創造力は現代のビジネスシーンに求められている力です。創造力を高めることで幅広い視野が身に付き、世の中の需要に応えられる能力が身につきます。今回は、想像力とは何かや、子どもの創造力を養うトレーニング方法などをご紹介します。親子で一緒に楽しめるトレーニングを通して、子どもの自由な創造力をさらに育んでいきましょう。
【この記事の目次】
創造力の意味とは?想像力との違い
「創造力」とは、新しいものを作り出す力です。創造力が当てはまる対象は広く、身近な例では絵や工作のような芸術作品を生み出すことが当てはまります。しかし、今の時代に求められている創造力は、芸術的な意味とはやや異なるものです。
例えば、ビジネスシーンにおける創造力とは、自分が持っている知識や経験から新しい価値を生み出す力を指します。言い方を変えれば、新しい需要を生み出す力です。自分が世の中に何を求められているのかを察知した上で、多くの人が価値を感じる商品やアイデアを閃き、作り出す能力だといえるでしょう。
なお、創造力と似た言葉に「想像力」がありますが、創造力と想像力は似て非なる力です。想像力とは、知識や経験、記憶などを用いて「現実には起こっていないが、起こり得る可能性があることを想像する力」になります。相手が何を求めているのかを考える力が想像力、実際に価値を生み出す力が創造力となりますので、それぞれの言葉の違いを理解しておき、使い分けられるようにしましょう。
価値観が多様化される世界では創造力を高めることが重要
社会で活躍するためには、創造力と想像力は同じように大切な要素です。
創造力だけが高くても相手が求める期待に応えられませんし、想像力だけが高くても、実際に創作する力がなければ応えられないでしょう。二つの力を同時に高めることで、社会で活躍できる総合的な能力を手に入れられます。
日々多くの情報が行き交う現代社会では、ビジネスにおける絶対的な正解はないといっても過言ではありません。価値観が多様化される世界で解答がない課題に取り組むために、0から1を生み出し続ける創造力が重要な能力となっているのです。
創造力を鍛えるメリットとは?
ここでは、創造力を鍛えることにより得られるメリットについてご紹介します。創造力はビジネスシーンだけではなく、人間関係や学業などさまざまなシーンで役立ちます。まずは保護者が創造力のメリットを理解し、子どもの学習へとつなげていきましょう。
知識や経験を元に新しい発想を得られる
創造力を鍛えることで、知識や経験を元にして新しい発想を得られます。創造力は0から1を生み出す力ですが、発想や創造の材料となる知識・経験がなければ何も生み出すことはできません。
例えば目の前に玉ねぎやにんじんがあっても、料理に関しての知識がなければ玉ねぎやにんじんを使ったメニューを生み出すことはできず、生のまま食べることになってしまいますよね。
「炒める」や「茹でる」「味をつける」という知識や経験などがあることで、カレーや煮物などの料理を創造できるのです。このように、知識・経験と創造力を掛け合わせれば、まったく新しいものや発想などを生み出すことが可能となります。
自分らしさをさまざまな方法で表現できる
創造力を鍛えると、自分らしさをさまざまな方法で表現できるようになります。人はそれぞれ、性格や得意・不得意があるものです。自分の気持ちを最も伝えやすい方法として言葉を選ぶ人もいれば、音楽やポエム、絵画などを選ぶ人もいるでしょう。
創造力で何かを生み出す力を養えば、自己表現の方法が増え、自分にとって最善の方法で気持ちを伝えられるようになります。表現の幅が広がることでコミュニケーション能力も向上するため、円滑な人間関係を築きやすくもなるでしょう。
問題や課題を解決する能力を養える
創造力を養えば、物事をさまざまな角度から見る力がつき、問題や課題を解決するための発想力が磨かれます。
社会に出ると、仕事や人間関係に限らずさまざまな問題に直面するものです。しかし、創造力が足りない状態では「過去に乗り越えた方法」しか用いることができません。問題の質や原因は一つひとつ違い、最善の解決方法も異なるため、創造力をもって問題や課題に取り組む必要があるのです。
人生におけるあらゆる問題を解決しやすくするためにも、子どものころから創造力を養っておくべきでしょう。
子どもの「好き!」や「楽しい!」を尊重しよう
子どもの創造力を養うために保護者が優先的に考えたいのが、子ども自身のモチベーションを維持することです。子どもにとって「好き」や「楽しい」というポジティブな感情は、何よりも大きなモチベーションになります。
大人でも、興味のないことや嫌いなことを学ぶのはつらいものですよね。大人はキャリアアップやスキルアップなどの目的を心の支えにして、苦しい学習に励める場合もありますが、子どもにとって苦しい学習はストレスにしかならないものです。「将来のため」と大人に言われても、遠い未来の話のように感じられてなかなかモチベーションにつながらないでしょう。
学習意欲が低いままだと成果につながりづらく、子どもにとっても保護者にとってもネガティブな結果になってしまいます。子どもの創造力を鍛えるためには、子どもが「もっと学びたい」と思えるような環境を用意することが大切なのです。
例えば、子どもが好きなゲームや漫画を取り入れて学習したり、遊びながら学べるアプリを導入したりする方法がおすすめです。ほかにも、YouTubeが好きな子どもに、アートやデザインなどのクリエイティブ系のチャンネルを勧める方法も効果的でしょう。
子どもの創造力を高めるトレーニング方法
ここでは、子どもの創造力を高めるために取り入れたいトレーニング方法を5つご紹介します。創造力は、訓練次第でどんどん高められるものです。子どもの本来のポテンシャルを引き出せるよう、生活や遊びに新しい習慣を取り入れてみましょう。
クリエイティブな遊びを取り入れる
子どもの創造力を高めるためには、クリエイティブな遊びを取り入れることをおすすめします。例えば、絵画・積み木・粘土・工作・砂遊びなど、自由な発想で作品を作れるような遊びで創造力を発揮させましょう。
子どもが何を作ればいいのかがわからずに困っていたら、「好きな食べ物を書いてみよう」や「好きな動物を作ってみよう」のように手助けしてあげます。保護者は手を出さずサポートのみに努め、子どもが自分で作る姿を見守ってあげることが大切です。
ジャンルを問わずさまざまな経験をする
創造力とは、知識や経験、記憶を活用して新しい発想を生み出す力です。その力を養うためには、子どもはジャンルを問わずにさまざまな経験をする必要があります。子どもが興味を持っている分野はもちろん、未知の分野でも積極的に体験させていきましょう。
経験や知識が足りていないと、自分が知っていることや体験したことがある出来事からしか創造できなくなるものです。創造力の幅を広げるために、習い事やお出かけなどの体験を増やしてみるといいでしょう。
家庭と学校以外のコミュニティを作る
子どもの創造力を高めるためには、家庭と学校以外のコミュニティを作ることをおすすめします。中学生や高校生になると、部活やアルバイトなどで交友関係が広がることもありますが、小学生や幼稚園の子どもにとっては家と学校(幼稚園や保育園)が人間関係のすべてだといえます。
親や学校の先生、クラスメイトの価値観のみと触れ合っているだけでは、なかなか創造力は広がりません。例えばボランティア活動や習い事、スポーツクラブなどに所属させ、子どもが幅広い価値観を得られる環境を提供するといいでしょう。
感情を言葉以外で表す遊びを取り入れる
創造力は、物事をさまざまな角度から見る力を養うことで鍛えられます。表現力の幅が広がると発想力も高まるため、感情を言葉以外で表す遊びを取り入れてみましょう。
例えば「嬉しいときのダンスを踊ってみて!」「悲しい気持ちのときの絵を描いてみよう」のように、子供の感情をアウトプットする方法を提供してあげる遊びがおすすめです。特にまだ子どもが幼く語彙力が低い時期は、言葉で無理やり自己表現してもらうよりも、クリエイティブな方法を用いるほうが本人も納得して取り組める場合があります。
プログラミング学習を始めてみる
創造力を鍛えるためにおすすめしたい習い事の一つが、プログラミング学習です。プログラミングはパソコンやタブレットと向き合って黙々と作業を行っているように見えますが、実は創造力を高める要素がたくさんあります。
サイトやロボットを思い通りに機能させるためには、コードを用いて正しく命令する必要があります。どのように命令すれば思い通りに動いてくれるのかを考える中で、新しい発想が生まれるのです。プログラミングでは自分で目的を設定してプロセスを考えるため、発想力に伴った創造力が鍛えられることでしょう。
親も子どもと一緒にトレーニングを楽しもう!
子どもの発想力を鍛えるためには、親も一緒にトレーニングを楽しむことが大切です。例えば絵や工作で遊ぶときも、子どもだけに自由に取り組ませるのではなく、保護者も隣で一緒に楽しみましょう。親の制作物や制作過程を見ることで、子どもが新しい着想を得るきっかけになります。
また、一人だとすぐに集中力が切れてしまう子どもでも、「親が見てくれている」と意識できれば取り組み方が変わるものです。親が背中を見せることで子どものモチベーションが上がる場合もあるでしょう。子どもの性格によっては一人のほうが集中できることもあるため、様子を見ながら過ごしやすい環境を提供してあげてくださいね。
創造力をグングン伸ばすなら『Wonder Code』
今回は、創造力とは何かや、子どもの創造力を鍛えるための方法などについてご紹介しました。子どもは大人と比べて、物事への先入観を持っていません。頭が柔軟な時期のうちに、自由に創造力を発揮する機会を与えてあげたいものです。
子どもの創造力を鍛えるためにはクリエイティブな習い事がおすすめですが、中でも注目度が高くなっているのがプログラミングです。プログラミングは創造力だけではなく、想像力や発想力、論理的思考力なども鍛えられます。
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