【この記事の目次】
子どものプログラミング言語は何を学べばいい?
「子どもに習わせるプログラミング言語は何にすれば良いのだろうか?」
「プログラミング言語が多くてどれを選べば良いかわからない」
「将来役に立つ言語はどれなのか?」
このようなお悩みを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。
プログラミング言語には、Java、Python、JavaScriptなど数多く存在します。どの言語を学べば良いのか目的を持たずに学習していると、遠回りになることも。
しかし大丈夫です。今回は、プログラミング言語のトレンドや将来に役立つ言語を10選ご紹介します。
本記事を読めば、お子さんが学習すべきプログラミング言語がわかるでしょう。ぜひ、ご覧ください。
学習するプログラミング言語を選ぶ際のポイント
闇雲にプログラミングを学ぶことは効率よくありません。
このパートでは、学習するプログラミング言語を選ぶ際のポイントを7つ紹介します。
プログラミング言語を選ぶ際のポイントは以下の7つです。
- 将来性がある・広がっていく言語を選ぶ
- 子どもの目標やビジョンに沿った言語を選ぶ
- 競争相手が少なそうな言語を選ぶ
- 日本語の情報や教材が多い言語を選ぶ
- 求人数を調べ、需要が高い言語を選ぶ
- 未経験者にとって必須知識・必須スキルから選ぶ
- コードや文法がわかりやすく、初心者が学びやすい言語を選ぶ
選ぶポイントを知ることで、お子さん自身に適した学習ができるでしょう。
1.将来性がある・広がっていく言語を選ぶ
将来性がある、広がっていく言語を選ぶことをおすすめします。なぜなら、将来性がない言語、広がらない言語を選んで学習してしまうと、使用する場面がなく、学習時間が無駄になってしまう可能性があるからです。
なぜこの言語を選んでしまったのか後悔することも。このような理由から、将来性がある言語を選ぶと良いでしょう。
例えば、将来性があり、広がっていく言語であるならば、JavaScriptがおすすめです。理由は、JavaScriptを拡張した言語であるTypeScriptやJava、DartなどはJavaScriptと構文が似ているため、JavaScriptを学ぶことで、他の言語が習得しやすい利点があるからです。
2.子どもの目標やビジョンに沿った言語を選ぶ
子どもの目標やビジョンを基準にプログラミング言語を選ぶこともおすすめです。理由としては、目標やビジョンに沿った言語を選ぶことで、モチベーションを保てるだけではなく学習し続けることができるからです。
例えば、モバイルアプリを作りたいと目標がある場合、モバイル開発ができるkotlinやSwiftなどがおすすめ。目標やビジョンにないものを学び続けてもモチベーションが続かず挫折してしまう可能性があるため、目標やビジョンに沿った言語を選びましょう。
3.競争相手が少なそうな言語を選ぶ
競争相手が少なそうな言語を選ぶこともおすすめです。理由は、競争相手が少ない言語を選ぶことで競争率が下がり、仕事を獲得しやすいと考えられるからです。多くの人ができない技術や言語を習得しておけば、エンジニアの市場価値が上がるでしょう。
例えば、Go言語がおすすめです。Go言語は、ロボットやIoTの開発など最先端のIT技術に触れることができます。また、Swift言語もおすすめです。主に、iOSアプリ開発にて使用できる言語を指します。
4.日本語の情報や教材が多い言語を選ぶ
日本語の情報や教材が多い言語を選ぶことをおすすめします。理由としては、英語情報が多い言語を選んでしまうと、英語が得意である場合を除き、エラーの解決やわからないところに対して、理解が困難となる場合があるからです。
IT専門用語が記載されている場合も多く、英語では理解できないこともあるでしょう。学習コストを下げるためには、日本語の情報が多い言語がおすすめです。例えばRubyは、日本語の情報が多く存在します。
5.求人数を調べ、需要が高い言語を選ぶ
求人数を調べ、需要が高い言語を選ぶこともおすすめでしょう。なぜなら、実際に学習する言語がIT市場において需要が高いかどうかを調べることで、仕事に必要な技術を最速で学ぶことができるからです。
需要が高い言語を選び学習することで、社会から求められている技術を習得でき、エンジニアとしての市場価値が上がるでしょう。例えば、PHPやJava、JavaScriptなどがおすすめです。
6.未経験者にとって必須知識・必須スキルから選ぶ
未経験者にとって必須知識・必須スキルから選択することもおすすめです。理由としては、学ぶべき技術を学習することで、汎用性があるからです。
例えば、未経験者にとっておすすめの知識やスキルは、Web制作に必要な技術であるHTMLやCSS、JavaScriptなど。これらの技術は初心者にとっては難しすぎず比較的学習しやすいスキルです。また、JavaScriptを学んでおくことで、他の言語を学ぶ際、スムーズに学習に移れるでしょう。
7.コードや文法がわかりやすく、初心者が学びやすい言語を選ぶ
コードや文法がわかりやすく、初心者が学びやすい言語を選ぶことも最適でしょう。理由は、学びやすい言語を選ぶことで、学習し続けるハードルを下げることができるからです。
始めから難しい言語を学んでしまうと、理解できない箇所が多く、学習を途中でやめてしまう可能性も出てきます。初心者が学びやすい言語を学ぶことで、今後コードや文法など難しい言語をさらに学習する場合、習得難易度は下がることでしょう。例えば、日本語での情報が豊富であるRubyがおすすめです。
小学生から教えたい!将来役立つプログラミング言語ランキング10選
将来役立つプログラミング言語を知ることで、今学ぶべきプログラミング言語がわかります。そのため、必要な知識を効率的に学習することができるでしょう。
このパートでは、将来役立つプログラミング言語10選を詳しくご紹介します。どのような用途で使われているのか、お子様の興味にあっているかなどをご確認してご覧ください。
- JavaScript
- Python
- PHP
- Java
- C++
- C♯
- VB
- Ruby
- Swift
- SQL
1.JavaScript
将来役に立つプログラミング言語の1つ目は、JavaScriptです。JavaScriptは、多くのWebサイトで使われており、アニメーションで動きのあるサイトを作成することが可能です。WウWebサイト制作において、JavaScriptは、HTMLとCSS共に使用されることが多くあります。
また、JavaScriptを学ぶことで、JavaScriptを拡張した言語であるTypeScriptやJava、Dartなどの他言語が習得しやすい利点も。
2022年のRedMonkのプログラミングランキングでは、JavaScriptが1位になっています。
(参考:The RedMonk Programming Language Rankings: January 2022)
2.Python
将来役に立つプログラミング言語の2つ目は、Pythonです。2022年のRedMonkのプログラミングランキングでは、Pythonが2位にランキングされています。
YouTubeやInstagramなど身近に使用しているSNSの開発に使われているだけではなく、AIや機械学習の用途にも使用されています。人工知能や機械学習に興味があるお子さんには、おすすめのプログラミング言語といえるでしょう。
文法において、シンプルに記述するのが特徴であり、初心者におすすめの言語です。
3.PHP
将来役に立つプログラミング言語の3つ目は、PHPです。PHPは、求人数が多く将来エンジニアを目指す場合に身につけると良い言語の一つといえるでしょう。
身近にPHPで開発されているサービスとしては、YahooやFacebookなどがあります。また、多くのWebサイトがPHPを使用したWordPressで作成されていることから、PHPを知っていると、サイトのカスタマイズもできるようになります。
4.Java
将来役に立つプログラミング言語の4つ目は、Javaです。Javaは、PHPと同様、求人数が多く将来エンジニアとして、身につけると良い言語の一つ。企業研修にて利用されることも多いことから、社会から求められている言語の一つといえるでしょう。
しかしJavaは、オブジェクト指向という概念の理解が必要なため、初心者には難しい傾向にあります。筆者もプログラミング初心者の頃は、オブジェクト指向の概念を理解するのに時間がかかりました。
オブジェクト指向は他の言語にも使用されていることが多く、オブジェクト指向を学ぶには、Javaがおすすめです。
5.C++
将来役に立つプログラミング言語の5つ目は、C++です。C#と文法が似ていることから、C++を学習しておくことで、習得しやすいでしょう。
C++は、プログラミングで実現できることが多くあります。例えば、家電製品、組込みソフトウェアに利用されているだけではなく、Webアプリケーション、AIの開発まで多岐に渡ります。
このように、C++の言語を勉強しておくことで、プログラミングで実現したいことを数多く実行できるといえます。
6.C♯
将来役に立つプログラミング言語の6つ目は、C#です。C++と文法が似ていることから、C#は習得しやすいといわれています。
C#では、ゲーム開発やVRとARを開発することができます。将来ゲームやVRを開発したいお子さんには役に立つ言語といえるでしょう。
また、多くのプラットフォームで開発可能であることも特徴です。例えば、MacやWindows、iOS、Androidなど私たちが日頃使用している機器を開発することができます。
7.VB
将来役に立つプログラミング言語の7つ目は、VBです。VBは、マイクロソフト社が作成した言語です。
特徴は、プログラミングするのではなく、視覚により直感的な操作が可能です。例えば、マウスでボタンを配置することができます。主に、Windowsで動くプログラムを作成できます。
このように、VBは、プログラミングのソースコードを記載することに慣れていない人でも使用しやすい言語といえるでしょう。
8.Ruby
将来役に立つプログラミング言語の8つ目は、Rubyです。日本人によって開発され、日本語の情報も豊富であるのが特徴です。英語ができない、得意ではないお子さんにとっては、おすすめの言語といえます。
また、フレームワークであるRuby on railsには多くのライブラリがあることから、容易に、効率よく開発を進められます。身近なツールとしては、Twitterの開発に使用されています。
※ライブラリとは、他のプログラムをまとめたファイルのことを示します。フレームワークとは、開発する際にあらかじめ用意された枠組みのことです。
9.Swift
将来役に立つプログラミング言語の9つ目は、Swiftです。iOSアプリやMacのアプリ、AppleWatchアプリの開発に使用できる言語です。
iOSアプリに興味があるお子さんには、おすすめの言語といえるでしょう。
Swiftを学習することで、アプリを開発している会社に就職したり、自分自身でアプリをリリースできたりするチャンスが生まれます。自身の作成したアプリがスマートフォンで使用することも夢ではありません。
AndroidアプリはSwiftでは開発できないのでご注意ください。
10.SQL
SQLとは、データベース言語です。プログラミング言語ではありません。データベース言語では、データの操作(取得、削除、更新、追加など)が可能です。
例えば、Webアプリケーションでは、ユーザーのデータを取得することがあります。SQLを覚えておくことで、ユーザー情報の更新や追加をすることができます。
代表的なデータベースには、Oracle DatebaseやMySQLなどがあります。
※データベースとは、データを集めたものです。
身につけておくと役立つシーンが増えるプログラミング言語
身につけておくと役立つシーンが増えるプログラミング言語(技術)を3選ご紹介。特に、AWSの知識があることで、需要の高いエンジニアになれます。AWSを扱うAWSエンジニアとして働くことも可能でしょう。
身につけておくと役立つシーンが増えるプログラミング言語(技術)は以下の3つです。
- Kotlin
- C言語
- AWS
1.Kotlin
身につけておくと役立つシーンが増えるプログラミング言語の1つ目は、Kotlinです。主に、Androidアプリ開発にて使用できる言語です。
アプリに興味があるお子さんには、おすすめの言語といえるでしょう。Kotlinを学習することで、アプリを開発している会社に就職できたり、自分自身でアプリをリリースできたりするチャンスが生まれます。
iOSアプリはkotlinでは開発できないのでご注意ください。
2.C言語
身につけておくと役立つシーンが増えるプログラミング言語の2つ目は、C言語です。
C言語は、大学や専門学校の授業で取り扱われることが多い言語です。大学生になった際に、C言語を身につけていると授業を難しく感じることなく、理解が進むでしょう。
またC言語は、汎用性が高いことで知られています。例えば、組み込みソフトウェア開発やソフトウェア開発、自動車開発に利用されています。
一方で、学習難易度が高い面もあります。筆者も学習経験がありますが、特にポインタと呼ばれる他の言語にはない部分の理解が難しいといわれています。
3.AWS
身につけておくと役に立つシーンが増える技術として、AWSがあります。AWSはプログラミング言語ではありません。
AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスのことです。AWSのサービスを使うことで、大量のデータ保存や仮想サーバーの作成などさまざまなサービスを受けられます。IT現場でも利用していることが多いため、身につけておいて損はない知識でしょう。
※クラウドサービスとは、インターネットで自由に利用できるサービスのことです。
年収アップが期待できるプログラミング言語
筆者は、プログラミングを学習していると、年収アップができるプログラミングや技術は何か知りたくなることもあります。このパートでは、年収アップが期待できるプログラミング言語について4つご紹介します。
年収アップが期待できるプログラミングを知っておくことで、モチベーション高く学習できるでしょう。
- Objective-C
- Perl
- Go
- COBOL
1.Objective-C
Object-Cは語尾にCと名前がついているように、C言語がベースとして作成されたプログラミング言語です。
この言語を学ぶことで、C言語やC++を学ぶことも容易になるでしょう。iOSアプリの開発に使用されるのが主です。Object-Cは歴史が長い言語ですが、最近では、iOSアプリ開発において、Swiftが使用されることが多くなっています。
2.Perl
Perlは、WEBアプリ開発に用いられることが主です。言語の特徴としては、バージョンがアップデートされた場合でも、以前のバージョンのソースコードを使用することができます。
また、可読性が高く、コンパイルが不必要であることから、初心者が学習しやすいといえるでしょう。デメリットとして、処理速度が遅いことがあげられます。
3.Go
Goは、ロボットやIoTの開発、ドローン開発、スマートフォンアプリを開発できます。最先端のIT技術に触れられることが特徴です。言語の特徴は、文法がシンプルであり、エラーが発生しにくいところです。
また、文法はJavaに似ています。Goができるエンジニアが少ないため、年収が高くなっていると考えられます。
4.COBOL
COBOLは金融業界や保険会社のシステム開発に使用されることが多い傾向です。金融業界で使用されていることから、非常に重要な情報を扱って、システムを運営していることも考えられます。そのため責任も重大でしょう。
また、COBOLを使用できるエンジニアの数が足りていないため、年収が高くなっていると考えられます。
子どもが楽しくプログラミングの仕組みに慣れるコツ
プログラミングに触れるお子さんにとって、プログラミングが楽しくないと長く学び続けることができません。強制的に学んでも苦痛になる可能性があります。
このパートでは、子どもが楽しくプログラミングの仕組みに慣れるコツについて、4つ解説していきます。
- まずはビジュアルプログラミング言語から始める
- スクールで同年代と楽しく学ぶ
- いつでも質問できる環境を準備する
- アニメ・キャラクター・動画などで興味を持ってもらう
1.まずはビジュアルプログラミング言語から始める
まずは、ビジュアルプログラミング言語から始めることをおすすめします。ビジュアルプログラミング言語では、実際に英語の文章やプログラミングの構文を記載していくのではなく、ブロックを並べることで視覚的に理解しやすいツールを使って学習します。
ビジュアルプログラミングを学習することで、分岐や繰り返しなどのプログラミングの考え方を理解できるでしょう。
ビジュアルプログラミングから学習し、プログラミングの仕組みに慣れた後で、Javaやpythonのような言語に触れるのも一つの方法です。
2.スクールで同年代と楽しく学ぶ
プログラミングスクールに通うこともおすすめです。理由は、同じようにプログラミングを学ぶ同年代の友達がいることで、モチベーションを保つことができ、学習挫折率も下がるからです。
また、独力で学ぶよりも仲間がいることから切磋琢磨し、楽しんで学ぶことができるのではないでしょうか。子どもが楽しくプログラミングに触れるにはスクールがおすすめといえるでしょう。
3.いつでも質問できる環境を準備する
いつでも質問できる環境を準備することをおすすめします。理由としては、はじめてプログラミングを学ぶ場合、もしくはプログラミングを独学で学んでいると、わからない箇所がたくさん出てくるからです。
独力で解決しようとすると、時間がかかったり解決できなかったりすることが多々あります。いつでも質問できる環境を準備することによって、プログラミング学習をスムーズに進めることが可能です。
4.アニメ・キャラクター・動画などで興味を持ってもらう
アニメ・キャラクター・動画などで、子どもがプログラミングに興味を持ってもらうことも有効でしょう。
プログラミングというと、少し難しい印象はないでしょうか。
このような場合は、子どもが興味を持ちそうな教材を使うのが最適です。昨今は、子ども用のプログラミング教材において、子どもが楽しめるようにさまざまな工夫が施されています。
キャラクターや動画など、プログラミングに興味を持ちそうな教材を使うこともおすすめです。
トレンドのプログラミング言語を学ぶなら『Wonder Code』
いかがでしたでしょうか。今回は、プログラミング言語のトレンドや将来に役立つ言語などをご紹介しました。
言語のトレンドや将来に役立つ言語を知ることによって、効率よくプログラミングの知識を習得できるといえます。
さらに、大切なことは、お子さんがプログラミングに興味を持って学習を続ける環境を整えることです。
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