小学生の冬休みの宿題をどのように終わらせればよいかについて、頭を悩ませている保護者のみなさまも多いことでしょう。

ここでは、楽しいイベントも多い冬休みに、効率よく宿題をこなすためのポイントをわかりやすくお伝えします。子どもが無理なく宿題を終えるための役立つヒントになれば幸いです。

規則正しい生活で生活リズムを崩さないようにする

宿題に集中して取り組むためには、まず規則正しい生活を送り、万全な体調管理をすることが大切なポイントとなります。

学校が長期休みに入ると、決まった時間に通学する必要がある時期と比べて、どうしても起きる時間が遅くなってしまいやすいものです。

 

特に、冬休みの寒い朝には、布団から出ることを嫌がるという子どもも少なくないでしょう。

「学校がない」「休みだから」という理由で起床時間を遅らせたり、夜更かしをしたりしてしまうと、生活リズムが崩れてしまいます。

生活リズムの乱れから、体調を崩してしまうことがないように、まずは規則正しい生活を送る習慣を身につけるようにしてください。

 

規則正しい生活を送る上で気を配りたいのが、良質な睡眠をとれる環境をつくることです。

良質な睡眠は、記憶力や学習意欲の向上にもつながります。

適切な寝具を用意して冬の寒さ対策もしっかり行って、子どもが熟睡できるような睡眠環境を整えてあげるようにしましょう。

また、充分な休息を取ってリフレッシュすることも、学習効率を高める上でとても重要です。適度な休息で脳を活性化して、集中力や創造性を最大限発揮できるようになるでしょう。

「やるべきこと」と「やりたいこと」のリストアップ

冬休みが始まるにあたって、まず子どもに考えさせたいのが、休みの間に「やるべきこと」と「やりたいこと」についてです。

仕事に取り組むときにToDoリストを作るのと同じように、「やるべきこと」を紙に書き出す作業を行ってください。

同様に、「やるべきこと」だけでなく、「やりたいこと」もリストアップすることで、子どもたちはあれもやりたい、これもやりたいという風に感じ、冬休みを充実させたいという気持ちが高まるはずです。

 

そのため、「やりたいこと」についても、どんどんリストアップして、どんな冬休みを過ごすかというイメージを明確に描けるようにするとよいでしょう。

小学生になると、子どもは自分なりに考える力を身につけています。

保護者は、子どもが自分の力で「やるべきこと」と「やりたいこと」をリストアップする姿をあたたかく見守ってあげるように心がけてください。

自分で考えるのが難しそうな時には、考えるヒントを出してあげるといったサポートも大切です。

 

子どもによっては、「やりたいこと」ばかりを書いてしまうこともあるでしょう。

そういったときには、「やりたいこと」だけの冬休みでよいのか、を子どもに問いかけてみてください。「やるべきこと」に取り組んだ後に、「やりたいこと」をやった方がより楽しくなるということを理解してもらえれば、子どもが宿題に対してやる気を出してくれるはずです。

宿題の全体量を把握して無理のない計画表を立てる

冬休み中にきちんと宿題を終わらせるには、宿題の全体量を正確に把握しておくことが重要です。

学校から出された宿題を丁寧に確認して、それぞれの科目でどれぐらいの量の宿題があるかをチェックするようにしましょう。

宿題の量が把握できたら、冬休みの日数に合わせて、宿題を割り振って、計画表を立ててください。必ずしも均等割りにする必要はありません。

家にいて学習時間が確保できる日に多めに宿題をこなす、家族や友達と遊ぶ日には量を減らす、といった調整をしながら、計画表を作成しましょう。

場合によっては、急な用事や体調不良で宿題ができないこともあるため、そういった事態にも柔軟に対処できるように計画することも必要です。

 

一日のなかで宿題をする時間については、ある程度決めておいた方がスムーズに学習に取り組みやすいでしょう。

宿題におすすめの時間帯としては、朝食後の時間帯、昼食前の時間帯、夕食後の時間帯が挙げられます。

朝は、頭がすっきりしていて、集中力が高まっていることが多く、学習が効率よく行いやすい時間帯です。朝食でしっかり脳を活性化させた後は、特に学習に適した時間と言えます。

また、昼食ができるのを待っている時間に、簡単なドリルや漢字の書き取りを済ませると、時間を有効に使えます。

夕食後の時間帯に、ダイニングやリビングで宿題をすれば、保護者が近くでチェックができるため、子どもが安心して学習をしやすいでしょう。

テレビやスマホに誘惑されにくい環境をつくる

学習に適した環境が整っている学校と比べると、自宅には、学習の妨げとなる様々な誘惑があります。

テレビやスマホ、ゲームなどの誘惑があると、どうしても子どもが宿題に集中しづらくなってしまいます。子どもが宿題に集中して取り組めるように、静かで勉強がしやすい環境づくりを心掛けるようにしてください。

 

保護者だけでなく、兄弟姉妹も含めた家族全員で協力をして、学習に適した環境を整えてあげるようにしましょう。

テレビやパソコンが近くにあると、つい誘惑に駆られて、遊びたいと思ってしまうこともあるため、勉強に不要な電子機器の電源をオフにする、テレビなどを置いていない部屋に移動して勉強する、といった工夫をしてください。

一緒に本を読む、飲み物を出してあげるといった気づかいをすれば、子どもにもその気づかいが伝わるはずです。家族の話し声が気になってしまうこともあるので、その点にも十分に配慮してくださいね。

 

家族が見守ってくれている、協力してくれているということを感じられると、それがプラスに働いて、安心して学習に取り組みやすくなるでしょう。

「勉強をしなさい」と単に言葉で伝えるよりも、やる気を伸ばすために適した環境づくりが大切であるということをしっかり認識することが大切です。

進捗状況を可視化して達成感を味わえるようにする

小学生の場合、どれぐらい宿題が進んでいるか、宿題の残りの量がどれだけあるかが分からないと、学習に対する意欲が低下してしまうこともあります。

進捗状況がはっきりと分かるように、可視化することを心がけてください。

 

可視化するための方法としては、宿題の計画表やスケジュール表を大きく紙に書いて、パッと目に付く見やすい位置に掲示する方法があります。

学習机の前に貼っておくと、学習効率が上がりやすいでしょう。学校から配布された計画表がある場合は、その計画表を利用するのも一つの手です。

また、宿題のTo Do Listを作り、宿題が終わったらチェックを付ける方法もあります。

チェックマークを記すのではなく、シールを貼ったり、スタンプを押したりするようにすると、達成感を味わいやすくなります。子どもが好きなキャラクターのシールやスタンプを用意するという工夫をすれば、シールやスタンプの獲得を目標にして、早めに宿題を終わらせようという気持ちになる子どももいるでしょう。

 

また、すごろく形式のスケジュール表を作って、宿題のページ数が終わるたびに1マス進めるといったルールにする方法もおすすめです。子どもが喜ぶちょっとしたアイディアを取り入れることで、冬休みの宿題を効率よく終わらせてください。

宿題ができたご褒美を用意してモチベーションアップ

学習に対するモチベーションを高めるには、ちょっとしたご褒美を用意することも検討しましょう。

子どもに安易に金銭や物品を与え過ぎてしまうことはよくありませんが、適度なご褒美は、子どもの健全な成長にとっても不可欠なものです。

 

子どもが「やりたいこと」としてリストアップした内容をご褒美として用意してあげると、やるべきことをやったら、やりたいことも実現するというプラス思考を養うことができます。

友達とのお泊まり会を実施する、家族でライトアップを見に行く、といった学校がある期間にはなかなか実現できないような冬休みならではの楽しみをご褒美にするとよいでしょう。

年末年始は親戚と集まる機会も多い時期なので、祖父母やいとこと楽しい思い出が作れるような計画を立てるのもおすすめです。

 

最終目標を達成した時に限らず、中間目標を達成した時にもご褒美を用意しておくと、学習に対するモチベーションを維持しやすくなります。年末までに宿題が半分終わったら、年始に初売りに出掛けてお買い物をするといったご褒美を用意するとよいでしょう。

冬休みの宿題は環境づくりが大切!

冬休みの宿題を効率よく終わらせるには、いくつかのポイントがあります。

まずは、生活リズムを整えて体調管理をすることを徹底してください。

具体的に宿題に取り組む上では、宿題の全体量をきちんと把握した上で、無理のない計画を立てて宿題を行うのがおすすめです。静かで学習がしやすい環境づくりを心がけることも大切です。

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