子どもには、夢や目標をクリアするための力を身につけてほしい…

どんなに高い目標や大きな夢を掲げても、実現するための能力が不足していると失敗や挫折が増えてしまいます。保護者としては、子どもには自分の夢を自分でかなえる力を身につけてほしいものですよね。

今回は、夢をかなえるための実現力についてご紹介します。実現力は子ども時代だけではなく、社会に出た後にも求められる能力です。実現力を養うためのスキルや高め方を学び、子どもの教育に役立てていきましょう。

実現力の意味

実現力とは、夢や目標を実現するための力です。実現には「現実化する」という意味があるため、ビジョンを掲げるだけではなく具体的に実行し結果を残す力だともいえます。実現力が高いほど、高い目標や大きな目標を成功に導くための力があります。

類似する言葉に「行動力」がありますが、行動力はあくまで実現に至るプロセスにて行動を起こす力であり、希望する結果に結びつくものとは限りません。

行動力は目標の実現に欠かせない力ですが、単体だけでは目標を実現できるとは限らないことを覚えておきましょう。

実現力に欠かせない!実行力と計画力とは

実現力を活かすために欠かせない能力が、実行力と計画力です。実行力は行動力と同様に、実現のために必要なプロセスにて行動を起こすための力です。作戦を思い描くだけではなく、行動や言葉として実行するからこそ結果につながります。

そして実行力を活かすためには、現実的で具体性のある計画が必要です。目標やゴールから逆算し、段階的にプロセスを組み立てていく計画力も、実現力に欠かせない重要なスキルだといえるでしょう。このように、実現力はさまざまな能力が組み合わさることで伸びていく能力です。

他にも実現力に関係する能力は多く、明確なビジョンを描くための想像力やプロセスを組み立てるための論理的思考力、周りのサポートを得るためのコミュニケーション能力、自分を信じて行動するための自己肯定感などが挙げられます。

実現力が高い子どもの特徴

ここでは、実現力が高い子どもの特徴をご紹介します。実現力が高い子どもは根本的に自己肯定感が高く、自分を信頼できる心の状態を維持しているものです。実現力について学びつつ、子どもとのコミュニケーション方法を見直すきっかけにしていきましょう。

常に明確な目標を持っている

実現力が高い子どもは、常に明確な目標を持っています。たとえ低いハードルであっても、目の前の目標を認識した上で必要な努力について構想を得ていることが特徴です。また、一つの目標をクリアするごとに、新しく次の目標を設定できる力を持っています。

「課題を認識する・プロセスを練る・実現する・改善する」のサイクルを繰り返すなかで、自分の強みや弱みを認識し、自分らしさを獲得していきます。こうして自己理解が深まるごとに目標設定やプロセスが現実的なものとなり、さらに実現力が高まっていくでしょう。

自分の評価を自分で決められる

自分の評価を自分で決められることも、実現力が高い子どもの特徴です。なぜなら、現在の自分の立ち位置を冷静に分析できる視野こそが、目標の実現のために重要な要素であるからです。

自分を正しく客観視することで、たとえ認めたくない事実だったとしても現状を受け入れ、課題を乗り越えるために必要なプロセスを提案できるでしょう。自分の弱みや欠点を理解することには誰しもストレスを感じますが、実現力を高めるためには欠かせない過程なのです。

自己管理能力が高い

実現力が高い子どもは、自己管理能力も高い傾向にあります。夢を実現する過程には、さまざまな誘惑があります。時には「もっと楽な道を歩みたい」「ズルをしてしまいたい」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし自己管理能力が高ければ、甘い誘惑に惑わされにくくなります。自分を律する心の強さや自立心を持ち合わせているため、適度にストレスを発散しつつ常に冷静な視野を備えられます。実現力が高い子どもは、息抜きが上手でもあるのです。

失敗してもめげないポジティブな精神を持っている

実現力が高い子どもは、ポジティブな精神を持っていることが特徴です。失敗してもクヨクヨせずに、すぐに次の目標に向けて行動を開始します。ミスをそのままにせずに原因や改善点を分析し、次につなげるための材料にする強さを持っています。

子ども自身が「すべて自分の思い通りにいくわけではない」という認識を持っているため、必要以上に悲観的になりません。失敗は成功のために必ず存在するプロセスであると理解しており、何事も前向きに捉えられるのです。

子どもの実現力を高める4つの方法

ここでは、子どもの実現力を高める方法を4つご紹介します。子どもの実現力は生まれつき備わったものというわけではなく、後天的な育成環境によっても引き出せるものです。子どもとの接し方や学習方法を見直し、実現力の育成につなげていきましょう。

目標から逆算してプロセスを考えてもらう

子どもの実現力を高めるためには、目標から逆算してプロセスを考えてもらうことが大切です。計画を立てる際は最初に明確なゴールを設定した上で、現実的に実現可能なステップを踏ませてみましょう。

大きな目標の間に小さな目標をいくつか設定して、成功体験を重ねながら進んでいくことで子どもは着実に成長できます。子どもが大きすぎる目標を設定している場合でも否定はせず、目先の目標を追加するようにアドバイスしましょう。

論理的思考力を身につける

論理的思考力には、実現力と密接な関係があります。論理的思考力とは、情報や知識同士を組み合わせて物事を体系的に理解する能力です。目標に至るまでのプロセスを考えるにあたって欠かせないものであり、論理的思考力が高いほどより実現性が高い計画を練られます。

論理的思考力を楽しく身につけるためには、チェス・囲碁・将棋・麻雀・オセロなどのボードゲームがおすすめです。物事の全体像を認識しながら勝利までのプロセスを考えるなかで、情報を組み立てる力が養われていくでしょう。

取り組みや成果を積極的に評価する

子どもの実現力を高めるためには、取り組みや成果を積極的に評価するように努めることをおすすめします。実現力を高めるためには行動力が求められ、行動へのモチベーションを高めるためには根本的な自己肯定感が必要です。

勉強にかかわらず、スポーツ・娯楽・クリエイティブな分野など、子どもの成果には肯定的な姿勢をとることを心がけましょう。その際、闇雲に褒めるだけではなく評価するポイントを具体的に言語化して伝えると、子どもは「自分をしっかり見てくれている」と感じられるようになります。

「まずはやってみる」の習慣を定着させる

実現力を上げるためには、「まずはやってみる」という意識を持つことが大切です。何事においても、実際に行動に移した後より、挑戦する前のほうが不安を感じるものです。未知への不安や恐怖を抱くとネガティブなイメージが膨らみ、チャレンジへの足もすくんでしまいます。

子どもの成長のためにも一次体験を尊重し、口で説明するよりも「まずはやってごらん」と伝えることを心がけましょう。自分の五感を用いて体験する出来事を繰り返すなかで、行動・実行への精神的なハードルが下がっていきます。また、行動の重要性を保護者が身をもって教えることも大切です。

子どもの実現力を高める過程で注意したい3つのポイント

ここでは、子どもの実現力を高める過程で注意したいポイントをご紹介します。実現力向上のためには、保護者はサポート役に徹し、子どもが自分で行動を選択する必要があります。的確なアドバイスを与えながら、行動へのモチベーションを促せるように心がけていきましょう。

目標を高く掲げすぎない

子どもの実現力を高める過程では、目標を高く掲げすぎないように注意してください。高すぎる目標は挫折のリスクが高まり、子どもが自信を失ってしまう原因になります。高い目標自体は否定せずに、「今自分は何をするべきか」や「まず何を目標にするべきか」を考えさせることから始めましょう。

挑戦に応じたリスクを認識させる

実現力を育むには、挑戦に応じたリスクを認識してもらうことが大切です。そのため、子どものモチベーションや自己肯定感を高めるだけではなく、行動に伴う責任や失敗時のリスクについても伝えましょう。ネガティブな要素を事前に伝えることで、よりリスクが少ない計画づくりにつながります。

過度なプレッシャーを与えず、心身に余裕を持たせる

子どもに実現力を期待するあまり、過度なプレッシャーを与えてしまうことには注意しなければなりません。子どもには子どもなりのペースや心の準備があるため、保護者が期待するタイミングとは異なるペースで行動する場合があります。精神的に余裕を持って行動できれば失敗にも対応しやすくなり、挫折しない精神も養えるものです。

多くの子どもは自分の意思だけではなく、「保護者に褒められたい」という気持ちで行動します。大きすぎるプレッシャーは失敗時の精神的なリスクを上げ、挑戦に対する不安を大きくしてしまう可能性があることに注意するようにしましょう。

実現力を引き出す習い事なら『Wonder Code』

今回は、実現力の意味や重要性、子どもの実現力を高めるヒントなどをご紹介しました。何事も、頭の中で思い描いているだけでは変わりません。まずは子どもが自分の意思で一歩目を踏み出し、理想を具現化する習慣をつけさせるようにしましょう。

子どもの実現力を引き出す習い事として注目されているのが、プログラミングです。プログラミングでは子どもが自分で目標を設定し、実現までのプロセスを考えながらコードを組み立てていきます。イメージを成果物として実現するための力を、授業のなかで楽しみながら習得できるでしょう。

Wonder Codeは、子どもがワクワクする気持ちを引き出しながらプログラミングを学べる習い事です。「子どもには夢をかなえる実現力を身につけてほしい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。