ノートに授業の板書や教科書の情報をまとめ、整理することは、学習内容を定着させるために非常に重要です。

ですが、「なぜノートをとらなければならないの?」と疑問に感じている子どもや「ただ板書を書き写しているだけ」という子どももいるでしょう。

この記事では、ノートを書くことの重要性や注意点、効果的な書き方を学ぶことで、子どもの学習をより充実させる方法についてご紹介します。

工夫したノートを書くことによるメリット

効率的に学習内容を身につけられる

板書や教科書の内容をただまとめるだけでなく、自分なりに整理したうえで必要な箇所を工夫してノートにまとめることで、より理解を深めることができます。工夫したノート作りをすることで、後からノートを見返したときに余計な時間を使うことなく要点を把握できますし、復習も捗るでしょう。

学んだ内容が記憶に残りやすい

ただ授業を聞いたり、教科書を読むだけでなく、実際に手を使ってノートに書くことで、学んだ内容が記憶に定着しやすくなります。さらに、学んだことをより深く理解するために、まずは子どもが自分自身の考えで一度解釈し、その後自分の言葉でノートに書くように促しましょう。また、場合によっては図やイラストを使って情報を視覚的に整理することも効果的ですので、ぜひ試してみてください。

進捗の振り返りができる

ノートを使って学習することで、子どもは学んだ内容をどの程度記憶し、理解しているかといった進捗を確認することができます。また、子ども自身が後からノートを振り返ることで、自分の成長を感じることにもつながり、学習のモチベーションを高める効果もあるでしょう。

復習がしやすい

自分の手でまとめたノートを見返すことで、より記憶が定着しやすくなります。また、ノートを書くときに所感やメモなど、板書や教科書以外の内容も記しておくと、復習のときに便利でしょう。

ノートを書くときの注意


ノートを綺麗に書くことにこだわりすぎない

ここまでに説明したように、ノートを工夫して書くことは学習の効率化につながります。一方で、ノートを書くことに集中しすぎると、「書くこと」が目的となる恐れがあり、子どもの集中力の低下につながります。

ノートを書く目的は、学んだ内容を理解し、要点をまとめて、学んだ内容を身につけるための手段であることを忘れないようにして、時間の使い方を工夫するようにしましょう。

後から見直しやすいノートにする

ノートにまとめることで情報を整理しやすくなりますが、字が汚かったり、関連する情報がバラバラにまとめられていたりすると、必要な情報を見つけることが難しくなり、見直すときに余計な時間がかかってしまいます。

ときには保護者が子どもの書いたノートを見て、子ども目線で見直しがしやすいまとめ方になっているかを確認してあげることも効果的です。

ノートの書き方を指定しすぎない

ノートの書き方に細かなルールを定めたり、フォーマットを指定しすぎることは、子どもの自由な発想やアイデアをノートに反映することを妨げ、学習の幅が狭まる可能性があります。保護者からの指摘は「読むことが難しいぐらい雑に書かれている」、「板書を適切に書けていない」など最低限に留め、子ども自身が学習しやすいノートの書き方を模索できるよう尊重してあげることが重要です。

ノートを書くときのポイント

ノートの基本的な書き方

ノートの書き方は子どもによって様々であり、正解はありません。ここでは最低限意識するべきポイントと効果的なノート作りのコツをいくつか紹介します。

見出しや箇条書きを使う

とても基本的なことですが、要所に見出しを使うようにしましょう。例えば、授業や教科書の章立てに合わせて見出しを作り、情報を分類して整理することで、後からノートを見返したときに必要な情報を素早く見つけることができます。

また、箇条書きを活用することも有効です。大まかなカテゴリやキーワードを見出しにして、その下に関連する内容を箇条書きでまとめることで、情報の整理がしやすくなります。

適度な余白を設ける

ノートを書くときは適度に余白を設けることを意識させてあげましょう。余白があるだけで見やすいノートになりますし、余白があると後から情報やメモを追記することもできます。また、ノートを見返すときにも目的の情報を見つけやすくなるでしょう。

視覚的な情報を取り入れる

ただ文章を書き連ねるだけではなく、視覚的な情報を取り入れることで格段にノートが見やすく、また学んだ内容が定着しやすくなります。

例えば、図やイラストを使うことで、情報を視覚的に捉えることができ、内容の理解に役立ちますし、ノートを見返したときも一目で内容を把握できるようになります。

また、色ペンで文字を書いたり、アンダーラインを引くなどして、重要なポイントを強調することも効果的でしょう。色の使い方に自分だけのルールを設けると(重要なキーワードや定義には赤色を使うなど)、見やすく覚えやすいノートになります。

ただし、視覚的な情報を取り入れるときも、時間をかけすぎないようにしましょう。ノートを工夫して書くことは、あくまで学んだ内容を身につけるための目的にすぎません。

ノートの隅などに自分だけのメモを書く

書き方次第で、ノートは子どもたちにとって一番の教材になります。ノートには必要な情報を簡潔にまとめることが重要ですが、ノートの隅などに自分だけのメモを残すことも有効でしょう。

例えば、先生が口頭で話した役に立ちそうな情報をノートの隅に書き残したり、理解に時間のかかった箇所であれば、どのように理解したかといったメモを残すことは知識の定着に大いに役立つでしょう。

ノートの書き方は子どもによってそれぞれです。子どもにとって効果的なノートの書き方を見つけるためにいろいろな方法を試してみて、一人ひとりに合ったノートの書き方を見つけられるようにサポートしてあげましょう。

ノートの書き方を工夫することで子どもたちの考える力を伸ばしましょう

ノートの書き方を工夫するメリット、ノートを書くときの注意点とポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

ノートの書き方には様々なスタイルがありますが、子どもの学習を効率的に、そして効果的なものとするためには、目的に合ったノートを作成することが大切です。

現代では、紙のノートだけでなく、デジタルツールを使って学習した内容をまとめることも一般的になってきました。パソコンやタブレットを使うことで、学習内容の整理や保存が簡単になり、効率的に学習を進めることができる場合もあるので、子どもたちが自主的に最適な方法を考えて学べる環境づくりをサポートしてあげましょう。

「Wonder Code」では、子どもたちが自主的に楽しみながら英語でプログラミングを学べる教室を展開しており、子どもにとって将来役立つプログラミングや英会話スキルを教えています。

実際の教室では紙や付箋を使用して、プログラミングの組み方や順序などを書きながら教えており、書き方を教えるのも学習の一部に取り入れております。

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