子どもの自主性を育てたい!保護者としてできることは?

子どもの将来の可能性を広げるためには、さまざまな能力が求められます。例えば、コミュニケーション能力や基本的な読解力は、あらゆる職業において必要になるスキルです。専門的な能力を伸ばすことも大切ですが、満遍なく使える汎用性の高い能力を伸ばすことも同じように大切です。

普段の生活の中で、「子どもがなかなか勉強してくれない」「自分で散らかしたおもちゃを片付けてくれない」などと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。自分に与えられた役割や、「やるべきこと」を自ら率先して行う能力は、自主性と呼ばれます。

自主性もコミュニケーション能力や読解力などと同様に、普遍的に必要になるスキルの一つです。今回は、子どもの自主性を育てるポイントをご紹介します。子どもの自主性を養い、自らの力で夢をつかめるような人物に育てていきましょう。

自主性と主体性の違いとは

自主性と似た言葉として、主体性が挙げられます。子どもの自主性を養う方法の前に、まず自主性とは何かや、主体性との意味の違いについて学びましょう。

自主性とは、あらかじめ決められているルールや責務を自ら率先して行う性質を指します。子どもの場合は、勉強・部屋の片づけ・おうちのお手伝いなどを積極的にすることが代表的な例です。自主性が高い子どもは、保護者の指示を受ける前に行動に起こせるため、お互いにストレスがない状態をキープできるでしょう。

対して主体性とは、自らの判断に基づいた上で、自分の責任のもとで行動できる性質です。夢や目標に向かって歩み出す力や、新しいことを創造する力などは主体性の高さに影響を受けます。

自主性も主体性も、行動力や自発的な心が必要なことは同じです。自主性が高いことで主体性のサポートになり、主体性があれば自然に自主性も湧いてきます。

今回の記事ではおもに自主性について解説していきますが、子どもの可能性を広げるためには、どちらも欠けてはいけない能力であることを覚えておきましょう。

子どもに自主性が求められる3つの要因

ここでは、子どもに自主性が求められる要因を3つご紹介します。子どもにとっての自主性とは、規則正しく生活するためだけのものではなく、自らの精神力を高めるための力でもあります。自主性が求められる理由を学び、教育に役立てていきましょう。

自己主張をする習慣が身につく

子どもに自主性が養われると、自己主張をする習慣が身につきます。自主性が高い子どもは周りの指示を待って行動する機会が減るため、物事を改善するための方法を自ら考えます。すると、自分の責務に対しての意識も高まっていくでしょう。

「自分は〇〇をしなくてはいけない」「そのための方法を考えなくてはいけない」と意識できると、自らの立ち位置に対するアイデンティティが高まります。自分らしさを獲得していく過程で、自分の価値観や考え方がより確固たるものになっていくのです。

自分を律する習慣が身につく

自主性が高い子どもは、自分を律する習慣を身につけられます。例えばゲームや漫画を楽しんでいても、宿題をしなければいけない時間になったら、娯楽をストップできるような精神力を養えるでしょう。

自分を律する能力は、成長するとともにどんどん必要になるものです。例えば受験期間においては、周りの子が遊んでいても「自分は流されずに頑張ろう」と思える意志の強さが必要でしょう。誘惑を断ち切りやるべきことをやり切る精神力は、子ども自身のストレス防止につながります。

時代の変化の中で、従来よりも自分で考える力が重要視されている

自主性は、AIやITが発達している現代で、さらに求められる力になってきています。多くの企業や業界でAIが取り入れられている現代社会では、いわれたことしかできない人材や、いわれるまでやるべきことに気づけない人材はどんどん淘汰されていくでしょう。なぜなら、指示を待ち続けているような人材は、プログラムを組むだけで自動でやるべきことを認識して動くロボットと変わらないからです。

また、情報化社会ではニーズやトレンドが高速で変化するため、自らの役割を理解した上で率先して動ける人材が重宝されます。これからの時代、自主性の高さは社会人の必須スキルになると考えられます。

自主性が高い子どもの特徴

自主性が高い子どもには、小学生の頃から周りとの違いが現れるものです。ここでは、自主性が高い子どもの特徴を3つご紹介します。子どもの特性や性格と照らし合わせながら、今後の教育方針の決定に役立てていきましょう。

行動力があり、自ら率先して自己主張できる

自主性が高い子どもには行動力があり、自ら率先して自己主張できる力を持っています。やらなければいけないことがあるのに、「面倒臭くて動きたくない」「明日でいいや」などと思ってしまうことがありますよね。

このような怠惰な自分を変えられる能力の一つが自主性です。「面倒臭い」と思っても「やらなくてはいけない」という気持ちのほうが強いため、行動に移せる気力があります。さらに、行動の中で自分らしさを獲得できるため、自己主張もしやすくなっていくでしょう。

自分で目標を立てて計画的に行動できる

自主性が高い子どもは、自分で目標を立てて計画的に行動できる力を持っています。人間が計画を立てるためには、まず目標やゴールが必要です。自主性が高い子どもは自分のやるべきことを理解しているため、既にゴールを認識できている状態なのです。

ゴールから逆算することで、今から自分がどのように行動するべきかを考えられます。自主性と計画性は別の能力であるため、ときには無理のある計画を立ててしまうかもしれませんが、失敗を経験に変えながら少しずつ現実的な目標が立てられるようになっていくでしょう。

感情のコントロールが得意

自主性が高い子どもは、感情のコントロールが得意な傾向にあります。自分を律する精神力を持っているため、喜怒哀楽に振り回されずにやるべきことに向き合えます。どんなにイライラしているときでも、自分の責務を見失うことがありません。感情のコントロールは人間関係の構築も円滑にし、子どもの豊かな人生にもつながっていくでしょう。

ただし、自主性が高いゆえに、自分の気持ちを抑え込みすぎてストレスを抱えてしまう可能性もあります。子どもが真面目に行動してくれているときこそ、保護者は子どもの状態を観察してあげたいものです。

子どもの自主性を育てるための接し方

ここでは、子どもの自主性を育てるために取り入れたいポイント・接し方をご紹介します。子どもにとって、自らの行動を任せられることは自信につながります。しかし子どもによっては、突然突き放されたかのように感じてしまうかもしれません。子どもの状態を観察しながら、自然な接し方を心がけてくださいね。

子どもの不安に寄り添い、突き放さない

子どもの自主性を養うためには、子どもの不安に寄り添うことが大切です。子どもは不安を感じていると、自分の判断や言動に自信を持ちにくくなり、周りからの指示を待つようになります。指示通りに動いていれば、もし叱られたとしても「自分で選択したわけではない」と心を守れるためです。

自主性は、高い自己肯定感から生まれます。自分で考えて判断し、選択できる心の余裕があってこそ芽ばえる能力だといえるでしょう。自主性を促すためには子どもに味方であることを伝えて、居心地のよい環境をつくっていくことが求められます。

子どもの自由な意思や感情を尊重する

子どもの自主性を育てるためには、自分らしく安心して生活できる環境が必要です。「自分が思ったように行動していいんだ」と思えると自信につながり、自主性に基づく行動力が養われます。そのためには、子どもの自由な意志や感情を尊重することが大切です。

子どもの悲しみやイライラに寄り添い、本音を引き出すようなコミュニケーションを心がけましょう。保護者の心に余裕がないと、つい自分の感情を子どもにぶつけてしまいがちです。子どもの自主性を育てるためにも、保護者も定期的にリフレッシュする時間を取り入れてくださいね。

失敗した理由を一緒に考える

失敗した理由を子どもと一緒に考えることで、自主性が養われていきます。例えば、子どもが自主的に部屋を片付けようとしたとき、整理するつもりが余計に散らかしてしまうことがあるでしょう。失敗を失敗のままで終わらせてしまうと、子どもは「どうせ汚れるなら頑張る必要がない」などのように考え、次回のアクションを諦めてしまう可能性があります。

そこで、なぜ失敗をしたのかや、どうすれば短時間で綺麗に掃除できるようになるのかなど、次につながる反省点を親子で共有していきましょう。子どもの行動を肯定的に捉えることで、「次は〇〇してみよう」と思える自主性につながります。

子どもに計画を立ててもらう

子どもの自主性を養うためには、子ども自身にさまざまな計画を立ててもらうとよいでしょう。例えば、一日の中で「学校・宿題・遊び」を時間分けし、スケジュールを組んでもらう方法がおすすめです。

自分で無理のない計画を立てることで、規定の時間になると次の行動に移りやすくなります。保護者に決められたルールだと面倒臭がってしまう場合でも、自分で決めたルールであれば守れる子も多いものです。自立心は自主性につながり、自分に自信を持つためのプロセスにもなるでしょう。

子どもの自主性を養う習い事なら『Wonder Code』

今回は、自主性とは何かや、自主性が高い子どもの特徴・子どもの自主性を養うポイントなどをご紹介しました。

子どもの自主性の高さは、学習の姿勢にもつながります。自ら率先して勉強をする子どもは学習効果が高い傾向にあり、勉強に対するストレスも軽減できるでしょう。また、学習に対する自主性を養うためには、勉強自体に面白さを感じてもらうことも大切です。

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