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先行きが分からないVUCA時代…子どもへの教育はどうすればいい?
学校を卒業して、新卒で就職した会社に定年退職まで勤めて、老後は年金でスローライフ。そんな人生が当たり前に過ごせる時代は、終わりを迎えています。社会は今、複雑化したVUCA時代に突入しています。
技術革新・需要の変化・天変地異・画期的サービスの登場、そして衰退。予測不可能なVUCA時代では、どのような大企業でも「絶対に大丈夫」ということはありません。
今回はVUCA時代の意味や未来に起こり得る可能性や、VUCA時代において子どもが身につけておきたいスキルなどをご紹介します。数年後の未来も予測することが困難な今の時代を生き抜くために、子どもの人生をサポートしていきましょう。
VUCA時代の意味とは
VUCAとは、先行きが不透明で未来の予測が困難な状態を表す言葉です。元々は1990年代に生まれた「核兵器ありきだった戦略が不透明な戦略へと変わったこと」を意味する軍事用語ですが、現在はビジネスや社会問題の領域で主に利用されています。
VUCAは、以下の単語の頭文字から成り立っています。
- V:Volatility:変動性
- U:Uncertainty:不確実性
- C:Complexity:複雑性
- A:Ambiguity:曖昧性
VUCA時代とは、上記の要素が絡まり合い複雑化した時代といえるでしょう。現代はITをはじめとするデジタル技術の躍進で、複雑な情報が日常的に飛び交っています。それに伴いユーザーの需要も流動的に変わりゆき、ビジネスにおける正解を予想するのは困難です。
さらに天変地異やウイルスの発生など、人間がコントロールできない事象や環境問題なども併発しています。VUCA時代では想定外の出来事が次々と起こり得るため、変化し続ける社会に対して柔軟性や洞察力を以て対応する必要があるのです。
予測不能なVUCA時代で起こり得ること
ここでは、予測不能なVUCA時代で起こり得る出来事をご紹介します。
- ビジネスの概念を覆すサービスの登場
- 常識が非常識に、非常識が常識になる
- ウイルスや天災など人間がコントロールできない事象
「過去の当たり前が当たり前ではなくなる」という経験は、誰しも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。地球規模で予測が困難な事態が起こり得るVUCA時代を学び、子どもの教育について考えるヒントにしていきましょう。
ビジネスの概念を覆すサービスの登場
VUCA時代では、既存のビジネスの概念を覆す革新的なサービスの登場が予想されます。例えば近代では、インターネットの登場が私たちの生活に大きな変化を与えました。海を越えた場所に住んでいる相手とほぼ時差がなく会話できる技術も、インターネット登場以前の世の中では考えられません。
LINEやTwitterなどをはじめとする手軽なSNSの普及も、コミュニケーションの在り方を激変させました。昨今ではAIやITの技術躍進が生活に変化を与えています。新規サービスのスタイルによっては、今当たり前に存在する職業がなくなる可能性もあるでしょう。
常識が非常識に、非常識が常識になる
VUCA時代は、常識が非常識に、非常識が常識になる可能性を秘めています。例えばコロナ禍において「社会人は会社に通勤するのが一般的」という概念は覆ったといえるのではないでしょうか。もちろんすべての人がテレワークを行っているわけではありませんが、従来と比べて在宅業務の割合が増えたことは明白です。
またAI技術の普及により、人間の仕事がロボットに任されるケースも増えてきました。さらにIT技術の普及は目覚ましく、丸一日かかっていた作業がほんの数分で完了することも。ビジネス・医療・教育・コミュニケーションなどあらゆる分野において、あっという間に常識が覆されるサービスが生まれていきます。
ウイルスや天災など人間がコントロールできない事象
VUCA時代において恐れる事象のひとつが、ウイルスや天災など人間がコントロールできない事象です。どんなに技術が進歩しても、大地震や台風・津波・ウイルスなどの自然発生的事象は防ぎようがありません。
基本的には、いつどのような災害が発生するかを予想して、被害を抑えることしかできないのです。事象によっては予測すらまったく立てられないようなことも存在します。人間は地球や自然の前では無力であり、起こり得る事象を前に備えておくことしかできないのです。
VUCA時代を生き抜くために─子どもが身につけておきたいスキル
ここでは、VUCA時代を生き抜くために子どもが身につけておきたいスキルをご紹介します。
- IT・Webリテラシー
- 主体性・能動性
- 世界を視野に入れて活躍する能力
予測不可能なVUCA時代だからこそ、何が起きても対応できる能力を養うことが大切です。必要なスキルを総合的に見につけ、充実した人生を歩むための土壌を作りましょう。
IT・Webリテラシー
VUCA時代を生き抜くためには、最低限のIT・Webリテラシーが求められます。インターネットが当たり前に使われている時代だからこそ、自分の個人情報や身の安全は自分で守る必要があるためです。リテラシーを高めることで、インターネット犯罪の被害者になることを防ぎます。
またデジタル化が進む昨今では、インターネットやデジタルデバイスを人並みに扱える能力が必要です。わからないことを自分で調べる能力やデータを活用する能力なども、IT・Webリテラシーに含まれます。仕事やキャリアアップ先によっては、プログラミングやコーディングなどの専門的なスキルも必要です。
主体性・能動性
VUCA時代では、個人レベルでの主体性や能動性が求められます。現代社会では日々情報が複雑化され、ビジネスにおける正解が不明瞭になっています。成功に辿り着くためにはトライアンドエラーが基本となり、主体性を持って挑戦することが重要です。
最新技術や既存の需要があっという間に風化する現代では、新しいサービスやシステムを創造し続けていく必要があります。受け身な状態で働くのではなく、社会や企業を構成する一員としての自覚を持ち、自ら率先して活躍しようと努める人材がVUCA時代では生き残れるのです。
子どもの頃から主体性を高めるためには、自己肯定感を養う必要があります。小さな成功体験を尊重し、子ども自身の個性を受け入れることが大切です。
世界を視野に入れて活躍する能力
VUCA時代で活躍するためには、世界規模で物事を考えるための視野が求められます。コンピューターやインターネットが普及した現代では、海外が身近な存在になりました。新規サービスを立ち上げる際も、海外需要を見越すことで大幅な利益が見込めます。
また持続可能な社会をミッションとするSDGsの考え方が世界中で広まっていることも踏まえ、市場を海外にまで向けることでサービスの成長が期待できます。
ブームが終わったらすぐに寿命を迎えてしまうようなビジネスではなく、長期的な生産性を確保できるビジネスのためには、世界の需要に耳を傾ける能力が重要です。子どもの頃から異文化と触れ合い、多様な価値観に触れることで世界に視野を向けやすくなるでしょう。
VUCA時代を迎えている子どもにおすすめの習い事
ここでは、VUCA時代を迎えている子どもにおすすめの習い事をご紹介します。
- 英会話
- プログラミング
- ボーイスカウト
VUCA時代を生き抜くために必要な力を養ってくれる習い事で、社会に出て役立つスキルを伸ばしていきましょう。また子どもの自己肯定感や自信を養うために、子ども自身が望む習い事に通うことも大切です。
英会話
VUCA時代ではグローバルな視野が求められます。他国の人たちとコミュニケーションを取ったりデータを活用したりするためには、英会話スキルが必要です。2022年現在、英語話者は約15億人といわれており、地球人口の約20%に上ります。
また現代スキルとして求められるコンピュータ技術は、画面表示や内部操作などで英語を取り扱うため、英語を取得していると非常に学びやすくなります。さらに英語を扱えるとキャリアアップのチャンスも増え、活躍の場をどんどん増やせるでしょう。英会話を含めた英語力は、将来の可能性を広げるためにぜひ身につけたいスキルなのです。
プログラミング
VUCA時代を迎える子どもにおすすめの習い事が、プログラミングです。プログラミングでは論理的思考力や想像力・創造力・コミュニケーション能力・問題解決能力などさまざまな能力が養えます。
どの業種においても、体系的に物事を考えるための論理的思考力は必須です。また変化の多いVUCA時代だからこそ、新しいサービスや需要を作り続ける創造力は重要なスキルといえるでしょう。VUCA時代時代に求められる能力を総合的に育めるプログラミングは、多くの教育機関から注目されています。
ボーイスカウト
ボーイスカウトでは、キャンプやハイキングなどのアウトドアアクティビティから、街頭募金やボランティアのような社会活動まで幅広い経験ができます。子ども時代から社会に触れることで、物事を広く見る視点や社会における自分の在り方などを学べるでしょう。
ボーイスカウトの利点は、遊びやアクティビティを通して楽しく能力を育めることです。子どもにとって「楽しい」は学習のための最適なスパイスになります。社会活動の中で養われた自立心や主体性などは、VUCA時代で生き抜くための心強いスキルとなるでしょう。
これからの時代に役立つスキルを身につけるなら『Wonder Code』
今回はVUCA時代の意味や特徴、VUCA時代を迎える子どもが身につけたいスキルなどをご紹介しました。何が起こるかわからないVUCA時代では、幅広い領域で総合的に活躍できる能力が求められます。
例えば英語力やコンピュータ技術などは、どの分野でも求められるスキルのひとつです。中でもプログラミングは、2020年度から小学校で必修化されたことで話題になりました。プログラミングで身につく能力は、専門的な技術面以外でもさまざまな職業で役立ちます。
『Wonder Code』では、これからの時代に求められる英会話とプログラミング技術を楽しく学べるメソッドを取り入れています。ぜひこの機会に、無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。