義務教育でも取り入れられているプログラミング学習には、どのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、プログラミング学習によって子どもがどのような学びを得られるか、将来的にどのような役に立つのかについて具体的に説明します。子どものプログラミング学習にとって大切なポイントをきちんと押さえて、適切に学習ができる環境を整えてあげましょう。

プログラミングを通じてITを身近に感じられる

子どもがプログラミング学習をするメリットとしては、早い時期からデジタルデバイスに親しみ、ITを身近に感じられるようになるという点が挙げられます。近年は、幼少期からスマートフォンやタブレット端末の操作を覚えて、遊びに使っている子どもも少なくありません。一方で、なかにはデジタル機器の操作に対して苦手意識を抱いている子どもがいるのも事実です。

プログラミング学習を進める上では、適切にパソコンスキルを駆使することが求められます。プログラミング学習によって、パソコンを操作する機会が増えれば、パソコンを使った操作に対して楽しさが感じられるようになり、デジタル機器に対する苦手意識が解消されることもあります。ITの重要性が高まる時代に柔軟に対応できる大人に成長させるには、プログラミング学習は大いにプラスになるでしょう。

プログラミング学習においては、文字入力を中心とするキーボード操作などのパソコンの基本的な操作のみならず、プログラミングのためにパソコンの設定変更をしたり、ネットで調べものをしたりすることも必要です。

また、プログラミングのスキルを磨くにつれて、タイピングの速度が早くなって、パソコンの操作がより円滑に行えるようになるのも、プログラミング学習のメリットです。なかには、子どもならではの集中力や学習スピードの早さで、大人も驚くほどのスキルの向上や成長を見せてくれるケースもあります。

アイディアを実現する力が身につく

プログラミング学習のメリットとしては、アイディアを具現化する力が身につくという点も挙げられます。

生活のなかで「こんなことがあったらいいな」というアイディアが思い浮かんだ時に、アイディアを形にするのはなかなか難しいものです。

コンピューターに作業を実行させるための適切に指示を出すプログラミングを学習すれば、閃いたアイディアをもとにプログラミングをして、アイディアを形にすることができます。例えば貯金箱の中身を計算してくれるアプリを開発したり、自分のお小遣いを管理する独自のプログラムを作れば、子どもの頃からお金を管理することに対する意識が高まり、将来的にお金の管理をする上でも役立つ土台を養えます。

子どもの自由な発想力を生かせば、自分で描いた絵を動かして簡単なアニメや、気軽にプレイできるゲームを作るといった大人では思いつかないようなアイディアを具現化したプログラムを作成できるでしょう。

子どもが持つ豊かな発想力を伸ばして、目に見える形で生かすことができるのは、プログラミング学習をする大きなメリットです。当初は、プログラミングを趣味レベルで楽しむ程度であっても、継続しているうちにスキルが磨かれて、将来的には社会に役立つ実践的なプログラムの開発ができる可能性もあります。

ロジカルシンキングが身につく

ロジカルシンキングとは、物事を体系的に順序立てて考えられる力を指します。ビジネス書でも取り上げられる機会が多いロジカルシンキングは、一朝一夕に身につくものではなく、子どもの頃からしっかり鍛えることが必要です。ロジカルシンキングを養う上で有効な方法のひとつが、プログラミング学習です。

コンピューターには、指示された通りにしか動かないという特性があります。そのため、プログラミングの際には、どのような動きをさせたいかという目標を立てた上で、その目標を達成するための手順を人間が考えてプログラムを組むことが求められます。

必要な動きを想定し、そこから逆算させて物事を考えるといった高度な思考が養えるのは、プログラミング学習のメリットです。

プログラミング学習を通して習得したロジカルシンキングは、勉強や仕事はもちろん、生活全般において役立ちます。やりたいことを実現するにはどのような手順に沿って物事を進めればよいか、分かりやすく説明をするにはどのようにすればよいかに対する理解が深まれば、困難な状況にも柔軟に対応できるようになるでしょう。

問題解決能力が身につき、自己肯定感が育まれる

プログラミングの作業では、最初に考えた指示ではコンピューターが円滑に動かないといったトラブルに直面することも多々あります。エラーが発生した場合には、いったん立ち止まって解決策や改善策を探ることが必要です。プログラミング学習では、どの部分が問題で動きに不具合が生じているのかを突き止めて、適切な改善策を講じるという作業を繰り返し行います。トライ&エラーを繰り返し、改善するための打開策を自ら見つけることが求められるため、問題解決に向けて動く実践的な力を身に付けることが可能です。

トライ&エラーを繰り返した末にプログラムを完成できるプログラミングでは、ちょっとやそっとのことでは挫折をしない強い精神力を養うことができます。失敗をした先には成功が得られるという経験を積み重ねて、失敗を恐れずにチャレンジしようとする精神や確固たる自己肯定感を育むことが可能です。子どもの頃から成功体験があると、精神的にゆとりが芽生えて、困難な局面にも柔軟に対応しやすくなります。いつまでも失敗を引きずることなく、反省として生かすことができるようになるため、自己評価が安定しやすく、健全な成長が後押しされます。

豊かな想像力・創造力を伸ばせる

プログラミング教育が社会的に関心を集めている理由として挙げられるのが、豊かな想像力・創造力を養えるという点です。従来的な与えられた課題をこなすというタイプの画一的な学習では、子どもが想像力・創造力を働かせることが少なく、新しくイメージを作りあげる力を伸ばしづらいというデメリットがありました。プログラミング学習では、問題点を解決するべく、どんな風にプログラミングをすればよいかを自分で考えることができ、創造性を無理なく伸ばすことができます。ゲームやアニメを作成するといった子どもが興味を持つ楽しい課題にも挑戦する機会があり、個人個人がそれぞれにイメージを膨らませ、そのイメージを具現化するためにどうすればよいか考える力が養えます。

プログラミングでは、デジタルデータを用いることによって、細かな修正や改善が行いやすいため、適切に調整をしながら、実際に作り上げたいものを完成させる体験ができます。

実際に何かを形をすることの素晴らしさと難しさの両方の側面を体感し、完成度を高めるために微調整することの大切さなどを学べるため、仕事に就いた際にも役立つ多様な経験を積むことができます。

子どもの将来を視野に入れた豊かな教育を志している人にとって、プログラミング学習は大いにプラスになるものです。

国語や算数など他の教科の学習を深められる

学校教育におけるプログラミング教育では、プログラミングを教科として専門的に学ぶ時間が設けられているわけではなく、国語や算数といった教科を学ぶ上でプログラミングを用いた学習を行います。

プログラミングを取り入れることで、教科の学びを深められるという点は、プログラミング学習の大きなメリットです。

例えば、算数の時間には、図形の学習をする際にプログラミングを取り入れた授業が実施されています。

プログラミングによって正方形を書くという課題を出された場合、コンピューターに指示を出して図形を完成させることになります。適切に指示を出すには、子どもが正方形の定義を正しく理解していることが不可欠です。誤った定義に基づいて指示を出してしまうと、別の図形になってしまいます。

従来的な定義を覚えるだけの学習は単調に感じられる部分も多く、子どもによっては、教科学習に対する興味を失ってしまうことがありました。プログラミングを巧みに取り入れると、子どもが知的好奇心を高めながら、積極的に学習をする機会を与えることができます。プログラミング教育が、教科学習の内容を定着させ、理解を深める上でもプラスになることを認識しておきましょう。

プログラミング学習をするなら『Wonder Code』

コンピューターを操作するプログラミング学習は、子どもがITを身近に感じ、興味を持つきっかけとなるものです。また、頭の中に浮かんだアイディアを具現化する力や、問題解決能力が養えるところも、プログラミング学習のメリットです。また、教科学習のなかにプログラミング学習を適切に取り入れると、教科の学習内容をしっかり定着させ、理解を促すことができます。

Wonder Codeは、ロボットやプログラミングを通して楽しく学べる習いごとです。子どもの知的好奇心を刺激するメソッドを取り入れており、主体性のある学習をかなえます。

「子どもにプログラミング学習を身近に感じてもらいたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。