子どもの「ITって何?」に答えられない…

IT社会・IT世代・ITツール・IT教育……。デジタル技術が発展し続ける現代社会では、私たちの生活とITは切っても切れない関係です。ビジネスはもちろん、娯楽やコミュニケーション、インフラなどでもIT技術による恩恵を受けています。

しかし「ITって何?」と聞かれて即答できる人は、少ないのではないでしょうか。日常的にITの存在を感じながらも、あらためて言語化しようとすると難しいものですよね。保護者がITについて理解すれば、子どもの教育にポジティブな影響を与えるでしょう。

今回は、ITの意味や定義、子ども時代からITに触れておきたい理由などをご紹介します。子どもがITを身近に感じることで、将来の可能性はどんどん広がっていきます。ITのさらなる発展を視野に入れながら、ITとは何かを子どもに教えられる知識を身につけていきましょう。

【簡単に解説】ITとはなんの略?意味や定義

IT(Information Technology)とは、日本語に訳すと「情報技術」という意味です。情報技術とは、情報を取得・加工・保存・伝送するための化学技術を指します。なかでも、コンピューターやインターネットなどを使った技術全般を表す言葉です。

そのため「IT技術」という言葉は厳密にいうと重言になります。しかし現在は、コンピューターやインターネットにかかわる技術全般をIT技術と呼ぶ風潮が広まっているため、一般的には問題なく扱えるでしょう。

ITには、スマートフォンやオンラインサービス全般も含まれます。今ご覧になっているサイトも、使用しているデバイスも、すべてITによる産物です。

現代の私たちの生活は、ITがなくてはほぼ成り立ちません。仕事・医療・娯楽・自己発信・コミュニケーション・教育・インフラ・福祉・物流、あらゆる社会の要素とITは密接に関連しているのです。

子ども時代からITに触れておきたい理由

ここでは、子ども時代からITに触れておきたい理由について解説します。令和に生きている子どもは、物心がついた頃からIT技術やITデバイスが身近にあります。ITを正しく活用する技術を身につけることで、子どもたちの未来はさらに明るいものになっていくでしょう。

デジタル時代への適応力が磨かれる

子ども時代からITに触れることは、デジタル時代への適応力につながります。昨今では、非デジタル領域の業種でも積極的にデジタルツールを導入中です。顧客管理や資産管理、資料作成、サービス開発、戦略の策定など、ビジネスにおける多くのシーンでITは欠かせません。

子どもの頃からITに対する苦手意識を払拭できると、社会に出たあとスムーズにIT技術に触れられます。何より、デジタル化・グローバル化が進む社会で活躍するためには、最低限のITスキルや知識は必須の能力だといえるでしょう。

職業選択の幅が広がる

子ども時代からITに慣れることで、職業選択の幅が広がります。ITツール自体はあらゆる職業で利用する可能性がありますが、なかでもIT技術に特化した職業は今後の需要が高まっていくと考えられます。

たとえば、システムエンジニアやプログラマーなどのエンジニア職が代表的です。今後のIT技術はさらに進化し需要も広まっていくと予想されるため、ITを管理・開発・提供する技術を持つ職業の未来は明るいといえるでしょう。

創造力が発揮され、自分らしさを獲得できる

子どもがIT技術を学ぶと、柔軟な創造力が養われます。創造力とは、従来の常識やスキルなどに捉われず、新しいアイデアやサービスを創りあげる力です。ITは社会の不便や課題を解決に導くポテンシャルを秘めていますが、実際に活用するための方法は人間に委ねられています。

大人と比べて感性が豊かで先入観にも捉われていない子どもがITを扱うことで、自由な発想力や想像力が反映されます。ITを用いた自己表現やクリエイティブな活動のプロセスを通して、より明確な自分らしさを獲得できるでしょう。

世界中でIT化が進行中。子どもの未来を広げよう

現代は、あらゆるサービスやビジネスのIT化が進行しています。情報技術は私たちの生活のあらゆる側面に浸透しており、子どもたちがテクノロジーに対する理解を身につけることは将来的な競争力につながるのです。

また情報化によってトレンドやニーズがどんどん変化する中で、ITを用いた的確な情報収集は欠かせません。デジタル化する社会ではビジネスにおけるフットワークが重要視されており、アナログスタイルから抜け出せない企業は淘汰される傾向にあります。

さらにITは、自分のアイデアを実現して新しい価値を創造するためのツールでもあります。将来的に社会にイノベーションを起こせる人材になるためには、ITスキルを身につけるプロセスは避けて通れないでしょう。

学校のIT教育の現状は?

現在の日本の教育ではIT化が進められています。具体的な政策としては、教育用コンピューターの導入やデジタル教科書の導入、学内のインターネット環境の整備などが代表的です。

しかし現状として、施設やデジタル環境の全体的な普及率はあまり増加しておらず、施設によって進捗に差が生じています。大きな理由は2つあります。予算の問題と教員のITへの理解度の問題です。

子どもがITについて深く学ぶためには、学校だけではなく家庭での教育や習いごとの導入が推奨されます。子どもが楽しくITと触れ合える方法について、家族で考える機会を設けてみましょう。

子どもとITの距離感を縮める5つの方法

ここでは、子どもとITの距離感を縮める方法を5つご紹介します。子どもにとって、知的好奇心やワクワク感は最高の学習材料です。子どもの「楽しい」「おもしろい」という気持ちを引き出しつつ、将来的に役立つITスキルを養いましょう。

遊びやクリエイティブを通して、デジタルデバイスに慣れさせる

子どもとITの距離を縮めるためには、ITにポジティブなイメージを持ってもらうことが大切です。ITを用いた遊びやクリエイティブを通して、楽しくデジタルデバイスに慣れてもらいましょう。オンラインコミュニケーションを用いずに遊べるゲームでも構いません。

お絵描きソフトで好きな絵を描いたり、シンプルなDTMで作曲したりするなど、IT技術を介した自己表現を学ぶことでITがどんどん身近になります。パソコンやタブレットの設定を自分好みにカスタマイズしてもらう方法もおすすめです。

調べごとや学習をオンラインベースで行う

子どもの調べごとや学習は、オンラインベースで行いましょう。子どもに質問されてもすぐには回答せず「〇〇をやる方法って調べてみてごらん」や「今聞いたことをそのままパソコンに入力してごらん」などサポートするのがおすすめです。

動画・ブログ・SNSの投稿・ニュースなど、インターネット上に存在する数々の情報を自分で集めてもらいましょう。IT社会において、リサーチ力は重要なスキルです。日常的なリサーチや試行錯誤を通して、ITを上手に使いこなす能力を養いましょう。

プログラミングの学習を始める

子どもにITを身近に感じてもらうために、特におすすめの習いごとがプログラミングです。プログラミングでは、コードと呼ばれる「コンピューターに命令するためのデータ」を使いながら、思い通りに動作させるためのプロセスや技術を学びます。

子ども向けのプログラミング教室ではアニメーションやゲームなどを取り入れており、楽しみながらの学習が可能です。プログラミングで身につく論理的思考力や問題解決力は、あらゆる職業で役立つ能力であるため子どもの将来につながります。

ITにかかわる質問環境を用意する

子どもがITに触れる際は、ITに関する質問環境を用意することが大切です。たとえばプログラミングを学ぶ際は、学習過程でほぼ必ずエラーやバグに直面します。プロのエンジニアでさえも毎日のようにエラーと戦っており、その度にサイトや書籍で解決方法を検索します。

まだIT技術が身についていない子どもにとっては、解決方法をリサーチすることすら一苦労です。オンライン・オフラインにかかわらず、わからないことをいつでも質問・解決できる環境を整備しましょう。SNSの活用や匿名の質問掲示板なども一つの手段です。

デジタル技術を通して自己発信を行う

子どもにITを身近に感じてもらうためには、デジタル技術を通して自己発信しましょう。自己発信の例としては、ブログ・SNS・絵・音楽・動画・音声配信などが挙げられます。デジタルを介した自己発信ではITの楽しさを伝えられると同時に、インターネットリテラシーの教育ができる機会でもあります。

写真を含め自分のプライベートな情報を公開しないことや、自己発信することのリスクを伝えた上で、楽しみながら継続できる環境を整えましょう。特にブログやSNSは、スマートフォンだけで手軽に継続できるIT活動といえます。

楽しくIT技術を学ぶなら『Wonder Code』

今回は、ITの意味や子どもにITと触れてもらう方法などをご紹介しました。生まれたときからスマートフォンやパソコンが身近だった子どもにとって、ITはすでに生活の一部です。ただし、より深くITを理解するためには意識的な学習が求められます。

「遊びや学習以外にもITの用途がある」「自分たちの生活はITによって支えられている」と理解することで、ITとの距離感をさらに縮められるわけです。子どもの興味や関心に寄り添いながら、社会とITの関連性を伝えていきましょう。

Wonder Codeは、ロボットやプログラミングを通して楽しくITを学べる習いごとです。子どもの知的好奇心を刺激するメソッドを取り入れており、主体性のある学習をかなえます。

「子どもにITを身近に感じてもらいたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。