これからの時代、子どもには決断力のある人に育ってほしい!

自分らしい人生を歩んだり社会で結果を残したりするためには、学校の成績だけでは測れない非認知能力が求められます。例えばコミュニケーション能力やリーダーシップなど学校のテストだけでは学べない力は、社会に出た後に大きな味方になってくれます。

数ある非認知能力の中で、子どもの人生の豊かさに関わるスキルのひとつが「決断力」です。決断力が高い子どもは、さまざまな選択肢の中から自分の意思で選べる力を持っています。決断力は、後悔のない充実した人生をサポートしてくれるのです。

今回は、決断力の意味や決断力が高い人の特徴、子どもの決断力を鍛える方法をご紹介します。決断力を鍛えることで子どもは自分らしさを獲得でき、社会で活躍するための力が手に入ります。子どもが自分らしい人生を歩むためにも、決断力を高めていきましょう。

決断力とは?判断力との違い

決断力とは「自分自身で判断した上で、責任を背負い物事を決定する能力」です。決断力と類似する判断力とは「物事を正しく認識した上で評価する能力」です。決断力を適切に発揮するためには、判断力に基づいた情報収集能力や視野の広さが必要になります。

決断力が高いだけでは、自分や周りを不幸にする選択や大きなリスクを背負う選択をしてしまうかもしれません。判断力が高いだけでも、最終的な意思決定を他人に委ねてしまうリスクがあります。決断力と判断力の両方が優れていることで、後悔のない正しい選択ができるようになるのです。

社会で決断力が求められる理由

ここでは、社会で決断力が求められる理由を4つご紹介します。

  • 社会の継続や発展のために不可欠
  • 多くの非認知能力と関わりがある
  • タスクの優先順位を決めやすくなる
  • 努力へのモチベーションが高くなる

情報が流動的に変わっていく現代社会では、従来よりも決断力が求められている傾向にあります。決断力の高さは、社会人としての活躍に関わってくるでしょう。

決断力は、社会の継続や発展のために不可欠

決断力は、社会の継続や発展のために必要です。企業や社会の発展は、一人ひとりの決断力の積み重なりによって成り立っています。今後どれほどAIやデジタル技術が発展しても、最終的な意思決定は人間によって行われます。

常にトレンドやニーズが変化し続ける社会では、決断するタイミングが少し遅れただけでチャンスを失ってしまうこともあるでしょう。チャンスは誰にでも平等に訪れるわけではありません。目の前に現れたきっかけをつかむためや、ピンチや課題を乗り越えるためには、決断力は必須の能力です。

決断力は、多くの非認知能力と関わりがある

決断力を鍛える過程で、その他の多くの非認知能力が育まれます。例えば正しい判断をするための情報把握能力や、情報同士を組み合わせる論理的思考力、決定によってどのような変化が訪れるか考えるための想像力などが挙げられます。

どの非認知能力も、社会人として結果を残すために重要なスキルです。何より、自分自身が意思決定を行うことを意識することで、物事に対する責任感が生まれます。仕事だけではなく、人間関係を円滑にするためにも求められる能力だといえるでしょう。

決断力があると、タスクの優先順位を決めやすくなる

決断力が高い人は、タスクの優先順位を決めやすくなります。人生に与えられた時間は一人ひとり限られています。短い時間で意思決定ができることは物事のサイクルを早め、充実した人生につながるでしょう。

決断力が高まると、物事を手あたり次第に進めるよりも効率的に解決に導けます。着手する順番や優先すべき事柄に対して決断力を発揮することで、不要なコストやリスクを背負わずに行動できます。時間を効率的に使えるため、尽力するべき事柄に集中できるでしょう。

努力へのモチベーションが高くなる

決断力は、努力へのモチベーションを高めるために役立ちます。例えば同じ物事でも、人から指示されて行うより自分で意思決定して決めたほうが、持続性が高まるものです。指示を受けた際も「言われたからやるしかないか」と後ろ向きな気持ちを抱くより「今はこの人の言うことを聞いておこう」と自分で意思決定をしたほうが、精神的にも動きやすくなります。

決断力がある人は、失敗してしまった場合でも立ち直りやすい傾向にあります。自分で決断したからこそ他責にせず、次の決断のシーンに向かって主体的に歩みを進められるからです。「責任は自分で負う」と思えているからこそ、努力を惜しまずにいられます。

決断力がある子どもの特徴

ここでは、決断力がある子どもの特徴をご紹介します。

  • 「今、自分が何をするべきか」を理解している
  • 納得感や充実感を得ながら生きている
  • リーダーシップがある

決断力は大人だけの力ではありません。早ければ、小学生や幼稚園児の頃から決断力の高さを感じさせる子どももいます。決断力が高い子どもならではの特徴を知り、決断力を鍛える方法につなげていきましょう。

「今、自分が何をするべきか」を理解している

決断力が高い子どもは「今、自分が何をするべきか」を理解しています。トラブルが起こっても慌てず自分にできることを探し、被害が最小限になるように行動します。自分の義務や責任を理解しており、保護者から指示を受ける前から主体性を持って行動できることが特徴です。

例えば、宿題をしなければならないシーンで娯楽に誘惑された場合でも「まずは自分のやるべきことをやってから存分に遊ぼう」と判断できる強さを持っています。試験勉強や受験勉強も自ら率先して取り組み、中途半端な時間の過ごし方が少ない傾向にあります。

納得感や充実感を得ながら生きている

自分で物事を決断できる子どもは、納得感や充実感に満ちた人生を歩めるでしょう。決断力がある子どもは、自分の意思や感情を理解し、尊重しています。周りの意見に流されにくく、ここぞという場面でしっかりと自分の意見を通せます。

子どもながら「自分で選択を行ってきた」という自覚があるため、失敗に真摯に向き合い乗り越える強さを持っているのです。周りの目に脅えず自分らしさを貫け、日々の決断の中で自然と自分らしさを獲得できます。

リーダーシップがある

リーダーシップがあることも、決断力が高い子どもの特徴です。自分で意思決定ができる子どもは人間的な力強さを感じさせるため、周りに自然と人が集まってきます。最終的な判断を任されたり、みんなをまとめたりする立場になりやすいでしょう。

ただし決断力が高いからこそ、一人で物事を決め過ぎると周りから責任を押し付けられてしまう場合があります。適切な決断力を発揮するためにはリーダーシップだけではなく、メンバーの意見に耳を傾けたり尊重したりするコミュニケーション能力も必要です。

子どもの決断力を鍛える4つの方法

ここでは、子どもの決断力を鍛える方法を4つご紹介します。

  • できる限り、自分のことは自分で決めてもらう
  • 子どもの決断を尊重し、否定しない
  • 子どもの個性や特性を伸ばし、アイデンティティを養う
  • 慣れるまでは、クローズドクエスチョンの問いかけから始める

決断力を鍛えることで子どもの人生はさらに生きやすいものになり、子ども自身にも責任感が芽生えます。日常の中に決断力を鍛える方法を取り入れ、子どもの生活をサポートしていきましょう。

できる限り、自分のことは自分で決めてもらう

子どもの決断力を鍛えるためには、できる限り自分のことは自分で決めてもらうことが大切です。例えば、学校に着ていく洋服や履いていく靴・宿題のスケジュール・自室のレイアウトなど、生活の中で子どもに多くの選択肢を与えてみましょう。

もちろん子どもだけでは判断が難しいシーンもありますが、自分の個性や意思を尊重する経験を積み重ねることで、自然と決断力が高まっていきます。「何かを選ぶことは怖いことではない」と子ども自身が認識してくれる状態をつくりましょう。

子どもの決断を尊重し、否定しない

子どもが意思決定を行ったときには、決して否定せずに選択を尊重することを心がけてください。子どもにとって、意思決定の一つひとつは自分らしさの主張でもあります。考えた末の決断を否定されると、自分自身を否定されたように感じてしまうのです。

その結果、子どもは保護者に叱られない選択や、保護者にとって好ましいと思われる選択をするようになります。周囲に合わせるだけの選択は、いくら回数を重ねても決断力とは結びつきません。子どもが安心して物事を決断できる環境をつくることが大切です。

子どもの個性や特性を伸ばし、アイデンティティを養う

子どもの決断力を鍛えるためには、子どもの個性や特性を伸ばすことが求められます。意思決定のためには、「これがいい」「これは嫌だ」「こっちの方がマシかな」などの気持ちが必要です。しかし物事に興味や関心がない子どもは、すべての選択肢において「なんでもいい」「どうでもいい」のような気持ちを持ってしまいます。

自分は何が好きで何が嫌いなのかを理解することは、決断力の高まりに直結します。子どもの個性を引き出すためにさまざまな経験をさせたり、意思決定を尊重したりする習慣を繰り返していきましょう。

慣れるまでは、クローズドクエスチョンの問いかけから始める

決断力を鍛えるためには自由な意志を尊重することが大切ですが、慣れないうちは「どうやって決めればいいのかわからない」と悩んでしまうこともあります。不安や焦りは決断力の低下につながるため、まずは子どもが安心して選択できる質問を心がけましょう。

おすすめしたい方法が、回答する選択肢があらかじめ定められているクローズドクエスチョンです。例えば「晩御飯は何がいい?」よりも「ハンバーグとカレーどっちがいい?」のほうが答えに悩みにくいですよね。最終的な選択は子どもに委ねつつ、答えやすい問いかけを意識してみましょう。

決断力を鍛えるためにおすすめの習い事は『Wonder Code』

今回は、決断力の意味や子どもの決断力を鍛える方法などをご紹介しました。

決断力は、さまざまな能力が合わさって養われるスキルです。例えば論理的思考力・想像力・コミュニケーション能力・問題解決能力・情報収集能力などを総合的に伸ばすことで、決断力も自然と高まっていきます。

上記に挙げた非認知能力をバランスよく伸ばせる習い事が、プログラミングです。『Wonder Code』では授業にロボットを取り入れ、子どもがワクワクしながら学べる学習環境を提供しています。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。