子どもの勉強用ノートが汚い!ちゃんと頭に入っているの?

子どもが小学校に入ると、ライフスタイルの中に学業が入ってきます。勉強習慣が根付いていない子どもにとっては、ノートの取り方や宿題のやり方など、最初は何もわからなくて当然でしょう。特に授業でのノートの取り方は、なかなか周りから教えてもらえませんよね。

実際のところ、勉強が得意な子どもは、うまくノートを作れなくても結果を残せてしまうことがあります。しかしノートを作る・後から見返す・復習するといったフェーズを学ばないままでは、中学や高校に進学するにつれて勉強でつまずいてしまうかもしれません。

今回は、小学生がノート作りで陥りがちなミスや、小学生でもできるきれいなノート作りのコツなどをご紹介します。今は予習復習にノートを活用していない子どもでも、将来、勉強に対して苦手意識を持たないために、小学生の頃からノートの取り方を学んでいきましょう。

「きれいなノートが取れる=勉強ができる」ではない

保護者としては、子どものノートが汚いと「勉強を理解していなさそう」と思ってしまうことがあるでしょう。しかしノートは授業内容をまとめるだけのものではなく、自分の頭の中の思考を視覚化させる役割を持っています。そのためノートの記し方が汚いからといって、学習内容が頭に入っていないとは限りません。

反対に、誰に見せても褒められるようなきれいなノートを取っていても、肝心の内容が頭に入っていないことがあります。小学生のノートで保護者がチェックしたいのは表面的なまとまり方ではなく、子ども自身が自分で理解しやすいようにまとめているかです。

子どもがわかりやすいようにまとめているにもかかわらず「もっときれいに書きなさい」と伝えてしまうと、子どもは親が喜ぶノートを作ることに意識が向いてしまうかも。見た目ばかりを整えるだけでは、学習内容が身につくノートとはいえませんよね。

小学生がノート作りで陥りがちなポイント

汚いノートというだけでは一概に否定はできませんが、見返したときに理解しやすいまとめ方になっていることは大切です。ここでは、小学生がノート作りで陥りがちなポイントをご紹介します。ノート作りにおける家庭教育の方針に役立ててくださいね。

ノートの内容が黒板を写しただけになってしまう

小学生がノートを作るときに、黒板を写しただけになってしまうことがあります。本来学校の授業は、黒板に記されたものを目で見て、先生の言葉を耳で聞いて覚えるものです。しかし黒板を写すことのみに集中してしまうと、耳からの情報がシャットアウトされてしまいます。

さらに、ただ黒板を模写しているだけでは、目から理解しているともいえません。先生が黒板に書いたことをノートに丸写しすれば、一見するときれいにまとまっているノートになっています。しかし内容を本人が理解していないのでは、本末転倒ですよね。後から見返したときに「自分でノートに書いた内容が理解できない」という事態にならないノート作りが大切です。

重要な部分がわかりにくい

小学生のノートでは、1ページに情報を記しすぎて重要な部分がわかりにくいことがあります。例えば文字の大きさがすべて均一であったり、余白がなく読みにくかったりすることなどが挙げられます。カラーペンを使いすぎて、結局どの部分に注目すればよいのかわからなくなるケースも多いでしょう。

特に文字を書くのが遅い子どもは、授業内容を写すことに精一杯になり、見やすいノートを作ることにまでリソースが回りません。また、ノートを隙間なく書き込むことに達成感や充実感を抱くタイプの子どもの場合も、結果的に見にくいノートになってしまうのです。

【小学生向け】勉強がはかどるノートの取り方

ここでは、小学生向けの勉強がはかどるノートの取り方をご紹介します。小学生の授業でのノート作りは、今後の人生で何度も訪れるであろう「資料作り体験」の入門編ともいえます。小学生のうちからノートの取り方を学ぶことで、中・高・大や社会でも役立つスキルを得られるでしょう。

間違えた部分・わからない部分だけをまとめたノートをつくる

小学生のノート作りでは、間違えた部分・わからない部分だけをまとめたノートを作成しましょう。基本的には黒板を見つつ先生の話を聞きながら、違和感を抱いたポイントやすぐに理解できなかったポイントだけをノートにまとめていくのです。

つまり、自分の弱点だけをまとめたノート作りともいえます。小テストで間違えた問題をコピーして貼り付ける方法もおすすめです。得意な問題を何度も解いて長所を伸ばすことも大切ですが、弱点を集中的にフォローするノートがあることで地力がさらに伸びていきます。

文字は大きく、余白は広くとる

勉強がはかどるノートを作るためには、文字は大きく、余白は広くとることを心がけましょう。狭いスペースにギュウギュウに文字を詰めてしまうと読みにくいだけではなく、後からの書き込みもしづらくなってしまいます。文章が続くシーン以外は一行あけることを心がけ、箇条書きや吹き出しなどを設けてスペースを確保するように努めましょう。

カラーペンは合計3色までにする

小学生がノートをまとめるときには、カラーペンやラメの入ったペンなどをたくさん使いたくなるものです。しかし装飾の色が増えすぎると、後から見返したときに注目するべきポイントがわかりにくくなってしまいます。

ノートに使うペンは黒・赤・青のみ、多くても4色までに抑えることをおすすめします。カラフルなペンは友達との手紙交換や落書き用と割り切り、学習に使うための専用のペンを用意することが大切です。

教科書や問題集のページをメモしておく

教科書や黒板の内容を写すだけでは、学習効果の高いノートとはいえません。ノートはあくまで基本的な学習の補佐であるため、教科書や問題集に載っていない内容を書くように努めましょう。その際に、参考にした教科書のページをメモとしてノートに残すことをおすすめします。

教科書・問題集とノートの内容を連動させることで、予習や復習がしやすくなります。またページを探す手間も省けるため集中力が低下しにくく、疑問点をすぐに解決できる環境につながるでしょう。

プリントや教科書のコピーをノートに貼る

ノートの余白は、プリントや教科書のコピーを貼り付けることにも役立ちます。特に文字をきれいに書くのが苦手な子どもは、大事なポイントは活字の印刷を活用することでさらに見やすいノートになるでしょう。

特に算数の公式や練習問題、国語の例文などは、書き写すよりも印刷を貼り付けたほうが時間的コストの削減につながる場合があります。実際に書いたほうが覚えやすい学習とは分け、不必要な苦労を避けることが大切です。

楽しく学習する習慣を育むなら『Wonder Code』

今回は、小学生のノートの取り方のコツを中心にご紹介しました。見返しても理解しにくいノートを取っていると、勉強自体にもネガティブなイメージを抱いてしまうものです。勉強への理解度は学習への興味につながるため、子どもを勉強好きにしたいと思っている人はぜひノートの取り方からチェックしてみましょう。

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