グローバル化が進む時代にあって、子どもに対する国際教育の重要性を痛感している保護者もいることでしょう。国際教育と聞くと、何となく堅苦しいイメージもありますが、実は身近なところから実践できる教育方法もあるものです。
国際教育の基礎的な知識を説明した上で、家庭で今日からでも実践できる国際教育のあり方についてご説明しますので、国際教育の行き届いた環境を整えるための役立つ参考になれば幸いです。
そもそも国際教育とはどんなものなの?
国際教育とは、単に諸外国の文化や国際関係を理解するだけに留まらず、国際社会の一員としてどのように生きてゆくべきか意識を持つことを目指すものです。
国際教育の定義や今後のあり方については、文部科学省1)の報告書内に記されており、文部科学省の方針も踏まえて、学校における国際教育が行われています。
1) 文部科学省 国際教育ページ https://www.mext.go.jp/a_menu/01_f.htm
その中でも地球温暖化や環境汚染といった地球規模での問題を解決する上で国際教育は不可欠なものです。自国だけでなく、世界中の各国が協力して解決にあたるべき問題に立ち向かうスキルを身につけるために、子どもの頃からしっかりと国際教育を実施しておくことが求められます。
また、国際教育と言うと、英語を思い浮かべる人も多いかもしれません。
たしかに英語教育は大切ですが、英語以外の言語に対しても興味を持ち、様々な言語が存在することを幼少期のうちに教えておくと、子どもが国際理解を深めやすくなります。グローバルな視野を養うためには、海外に目を向けるだけでなく、自国の文化や歴史についても正しく認識しておく必要があります。
お正月やひな祭りといった年中行事をお祝いし、春には桜、秋には紅葉を愛でて、希薄になりがちな季節感を感じられるようにすることは、日本に根付く文化を子どもたちの世代に伝える上で重要なことです。
小学校における国際教育の実践例をご紹介
つづいて、小学校における国際教育の実践例をご紹介しましょう。
グローバル社会において適切にコミュニケーション能力を発揮できる人材を育てるための初等教育としては、ALT(外国語指導助手)との交流による国際教育が挙げられます。
2020年度から小学校での英語教育が必須化されたのに伴い、公立小学校においてもALTの増員が進み、ALTが小学生にとってより身近な存在となりました。
ALTを配置する狙いは、単に実践的な英語力を養うことだけではありません。休憩時間などにもALTと日常的にコミュニケーションを取ることによって、異文化理解を深めるきっかけを得ることができるのがメリットです。ALTとの何気ない会話を通して、これまで知らなかった世界への扉が開かれ、国際社会に対する興味を持つ人材へと成長することができるでしょう。
家庭で実践できる国際教育
①英語教育のあり方を見直す
国際教育においては、学校における教育のみならず、家庭でも日常的に実践することが大切です。
難しく考え過ぎることなく、ポイントをしっかり押さえて、子どもが興味を持って楽しく取り組めるようにしてみてください。
子どもにグローバルな視野を身につけさせ、異文化理解を深めるには、英語教育のあり方を見直してみましょう。
英語の実践的な会話力があれば、より多くの国の人々とコミュニケーションを取れるだけでなく、多様な価値観を理解するためのきっかけになることもあります。
家庭内で、子ども向けの英語番組を日常的に観るようにすれば、子どもが自然と英語のリズムを身につけることができます。
また、マザーグースなどの覚えやすい歌を繰り返し流すと、英語の歌詞やフレーズを暗記することも可能です。子どもが遊び感覚で楽しく英語に親しめるように工夫して、英語を吸収しやすい環境を整えてあげましょう。
「三匹のくま」や「ピーターラビット」といった子どもが好きな絵本を原語で用意して、寝る前に読む習慣をつけるのもおすすめです。異文化教育のための入り口として英語を取り入れて、自然な形で楽しく国際教育を実践できるようにしてみてはいかがでしょうか。
②異文化体験をする
異文化体験をする機会を増やすことも、子どもの国際教育において有効です。
身近にできる異文化体験としては、絵本や図鑑を通して知らない国の文化や歴史を理解する方法があります。異文化のことをテーマにしたテレビ番組を視聴するのもおすすめです。
テレビでは、教育番組以外にも、子どもが気軽に楽しめるバラエティ番組で異文化特集をしている機会も多いです。海外からやって来た外国人が、アニメや伝統工芸といった日本の独自の文化に触れる様子を紹介する番組もあります。
家族でワイワイ楽しめる番組を見つけて、異文化理解を深めるようにするとよいでしょう。
また、子どもと一緒に海外の料理を作ってみると、気軽に異文化体験ができます。
例えば、イタリア発祥のパスタ、中国生まれの餃子など、普段から食べているような料理であっても、どの国が発祥の料理であるかについて話をしながら作ってみてください。身近なシーンに国際教育を取り入れる工夫をすることが大切です。
異文化交流ができるイベントに参加する方法も、国際教育には適しています。
留学生との交流イベントや海外の文化を紹介するお祭りなどに家族で出掛けて、貴重な異文化体験をしてみてください。
知的好奇心が強い子どもたちは、知らない国の文化を知って、目をキラキラと輝かせて興味を示すことも多いものです。
これまでに見たことがなかったような新たな子どもの表情に触れ、成長の伸びしろを見つけてあげるようにしてください。
異文化体験をする方法としては、海外旅行に行く方法もおすすめです。コロナ禍と比べて海外旅行にも出掛けやすくなっているので、長期休暇を活用して家族で海外を訪れてみてはいかがでしょうか。
子どもの頃に海外で外国の人とコミュニケーションを取れたというかけがえのない体験は、グローバル社会を生き抜くための自信や希望にも結び付くはずです。
③異文化理解の姿勢を見せる
子どもは、保護者が思っている以上に家族の姿勢や態度を見て育っているものです。
国際教育をするためには、まず保護者が異文化に対して興味を持っている姿勢を示すようにしてください。国際ニュースを話題にする、海外の行事に触れるなど、日常生活のなかで異文化をテーマにした会話が増えてくると、子どもが異文化に対して関心を持ちやすくなります。意識的に海外のことを話題に出すようにして、子どもの視野を広げてあげるようにしましょう。
世界地図や地球儀など子どもが海外に目を向けるきっかけになる物を目に付く場所に置いておく方法もおすすめです。地図や地球儀を指さしながら、「この国はどんな国かな?」と家族で話しているうちに、色んな国の文化や歴史についての理解が深まっていくはずです。知らない国のことを知ることは楽しいという純粋な気持ちを大切にしながら、日常的に国際教育を実践するようにしてください。
国際教育の第一歩!楽しく英語を学ぶなら『Wonder Code』
国際教育は、単なる異文化理解に留まらず、グローバル社会において自身がどのように生きてゆくべきかという考え方を確立させることを目指すものです。
学校教育における実践例としては、ALT(外国語指導助手)との交流を通した国際教育が挙げられます。子どもに対して十分な国際教育を実践するには、学校だけでなく、家庭内でも適した国際教育を取り入れることが大切です。
日常的に実践できる方法としては、英語に親しめる環境を整える方法や、異文化体験をする機会を増やす方法があります。保護者が異文化理解に対する姿勢を積極的に見せて、子どもの良いお手本になることも重要です。
Wonder Codeでは、英語やプログラミングを、楽しく学習できるカリキュラムが用意されています。
子どもの興味を引く教材やゲームを活用し、日常生活の中で英語を活用する機会を作ることで、子どもは自然と英語を楽しみながら学ぶことができます。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。