よりも友達との遊びや趣味、娯楽などを楽しみたい」と思うのも無理はありません。

今回は、小学生の子どもの学習習慣化が難しい理由や、勉強を習慣にするためのヒントをご紹介します。保護者が求めていることをそのまま子どもに押し付けるのではなく、子どもの性格や感情と寄り添いながら勉強の必要性を伝えていきましょう。

小学校の勉強でつまずきやすい理由

ここでは、小学生が勉強でつまずきやすい理由を4つご紹介します。子どもが勉強を避ける理由は人それぞれです。一概に「勉強が嫌いだから」というわけではありません。なぜ勉強を避けるようになったかを考え、不安やストレスの原因の本質を探してみましょう。

努力が報われずにモチベーションが下がる

勉強における努力が報われない時期が続くと、学習へのモチベーションが低下してしまいます。今はやる気がないように見える子どもでも、もともとは「勉強をしっかり頑張ろう」と努力していたのかもしれません。しかし、努力が結果に反映されないことが続くと、いつしかやる気がなくなってしまうものです。

例えば、子どものやる気に応えるための質問環境が整っていなかったり、保護者に気軽に質問できるような関係性の構築ができていなかったりすることが原因です。ほかには、勉強方法自体に問題があるケースもあります。

家庭で予習・復習する習慣がついていない

小学生が勉強でつまずく理由として、家庭で予習・復習する習慣がついていないことが挙げられます。とはいえ、小学校に入学して突然勉強の習慣がつくことはありません。

勉強の習慣化を急かしてしまうと、子どもは「小学校に上がってから急に親が勉強しなさいと言うようになった」という印象を受けてしまいます。「勉強が面倒くさい」などネガティブな感情が生まれかねません。グラデーションのように、少しずつ学習習慣を増やしていきましょう。

友達と自分を比べて劣等感を抱いてしまう

小学生の子どもも大人と同じように、他者への劣等感を抱きます。小学校低学年までは周りとの差を感じにくいかもしれませんが、中学年以降になると少しずつ勉強が得意な子・苦手な子との差が開いていくでしょう。

自分も同じように努力しているのにもかかわらず結果が出せなかったり、仲良しの友達だけが急に成績が上がったりすると、コンプレックスを抱いてつらい気持ちになってしまいます。小学生にとって、劣等感は言葉にしにくい複雑な感情です。誰にも相談できずに一人で抱えた結果、悩みの原因である勉強自体に嫌悪感を抱いてしまうのです。

勉強の必要性を認識できていない

小学生の子どもにとって、勉強の必要性を理解することは困難でしょう。大人に「将来必ず役に立つから」や「子どもは勉強が仕事だから」と言われても、本人が納得できていなければモチベーションにつながりません。

小学生の子どもからすると、勉強が役に立つ「将来」はあまりにも遠い未来です。いつ訪れるかわからない曖昧な未来よりも、今目の前にある楽しい出来事に集中したいと感じます。具体的な将来のビジョンを抱いていない子も多いため、勉強が自分のためになるとイメージしにくいでしょう。

勉強を習慣づけることの重要性とは

勉強を習慣づけることは、子どもの将来における大きなサポートになります。中学・高校の定期テストや受験だけではなく、転職やキャリアアップのために必要な学習にも影響を与えます。家庭学習で養われる忍耐力や継続力は、長い就職活動を乗り越える糧にもなるでしょう。

そもそも勉強は、学生だけのものではありません。社会人になり働き始めると、毎日のように新しいことを覚える必要があります。自己成長における勉強は生涯にわたって続くのです。小学生時代から勉強習慣をつけることは、人生を豊かにするためにも不可欠といえるでしょう。

小学生が勉強を習慣づける4つの方法

ここでは、小学生が勉強を習慣づける方法を4つご紹介します。勉強は習慣化させることでストレスが減少し、子どもにとっても保護者にとっても精神的な負担が緩和されます。まずは今の子どもにとって無理のない方法から導入しつつ、子どもの意思で勉強と向き合える環境をつくっていきましょう。

子ども自身に一日のスケジュールを立ててもらう

小学生が勉強を習慣づけるためには、子ども自身に一日のスケジュールを立ててもらうのがおすすめです。子どもにスケジューリングを託すことは、一人前の人間として扱う行為でもあります。そのため、本人の自尊心や責任感が養えるでしょう。

また、スケジュールを自分で設定すると、保護者が一方的に決めたものよりも高いモチベーションで挑みやすくなります。ただし、前提として継続できるスケジュールをつくることが大切です。作成時は見守りつつ、最初から無理をさせないようにアドバイスを行いましょう。

毎日5分でもいい!継続することを優先する

勉強の習慣化において、もっとも大切な要素が継続です。例えば勉強する習慣がない小学生の子どもが「毎日必ず5時間勉強する」と言い出したとしましょう。高い目標を掲げる気持ちは尊重すべきですが、毎日続けられる目標でないと本末転倒です。

「勉強は量ではなく質が大切」と教える良い機会でもあります。最初のうちは5分や10分など、子どもが「そんなに少なくてもいいの?」と思うほど短い時間でも構いません。毎日勉強する習慣が定着していくなかで、自然と勉強に集中しやすくなっていきます。

得意科目で達成感や自己肯定感を高める

勉強を習慣化させるためには、得意科目で達成感や自己肯定感を高めることがポイントです。大人であっても、苦手な分野の勉強をずっと続けているとモチベーションが下がってしまいますよね。ときには得意・あるいは好きな科目を取り入れつつ、自尊心をキープすることが継続のコツです。

そして、たとえ簡単な内容の勉強でもしっかりと褒めましょう。「自分はやればできる」と子ども自身が自覚することで、苦手科目へのモチベーションにもつながっていきます。

勉強時間を長くしすぎず、メリハリを与える

小学生の勉強を習慣化させるためには、勉強と遊びのメリハリが大切です。ダラダラと時間をかけるのではなく「〇ページまでやったら終わり」「今日は〇分まで勉強する」など定量化された目標を設定しましょう。目標を明確な数値で表すことは、モチベーション維持にもなります。

規定の時間や段階が終わったら、できる限り自由に遊ばせてください。遊びの時間や内容が中途半端に制限されると、次回の学習のモチベーション低下につながるためです。

子どもが勉強を継続するために…保護者ができる3つのサポート

ここでは、小学生の子どもが勉強を継続するために保護者ができるサポートをご紹介します。勉強の習慣化のためには、できる限り子どものストレスを減らすことが重要です。なかなか勉強に着手しない子どもを見ているとつい焦ってしまいますが、一方的な言葉をグッと堪え、子どもが求めている環境を今一度考えてみましょう。

子どもに合った学習環境を整える

本人に合った学習環境を整え、勉強の継続につなげます。本人にヒアリングしながら、リラックスできる理想的な学習環境を構築していきましょう。子ども部屋や勉強机などに限定せず、リビングやダイニングなどで勉強しても構いません。本人がストレスなく、楽な気持ちで勉強と向き合うことが一番大切です。

規則正しい生活を提供する

勉強の習慣化のためには、規則正しい生活を心がけましょう。勉強だけではなく、テレビやおやつ、ゲームなども毎日同じ時間に行います。勉強が習慣に根付くためには、食事や睡眠のように「日々のなかにある当たり前のこと」にしていくことが大切なのです。

勉強の進捗がわかりやすい教材を与える

「親に喜んでほしい・褒めてほしい」という理由で勉強をする子どもは多いもの。そのため、勉強の進捗がわかりやすい教材を与え、子どもの努力を可視化するのもおすすめです。保護者もより具体的な賞賛やアドバイスができます。

子どもが「ここまで進んだよ!」「今日は〇ページもやったよ!」と進捗報告がしやすくなるメリットも。自己肯定感につながるコミュニケーションがとれるようになるでしょう。

勉強を「楽しい」に変える習い事なら『Wonder Code』

今回は、小学生の子どもが勉強につまずいてしまう理由や、勉強を習慣化させるためのポイントなどをご紹介しました。

主体性を持って勉強に取り組んでもらうためには、勉強自体に楽しさやワクワク感を抱くことが大切です。しかし教科書や参考書を読んでいるだけでは、なかなか勉強への楽しさは感じられないもの。そこで取り入れたいのが、勉強・学習のプロセス自体に楽しさを感じられる習い事です。

Wonder Codeでは、子どもの知的好奇心を刺激するロボットを使いながら、勉強に役立つ能力を楽しく引き出せます。「子どもに前向きな気持ちで勉強に取り組んでもらいたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。