これからの時代、子どもの教育はどう変わっていく?

教育の形は、社会の変化に応じて変わっていくものです。保護者にとって自身と両親世代との教育が異なるように、現代に生きる子どもたちはさらに新しい教育を受けています。2020年に行われた教育改革では、これからの社会を生きる子どもたちに向け、新しい学習指導要領がスタートしました。

今回は、2020年の教育改革や、これからの子ども教育で重要な要素をご紹介します。教育は学校だけで行われるものではありません。最新の教育方針を理解したうえで、家庭教育にも反映させていきましょう。

2020年の教育改革とは

2020年の教育改革とは、文部科学省によって行われた教育制度の見直し・変更のことを指します。2020年の教育改革では、おもに学習指導要領と大学入試制度に変化が生じました。学習指導要領は過去にも約10年おきに見直しが行われており、2020年の改革でもこれまで同様、小学校・中学校・高等学校の順に新学習指導要領の導入が実施されています。

もともと教育は「平和的な国家及び社会の形成者」を育成するために行われるため、社会の変化に応じて教育の形が変わることは必然ともいえるでしょう。近年、あらゆる領域で社会に変化が起こり続けたことにより、教育に求められる要素も従来とは異なってきています。

参考:文部科学省「第1条 (教育の目的)」

教育改革が求められた理由・背景

2020年の教育改革が行われた要因は、おもに以下の3つです。

  • デジタル技術・AI技術の発展
  • 外国人労働者の増加
  • 新しい職業の増加

デジタル技術が発展し続ける現代社会では、教育だけではなくライフスタイルやビジネスの形も大きく変化しています。一部の仕事がAIや機械によってすでに奪われつつあり、今後も機械による代替は進んでいくでしょう。

さらに現在は、多くの企業が外国人労働者を採用しています。それだけではなく、昨今では新型コロナウイルス感染症の拡大により、ビジネススタイルやサービスの形態にも変化が生じました。

「普通に学校を出て、普通に就職して、定年退職まで働く」という過去の常識が、通用しない時代になってきています。2020年の教育改革は、今後の社会のさらなる変化を見据え、自分で考えて行動できる人財を育てるための改訂なのです。

2020年の教育改革によってもたらされた変化

ここでは、2020年の教育改革によってもたらされた2つの変化について解説します。

  • 新学習指導要領の開始
  • 大学入学共通テストの変化

どちらの要素も、子どもの学習や進路にかかわる重大なものです。具体的な変化について学び、子どもの教育をサポートしていきましょう。

参考:政府広報オンライン「2020年度、子供の学びが進化します!新しい学習指導要領、スタート!」

新学習指導要領の開始

2020年の教育改革では、新学習指導要領が開始されました。小学校の教育における大きな変化として挙げられるのが、プログラミング学習の必修化です。とはいえ、授業のなかで専門的なプログラミングスキルを学ぶわけではありません。

小学校のプログラミング学習では、従来の科目にプログラミングで用いられる思考法やプロセスを取り入れ、プログラミング的思考を養うことが目的とされています。プログラミング的思考で得られる論理的思考力・問題解決能力などは、デジタル化する社会において重要なものとなるでしょう。

大学入学共通テストの変化

2020年の教育改革により、センター試験に代わり大学入学共通テストが導入されました。大学入学共通テストでは、センター試験と比べて思考力や判断力が問われる傾向にあります。なかでも、英語の配点には大きな変化が取り入れられました。

センター試験の英語の配点は、筆記200点・リスニング50点でした。しかし大学入学共通テストでは、リーディング100点・リスニング100点となっています(大学によって配点の比率が異なる場合もあります)。

上記の変化から、近年のグローバル化により、従来よりも実践的な英語力・英会話力が求められていると考えられるでしょう。普段の教育においても、より実践的な英語力を習得することが大切です。

子ども教育に求められている資質・能力

ここでは、2020年の教育改革を踏まえたうえで、子ども教育に求められている資質や能力をご紹介します。これからの時代は、AIやデジタル技術と共存しながら効率的に仕事を進めることが大切です。将来役立つスキルを知り、教育に反映させていきましょう。

参考:政府広報オンライン「2020年度、子供の学びが進化します!新しい学習指導要領、スタート!」

参考:文部科学省「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(中間まとめ)」

知識・技能

2020年の教育改革では、実際の社会や生活で「生きて働く」ための知識・技能が重要視されています。情報化が進みデジタル技術が進化し続ける社会では、知識・技術・情報があらゆる基盤になると考えられているのです。

AIに奪われない仕事に就いたり、人間ならではの創造性やポテンシャルを発揮したりするためには、知識や技能に裏付けされた人財としての価値が必要です。知識や技能は思考や判断を通じて習得されるため、子ども教育では主体的な思考を促すアクティブラーニングが注目されています。

人間性

人間性も、教育改革で求められる要素です。能動的に学びに向かう力や、どのように社会や世界と関わるのかを考える力などが、現代の子ども教育で重要視されています。

AIが発展する現代では、デジタル技術を使いこなす側の能力が求められます。常識やモラルを学びつつ各個人の人間性を磨くことで、よりよい社会づくりが実現されるでしょう。

思考力・判断力

子ども教育では、思考力や判断力などの考える力が重要です。不確定要素が多い現代社会では、キャリアは会社につくってもらうものではなく、自ら形成するものといえます。

自分の価値観を持ち、自分で考えて判断する力を養うための教育は、今を生きるために欠かせません。とくにグローバル化が進み多様性が尊重される昨今だからこそ、自分らしく生きるための判断基準を持ち、能動的に考えていくための教育が必要です。

コミュニケーション能力

現代の子ども教育では、コミュニケーション能力の育成が重要視されています。ダイバーシティの推進により、これからの時代では国籍・価値観・出自が異なる他者とのコミュニケーションの機会が増加します。他者の思考を受け入れて尊重しつつ、自己主張をする能力の育成は、社会で活躍するために欠かせないものです。

コミュニケーション能力の教育でも、アクティブラーニングが役立ちます。アクティブラーニングではグループワークやディスカッションなどの教育方法が用いられ、積極的なコミュニケーションのなかで主体性のある学びが実現するでしょう。

将来役立つスキルを学ぶ習い事なら『Wonder Code』

今回は、2020年の教育改革や子ども教育の変化、これからの子ども教育で重要なポイントをご紹介しました。

これからの時代では、論理的に物事を考えるための思考力や、人間ならではのポテンシャルを発揮するための創造力、コミュニケーションやトレンドの察知に欠かせない想像力などが求められます。これらの能力を教育で引き出すために導入したい習い事が、プログラミングです。

プログラミングでは、論理的思考力・創造力・想像力・コミュニケーション能力・問題解決能力など、日本の教育現場でも注目されている幅広い非認知能力を養えます。

Wonder Codeでは、子どもの知的好奇心を刺激するメソッドのなかで楽しくプログラミングを学べます。「子どもには、これからの時代に役立つ教育を与えたい」と思っている人は、ぜひこの機会に無料体験教室や資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。