子育て中の保護者の中には、子どもの勉強へのやる気をどのようにすれば引き出せるか悩んでいる方も多いでしょう。

 

子どものやる気を引き出すためにどのような言葉をかければよいか、子どもにとって勉強に取り組みやすい学習環境を作るための方法について詳しくご紹介します。

達成可能な具体的な目標を設定する

子どもが勉強へのやる気がない原因として、どのような学習をどの程度行えばよいかを正しく把握できていない場合があります。保護者は達成可能な具体的な目標設定をしましょう。


具体的な目標設定をすることで、子どもの勉強に対する苦手意識を無くし、勉強のやる気を引き出すことができます。

子どもが学習への取り組み方が分からない時に、保護者から「勉強をしなさい」と言われても、やる気が出るどころか、逆効果になってしまう可能性もあります。保護者は、子どもが学校で習っている内容や宿題を正確に把握し、その日に取り組むべき内容や目標を決めてあげることが大切です。


具体的には、「ドリル1日5ページ」「漢字の書き取り1日20分」といった定量的な目標を立てることで、子どもは課題を達成するイメージが付き、学習に対するモチベーションも向上します。


希望校合格といった大きな目標も大事ですが、子どもが日々のスモールステップを意識して達成可能な目標を適切に立てることができるように、保護者はサポートしてあげましょう。

子どもが主体的に学習できるようにする

子どもが好きなものを選択できるようにするには、保護者は子どもに主体性を身につけさせる必要があります。子どもに主体性を身につけさせる方法としては、外発的動機付けと内発的動機付けという二つの手段がありますが、それぞれどのような方法のことを指すのでしょうか。

外発的動機付け

外発的動機付けとは、宿題を済ませた子どもにちょっとしたご褒美を用意するなど、外部からの働きかけによる方法です。

ご褒美といっても、何かを買ってあげたり、お小遣いをあげるなど特別なことをする必要はなく、生活に関連したちょっとしたご褒美を用意することをおすすめします。

具体的には、「宿題が終われば、ゲームをしていい」、「問題集が〇ページまで進んだら、おやつを食べる」といった方法がおすすめで、こうした方法を取り入れることで子どもの学習意欲が高まるだけでなく、メリハリのある生活が送れるようになります。

外発的動機付けは、子どもの一時的なやる気を引き出すための手段としては効果的な一方で継続力には欠けるため、子どもの興味関心に基づく内発的な動機付けも必要です。

内発的動機付け

内発的動機付けとは、子ども自身が抱いた「知りたい」といった興味関心や「やってみたい」といった意欲を引き出す方法です。

具体的には、既に使用している教材だけでなく、学習漫画や歌といった子どもが興味を持ちやすいものを上手に取り入れて、学習に対するやる気を適切に引き出す方法がおすすめです。

保護者は過度な干渉は避けて、子どもの純粋な好奇心や興味を引き出し、学習意欲に結び付けるための工夫をするように心がけてください。

子どもの内発的動機付けを促し、長くやる気を継続できるようにするために、周囲にいる保護者が適切にバックアップしてあげるようにしてください。
 

子どもが達成感を感じるような仕組み作り



子どもが日々こなした課題や達成した目標を、目に見える形にすることが大切です。

例えば、カレンダーを用意して目標通りに学習ができた日は、目印をつけます。目印としては、シールを貼る、スタンプを押すといった方法であれば、子どもがシールやスタンプが欲しくて学習を進めるようになります。

子どもたちが好きなキャラクターのシールやスタンプを用意すると、より子どもの勉強に対する主体性を促すことができるため効果的です。

注意点としては、目標を立てて学習に取り組む場合、目標が達成できれば学習意欲の向上に結び付く一方で、達成できなかった場合は意欲が低下してしまう可能性があります。

たとえ何かができなかった場合であっても、子どもを責めるのではなく、保護者が適切にフォローして、できた部分は褒めるようにしてください。

良い部分をきちんと見つけて褒めてあげれば、子どもはやる気を回復させやすいものです。

具体的には、「毎日きちんと机に向かっていて偉いよ」、「早起きして、ドリルに取り組めているのはいいことだね」など、子どもの学習の様子を保護者がきちんと見守った上で、頑張っているプロセスを充分に褒めるようにしましょう。

子どもの学習を日ごろから見守っていることが伝わる具体的なコメントを添えて褒めてあげると、子どもの心にも響きやすく、頑張ろうという気持ちが高まるのでぜひ実践してみてください。
 

子どもたちの気を引いてしまうものを遠ざけて、学習に適した環境を整える



子どもが意欲的に学習に取り組めるようにするには、学習に適した環境を整えることも大切です。

ゲームや漫画といった誘惑にかられるものが身近にあると、どうしても学習に対する集中力も低下してしまいます。そのため、勉強をする場所からは、学習の妨げとなるものを遠ざけるようにしてください。

学習机の周囲に気をそらすものがなく、すっきり片付いた状態になっているかを確認して、片付いていない場合は、まずは机を片付けて学習環境を整えることから始めましょう。

一時的にゲームやおもちゃを片付けられる収納スペースを作ってあげることもおすすめです。ゲームやおもちゃを片付けてから勉強に取り組む、とルール化することで子どもが勉強をするために適した環境を作ることができます。

保護者としては、やみくもに「勉強しなさい」と子どもに言うのではなく、適切な学習環境を提供できているのかチェックしてあげることが重要です。
 

保護者が一緒に学習に取り組むことで安心感を与える



勉強をする場所は、ある程度決めておいた方が効率よく学習を進められます。低学年ぐらいの子どもの場合、子ども部屋の学習机でひとりで勉強をするよりも、共有スペースであるリビングやダイニングで勉強する方が効果的です。

保護者が一緒にいるスペースであれば、子どもが安心感を持って学習に取り組みやすく、分からないことを保護者に気軽に質問しやすい点もメリットになります。
 

それから、子どもが勉強をしている間は、テレビやラジオといった音の出る機器は使わないようにし、勉強に集中しやすい静かな環境づくりをしてください。

また、保護者があまりにじっと勉強している姿を見てしまうと、子どもが緊張してしまうため、適度な距離を取って見守る姿勢を心がけることが大切です。

子どもが勉強をしている横で、保護者が本を読む、帳簿を付ける、といった行動をしていると、部屋全体に知的な空気感が漂い、子どもの学習に適した環境になるのでおすすめです。

保護者としては、子どもの学習の進捗状況を見守って、適度なタイミングで声を掛けることで、子どもはやる気を持続させ、前向きに学習をすることが出来るでしょう。 

子どものやる気を引き出すなら「Wonder Code」



子どものやる気を引き出すには、達成可能な具体的目標を設定する、子どもが主体的に選択できるようにする、気が散るものを遠ざけて適した学習環境の構築といった方法を取り入れることがポイントになります。

また、勉強の妨げになるゲームや漫画・SNSを遠ざけて、学習に適した環境で子どもが勉強できるようにしてください。

小学生の場合、保護者が一緒にいるリビングやダイニングの方が、安心して学習に取り組みやすいでしょう。

今回は、子どもの勉強のやる気を適切に引き出す方法をご紹介しました。

子どもにとって自宅での自主学習は、最初は難しいことが多いかもしれませんが、今回の記事を参考に保護者が子どもの学びをサポートしてあげましょう。

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