英語とプログラミングを身につけるだけでは足りない?

グローバル化が急速に進む中、日本の教育界でもニーズが変わりつつあります。
世界の人口のうち約15億人が英語を第一言語、第二言語として話していると言われ、昨今ますますその広がりを見せています。

そして、2020年に小学校で、英語だけでなくプログラミング教育も必修化されたことを皮切りに
プログラミング教育のニーズも高まっています。
しかし、21世紀においては、もはやそれだけでは足りないという声が上がっているのです。
本記事では、最先端教育を受ける子どもたちが一体何を学んでいるのか、そしてその背景についてお話します!

世界の最先端教育とは?

習い事2大市場である「英語」と「プログラミング」

イー・ラーニング研究所の調査によると、2020年に保護者間で話題になった子どもの習い事は
「英語・英会話スクール」と「プログラミング教室」という結果でした。
新学習指導要領や、小学校での「英語」や「プログラミング」の必修化も影響しているようですね。

プログラミング教育への関心が高まっているということは、日本のデジタル技術力も世界水準に追い付け追い越せの状態なのでしょうか?
実はそうではありません。

日本の現状として、デジタル技術力が他のOECD諸国をはじめとする先進国に比べて、20年も遅れているという見方もあります。

現に、スイスのビジネススクールIMDが発表した2021年デジタル競争力ランキングでは、
日本はなんと28位。トップからアメリカ、香港、スウェーデンと連なり、台湾・中国は8位、・韓国は12位です。

そんな日本も、1989年から1992年までの間、世界競争力ランキングの首位でした。
しかし、その後段々と順位を落としていき、2021年には64か国中31位に至ります。

世界各国がデジタル人材の育成やICT化で急速な発展を遂げる中、日本は取り残されているのです。

「20年も遅れている日本」で流行っている。それはつまり…

英語とプログラミングのスキルを手にした子どもたちが、将来活躍の場をより広げることができるのは想像に難くありません。
しかし、20年遅れといわれている日本の中で”最新”と考えられている技術や教育をもってして、デジタル競争力上位国に太刀打ちできるでしょうか?

今から10~20年前の日本を想像してみてください。
それはまさに、デジタル競争力上位国から見た今の日本の姿なのかもしれません・・・。

デジタル競争力上位であるアメリカや香港、スウェーデンからすれば
「英語もプログラミングもできて当たり前」なのです。
現に、アメリカではプログラミングサイト「Code.org」など子ども向けプログラミング教育サービスが広く浸透していたり、
スウェーデンでは1980年代ごろから本格的にIT政策を推し進め、この頃からすでにコンピュータを学校へ導入する動きがあったりなど
デジタル先進国ではITやICTが生活に根差し、意識するタイミングが日本に比べてはるかに早かったのです。

「英語とプログラミングを学んでいれば、将来は安心!」
本当にそうなのでしょうか?

世界の最先端教育「STREAM教育」

Apple・Google・Facebookの本社があり、世界最先端のデジタル人材を育成するための教育がなされているシリコンバレー。
そのシリコンバレーの学校でも実践されているSTREAM教育(STEAM教育)をご存知でしょうか?


   STREAM教育とは?
    今最も注目されている教育の一つで、21世紀に必要とされる分野の頭文字をとってSTREAMと名づけられています。 
          Science…科学                  
          Technology…技術                  
       Reading…読書                 
          Engineering…工学                  
          Art…芸術  
          Mathematics…数学



なぜSTREAM教育が注目されているの?

昨今の複雑化した社会課題に対して、すでにある概念やサービスの延長線上ではもはや解決が難しいといわれています。
そこで、STREAMの分野を融合し、世界中の人々の幸福を実現するために、今までにない発想で新しい商品やサービスを生み出すことが求められるようになったのです。
内閣府が提唱している近未来である「Society 5.0」を実現するにあたり、これまで積み上げられてきた技術、工学を使って
「より人間の生活を豊かにするデジタル技術」が必要とされています。


   「Society 5.0」とは?
    サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、
    経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)

    狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、
    新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
    引用元:内閣府HP(https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/)

    【テクノロジーの例】
    遠隔医療 介護ロボット 自動運転


実は、このSTREAM、「Art(芸術)」に本質があります。

STREAMのArt(芸術)は文字通りの意味ではない!?

アートというと、絵画や彫刻といった芸術作品を想像する方も多いかもしれません。
しかし、STREAM教育で言うアートとはこれまでにない斬新で新しいアイデアを生み出す「アート思考」を指すことが多いのです。

STREAM教育とは、単に科学や数学を身に付けましょうということではなく、
各分野を横断的に学び、融合させ、シナジーを生みだし、クリエイティブな発想をすることが求められた教育です。
つまり、21世紀で社会から求められるのは英語やプログラミングといった手段的なスキルではなく、
「それら材料を使って創造的なアイディアを生み出し、解決策のなかった社会課題を解決できるか」ということなのです。

まとめ

いかがでしょうか?
英語とプログラミングの他に、最先端教育でどんなことを学んでいるのかがお分かりいただけたのではないでしょうか。
世界最先端教育を受ける子どもたちにとって、英語とプログラミングはもはや当たり前。
それらを使って「新しいものを生み出す」というクリエイティブな学びが重視されているのですね。

我が子にどのような力を身につけてほしいのか、将来どんな力があったら困らないか、
勉強に関することとは異なる視点で考えてみることも重要です。
日本でもSTREAM教育を受けられる教室はあるので、体験授業に行ってみるのもいいかもしれません!

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