正しい姿勢で学習に取り組むことは、子どもの発育上重要であり、また集中力を高めることにもつながります。とりわけ、成長期の子どもは身体が発達段階であるために骨や軟骨が柔らかく、間違った姿勢が習慣づいてしまうことで骨が歪んだまま固定されてしまう恐れがあるため充分な注意が必要です。この記事では正しい姿勢のメリットや習慣化するコツをご紹介します。子どもが正しい姿勢で学習に取り組むように促して、学習意欲を高めていきましょう。
【この記事の目次】
正しい姿勢の取り方とそのメリット
勉強に集中できずにすぐに疲れてしまい、勉強ができないといった子どもは少なくありません。 こうした悩みには勉強する際の姿勢が影響しており、 正しい姿勢で勉強することで子どもの集中力や記憶力を向上させることができます。くわえて、将来的な健康的リスクを低減するなど子どもの未来を考えるうえでも正しい姿勢を習慣づけることはとても重要で す。
健康リスクを減らす正しい姿勢とは
正しい姿勢を意識して習慣づけるためには以下のような方法で、意識的に姿勢を整えるとよいでしょう。 まずは、椅子に深く座って背筋を伸ばし、足裏全体を床につけるようにしましょう。肩の力を抜き、 机から拳一つ分空けて座ることで自然と背筋が伸びますし、机と椅子の高さを適切に調整することも大切です。こうすることで筋肉への余計な負担が軽減されて疲労が蓄積しにくくなり、長時間勉強する場合であっても疲れにくくなります。
子どもが学習する姿を観察して、定期的に子どもと一緒に正しい姿勢をチェックすることで、自然と正しい姿勢で学習する習慣が身につくはずです。具体的には鏡の前で座り方をチェックしたり、勉強している様子を写真で撮影したりして、正しい姿勢を意識づけるとよいでしょう。
背筋を伸ばして勉強に取り組めるようになる
学年が上がるにつれて勉強する教科や宿題の量も増えて机に向かう時間が増えるため、集中力や学習効率を向上させることが不可欠です。猫背や頬杖をつくといった姿勢が悪い状態で勉強に取り組んでしまうと、ついついだらだらと勉強をしたり、勉強以外のことに意識を奪われてしまう原因になります。筋を伸ばして勉強することで子どもの身体への負担が軽減されて疲れにくくなるだけでなく、集中力や学習効率が向上するでしょう。
正しい姿勢で子どもの身体を健康を守る
日頃の子どもたちの姿勢は子どもの発育にも大きく影響します。 背筋を伸ばすことで呼吸が深くなることで脳への血流が活発に促されたり、食べ物の消化吸収が促進されたりするといった健康な体づくりにもつながります。 また、子どものころから悪い姿勢が習慣になってしまうと、将来身体の様々な箇所に不調が出てしまう恐れもあります。
姿勢のよさは子どもの自信にもつながる
同じ子どもであっても、悪い姿勢のときよりも正しい姿勢を取っているときの方が外見はよく映り、周囲からもよい印象を抱かれやすくなるでしょう。周囲からの好印象は子どもの自信につながり、自信は日々の生活での積極性を引き出します。
勉強するときにNGな姿勢やポイントとは
姿勢が悪いと集中力が低下したり、疲れやすくなり体調不良に陥ったりとさまざまな悪影響が出てくることがあります。ここでは、勉強するときに気をつけたい5つのポイントをご紹介しますので、ぜひご覧になったうえで子どもたちの姿勢を思い返してみてください。
猫背は呼吸が浅くなり集中力を低下させてしまう
猫背は見た目が悪いだけではなく、子どもの健康に様々な悪影響を及ぼすことが分かっています。猫背は胸部を圧迫するため、肺活量が制限されてしまい呼吸が浅くなってしまいます。その結果、脳へ充分な量の酸素を供給することができなくなり、 集中力や記憶力、判断力低下の原因になります。また、疲労感や倦怠感を抱きやすくなり、頭痛や肩こりの原因ともなるでしょう。ほかにも、神経が圧迫されることで痺れや痛みを感じることもありますし、内臓が圧迫されることで食べ物の消化機能の低下にもつながることもあります。
猫背がちの子どもには正しい姿勢を意識させるだけではなく、肩甲骨を動かすストレッチや水泳をさせることが対策として有効です。ほかにも子どもが好きな遊びをさせて、楽しみながら身体を動かせるように促してあげるのもよいでしょう。
足を組むことで血行が悪くなり健康リスクにもなる
足を組んで座ると身体の節々に負担がかかるため骨盤の歪みや腰痛、肩こりの原因になります。また、下半身の血行が悪くなることによりむくみや冷え症の原因になってしまうこともあります。さらに、長時間足を組んで座り続けることによって血管が圧迫され、血栓症のリスクが高まってしまう恐れもあります。
子どもが長時間座って勉強や作業に取り組むときは、定期的に立ち上がって体をほぐし、血行がよくなるように促してあげましょう。軽い体操や道具を使った遊びやストレッチをしたり、リフレッシュを兼ねて湯船につかることもおすすめです。
眼精疲労や顔の浮腫みの原因になる頬杖
日常的に頬杖をついていると顔の筋肉がこわばって目の血行が悪化して、慢性的な眼精疲労や頭痛の原因になります。また、顔の骨格に歪みが生じたり、シワやクマにつながってしまうこともあります。ほかにも、左右のバランスが悪くなって、歯のかみ合わせが悪くなったり、顎関節症になってしまう場合もあります。
高さが合わない机と椅子を使用する
高さが合わない机と椅子を利用して長時間窮屈な姿勢をとっていると、筋肉が緊張して血の巡りが悪くなってしまいます。 また、床に足がつかない椅子に座ったり、座面が硬すぎる椅子を利用していると、足のむくみや冷えにつながってしまいます。下半身の血行が悪くなると集中力の低下や疲労の原因にもなってしまうので、子どもの背丈に合わせて昇降できる机や椅子を用意して、子どもがリラックスして勉強できる環境を整えてあげましょう。
長時間同じ姿勢を続けることで集中力が低下する
゙勉強するときに長時間同じ姿勢を続けると、血行が悪くなり脳へ充分な酸素や栄養素が行き渡らなくなるため集中力が低下してしまいます。また、筋肉の硬直による疲労の蓄積にもつながります。
正しい姿勢で勉強できる環境づくりをしてあげよう
集中力が長続きせず、勉強が捗らないという子どもは姿勢を意識するだけでなく、勉強に集中できる環境を整えてあげることも重要です
適切なサイズの椅子゙に背筋を伸ばして座る
まずは机と椅子の高さを子どもの身長に合う適切な高さに調整しましょう。高さを調整したら、しばらく座って本当に子どもに合っているのか確認しましょう。 椅子に深く腰掛けた際に足の裏が床にしっかりとつき、膝が90度に曲がり、太ももと床が平行になっている高さが適当です。また、 机と身体の間に余裕がないと机に体が寄りかかって猫背になりやすくなるため、机と体の間にこぶし1つ分の余裕をとることを意識するようにしてください。
適切な明るさの照明の選ぼう
適切な明るさが確保できていないと、手元がよく見えず机に顔を近づけてなどするため姿勢が崩れてしまいがちです。したがって、勉強するときは部屋全体が明るすぎず暗すぎない照度を確保するようにしましょう。 また明るすぎると目が眩しくて疲れてしまい、また暗すぎると目が疲れてしまいます。
机の上にはスタンドライトを置いて手元を明るく照らしましょう。 スタンドライトは子どもが使いやすいように光の反射を控えめにしたシャード付きのものか、調光機能がついたものだと時間帯や状況に合わせて明るさを調整しやすいためよいでしょう。
子どもの集中力を高める部屋づくり
集中力が途切れてしまうと自然と姿勢も崩れてしまうため、子どもが集中して勉強できるような静かな環境づくりが必要です。勉強する机の上に必要なものは予め用意して都度立ち上がらなくてもすむようにして、テレビやゲームといった誘惑になるものは目につかない場所に置いておきましょう。
保護者の声かけと習慣化のサポート
子どもが正しい姿勢でいられるように、保護者が声をかけることも大切です。 具体的には、「背筋を伸ばそう。」「お腹を引っ込めよう。」など、姿勢が崩れてきたタイミングを見計らって声をかけるとよいでしょう。子どもが正しい姿勢を維持できるように、「よい姿勢で集中力が上がりそうだね。」といったようにときには姿勢のよさを褒めることも必要です。どうしても集中力が切れて姿勢が悪くなってしまうときは、小腹を満たせるおやつや軽食、簡単な体操やストレッチを取り入れて一度リフレッシュを促すことで気分転換になり、再び正しい姿勢で勉強に取り組みやすくなるでしょう。
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勉強を効率よく進めるためには集中して取り組む必要がありますが、集中力を高めるためには正しい姿勢で過ごすことが不可欠です。ほかにも、姿勢をよくすることは子どもの健全な発育や周囲からよい印象を抱かれやすくなるなどポジティブな効果が少なくありません。
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