子どもには、挑戦や成功を通して達成感を得てほしい!

日々の生活のなかで、子どもはさまざまな困難に直面します。勉強・スポーツ・人間関係……。大人にとっては小さなトラブルでも、社会経験や知識が少ない子どもにとっては、大きなストレスに苛まれてしまう場合があります。

しかしすべての子どもには、困難を乗り越える底力が秘められているものです。自分なりに解決方法を考え、実行に移し、挫折や失敗を繰り返しながら目標を達成することで、大きな達成感や自己成長を得られます。

達成感は、子どもの精神的成長には欠かせない要素です。今回は、達成感の意味や、子どもが達成感を得る方法などをご紹介します。子どもが達成感を通して自分の能力を肯定的に評価するために、保護者として可能な限りサポートしていきましょう。

「達成感を感じる・達成感を得る」の意味とは

達成感とは、物事を成し遂げたときに得られる満足感や高揚感を指します。大きな達成感を得るためには相応の時間や努力が必要であり、ゴールまでのプロセスで感じていた負荷が高いほど達成感も大きなものになります。

また細かい指摘ではありますが「達成感を感じる」は「~感」と「感じる」で二重表現になってしまうため、日本語としては美しくありません。正しい表現としては、達成感を得る・覚える・抱くなどが挙げられます。

子どもが達成感を得るメリット

ここでは、子どもが達成感を得るメリットについてご紹介します。達成感は、努力や苦労が報われたときに得られるポジティブな感情です。達成感を得る度に、自分に自信が持てるようになります。メリットを把握し、子ども教育やコミュニケーションにつなげていきましょう。

自己肯定感が上がる

子どもが達成感を得られると、自己肯定感が上がります。自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚です。他人と比較せず、自分自身が「今の自分」を認め、尊重する感覚を指します。

達成感を得るためには、一定以上の努力が必要です。目標を達成した後には、今まで諦めずにコツコツと努力を積み重ねてこれた自分に対して、肯定的な評価を与えられます。ハードルが高い目標であるほど自分に価値を感じられ、今まで以上に自分を信頼できるでしょう。

物事へのモチベーションが上がる

達成感は、モチベーションの向上にも影響します。達成感を得ると、過去の自分と比べて今の自分のほうが成長していると感じられます。その結果、「昔はできなかったことにも挑戦してみよう」「次はもっとハードルが高いことにチャレンジしてみよう」と思いやすくなるでしょう。

達成感により得られる自己肯定感は、喜びやうれしさなどのポジティブな感情に変換されます。明るい感情は、人を動かすための原動力です。未来に希望が抱けるようになり、次の挑戦へのやる気・モチベーションが湧いてくるのです。

計画力や実行力が上がる

達成感を得られると、次の挑戦のために必要な計画力・実行力が上がります。最終的に目標を達成したときでも、プロセスを振り返ると「すべてが完璧だった」とはなかなかいえないものです。努力が報われたからこそ、反省点や課題を次回に生かそうとするモチベーションにつながります。

前回よりもさらに緻密にスケジュールを練ったり、反省点を反映させたプランを組んだりすることで、実行に結びつきやすい計画になるのです。「頑張れば努力は実る」と実体験を通して思えると、次の行動への腰も軽くなるでしょう。

自己成長につながり、自分の新しい可能性について考えられる

達成感や目標達成に至るまでのプロセスは、自分の新しい可能性について考えるきっかけになります。人間には無限ともいえる可能性が秘められていますが、きっかけが訪れなければ能力を開花させられません。未知の能力は自分の内側に秘められたまま、どんどん時間だけが過ぎてしまいます。

達成感を抱くと「自分の可能性の限界はまだまだこんなものではない」と思えます。自分の内面まで視野が広がり、まだ見ぬ自分の可能性を考えられるようになるでしょう。今まで「自分には無理だろう」と思っていた内容でも、実現の可能性を前提として考えられるのです。

子どもが達成感を得る具体的な方法3選

ここでは、子どもが達成感を得るために試したい具体的な方法をご紹介します。達成感は子どもに自信や勇気を与えてくれ、人生をより自分らしく歩むための力になります。達成感を得るために必要な努力を楽しくできるよう、家庭でサポートしていきましょう。

目的や日程を定量化し、曖昧さをなくす

子どもが達成感を得るためには、目標や日程を定量化し、曖昧さをなくすことが大切です。定量化とは、物事を数値化して明確に表現することです。達成感のためにはゴールやプロセスを曖昧にせずに「どのようなゴールに向かっていつまでに何をすればいいのか」をしっかりと理解しましょう。

たとえば「〇月までに〇ページ以上の本を〇冊読み切る」や「〇歳になるまでに〇つの作品を作り終える」なども定量的な目標です。明確なゴールが決まると、逆算的にプロセスを考えやすくなります。目標がはっきりしているほど、やり終えたときの自己成長に実感が湧いてくるでしょう。

一日の成果や反省を日記に記し、振り返れる状態にする

達成感を得るためには、成果や反省を次回につなげる意識が求められます。自分が何をすればいいのかを理解・実行するために、一日のプロセスを日記に記す習慣を身につけましょう。いつでも過去を振り返られる状態にすることで、努力の内容に一貫性が生まれます。

進展がなかった日にこそ、工夫や息抜きを取り入れる

長期間努力し続けていると、停滞期がやってくるものです。頑張っても報われない日々が続くと、心が挫けてしまいそうになりますよね。進展がなかった日にこそ、工夫や息抜きを取り入れる習慣が求められます。

体や心のリフレッシュも、努力を継続するために必要な要素です。結果が出ないときにはがむしゃらに頑張ることが大切な場合もありますが、冷静さや心身の余裕を取り戻す期間も同様に大切なものです。物事を達成するためには、余裕のある心身から生まれる視野の広さが必要になります。

なかなか達成感を得られないときは、目標設定を見直そう

なかなか達成感を得られない日々が続いたときには、目標設定を見直してみましょう。ハードルを高くして頑張ることは大切ですが、遠すぎる目標はモチベーション低下の原因になります。いつまでも努力が報われない日々を過ごすと、自尊心も失われて心がつらくなってしまうものです。

最終的な目標を変えるだけではなく、過程に小さな目標をいくつも設定してみましょう。低いハードルを多く乗り越えることで、定期的に自己成長を実感できます。積み重なった自信は自分を信じる心につながり、大きな目標を達成するための力になってくれるでしょう。

達成感や充実感を得られる習い事なら『Wonder Code』

今回は、達成感の意味や子どもが達成感を得る方法をご紹介しました。

学校と家庭が社会の大半になる子どもにとって、達成感を得るための身近な対象は勉強やスポーツです。とくに勉強は、テストの点数や成績表などで成果が定量化されるため、自己成長や達成感が得やすい傾向にあります。

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