子どもには、自分に自信を持って生きてほしい…

人生は、チャレンジと失敗・改善の繰り返しです。勉強でもスポーツでも、最初から何でもこなせる人はほとんどいません。最初はうまくできないことでも努力を繰り返すなかで少しずつ成長し、自信につながっていきます。

しかし自分に自信がないと、最初から努力することを諦めてしまいがち。「どうせ自分にはできない」「努力しても無駄になる」と思い込み、成長の幅を狭めてしまうのです。子どもが自信を持つことは、将来の可能性の拡大につながります。

今回は、子どもが自信を持つことのメリットや、子どもに自信をつけてもらうための方法をご紹介します。成長するためには挑戦が必要であり、挑戦のためには自信が必要です。子どもの自信を養い、より豊かな人生を歩めるようサポートしていきましょう。

自信とは?意味や定義を解説

自信とは、自分の価値や能力を信じることです。自分自身を信頼する心そのものであり、自信がある人ほど自己価値を認識できます。

しかし、自信は単純な数値によって測れるものでなく、簡単に養われないのが難しいところ。主に経験や相対的な評価によって高める必要があります。

成功体験やポジティブな評価を繰り返すなかで、自己価値が高まり、少しずつ自信が育まれるのです。「自分は何かを成し遂げられる」と思うためには根本的な自信が必要であることを念頭に置いておきましょう。

自分に自信を持つことで得られるメリット

ここでは、自分に自信を持つことで得られるメリットをご紹介します。自信は物事の見方を変え、人生をより豊かにしてくれるものです。子どもの更なる成長につなげるためにも、自信を持つことが具体的にどんな影響を与えるのか知っておきましょう。

未知の分野にも臆さずに挑戦できる

自分に自信を持つことで、未知の分野にも臆さずに挑戦できます。初めての経験でも、自分に価値を感じていられる人は「自分ならきっとできる」「もし失敗しても勉強になる」とポジティブに捉えられるでしょう。

たとえ苦手分野だったとしても、自信があるからこそ堂々と振る舞えます。自信がある人は、成功を信じているとは限りません。失敗する可能性を加味しながら、「どんな結果であっても前向きに捉えよう」と思っているのです。

精神的に余裕が生まれ、視野が広まる

自分に自信が持てるようになると、精神的に余裕が生まれます。自分と周りを比べにくくなるため、コンプレックスに悩まされる機会も減るでしょう。

一方で自信がない人は、周りと比べながら相対的に自分が優れている部分を探そうとします。人間関係を勝敗や上下でばかり見るようになり、精神的に余裕がなくなってしまうのです。

自分に自信を持てていれば、周りと比べずにありのままの自分でいられます。心の余裕は、周囲への優しさや他者の価値観を受け入れるリソースも与えてくれるでしょう。

失敗や挫折を引きずらず、気持ちを切り替えられる

自分に自信を持っている人は、失敗や挫折を引きずりません。ネガティブなことが起こってもすぐに気持ちを切り替え、次の行動につなげていきます。過去のことでいちいち悩む時間をもったいなく感じており、楽しいことやワクワクすることを求めています。

「あのときこうしていればよかった」と悔やんでいると、どんどん自信や自尊心が失われてしまいますよね。自信がある人は「自信を持てている自分」にも価値を感じています。より自信が持てるほうや自己価値を感じるほうに向かうことで、ネガティブな過去にとらわれすぎなくなるでしょう。

周りの意見や批判に流されにくくなる

自分に自信がある人は、周りの意見や批判に流されにくい傾向にあります。自分のなかに確固たる判断基準や価値観を持っているため、周囲の意見に簡単に影響されることはありません。その反面、周りの意見を受け入れにくい頑固な一面もあります。

融通が利かない性質は短所になる場合もありますが、価値観の軸を持っている人には味方や同志も集まりやすくなります。特に、陰口や批判に屈しない心の強さは大きな長所です。周りからの評価を気にせずに、自分が「良い」と思ったものを信じ抜ける力を持っているといえます。

子どもが自信を持てないと、将来どうなる?

ここでは、子どもが自分に自信を持てないことによるデメリットをご紹介します。性格が明るく社交的だからといって、自信を持てているとは限りません。デメリットを分析したうえで、子どもの様子や性格を観察・分析しつつ、自信の獲得につなげていきましょう。

失敗を極端に恐れ、挑戦しなくなる

子どもが自分に自信を持てないと、失敗を極端に恐れるようになってしまいます。自信がある子どもにとって、失敗は成功の種です。しかし自信がない子どもにとっては、失敗は自己評価の落ち込みと直結してしまうのです。

失敗した自分の姿を想像し「自己評価を下げたり自信を失ったりするリスクを負うのであれば、最初から挑戦したくない」と思うことに。その結果、人生経験の幅が狭まり視野も狭くなり、自分と周りをついつい比べるようになることもあるでしょう。

批判を恐れ、意見や感情をアピールしにくくなる

自分に自信を持てない子どもは、批判を恐れる傾向があります。自分の意見を伝えるよりも、周囲からどう思われるかばかりを気にしてしまうためです。その結果、空気を読み、周りが求める答えを模索してしまいます。

批判に対して必要以上に敏感に反応するようになり、少し反対されるだけで「嫌われてしまったかもしれない」「変な人だと思われたかもしれない」と不安を抱き、自信を失うことも。自分らしく生きることよりも、嫌われないことを重要視した不健全なコミュニケーションを選んでしまうでしょう。

周りの意見に流され、納得感のない人生を歩んでしまう

自分よりも周りの意見を尊重した人生では、納得感が生まれません。すべての人間は幸せを感じるために生きていますが、幸せの形は人それぞれ違います。大切なのは、自分の判断基準で物事を考えることです。自分が「幸せだ」と思えるのであれば、そこに他者の価値観を取り入れる必要はありません。

しかし、自分に自信がないと、周りの意見に流されやすくなります。「自分にとっての幸せ」ではなく「周りや世の中にとっての幸せ」を選んでしまうでしょう。批判を恐れるあまり、周りが用意した枠組みのなかで幸せを目指そうとするのです。その結果、納得感が低く、後悔ばかりの人生になってしまいます。

人生におけるチャンスを逃してしまう

自分に自信が持てない子どもは、人生におけるチャンスを逃してしまうことも。自信のなさは子ども時代だけではなく、社会に出たあとにも影響を及ぼします。たとえばキャリアアップの話を受けても「自分にはできないかもしれない」と思ってしまい、チャンスを逃しかねません。

人生において、チャンスの数はそう多くないものです。特に自信が持てない子どもは行動力にも欠ける傾向があるため、自信がある子どもよりもさらにチャンスの数が少なくなりやすいでしょう。挑戦に対する臆病さは、人生の可能性を狭めてしまうのです。

子どもが自信を持つために…保護者ができる6つのこと

ここでは、子どもが自信を持つために保護者ができることをご紹介します。自信は勝手に生まれてくるものではないため、生活環境や家庭環境が重要です。子どもが自信を持てるようなコミュニケーションを心がけ、自己肯定感を引き出していきましょう。

子どもを型にはめ込まない・理想を押し付けない

子どもが自信を持つためには、決められた型にはめ込まないように注意しましょう。子どもには、一人ひとり生まれ持った個性があります。自信を感じるためには、ありのままの特性や感情を肯定してもらうことが大切です。

まずは子どものなかで自然と生まれる思想や感情を尊重し、自分との違いを認めます。生まれ持った個性は、誰かから否定されるものでも、無理矢理変えられるものでもありません。たとえ保護者と違う考え方を持っていても、否定しないよう心がけましょう。

子どもの努力を軽視せず、尊重する

子どもの努力を軽視せず、尊重することで自信につながります。結果だけを重要視するのではなく、努力のプロセスに注目して評価しましょう。たとえばテストで思ったような結果が出せなかった場合でも「毎日ちゃんと頑張っていたよね」「苦手なのに努力できて偉い」などの言葉をかけてください。

反対に「やり方が間違っていたんじゃない?」「頑張ったって結果が出せなければ意味がないよ」などの言葉は避けましょう。子どもの頑張りに寄り添ったうえで、結果を引き出すような具体的なアドバイスをすることが大切です。

否定から入らず、肯定を前提としたコミュニケーションをとる

子どもに自信を持ってもらうためには、肯定的なコミュニケーションを心がけましょう。子どもの意見に対して「でもそれは〇〇ってことでしょ」「ダメだよ」「間違ってるよ」などの言葉ばかりかけていると自信がどんどん失われてしまいます。

自信は、自分を肯定する心から生まれやすいものです。そして、肯定感は他者からの評価や経験によって養われます。自信をつけるためには「自分は正しい」と心から思える状態が大切なのです。子どもにとってもっとも身近な存在である家族と肯定的なコミュニケーションがとれることで、少しずつ自信が育まれていくでしょう。

子どもの意見を最後まで聞く

子どもの自信を養うためには、子どもの意見を最後まで聞く習慣を持ちましょう。子どもが自信を感じるために重要な要素のひとつが、保護者との健全なコミュニケーションです。「自分は親に愛されている」「親はちゃんと自分のことを見てくれている」と思える心の状態が、自信へとつながります。

子どもの話を途中で遮らないように心がけながら、ゆっくりでも最後まで話してもらえる関係性を築きましょう。特に自分の気持ちを言葉にすることが苦手な子どもにとっては、保護者が急かさずに最後まで聞いてくれた時間は記憶に残り、自信の糧になります。

強い言葉や態度を使わないように心がける

自信のある子どもに育てるためには、強い言葉や態度を使わないよう心がけることが大切です。保護者からの攻撃的な言葉や皮肉めいた言動は、無条件に子どもの自信を喪失させます。特に保護者の心に余裕がないときには、意識的に言葉を選ぶようにしましょう。

言葉自体に強さはなくても、声の大きさやニュアンスで攻撃性を含んでしまう可能性も。子どもの自信を養うためには、保護者自身にも心のゆとりが必要なのです。ときには子どもを自由に行動させ、心身のリソースを確保することも重要といえるでしょう。

目で見てわかりやすい目標設定を与える

子どもの自信を育成するためには、目で見てわかりやすい目標設定が効果的です。たとえば「〇月までにドリルを△ページまでやる」や「テストで〇点以上をとる」などが挙げられます。明確に提示された目標は子どものモチベーションを上げ、達成時に自信を獲得しやすくなります。

ただし、高すぎる目標は自信喪失の原因になってしまうケースも。大きな目標の間に小さな目標を複数設定し、コンスタントに成功体験と自信が得られるようにサポートしていきましょう。

自信は気合いだけでは生まれない。子どもの心の状態を尊重しよう

子どもが自信を持つためには、心の状態が重要です。たとえば家庭でどれだけ肯定的なコミュニケーションをとった場合でも、学校の人間関係が悪ければ自信は損なわれていきます。「ありのままで生きてもいい」と言われても、ありのままの人間性を否定されるような毎日では、自信は失われていくばかりです。

ポジティブな声掛けをするだけではなく、子どもの心の状態を尊重することを心がけてください。特に、闇雲な「頑張れ!」や「自信を持って!」「君ならできる!」などの言葉は、子どもの心をさらに追い詰める結果になるケースも。なぜ子どもが自信を持てていないのか、根本的な原因を考えながら適切な対応をとっていきましょう。

学習を自信につなげる習い事なら『Wonder Code』

今回は、自信の意味や子どもの自信をつけるための方法をご紹介しました。自信は目に見えず曖昧なものだからこそ、小さなきっかけで喪失してしまうこともあります。何気ないひと言が子どもの自信を損ねることがないように、ポジティブなコミュニケーションを心がけてくださいね。

子どもの自信をつけるためには、達成感や充実感を得ることが大切です。子ども自身が自分の力で物事をやり遂げると、自信や自己肯定感が生まれます。自信を育む習い事として注目されているのが、プログラミングです。

プログラミングでは子どもが自ら目標を設定し、プロセスを考えて実行する過程を繰り返します。失敗・改善・成功を何度も経験するなかで、楽しく自信が積み上げられていくでしょう。

Wonder Codeでは授業にロボットを取り入れており、楽しくプログラミングが学べるメソッドを体験できます。「子どもに自信をつけてもらいたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。